TS憑依して美少女になったので、エッチな日常を満喫する。 作:宇治金時正宗
「こんな感じでどうかな……?」
僕は一回転して今日のために着飾った格好を柊斗に見せる。
「うん、いいと思う」
柊斗は僕の勉強机の椅子に腰掛けたまま満足気に頷く。
今日の僕の服装は、上はTシャツに下はプリーツスカート。Tシャツの上にはカーディガンを羽織っている。
──そして、昨日柊斗に言われたとおり、下着は身につけていない。
おかげでお股がスースーする。
「あずねえ、そのカーディガンは──」
「うん。胸を隠す用ね」
自分の胸元を見やる。高校1年生にしては大きめなDカップ。カーディガンがなかったら男どもに視姦されるに違いない。
一瞬、知らないおじさんに視姦されるのを想像してしまい、思わず身震いしてしまう。
「あずねえのおっぱい大きいから、僕以外に見られないようにしとかないとだもんね」
「まったく、朝から元気なんだから」
柊斗のおでこに向かってデコピンをお見舞いしてやる。柊斗はたいして痛がる素振りを見せずに、へへ、と笑う。
非力な僕のデコピンは、悔しくも意味を成していないようだった。
階段を降りてリビングに行くと、陽葵が居た。
「お姉ちゃんがミニスカートだなんて珍しいね。いつも短パンが多いのに」
「あはは」
笑って誤魔化す。今日のデートについて陽葵には、柊斗の受験勉強の息抜きで出かけることになったと伝えてある。だから僕達の関係を悟られるわけにはいかなかった。
◇
柊斗と僕がデートスポットとして選んだのは、都心にある複合型商業施設。最寄りの駅は、環状線が通っているので乗り換えは1回で済む。
僕達は今、下車してから徒歩で施設へと向かっている。天気は梅雨の時期にしては珍しく快晴で雲一つない。ここ最近の雨のせいで、じめっとした空気はうざったいけれど。
気に食わないことを挙げるとすれば、道行く男どもの視線だ。
注目を浴びていること自体は誇らしいが、僕のことを舐め回すような目つきは、生理的嫌悪感が湧く。
「あずねえ?」
僕の顔を心配そうな顔で覗き込んでくる。露骨に嫌な顔をしちゃっていただろうか?
「あずねえ、視線が気になる?」
「う、うん。ちょっとね……」
僕は目線を少し上げて、隣を歩く柊斗を軽く睨む。
こんなふうに男どもから見られるのだって、柊斗がミニスカートがいいって言ったからだ。
「あずねえは可愛いもんね、仕方がないよ。手、握ってあげる」
「ほぇ……?」
「ほら、これなら本物のカップルみたいだから安心だね」
柊斗に手を繋がれる。それも恋人繋ぎというやつだ。
柊斗に怒って睨む僕と、僕を気遣う柊斗。
これじゃあまるで、柊斗の方が大人みたいな構図じゃん。
はあ、最近の僕は、柊斗にリズムを狂わせられっぱなしだ。
「彼氏がいるってわかったらそう変な態度を示さないはずだよ」
一人じゃ解決できない僕は柊斗の手繋ぎを受け入れる。
結果、露骨な目線は減ったのでよしとしよう。
一般的なデートの行先は、公園、動物園、遊園地など屋外が多いかもしれない。だが今回は、僕が美容室に最初に行くことになっており、その次に映画を観る予定だ。
今世になって髪の毛が長すぎて面倒だと思っていたが、柊斗にあずねえはもっと短い方が似合うと言われ、いい機会だと思って今回美容室に行くことにしたのだ。
「じゃあ行ってくるね」
「うん。ここでお茶飲んでるよ。あずねえの新しい髪型楽しみにしてる」
商業施設に着いた僕達は美容室に前で分かれた。
──柊斗の考える理想の女の子へと僕は変えられていく。
◇
──1時間後
「どう、かな……?」
美容室から出てきた僕は、柊斗が待っていた向かいのカフェで自分の分のアイスティーを注文した後、セットしてもらった髪の毛を見せる。
柊斗は目を見開いた後、目を細めた。
「……あずねえ、すごく可愛くなったね」
「うん……えへへ」
実の弟に髪型を褒められただけなのに、頬が緩んでしまう。
美容室の綺麗なお姉さんに、吉祥院さん可愛くなりましたね、と褒められた時より心がぽかぽかする。僕は柊斗に褒められるのが好きなのかもしれない。
今回、僕は腰近くまであった髪を胸のあたりでバッサリと切ってもらった。まっすぐカットしたぱっつん前髪と、へアアイロンでワンカールさせた毛先。清楚に仕上がってるはず。
これまでは元々の美貌に任せっきりだった感じだが、今回のカットで垢抜けたと自分でも思う。
やっぱりあずねえはセミロングが似合うと思ったんだよね、と柊斗は呟く。
「あずねえの新しい髪型、最初に見られたのは僕だもんね。今日みたいにお洒落したあずねえを見ることができるのも僕だけだね」
まるで確定事項かのように柊斗は言う。
お洒落……ミニスカートとこの毛先をカールさせた髪型。たしかにこんなミニスカートでは、知り合いの前には出かけられないな。ヤれるかもみたいに思われたら困る。柊斗の言う通りだった。
柊斗は周りを見回す。お昼前なのでまだ客はまばらだ。
「カーディガン、預けるように美容室の受付で言われなかったの?」
「あっ」
受付での会話を思い出してしまう 。
「脱ぎたくないって言ったよ」
「美容師さんには怪しまれないの?」
「もしかしたら……怪しまれたかも。今日の気温で寒いっておかしい、よね」
──もう少しマシな言い訳を考えるべきだったかもしれない。
柊斗は、残っていたレモンティーをズズっと飲み干すと、上座のソファー椅子に座っていた僕の隣に移動してくる。
「ずっと同じ人がやってくれたの?」
「ううん、シャンプーだけ男の人がしてくれた」
「じゃあその人にあずねえの乳首見られちゃったかもよ。そのカーディガン、ボタンないし」
そう言って柊斗は僕のカーディガンを軽く引っ張った。
シャンプーの時のことを思い返してみる。
担当してくれのは若い男の人。ガラス張りの大きな窓のある外に面した部屋に2人きりだった。仰向けになってシャンプーチェアに寝そべる僕と、シャンプーをしてくれた男性。
このカーディガンいいですね、と彼は言って、寝そべった僕のカーディガンを摘んでいた。今から思えば、Tシャツ越しに胸を見るために、カーディガンをどかす行為だったのかもしれなかった。
「乳首、見られた、かも……。服の上からだけど」
「それはそれで悔しいな。でも大丈夫、今日は残りずっと僕が付いてるからね」
柊斗はムッとするような表情をしたあと、ニコッと笑い、他のお客さんから僕が死角になるように体を少し前に出した。
次の瞬間、背中側から腰に腕を回され、お尻をスカート越しに撫でられる。
「っ……!」
ノーパンの僕のお尻と柊斗の間を遮るものは、夏用の薄手のスカートのみ。ほぼダイレクトに手の感触が伝わってくる。
離れてるとはいえ他のお客さんもいるのに、積極的過ぎる。いつ店員さんが来てもおかしくないのに。
(ちょっ、誰か来たらやばいよ……)
(平気、僕が隠してるから)
何が平気なのか全くわからない。いつ僕の分のアイスティーが届くかわからないのに。根拠の無い自信はあてにならない。
柊斗を怒ってやりたいが、声を出したら周りの人にバレてしまう。
僕は平静を装って左手でスマホを弄りつつ、反対の手で柊斗の手の甲を押さえつける。
柊斗は手首をくるりと捻ると、僕のせめてもの拘束を突破した。
手がスカートの中に入ってきて、びくりとしてしまう。まさか、こんなところでスカートの中にまで手を入れてくるとは思わなかった。
お尻の方から侵入した柊斗の手は、流れるような動きで前の方へと到達し、掌で僕の聖なる場所を覆う。柊斗が何をしようとしてるかわかってしまう。
柊斗は軽く僕のアンダーヘアをわしゃわしゃと触って愉しんだ後、指であそこの入口をなぞった。
「あうっ」
かすかに声が漏れ出る。
柊斗は、クリトリスを弄ることなく、小陰唇を指の腹で撫でる。クリちゃんじゃないから、イくことはできないけれど、たしかに感じる僅かな快感。焦らされているようだった。
羞恥で逃げ出したい衝動に駆られるが、変な動きをして周りにバレることを恐れて迂闊に動くわけにもいかず、僕はただ柊斗の愛撫を甘受する。
陰唇をぷにぷにと触って遊んだ柊斗は、さらに敏感なクリちゃんへと指を這わせる。
既に勃起して陰核が露出したクリちゃんは、僕の脳へと強烈な快楽信号を発した。
「やあっ……こんなところで、やらないでよぉ」
声を押し殺して文句を言うが、柊斗による愛撫が終わることは無い。
皮の剥けたクリトリスの表面を何度も指で往復される。次第に行きは荒くなり、スマホを持つ手に力が入らなくなる。
僕の愛液でぐちょぐちょになったおマンコは、ミニスカートの下で、くちくちと粘着質な音を立てた。
「しゅうとぉ……、ま、待って……今は、駄目っ……」
「こんなに濡らしといてよく言えるね、あずねえ」
僕の言うことなんて柊斗の耳には届いていなかった。もしくは──意図的に無視されていた。
「あ、ああっ……!!」
柊斗が僕の剥き出しになったクリちゃんを摘むのと同時に、僕は達してしまう。公共の場所でイかされた瞬間だった。
快楽の余韻も長くは続かない。
柊斗の飲んでいたアイスティーのグラスについた結露をぼんやりと眺めていると、ピンク色になっていた僕の頭の中に、急速に色が取り戻され、火照った身体の熱が引いていくのがわかった。
そろりとスカートの裾から手を入れてお股を触ってみる。指先には、べっとりとした生暖かい愛液がついていた。
「……うわ」
「何引いてんの。あずねえから出てきたモノでしょ」
「……っさい。柊斗のばか」
ぬるぬるになった指を見つめていると、お待たせ致しました、という定型文句とともに僕が注文していたアイスティーが届けられる。
僕は咄嗟に反対の手で受け取ったが、この店でこれ以上長居する気は僕にはなかった。
一気に飲み干し、席を立つ。
テーブルに置いてあった紙ナプキンでビニールのソファーカバーに垂れた愛液を拭った僕は、柊斗の手を引いて映画館に向かった。