TS憑依して美少女になったので、エッチな日常を満喫する。 作:宇治金時正宗
結論から言えば、映画館でも同じようなことを柊斗にされた。
もう何番煎 じかわからない、今売れている俳優、女優を使ったよくあるような恋愛映画を観た。テンプレだから悪かったということはなく、むしろ万人受けするからテンプレは王道なのだ、ということがよくわかる内容だった。
僕も例に漏れず、可愛らしい女優さんが演じていた主人公ちゃんの淡い恋心に心がキュンとしてしまった。
しかし、そんなキュンキュンしていた僕を心の昂りだけではなく、身体の方まで昂らせてくれやがったのは、我が愚弟──吉祥院柊斗である。
ただ僕をむやみやたらと愛撫するのではなく、主人公ちゃんの恋心の昂りに合わせてするという徹底ぶり。最初のうちは抵抗していた僕も、映画がクライマックスを迎える頃には、柊斗が与えてくる快楽に身を任せて心も身体も蕩けさせていた。4D映画顔負けの演出システムだ(笑)
エンドロールが終わってしばらくして立てるようになった僕は、柊斗に手を引かれて映画館をあとにした。
◇◇◇◇◇
「あずねえ、気持ちよさそうにしてたね」
「柊斗が勝手に、やってきたんじゃん……」
「ふーん、そのわりには抵抗していなかったけどね」
映画館の外に出ると、柊斗は映画鑑賞中の出来事について耳元で囁いてくる。柊斗が一方的にしてきただけで、僕は別に望んでいたわけじゃなかったような言い訳をするが、ばればれなのだろう。
柊斗は僕の弟──血も繋がっている。
なのに僕は、柊斗にエッチなことをされて感じてしまっているだけではなく、もっとして欲しいとさえ思ってしまっている。
そんな自分が恥ずかしかった。
「じゃあ、カラオケ行こっか」
「デ、デートでカラオケ?」
「……問題ある?」
「ううん……行こっか」
この場の意見を支配しているのは僕ではなく、柊斗だということが思い知らされる。
どっちが年上かなんてもう、僕たちの間にはもはや関係なかった。
◇◇
「──あずねえっ!」
個室に入るや否や、柊斗が僕を抱き抱える。
もしやこうなるのでは、と予想できてはいたが、面食らってしまう。
「柊斗……。ここ、カラオケだよ?」
「うん、知ってる」
期待していなかったと言えば嘘となる。
僕の身体は──それほどまでに映画館でされたエッチなことの続きを求めていた。
柊斗は、スっと片腕の抱擁を解くと、手のひらをお椀のようにして、服の上から僕のおっぱいを包み込む。汗ばんだTシャツの上から何度か軽く揉まれた。
いったん柊斗と距離をとろうとするも、背中をに回された腕の力が強まり、離してくれない。
「やめてぇ……私たち、きょうだいなんだよ……」
「そんなの、今更だよ。そんなこと言ったら、僕にフェラしてきたあずねえはなんなのさ」
口先だけの僕の拒絶は一蹴される。僕が転生した日に柊斗に対してフェラをしたことを指摘され、ぐうの音も出なかった。
柊斗の胸への愛撫に僕は何も抵抗しない。
僕は狡い人間だ。本当は良くないことだとはわかっているけれど、柊斗が一方的にやっているという状況を免罪符にしてただ快楽を甘受する。こんな展開になってしまっているのは柊斗が変態なせい、そう自分に言い聞かせる。
そうこうしているうちに二つの突起がぷっくりと膨れ上がり、Tシャツを押上げてしまう。
「ほら、こんなに乳首大きくしてる。あずねえも期待してたってことだね」
「違うもん。これは生理現象だから……」
「ふーん、それはどうだか」
柊斗は意味ありげな顔をする。あずねえのことなんか、全部わかっているぞ、そんなことを言いたげな顔だった。
柊斗は僕に顔を近づけると、目を細めた。
次の瞬間、腰に衝撃がくる。突然の事で思わず声を荒ららげてしまう。
「痛っ──痛かったんだけど」
「ごめん、ごめん」
僕は備え付けのソファーの上に押し倒されていた。柊斗はというと、僕の目を至近距離で見つめたま、何やらもぞもぞと動いていた。しかし、柊斗の顔が近くにあるせいでその様子は見ることができない。
「ったく、家に帰ったらただじゃおか──」
そのとき、安っぽいソファの上で仰向けに寝て股を開いたままの僕の股に、何かが押し付けられた。
男女が狭い部屋に二人、半裸のような格好の女の子に覆い被さる少年。そこから連想される答え──僕のおマンコに押し付けられているものの正体は自ずと理解できた。
「ちょっ、ばかっ!」
「いきなり押さないでよ……って、結構きついな」
慌てて柊斗を火事場の馬鹿力で押しやるも、既に亀頭までが僕の腟内に埋まっていた。パンツを履かないようお願いされていたせいで、ペニスを阻むものがなかったのだ。
必死に止めに入る僕と、僕の太腿を押さえつけてぐりぐりとペニスを入れてくる柊斗。僕の抵抗虚しく、メリメリと奥へ奥へと進んでいってしまう。
いきなりのことで頭はパニックになってしまい、快楽なんて得られたもんじゃない。ただ柊斗の蛮行を止めたい一心だった。
僕の力では柊斗のことを止められず、やがて、来るべき時は訪れる。
お腹の奥──子宮壁にペニスがコツン、とくっつけられた直後、生暖かさがじんわりと子宮全体へと広がっていく。
今まで感じたことのない感覚。
(え、今のって……)
全身の汗腺から冷や汗がぶわっと吹き出していくのがわかった。
僕の中にすっぽりと収まった柊斗のペニスは、今こうしている間もビクビクと脈を打っている。その脈が打たれる度に、お腹の中の温かみは増していた。
「柊斗、まさか、今……」
「えへへ、出しちゃった」
僕の言いかけた言葉の続きは、柊斗によって紡がれる。それは、酷く残酷で、身勝手で、無責任な宣言だった。
柊斗だってもう中学三年生なんだから、初経を迎えた女の子に膣内射精をしたら妊娠してしまうリスクがあることは当然わかっているはず。なのに、わかっていたはずなのに、柊斗は僕の中で射精した。一度中出しされてしまえば、妊娠を防ぐには、アフターピルを飲むか、赤ちゃんができないよう天に祈るしか方法はない。ピルを貰うために産婦人科に行くのは、僕にはハードルが高かった。
高校一年生なのに赤ちゃんができちゃうなんて嫌だ。『快楽一瞬、責任一生』──どこかで耳にした言葉を思い出す。赤ちゃんができちゃったとしても、その子の人生の責任をとることはただの高校生の僕にはできない。
それに、せっかく美少女になって人生楽しく生きていけると思ったのに高校中退なんかしたら子供の養育費すら十分には稼げないだろう。なにより、近親相姦のレッテルを貼られて一生生きていくのは嫌だった。
「柊斗、なんで、こんなことするの……」
視界に入る柊斗の顔がぼやけたことで、自分が涙を流しているのだと気づく。
「ひどいよ……」
もう何も考えたくなかった。
「──」
柊斗が何かを言っている。だけど、上手く聞きとれない。
柊斗の声だけでなく、個室の外から聞こえてくる他の客の歌声なんかも聞こえない。まるで誰かが僕の両耳に耳栓を詰め込んだように。
頭の中に、転生してからできた友達、心愛ちゃんや可愛い妹、陽菜との思い出が一気に噴き出す。
──みんな、今までありがとう。僕、ママになっちゃうかもしれない。
ここで僕は思考を放棄し、意識を手放した。
◇◇◇
「あずねえ、起きてー」
柊斗の声が聞こえ、目が覚める。うっすら目を開けてると柊斗の顔が見えた。
その可愛らしい顔で、彼の身勝手な所業を思い出す。
(そうだ、僕は柊斗に中で出されたんだ)
急いで下半身の方に目をやると、僕達はまだ繋がっていた。
「ちょっ、早く抜いてよっ! 赤ちゃんが出来ちゃったら──」
柊斗を推しやろうとすると、僕の気を引くようなことを彼は口にした。
「あずねえ、今日ならたぶん妊娠しないよ」
「え……?」
柊斗が僕に都合のいいようなことを言うせいで柊斗を押しやろうとした手は止まってしまう。柊斗を僕から引き剥がして散々に罵倒してやろうと思っていたところなのに。
「そう、なの……? ほんと!?」
中出しされたのに、たぶん妊娠しないってどういう事なのか。僕は、早くその続きが聞きたい一心に駆られていた。
食い気味に詰め寄る僕とは対照的に、柊斗は僕と繋がったまま、僕のふわふわの陰毛をくるくると指先で弄びながら、もったいぶるようにして言葉を紡ぐ。
「あずねえは一昨日、生理が終わったでしょ。排卵しなければ、妊娠しないはずだから。だから今日はきっと安全日のはず」
「……よかったぁ」
柊斗の言葉に安堵し、肩に入っていた力が抜け、脱力する。安心とともに、焦ってかいていた冷や汗が鼻の先から乾いていくのを感じた。
なんで柊斗がこんなに詳しいかはわからない。だけど、妊娠する確率は高くないことを柊斗は教えてくれた。
僕が安全日だとわかっていて計画的にこの状況を作った柊斗の執念に呆れと共に、感心する。性欲の暴走した柊斗にも優しさは残っていたのだ。
「だから……もっとしよっか?」
「え?」
──じゅぷっ
ペニスが抜かれるや否や、再度、奥まで突き込まれた。
昨日、SAOの映画観てきたんですけど、キリトくんカッコ良すぎました。