治療のたびに無惨は医者に抱かれた。触診と称して身体に触れられながら犯され、何処まで動けるのかと医者の上に跨って魔羅を咥え込んだこともあった。毎日のように飽きもせず抱く医者の性欲に呆れる。それでもこの男が居なければ死ぬこの身を委ねなければならない。まるでスキモノのように何度も抱かれる屈辱と熱と快楽に感じる浅ましくも弱い身体に無惨は日々心がやつれていくのを感じていた。
――今日も医者は部屋に来た
個人の治療だからと人払いをしているがこの屋敷であんな声で喘げば誰もが知らぬ筈はない。……陰で嗤う連中のことを分かりながらも無惨は医者に縋った。
「早く、薬を……!!」
無惨は女のように医者の肩にしなだれかかり、誘うように医者の手に自らの手を重ねれば劣情の入り混じった医者の視線が突き刺さる。肩に回された手は次第に厭らしく触れ始め、無惨はそれに身を任せた。
――無惨もなりふり構ってはいられない
二十で死ぬと宣告されたこの身は間違いなく死期に近付いていた。たとえ屈辱であろうとも、無惨は自身の尊厳を二の次に医者に強請る。……弱いこの身で培えたものなどこれしか知らない上に、支払える対価もまたそれだけだった。
「……は、ぁ」
医者の触れる手がねっとりとやせ細った肌に触れれば無惨はわざとらしく声をくぐもらせた。男を誘うように身を捩らせた無惨の手が医者の股座に触れればすっかりと硬くなったそこは布地を押し上げていた。ドクドクと脈打ち熱い熱を布越しに感じれば早く己を犯したいのだと理解した。
「……ッ!!」
その瞬間、快感とはまた違う寒気が背筋を駆け巡り無惨の身体が震えた。ずいっと近付いた医者の唇が重なれば無惨はそれを受け入れた。
「……ふ、う……は、あ……!!」
ちゅくちゅくと何度も啄むように何度も唇を重ねられるたびに嫌悪感が沸き上がる。割り切ってしまえと何度も自らの感情に言い聞かせながらも無惨の眉が僅かに歪んだ。口吸いに夢中な医者が気付くことはなく、無惨の下唇を食んで赤い舌が入れば好き勝手に咥内を犯した。歯列も歯茎も何もかも知りたいとでも言いたげに医者の舌が動く。
「……ん、ぅ、、は……ふ、ん……ん、、」
無惨はその舌を噛むことなく、むしろ積極的に舌を差し出し絡み合った舌が厭らしい水音を立てた。互いの息が咥内で吐き合って、脳内がボーっと熱を上げ始めれば医者は無惨を解放した。はぁ、はぁと貧弱な無惨の身体は酸素を何度も求めた。荒く息をした無惨の唇は唾液で濡れて光沢を帯び、紅潮しただらしない顔を晒せば医者は満足そうに笑んだ。
「今日は調子が良さそうですね」
「……は、ぁ」
調子が良い時など、あるものか!!そう罵りたくはあったが無惨の口からは荒い息ばかりが繰り返されるのみだった。さて、医者は衣類の全て脱ぎ捨てて、無惨の元へ近付く。すっかりと下腹に張り付かんばかりに勃ち上がった魔羅を見たくない思いで無惨は四つん這いになるが医者はそれをやんわりと断った。
「それも魅力的ですが、今日はやってもらいたいことがあるんですよ?」
無惨を振り向かせれば医者は自らの魔羅を無惨の顔に押し付ける。ベチンと張り付いた魔羅の先端からは先走りで濡れそぼり無惨の頬を汚し、濃い雄の匂いがむわっと纏わりついて眉をしかめた。
「これを舐めて下さい」
「……は?」
無惨の目は何度も瞬き聞き返すが、医者はただ笑うだけだった。
――舐めろ、と言ったか?
これを私に、だと……!!無惨の睨む先には先程無惨の頬に張り付けられた魔羅が憎々しく目の前で揺れていた。顔は怒りに震えて思うように言葉が出なかったが無惨はようやく言葉を出そうと口を動かした。
「ふざ「もしやってくれるなら確実に治せる薬を出してあげよう」」
遮って出される言葉に無惨は言葉を失った。医者曰く、自分以外しか知らない薬があると告げられれば無惨は唇を噛んで受け入れた。ゆっくりと顔を近付ければ雄臭い匂いが鼻孔を貫く。いつも己の胎内を貫き好き勝手に蹂躙するモノ。出来ることなら噛み千切ってやりたい衝動を抑えて無惨は言われた通りに魔羅の肉竿をねぶった。
「……ふ、う……ん、ん……ッ」
ぬちゃりと濡れた水音と共に太い血管に沿って無惨は舌を這わせた。上下を何度も往復させて食むように唇で何度も口付ければ透明な先走りが亀頭から零れ出し陰茎に伝い無惨の咥内に入ってくる。雄臭い味に僅かに眉を潜ませるが無惨は我慢してその味に慣れようと必死にそれを舐めて追いかけた。思いのほか長い陰茎を登り、くびれた雁首と裏筋まで行き着けばとうとう先端の亀頭に行き着いた。トロトロと流れる先走りを暫く眺めたが急かすように医者の手が無惨の頬を撫でた。……どうやら時間は無いようだ。無惨は意を決してようやくパックリと咥内に咥え込めば大きな張り出た亀頭がやせこけた頬にみっちりと張り付き陰影を作り上げた。
「む、ん……ん、ぅ……ふ、、う……ッ!!」
亀頭の形がありありと浮かび咥内に雄独特の味が広がった。咥内で魔羅を受け入れるのは初めてで無惨は呼吸すら分からなくなっていく。太い陰茎は唇を擦り、ぬるぬるとした先走りが何度も浅く出し入れされれば無惨は訳も分からなくなった。
「……ん、ぅ……ふッ、……う゛ぅッ!!……ン゛、、、うゥッ!!」
もっと奥まで、そう言って医者は無惨の頭を掴み奥へと押し込まれれば無惨の呻く声がくぐもり響いた。
「か、ふ……、は、ん、んぅ……ッ、、」
前も後ろも犯されて尊厳もなくなってしまった気がして無惨の目からは生理的ではない涙が一滴流れ伝い落ちていく。もし病気でなければこんなことしなくても良かったのだと考えるだけで屈辱感に打ちのめされていくようだった。余裕のない吐息を医者が吐き出せば更に奥へと貫かれて無惨は呻くことは出来なくなった。
「……ッ、……出しますよ……!!」
「んぅ!?ん゛ん゛――――ッ!!」
ぬちゃぬちゃと響く水音が更に最奥の喉奥まで亀頭を押し込めば咥内に熱い粘液の白濁を吐き出した。ドクドクと魔羅が咥内で脈打ち震えてびゅびゅッと勢いよく迸った苦い液体が口いっぱいに注がれて無惨は叫ぶが意味をなさぬ声ばかりが響く。最後まで吐き出したらしい、無惨の口から引き抜けば未だにビクビクと震える魔羅がぼろんと飛び出せば無惨は一気に吐き気を催し布団の上に白濁を吐き出した。喉奥に吐き出されたそれは咥内に残る。青臭い臭いでいっぱいになったようだった、どろりとした感触が舌に残っている気がして無惨の唾液が敷布を汚す。
「……か、はッ……ん、はぁ、、は、あ……!!」
「お疲れさまでした」
出来れば飲んで頂きたかったのですがいいでしょう、次に来た時にはお渡しできます。そう言い残して早々と着替えた医者が部屋から出れば無惨はようやく落ち着いた。涙は流すまいと決めた無惨は唇を噛み締めれば真っ赤な血の味がして精液の味を誤魔化した。
次に続きます。