TS憑依して美少女になったので、エッチな日常を満喫する。 作:宇治金時正宗
僕の名前は、平野進。これといった趣味はなく、得意なことは勉強くらいの平凡な学生だ。勉強は、努力すればするほどできるようになるので、やっていて楽しい。僕にとっては勉強が趣味なのかもしれない。
僕の通う高校は、家のすぐ近くにある。そこそこの進学校だが、入試の時の僕の偏差値ならもう少し上の学校にも行けた。だが、家に近いので結局この学校にした、という経緯があったりする。
今からもう1ヶ月ほど前になる入学式のあと、僕達は各々の教室へと足を踏み入れた。そこで僕は、窓際の席に凛と座る1人の少女を見て目を疑った。
ありとあらゆる美しさ・可愛らしさを表す言葉で形容しても形容しきれない程、可憐な美少女。この世に精霊がいるのならこんな容姿に違いなかった。
暫しその少女に目を取られた後、はっとする。クラスに可愛い子がいたからといって僕には何ら関係ないことだ。彼女みたいに可愛い子は、僕と違って『陽』の者で人気者になるのだろう。
その時はこれ以上彼女のことを考えるのをやめた。
授業が始まって1週間経つ頃には、クラスメイトの人柄がわかってきた。
あの可愛い子──吉祥院さんは、学校中の男子から人気で何回も告白されたのだが、その全てを一蹴したらしい。クラスでも彼女はいつもツンとすましていて、姫宮心愛さんという子以外と話しているのを見たことはない。吉祥院さんはプライドが高いのかもしれない。
僕も思春期であるから可愛い子を見て、「あ、可愛いな」だけでは済まない。当然その続きまであれこれと考えを廻らす。
廊下などで彼女が前を歩いていると、思わず目で追ってしまう。セーラー服を僅かに押し上げるブラジャーのラインがエロかった。
彼女のぷるんとした唇を見ていると、むしゃぶりつきたくなる。もっとも、見ていることがバレると怖いのでじっと見つめるようなことはしないが。
いつからか僕は、彼女のことを性的な目で見ていた。
気づけば連日連夜、吉祥院さんのことを妄想してオカズにしていた。
吉祥院さんとカップルになってイチャラブセックスをする展開や、公衆トイレに連れ込んでいつもは制服越しにしか見ることができない彼女の胸を揉みしだくシチュエーションなんかを妄想してオナニーに励む毎日。オナニーのネタのシチュエーションが尽きることはない。
実力試験の日。
日頃の努力の成果を実力試験で発揮すべく、僕は普段よりも朝から気合いが入っていた。
HRの前にトイレを済ませておこうと思い、席を立つ。
教室のドア引こうとすると、僕が手をかける前にガラッと開く。
「みんな、おはよう〜」
ドアのところにたっていたのは──吉祥院さんだった。
あぁ、今日も可愛い……。
と、そこまで考えて思考が止まる。
ちょっと待て、今、吉祥院さんが、おはようって言わなかったか? 入学して以来、彼女が姫宮さん以外に挨拶をしているを聞いたことがない。
もしかして僕の幻聴だったかもしれない、そんなふうに思っていると周りのクラスメイト達が、吉祥院さんに挨拶を返していく。
幻聴ではなかったと知った僕も慌てて挨拶を返す。
「おはようございます……」
挨拶が終わると、彼女は教室内を見回す。やっぱり今日の吉祥院さんはどこかおかしい、いつもならスタスタと自分の席へと真っ直ぐに向かうのに。
彼女の脇を通り過ぎて廊下に出ようとすると、目が合った。
「ちょっと、キミ」
「ヒイッ、ぼ、僕何かしちゃいました?」
突然腕を掴まれ、声をかけられる。
僕、何か吉祥院さんに悪いことでもしちゃっただろうか? 彼女が自分から男子に声をかける光景なんて見たことがない。自分が彼女にしてしまったことが何なのかを頭をフル回転させて考える。
必死に考えていると、1つの可能性に思いあたる。
もしかすると、僕の視線が嫌だったのかもしれない。吉祥院さんを普段から性的な目で見ていることがバレたとしたらマズイ。
僕の焦りに比例して心臓はバクバクと脈打つ。
そんな僕の考えは杞憂に終わった。
「何もしてないよ。それより、私の席はどこか教えてくれる?」
「は、はい」
吉祥院さんが僕に声をかけてきた理由が、ただ席に案内して欲しいというだけのことだったことに安堵する。
「ありがとう」
──可愛い。
いつもは自分で席に座っているのに今日だけ席へ案内させるなんてよくよく考えてみれば、おかしいことだったのだが、彼女の可愛いさに見とれ、この時はそんな些細なことは気にならなかった。
◆◆◆
翌日の放課後。
僕は、何故か吉祥院さんに呼び出された。昨日といい今日といい、クラスで1番、いや、学校で1番の美少女と会話ができるなんて僕はここ2日運がいいのかもしれない。僕の人生の全ての運を使ってしまった気はするが、今は気にしない。
何を言われるのか検討もつかないが、悪いことでないことを祈り、ドキドキしながら、そしてちょっぴりの淡い期待を胸に宿して校舎裏へ向かう。
「え、えっと……、吉祥院さん、なんで僕を呼び出し……」
「平野くん、お願い致します! 今度1日勉強を教えてください!」
彼女がお願いしてきたのは、勉強を教えて欲しいということだった。
突然の申し出に頭が追いつかない。吉祥院さん、頭よくなかったけ……? 僕みたいな陰キャに頼まなくてもいいだろうに。
「え、でも、どうして……」
「お願い! 何でも1つお願い聞くから!」
勉強を教えるだけだし、僕からしたら何も問題はない。吉祥院さんと一緒に勉強ができる機会なんてむしろこちらからお願いしたいくらいだ。
「別に構わないよ。そんなにかしこまらなくても……」
「え。やったぁ!」
僕の返答を聞いて吉祥院さんは無邪気に笑う。いつものクールな彼女では見せない眩しい笑顔に ドキリとしてしまう。いつもこんなふうに笑っていてくれたらいいのに。
その後はLINEを交換してその場を別れた。
そういえば、何でも1つお願いを聞いてあげるって言ってたような……。ほんとに何でも聞いてくれるのだろうか?
◆◆◆
今日僕は、平野くんの家で彼に勉強を教わることになっている。既にLINEで連絡をとり合い、午前9時に彼の家に行く予定に決まった。
今日は土曜日なので着ていく服は私服。女の子の服装に僕は詳しくないが、自分的に可愛いと思う服を選んだ。
上は白のTシャツに下はデニムホットパンツ。Tシャツの上には黒のガウンというコーディネートだ。大人っぽい感じで上手く清涼感がでていると我ながら思う。
今日着ていく服を着て、お風呂場の鏡で全身を見る。やっぱり僕は可愛い。デニムホットパンツから伸びる健康的な艶々とした引き締まった太腿がかなりエロくて鏡に映る自分を押し倒したい衝動に駆られる。
お風呂場からリビングに戻ると、ソファーでくつろぐ柊斗がいた。
「あずねえ、出かけるの?」
「うん。友達の家で勉強するの」
「ふ、ふ〜ん。その友達って女の子?」
女の子かどうか気になるなんて柊斗もやっぱり男の子だな。柊斗よ、でも残念ながら今日一緒に勉強するのは平井くんという男の子だよ。
「いや、男の子だよ」
「へ、へー。あずねえ、気をつけてきてね?」
「はーい。じゃ、鍵閉めよろしくね」
柊斗は、拳を握りしめて終始何か言いたげな表情をしていたが、結局何かを言い出すことはなかった。
何を気をつけるんだ? 平井くんの家は学校のすぐ側らしいからいつもの通学とほぼ同じだから何も心配はないと思うけど。何か不安なことがあるのかな?
何か引っ掛かりを感じるが、頭をひとたびブルンと振ってこれ以上考えるのを辞め、玄関のドアを開ける。
今日も東京は暑い。
◆◆◆
電車を乗り継いでいつもの登下校で乗降する学校の駅で降り、予め聞いてあった住所の家にたどり着く。平野くんに言われていたとおり、ベージュ色の壁で二階建ての一戸建てだ。環状線の内側だから地価は高いのかもしれない、そんなどうでもいいことを考えながら一旦家を見上げる。
玄関の表札に『平野』とあることを確認してからインターフォンを押す。
ピンポーン
「平野くんの同級生の吉祥院です」
「はーい、平野でーす」
インターフォンを押すと、直ぐに平野くんの声が聞こえる。この反応速度からすると、もとからモニターの前に待機していたのかもしれない。
「お邪魔しまーす」
平野くんに鍵を開けてもらった僕は、家の中に足を踏み入れる。外はまだ5月なのに7月並みに暑いが、家の中は冷房が効いているようで涼しい。背中にかいた汗がきゅーっと冷えていくのを感じた。
「そういえば、ご両親はお家にいらっしゃらないの?」
「今日は休日だけど、2人ともアウトレットモールに出かけたよ。夕方まで帰ってこないと思う」
どうやら平野くんの両親は家にいないらしい。友達を家に呼ぶということで気を聞かせて出かけたのかもしれない。もしかしたら図書館で勉強のほうが良かったかも。
持ってきた手土産をリビングに置き、2人揃って階段を昇って平野くんの部屋に向かう。
平野くんの部屋は──端的に言ってとても綺麗だった。整頓された机とベッドと棚。棚の上にはいくつかフィギアが置いてある。僕の知っているキャラクターのも何体かあるから今度その話を振ってみるのもいいかもしれない。
平野くんのデスクの前に椅子を2つ並べ、それから2人で並んで勉強した。
◆◆◆
「う〜、 疲れたぁ〜!」
今日やろうと思っていの勉強の区切りがつき、大きく伸びをする。腕時計を見れば、もう短針は『IV』の文字を指している。今日はここまでかな。
今日は数学と物理を勉強したが平野くんは、ただ公式の使い方だけでなく、その導出、使用する動機なんかも教えてくれた。彼の教え方は、学校の先生なんかよりわかりやすい。将来先生になったらいいんじゃないかな?
伸びをしたことで全身に血が回っていくような気がした。今日1日、平野くんと勉強できて良かったと思う。1人じゃここまで進まなかった。
お腹に視線を感じたので平野くんの方に目を向ける。彼の視線の先には、僕のおへそ。伸びをしたことでTシャツから出てしまっていたようだ。
伸びをやめてサッとTシャツを元に戻す。
「あっ、ちがっ」
見ていたことがバレたことを察した平野くんはあたふとする。その様子が、思春期の少年らしくて僕には可愛く思えた。僕の精神年齢からしたら彼が一個下だからというのもあるのかもしれない。
そういえば、このまえ彼にお願い聞くって約束したっけ。
「そういえばさ、私、お願い聞いてあげるって言ったけど、何にするか決めた?」
「あっ、その事だけど……一応考えたよ」
「おっ、聞かせてくれるかな?」
どんなお願いに決めてきたのかな? 平野くんも男の子だからエッチなお願いなのかもしれない。中間テストが近くて彼も勉強しなきゃいけないだろうにも関わらず何時間も付き合ってくれたんだから、おっぱいを触らせてあげるくらいならいいかな?
「えっと……手、握らせてもらってもいいかな?」
「ぷはっ! あははははは!」
「ごめんなさい! さっきのは忘れてください!」
物凄い緊張した様子で言い出すからどんなエッチ事かと思ったら、手を握らせて欲しいなんていう童貞くんらしいお願いで思わず吹いてしまった。
真面目な平野くんのことを、エッチなお願いをしてくると僕が勝手に決めつけてしまったことが彼に申し訳ないな。僕が思うより平野くんは純情らしかった。
平野くんが思ったよりピュアな少年だとわかり、僕のいたずら心が、無垢な少年をからかいたいと騒ぎ出す。
「ふふふっ、ごめんごめん。予想してたより健全なお願いだっから驚いちゃっただけだよ。別に手を握らせてあげてもいいんだけどさ、もうちょっとエッチなお願いでもいいんだよ?」
「えっ!?」
平野くんは目を大きく見開く。ゴクリと唾を飲み込む音が、向かいに座っている僕の方にまで聞こえてくるんじゃないかと思うほどののめり込み様だ。
「で、どうするの? エッチなお願いでもいいよ? 」
「じゃあ……パ、パンツ見してもらってもいいかな?」
お願いは、パンツね。まあ妥当なところかなあ。直ぐに見せてあげてもいいんだけど、もうちょっと平野くんを弄ってみたい。
「うーん、可愛くお願いしてくれたらいいよ?」
「え……可愛くってどういうこと……? 僕に可愛さを求めらても……」
「じゃあ語尾に『にゃん』つけてお願いしてみて!」
僕の無茶ぶりを聞いて平野くんは顔を赤く染める。彼の様子を見て面白がってるあたり、僕はSっ気があるのかもしれないな。
パンツを見せてもらうために語尾に『にゃん』をつけるために恥を捨てるかどうかの葛藤の末、平野くんは覚悟を決めたのか急に男らしい表情をする。
「吉祥院さん、僕にパンツ見せてください……にゃん。お願いします……にゃんっ」
「あははは、ありがとう」
うーん、微妙。やらせといてなんだけどやっぱり男の語尾『にゃん』付けは需要ないな。失礼だから平野くんにはそんなことは言わないけど。あ、柊斗だったら可愛いかも。
「それじゃあ、見せるから来てくれる?」
僕は、平野くんのベッドのところまで移動し、仰向けに寝そべる。自分で脱ぐのは痴女みたいで恥ずかしいから平野君に脱がせてもらおう。
「はい、私のスボン脱がせていいよ」
「う、うん」
僕はホットパンツを脱がせるように彼に頼む。
神妙な面持ちで──まるでワレモノを扱うかのように平野くんはそろりそろりとホックに手を伸ばす。 ぷつん、そんな金属のホックが外れる乾いた音が、エアコンの微かな風の音だけしか聞こえない静寂な部屋に響く。ああ、僕はこれからとうとう彼にパンツを見せちゃうんだ。さっきからかっていた時よりも頭は冷静だが、不思議と嫌悪感は湧かない。彼が前世の僕と同じような性格だからなのだろう。彼がもしイケメン野郎だったらパンツなんて絶対に見せやしない。
ホックの外されたデニムパンツは、抵抗する術を失い、平野君の手で足首の方へスルスルと下げられていく。そのおかげで露になったのは僕のおパンツ。シルク製のピンクのパンツは、僕の恥丘の形に合わせて盛り上がり、シーリングライトに照らされてツヤツヤと光沢を帯びている。その光景は、美少女になってから数日経過して新しい生活に多少慣れてきた僕にとっても刺激的で官能的だ。階段などでのパンチラのときでさえ見ることができない、女の子の恥丘で盛り上がった生のパンツなんて男の浪漫そのものだろう。今まで女の子のパンツすらまともに見たこともないであろう平野くんにとって、今目にしているモノは如何程の興奮を催すものだろうか。
「おおっ……」
パンツの繊維1本1本を見ようとしているんじゃないかという程までに食い入るように僕のパンツを凝視する平野くんは、おもちゃ売り場で欲しいおもちゃを見つけた子供のよう。さっきまでは恥ずかしがっていたのに、彼の中に眠っていた雄としての一面が、既に顔を見せ始めていた。
自分のパンツのエロさに見とれていた僕は、平野くんの手がパンツのすぐ側にまで迫っていたことに今になって気づく。
「あっ、ちょっ、だめ……」
僕の静止の呼びかけは間に合わずに平野くんのごつごつとした骨ばった男の子らしい指が、僕のお股──小陰唇にパンツ越しに触れる。
「ひゃんっ」
性感帯への突然の刺激に心の準備ができていなかったために意図せず甘い声が出てしまう。
平野くんを止めないと──
僕が平野くんに何かアクションを起こす前に、彼は次の段階──愛撫へと移行する。
小陰唇やクリトリスといった僕の性感帯を的確に攻めた少々激しめの愛撫。多少の手つきの荒々しさは童貞の男子高校生らしい。だが、その愛撫は確実に僕を快楽の海へと誘っており、始まってから十数秒経つ頃にはもう頭はぽかぽかとなってピンク色に染まり初めていた。何より悔しいのが、さっきまで僕がからかっていた童貞の少年に感じさせられているくせに、僕の身体は更なる快感の波を求めてしまっていることだった。
「あっ」
平野くんの驚く声と同時に愛撫が急に止まってしまう。え……? あとちょっとでイけたのに……。
僕は、不完全燃焼でおわってしまったことに不満に抱きながら腰から上を起こし、ベッドの上で女の子座りをする。
「あっ、僕、なんてことを……」
今更自分のしてしまったことに気づいたのか、平野くんは自分の手と僕のパンツを交互に見ながら狼狽えている。僕も自分のパンツを見ると、愛液で染みができていた。このせいで彼は我に戻ってしまったのかもしれない。
僕は不満だ。自分だけ性的満足を満たしてあとは怖気付いておしまいだなんて許さない。一旦始めたからには最後までイかしてほしい。現に、愛撫を中断されたことで僕のムラムラは最高潮に達している。
「ねえ、途中で止めるなんて卑怯じゃない?」
「えっ?」
動揺する彼に恥ずかしいけど思ったことを口に出す。
「一旦始めたんだから……最後までシてってこと。中断されたせいで……ムラムラが治まらないのよ……」
「それって……」
「そうよ。平野くんが思ってる通りよ。恥ずかしから何度も言わせないでよね」
僕のその一言で平野くんの目付きが変わる。その目は──野生の獣のよう。
あ、やばいスイッチ入れちゃったかも。そう思った時にはもう遅かった。
──次の瞬間には、僕の身体はベッドに押し倒されている。
『男はみんな狼』そんなフレーズが僕の脳裏を掠めた。