※この作品はR-18です。

どう考えてもベッドヤクザの司令官と繁殖訓練をするオルカ号のバイオロイドさんたちの話   作:鵺野アラタカ/NEO

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挿絵については、焼却物様に依頼して描いてもらったものですの!
Pixiv>https://www.pixiv.net/users/31176603
Twitter>https://twitter.com/hai_ningen
Skeb>https://skeb.jp/@hai_ningen
絵についてはコチラな>https://www.pixiv.net/artworks/84025266
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奴婢のように傅け/鉄血のレオナ(※挿絵有)

 オルカ号には、多数のバイオロイドが住む。

 数千人規模が生活できる、巨大な潜水艦――半ば海中移動要塞都市とも言えるものであり、人類最後の拠点とも言える場所だ。

 その艦橋――指令室にて、彼は、コトリ、という音を聞いた。

 机に、白磁のティーカップが置かれた音だ。

 紅茶のにおいが、彼の鼻孔をくすぐった。

 

「ご主人様? そろそろご休憩なさっては?」

 

 と、給仕者――ブラックリリスが言う。

 そこでようやく彼は、けっこう長いこと集中していたんだな――などと、思う。

 ブラックリリスは調整次第で暗殺者ともなれる高級バイオロイドであるが、それにしても、油断が過ぎた。

 こんなにも薫り高い紅茶に気付かぬなど、むしろ気が抜けていたのか。

 気付かないほどに集中していた――のではなく、気付かないほど疲れていた、というべきだろう。

 

「ああ、そうだな……もうこんな時間か」

 

 アジア系の風貌を持つ青年は、ふ、と息を吐いて、背もたれに身を預ける。

 タッチペンを持った右手が、ちょっと凝っている――ペンを置いて、右腕を軽く回す。

 彼こそは、このオルカ号の指揮者――"司令官"とも呼ばれる者。

 メイド型などの個人用バイオロイドからはご主人様とも呼ばれる、人類最後の生存者である。

 彼は、この指令室で、今後の戦略について戦略をまとめているところであった。

 周囲には、パネルやコンソールについて作業するメイド型のバイオロイド――コンスタンツァS2やバニラA1や、資源回収任務の報告に来たブラウニー、その報告を受け取るシラユリなど、いくらかのバイオロイドがいる。

 ふふ、と、ブラックリリスは笑い、続けて茶菓子を配膳した。

 裏のない、可愛い、とすら言える笑い声だった――少なくとも、司令官はそう思った。

 

「ありがとう、ブラックリリス。できれば、他のみんなにも……」

「ええ、お優しいご主人様。ソワンからは、他の皆様にもいきわたる量のお茶請けも受け取っています」

「そうか、よかった」

 

 ブラックリリスが、失礼します、と言って、他のバイオロイドたちに給仕に行く。

 近頃のオルカ号では、紅茶やタバコなど、この手の嗜好品が増えてきている。

 料理人として、専門的ではないながらも食品生産や加工についての知識を持つソワンの合流が大きかった――野生化していた茶を発見、回収し、発酵させ、紅茶を再生産したのは、彼女の功績である。

 現在、リーゼやダフネが艦内食料生産施設で茶を栽培中であるため、いずれは艦内にカフェも作れるだろう。

 仲の悪いブラックリリスですら認めざるをえない、特級の功績である。

 そう、彼女が口に出して、司令官の前で、当人がいる前で、ソワンを褒めたのだ。

 それを思えば、ちょっとは丸くなったのかな――などと、紅茶を飲みながら、司令官は思う(美味い、と彼は舌を巻いた)。

 ブラックリリスがこのオルカ号に乗り込んで少しした後――彼女の忠誠心が、人類に対するものではなく、司令官個人に向けられるものになったころ――は、ソワンやリーゼといつ殺し合いになるか分かったものではなかったし、司令官の身の回りの世話のみならず、戦闘、探索、秘書など、すべての役目を自分ひとりでこなそうとすらしていた。

 今は、ある程度のローテーションで任務をこなすことに同意、納得してくれているように思う。

 まあ、コンスタンツァからは、『秘書官としての任務もローテーションするように言われているのですが』という報告も受けているが。

 根っこは中々変わらないなあ――と、思っていると、ぷし、と空気圧の音が聞こえた。

 指令室の扉が開閉する音だ。

 

「ん」

 

 と、司令官は、椅子を回して扉を見る。

 ブラックリリスは、基本的には嘘を言わない。

 ただしそれは彼女の中の基準であり、『ソワンから受け取った』が、その実『ソワンから強奪した』である場合もあって。

 それが少しだけ、心配だったからだ――場合によっては体を張って止める必要がある。

 果たして、そこにいたのはソワンではなかった。

 金糸のごとき髪、宝石のような瞳――余裕を持ちつつも色の薄い鉄面皮。

 長身の美女が、かつ、こつ、と、ヒールの音を立てながら、司令官へと近寄ってきていた。

 彼女こそは、シスターズオブヴァルハラの長。北方より来たる獅子。勝利の女神。

 名を、鉄血のレオナ。

 このオルカ号においては、司令官の参謀役を担う、軍部重鎮だ。

 カッ、と。

 ヒールを鳴らし、彼女は立ち止まる。

 乳房を支えるように腕を組み、そうして、司令官を見下ろす。

 

「司令官。訓練のため、施設使用許可を頂きたい」

「ん? ああ――」

 

 一応、というべきか。

 司令官は、オルカ号の艦長でもある。

 しかし彼は、かなりの面で、象徴的な存在である。

 例えば料理長であるソワンに、『今日は肉を食べたい』と言うことはできる。

 しかし、毎日の料理の品質管理、献立立案、食糧庫の管理、よりよい食生活のための施策――このようなことは、基本的にはソワンの役目だ。

 司令官は、オルカ号の食事事情について、ほぼほぼソワンに一任している。報告書に目を通してはいるが、特別なにかを言うことはほとんどない。

 オルカ号の運行、航行、また管理運営についても同様のことが言える。

 船としてのオルカ号については、セイレーンをはじめとしたホライゾンチームに。

 研究、生産施設については、ドクターやフォーチュンをはじめとした技術部に。

 居住区や倉庫管理などはラビアタを長とする管理部(またの名をメイド部)に一任されている。

 その他基本的な部分はすべて任せており、彼の実質的な職掌は、呼び名の通り"司令官"なのだった。

 

「――構わないが。どの施設だ?」

 

 司令官は、コンソールを操作しつつ言う。

 施設使用申請については、ラビアタ旗下の事務方に投げるのが筋ではある――だが、彼は同時に『司令官』でもある。

 訓練であるならば、司令官の管理下。訓練の疲れを残した状態で、探索任務に出すわけにもいかない。

 ゆえに、訓練については事前の調整が必要であり、彼はその調整を行うものでもあるのだが――

 

「ああ。今晩、士官室415だ」

「――ん、今晩? 士官室? ……415?」

 

 士官室とは、オルカ号に搭載された、人間用私室ユニットのことである。

 オルカ号内の数階層に渡って分散配置されたそれは、オルカ号建造時、ラビアタがある種の希望をもって組み込んだ施設だ。

 この部屋がいっぱいになるほどに、人間様が見つかりますように――しかして、その希望は、ある種の祈りは、断たれている。

 人類の生存者は、司令官ただひとり。この先見つかる保証はなく、また、スペースを遊ばせているのは無駄であった。

 その一部は、上層部のバイオロイドの私室に。

 また一部は、壁を抜かれ、あるいはユニットを交換され、資料室、談話室、バー、あるいは隔離病室などになっている。

 ……そして、士官室415は、名目上、空きスペースである。

 司令官は、と、豊かな胸をそびやかすレオナを見上げた。

 

「――司令官。繁殖訓練を、私は望む」

 

 皆にお茶を入れて戻ってきていたブラックリリスがポットを握りつぶした。

 いつも穏やかなシラユリが、口元を押さえてあわわはわわと慌てていた。

 バニラが『こいつも色ボケしていますね……』という視線でレオナを見た。

 コンスタンツァがコンソールを操作して、スケジュールを確認し、小さく『OKです』とサインを出した。

 まさか、と、司令官は思った。こんなところで言うかお前。

 繁殖訓練とは、ある種の隠語である。

 いや、隠語にはなっていないか――繁殖行為の訓練である。なにが行われるかは一目瞭然。

 それを自ずから言い出すなど、どのような感情を抱いているかは推して知るべし、だ。

 

「……望むのかぁ……」

 

 司令官は息を吐く。

 ブラックリリスがすごい目で見ている気がする。『今晩ご主人様のスケジュールは空いていたのですか』みたいな。コンスタンツァには今晩しっかり戸締りをするように言っておくべきだろう。いや、ココやLRLと一緒に寝かさせた方がいいか。いくらブラックリリスでも、ココたちの前で残虐プレイはできまい。

 しかし、と、司令官は思う。耳ざとい。

 本日"訓練"を受ける予定であったレプリコン220は探索・資源回収任務に出ており、調査に時間を要するとのことで、帰投時刻を明日へと変更している。

 レオナはおそらく、それを聞きつけてきたのだろう。

 

「……だがな、レオナ?」

 

 司令官は、レオナの碧眼を見上げる。分かってくれるだろう、と。

 ――数日前、スレイプニールを繁殖訓練のメンバーに加えいれ(その後コンスタンツァと"訓練"し、ラビアタを"訓練"して)、司令官は改めて思った。

 ただれている。

 すごく、ただれている。

 少なくとも20名以上と関係を結んでおいて言うセリフではないが、もう少し節度ある生活をしなければならない。ラビアタに屈伏宣言などさせている場合ではない。

 予定も空いたことだし、本日はLRLをはじめとする年少組の居室――実年齢はともかく、肉体年齢に合わせた設備の居室――にて過ごすのもいいかなとか考えていたくらいであった。

 もちろん彼女らはバイオロイドとして人間の大人のような判断ができるが、肉体に引っ張られるのか、そのように扱われることで性格の変遷があったのか、本当に人間の子供のようである。

 彼女らと共に過ごすことで、雄ではなく大人としての自覚が芽生え、まあなんかこう、いい感じになってくれねぇかな――などと、考えていたのである。

 レオナも、今の状況がよくないことは分かってくれるはずだ。

 幾度も戦場をともにし、作戦立案を行い、体を重ねている――心が繋がっている、と表現するにはロマンチックにすぎるが、お互いがどう考えているかくらいは分かるはずだ。

 

「ああ。分かっているとも。確かにその通りだ――」

 

 ン、と、彼女は一度咳ばらいをして、常通りの艶やかな声で言う。

 

「――私の体は司令官に完全に屈服しており、少々責められただけで雌と化してしまう」

 

 銃を抜いたブラックリリスを、バニラとコンスタンツァとシラユリが同時にタックルして押し倒した。

 地の底から響くようなブラックリリスの笑い声を聞きながら――『落ち着いて! 落ち着いて!』『まだお昼です!』『銃はまずいですよ銃は!』などという必死な声を聞きながら――レオナは何事もないかのように、しかしてどこか恥ずかしげに身をよじって、ゆさり、と乳房を揺らしながら、言う。

 

「前回、司令官は私の子宮を突き崩しながら言っていたな。少しはクソ雑魚を克服してから挑んできやがれ、と」

「えっ」

「私にはこう聞こえた」

 

 ……そっかー、と、司令官は頷いた。

 レオナにそう聞こえたなら仕方ない。

 おそらくそこまでのことは言っていないはずだが、彼女がそう解釈したなら仕方ない。

 ヴァルキリーと一緒に繁殖専用ドスケベユニフォームでやってきて、うっかりキレ散らかしたような覚えもあるし、もしかしたら口が滑っていたかもしれない。

 レオナは指揮官型であり、意思が強い――考え方に柔軟性はあるが、ある意味では頑固だ。それを翻させるくらいなら、素直に言うことを聞いた方がいいだろう。

 あるいはそれを狙って、普段からの振る舞いを考えているのかもしれなかったが。

 

「とにかくだ――私の身体が司令官のものであり、もはや救いようがないのは紛れもない事実だ。スタミナをつければいいと考え、マイティRに体力づくりのメニュー作成を頼んではいるが、いまだ明確な成果は出ておらず、また、劇的な改善も望めまい。そこでだ」

 

 レオナは、指を振り言う。

 鉄面皮に、『いいことを考えたぞ』と、表情が浮かんでいた。

 

「司令官が、私に優しくすればよいのだと考えた。私が度重なる絶頂で失神しないように扱ってくれればいいのだと」

「……まあ、俺がレオナに合わせてやれば…………いいのか…………?」

「そうだとも」

 

 小さく笑みすら浮かべ、レオナははっきりと言いきる。

 司令官は、『ようやく理解したようだな』と言われたようにも感じる。

 そうかもなぁ、と、司令官は頭をかく。

 ――オリジンダストは、男性と相性が悪い。あるいは、良すぎる。

 オリジンダストは男性ホルモンに強く作用し、その暴力性をも強化する。

 バイオロイドが女性型だけであるのも、その発育がいいのも、女性ホルモンを多く調整した結果という話もある。

 それはそれとして、なぜ男性に影響しないよう改善しなかったのか、という疑問もあるが(バイオロイドに伝わる噂では、男性型を改良するより女性型の方が好まれたからだとも言う)。

 司令官は、人格に影響が出るほどの強化はされていない。

 『アミーナの遺産』によりヒュプノス病にかからないように処置をされた肉体を持っており、また、通常の人類よりはよほど強い肉体ではあるが、オリジンダストをふんだんに使われているわけでもない――少なくとも、人格に影響が出るほどの量は使われていない。

 だが、興奮した時、まるで男性バイオロイドのように暴走してしまう悪癖は、自覚している。

 普段はともかく、例えば自身が直接赴き指揮を執る場合や、性交中には、乱暴な言動をすることもある。

 特に酔っ払ったときには、ウェアウルフを縄で縛って――いやこれは封印していた記憶だった、と、司令官は頭を振った。

 いや、そもそも。

 彼女らが魅力的すぎるのも、問題と言えば問題なのだ。

 レオナを見上げ、司令官は思う。デカいよな、と。

 レオナは常から傲慢な姿勢を取る。

 顎を持ち上げ、胸を張って腕を組む。

 それを下から見上げれば、胸部の山が顔を隠したりもするのだ。

 そう――皆々、発育がいいのだ。

 肉体年齢11歳という調整のアクアですら、太腿に肉がついているのが分かる。

 女性は15歳だか16歳だかまでにほとんど成長を終えるとも言うが、肉体年齢15歳調整のハチコと言ったら、冷静にその肢体を眺めれば、理性が消し飛んでもおかしくない発育の良さだ。

 肉体年齢23歳調整と、若く、そして女として成長しきり、雌肉まで乗せた年頃のレオナは、男にとってはある種の劇物なのだ。

 ブラックリバー社は、高級バイオロイドを美しく作った。

 イメージ戦略として、と聞いているが――あるいは、職人として親として、作品である娘に美しくあってほしいと願うのは当然だろう。

 彼女の身は引き締まっていながら豊満で、柔らかくもしなやかで、戦う様は畏敬すら抱かせ、喘ぐ様は劣情を催す。

 オリジンダストで強化されていなくとも、獣のようになってしまうのは仕方がない――が。

 仕方がないのだ、と、責任転嫁するのも、よくはないだろう。

 司令官は、3秒で言葉をまとめる――

 俺が悪かった。レオナに限らず、みんなになるべく優しくする。調子に乗っていたかもしれない。希望があれば聞く。

 ――もう3秒が、レオナには待てなかった。

 

「それとも、司令官。貴様に焦がれる女に、優しくする余裕もないか?」

 

 後ろでブラックリリスが鶏がシメられるような声を出して静かになった(『コンスタンティア姐様、いいお仕事です』とか『コンスタンティア、姐様……!』とか聞こえてくる)。

 レオナに動揺が見えないのは、その冷静さのたまものか――あるいは、司令官に集中しすぎているためか。

 果たして、司令官は。

 ゆっくりと立ち上がり、そうして、レオナと正対した。

 ヒールを履いたレオナとは、ほぼ視線が合う。

 唇を笑みの形にゆがめたレオナに、司令官は言う。

 

「……優しくしてやるには、まだ足りんな」

「なんだと?」

 

 余裕のあったレオナの表情が険しくなる。

 ぐ、と眉の角度が上がる。顎が持ち上がり、司令官を見下ろす。

 彼女はいくらか傲慢な部分がある。

 彼女は司令官の部下であり、彼女自身もそれを理解している。

 だが、高級なバイオロイドとして、その能力に自負がある。

 それは傲慢と増長とも言える形質になっている。

 

「司令官は私をなんだと思っている? 屈伏したからと言って、いつでも使える女と思ってもらっては――」

「雌豚」

 

 司令官は、レオナの声を遮り言う。

 

「今からだ」

 

 レオナが目を見開く。

 そうして、顎を引く。

 ぐ、と目に力が入る。

 唇がへの字に曲がる。

 長いまつ毛が震える。

 屈辱と怒りの面相だ。

 レオナは美貌を持つ。

 彼女に睨まれて震えあがらぬ男はおるまい。

 ――きっと、人類滅亡以前はそうだったことだろう。

 

「め、雌豚、などではっ……」

「じゃあなんだ。オナホか」

 

 司令官は、レオナに一歩近寄り、言う。

 

「違うっ、」

「肉便器」

 

 もう一歩。

 

「ちが……」

「精液排泄穴か」

 

 さらに一歩。

 

「っ…………❤」

 

 レオナは下がれない。

 その肉置きのいい尻が、コンソールに引っかかっていた。

 司令官は、さらに近寄る。

 乳房を胸板で押す。

 そうして、手を伸ばす。

 レオナの前髪を下からすくう。

 額を掌で覆い、ぐ、と押す。

 レオナの背が折れる。

 司令官は、コンソールに乗り歪む尻肉を幻視する。

 あ、と、レオナが息を吐く。

 艶やかな唇が半開きになって、雄を誘った。

 司令官の顔が、レオナに近づく。

 レオナの目じりが、わずか、潤んだ。

 司令官は、むしろ優しいくらいの声で、言った。

 

「態度があるだろう、レオナ」

 

 噛んで含めるように言って、そうして、ブラックリリスの首に腕を回したままのコンスタンツァに、視線をやった。

 

「コンスタンツァ」

「はい、……いつも通りに。私達の、ご主人様」

 

 よくできたメイドに頷き、司令官は、レオナを離す。

 レオナは、本当に小さく、悲鳴を上げた。

 高いヒールの足元がもつれて、かかつっ、と音を立てた。

 作業していた端末をそのままに、司令官は去っていく。

 ――鉄血のレオナ。

 シスターズオブヴァルハラの長。北方より来たる獅子。勝利の女神。

 容赦のない指揮は、バイオロイドたちを恐れさせさえする。

 だが。

 眉を、目じりを、釣りあがらせていようとも。

 下唇を噛んでいようとも。

 怒りに震えていようとも。

 子供のように涙を流していては、誰も彼女を恐れるまい。

 

 

 

 ●

 

 

 

 回収された資源には、絶滅前の遺品も含まれる。

 それは例えば、保存状態のいい映画であったり、本であったりだ。

 ドクターが余暇でコピー技術を作ってからは、オルカ号の娯楽室は、ほとんど映画館と化している。

 "士官室"と俗称される、人間用に設えられた部屋には、その手の映像を再生する機能もある。

 いくらかのバイオロイドたちが時たま、共同申請をして、士官室を使うことがある。

 パジャマパーティーではないが、仲間内で、ツッコミどころの多い映画を見てゲラゲラ笑っているらしい。

 福利厚生については司令官も気を揉むところだ。楽しんでいるなら、大いに楽しんでほしいと、司令官は思う。

 ラビアタは言いたいことがあるようだったが、少なくとも今は空き部屋なのだから、そういうふうに利用してくれて全く構わない――それはそれとして。

 

「……サメがなぜ空を飛ぶんだ……」

 

 暗い室内。

 ベッドに寝転がり、映像を見ながら、首をひねりながら、司令官はぽつりと呟いた。

 いや、考えてみれば――と、司令官は思う。

 ネオディム。彼女は飛ぶ。人間は(そしてそれを基にしたバイオロイドは)通常飛べないが、彼女は電磁波を操り、磁力を操って飛ぶようだ。

 ならばこのサメたちは、そのような機能を天然で獲得したのかもしれない――あるいは、このような理屈をつけて、『それはないっすよー!』とか言いあって笑うのが目的なのかもしれない。

 映画を楽しむと言うのは、そういう感想まで含むのだと、この映画を推してきたブラウニー(たしか316)からも聞いている。

 

「……普通に名作を見た方が、俺は楽しめるなぁ……」

 

 どうせ暇つぶしだしな――と、思っていると、かっかっかっかっ、と、速いリズムの足音が聞こえてきた。

 走っている。

 オルカ号艦内は、原則、走ってはいけない規則としている。

 無論、緊急と判断した時には破ってもよい例外規定もあるが――その足音は、廊下の奥の方まで走っていく。

 

「…………。」

 

 司令官は、寝転がっていたベッドから身を起こす。

 そうして、映画の明かりを頼りに扉を開き、廊下に顔を出す。

 

「レオナ?」

 

 廊下の奥、ある部屋の前で、扉を制御するコンソールに手を伸ばすバイオロイドが見えた。

 彼女は、ぎッ、と音を立てるように振り向いて、ガッガッガッガッ、とヒールを廊下に突き立てるように、歩いてくる。

 

「なにを、呑気な顔をっ……!」

 

 耳まで赤くして、レオナは部屋へと駆け込んでくる。

 いつもの白いコートを、いつも通り肩に羽織っている。

 服装も常通りであったが、しかし、部屋に招き入れた瞬間に、ふわりとシャンプーのにおいがした。

 リーゼやダフネらが、植物から作っているものだ――滅亡前のように規格化された製品ではないが、素朴な花の匂いのする。

 身ぎれいにしてきたらしい、と、司令官は思い、扉を閉めた。

 いまだ映画は続く。

 画面の明滅に、レオナの白い――今は少し赤らんだ肌が照らされる。

 ふぅ、ふぅと、呼吸が聞こえる。

 彼女は肩で息をしていた。

 目はくわっと見開かれ、下唇を噛んで、顔は赤い――少し震えているし、目じりに光るものがある。

 いつも冷静、冷徹、鉄面皮の彼女には相応しくない、感情をあらわにした表情だった。

 

「……こちらの部屋かっ……!」

「ん、ああ。415に行ってたのか」

 

 士官室415――俗称、"秘密の部屋"。

 そこは、司令官私室のある階層と、同階層にある。

 奥の方まで走って行ったのは、そちらにいると思ったからだろうか。

 

「セッ、……繁殖訓練をするときはっ、あちらだろうっ……!」

「今回はこっちだ」

「っ……!」

 

 ぎり、と、彼女は歯噛みする。

 氷のような美貌に、焔の怒りを浮かべて、司令官を睨みつける。

 冷淡なようでいて、その実感情の起伏が激しい。

 それが、鉄血のレオナだ。

 

「普段は――ほら。訓練だからな」

「それが、なんの関係がっ――」

「レオナ」

 

 呼べば、レオナの肩が跳ねた。

 司令官は、椅子を引き出し、座った。

 

「……分かるだろう?」

 

 司令官の言葉は、むしろ優しさすらあった。

 聞き分けのない子供に、言って聞かせるような語調だった。

 

「レオナは、頭がいいからな」

 

 ――理解できるだろう。三度目はないと。

 言外に、司令官は言う。

 

「っ……司令官……」

 

 レオナは、唇を引き結び、司令官の正面に立つ。

 ヒールの音も揺れるような、おぼつかない足取り。

 常であれば上向く顎も乳房も、今は猫背となって下を向く。

 司令官は、羞恥に顔を赤らめるレオナを見る。

 彼女はベッドの前に立ち、己が身を抱きしめ、投影面積を小さくするように、横を向いている。

 いいな、と、司令官は思う。かわいいな、と。

 普段の鉄面皮――冷静、冷徹な彼女が、自分には、女の表情を見せる。

 普段は、指令室で見せたように、羞恥心がないかのような言動をすることもある。

 しかして閨では、いまだに乙女であるかのような振る舞いを見せることもある。

 計算高い彼女ではあるが、男女としてのやりとりは、天然であるらしい。

 これまで何度も繁殖訓練を実施しているが、司令官はそのたびに、彼女の魅力を思い知る。

 今日もまた思い知りたく、司令官は、視線でレオナを促した。

 

「…………っ」

 

 そうして彼女は、両腕を上げた。

 ゆっくりと、彼女は司令官へと向き直る。

 白い軍服が、いまだ続く映画の光に照らされる。

 肩にかかっていたコートが、ばさりと落ちる。

 頭の後ろで、彼女は腕を組む。

 脚を肩幅ほどに広げ、そして膝を、それ以上に開く。

 腰が落ちる。

 肉の乗った腿肉が、短いスカートをめくりあげ、赤い下着と、秘されるべき場所を露わにする。

 くい、くいと、控えめに、たおやかに――しかし隠しきれぬほどに下品に、腰が前後に揺れる。

 レオナが――否、女が自発的にするには、淫蕩にすぎ、そして卑俗にすぎた。

 それは、雄を誘う、ハメ乞いの踊りだった。

 

「ふっ、ぅ、んっ……」

 

 吐息を漏らしながら、レオナは腰を振る。

 娼婦モジュールでも入れたかのような、種を搾るしぐさ。

 そうでありながら、表情だけは強い恥じらいを浮かべている。

 唇を引き結びながら、上気した頬を見せ、翠の瞳が、司令官を見ている。

 レオナの身に、汗が浮く。

 長い金髪が揺れ、雌のにおいが充満していく。

 ――ぬとりと、レオナの股座から、淫液がしたたり落ちた。

 

 

【挿絵表示】

 

「……さあ、どう、だ……?」

 

 ふ、ふぅ、と、吐息混じりに、彼女は言う。

 恥ずかしげながらも、常に近いような表情で。

 

「私は、司令官の女だ……このような踊りを、してしまうようなっ……気の利く女には、……自分の女には、優しくしようと、思わないか……?」

 

 言葉には、嘲るような色が乗る。

 だが、その姿、その動きは、レオナのプライドの高さを一切うかがわせない。

 己の普段の言動すら利用して、雄を誘う。

 司令官は、立ち上がった。

 レオナの腰の動きが止まる。

 レオナは長身であり、ヒールも履いている。

 普段であれば、視線の高さがほぼ合う。

 だが今は、彼女は股を開き、腰を落としている。

 レオナは、司令官を見上げた。

 司令官は笑いながら、手を伸ばす。

 白皙の肌は、ヴァルキリーとも共通する。

 北欧系の遺伝子を継いだと言う彼女の肌は、雪のように白い。

 二の腕は細く、司令官の手が一周しかねない。

 引き寄せる。

 ヒールを履いたレオナは、容易くバランスを崩す――己から、司令官の胸の中に飛び込む。

 頭の後ろで組んでいた手がほどける。

 ヴァルハラの姉妹を束ねる指揮官は、司令官の腕の中で、熱い息を吐く。

 司令官の背に手を這わせながら、レオナは言う。

 

「……司令官も、私の魅力には敵わなかったようだな?」

 

 ああ、うん、と、司令官は頷いた。負けっぱなしだ。

 このオルカ号、誘惑が多すぎて、強すぎる。勝てるヴィジョンが見当たらない。

 こうなれば、艦内風紀の引き締めが必要ではあるまいか――まあ、その艦内風紀について担当するシティガードや憲兵隊の指揮者はレオナなのだが。

 長がこれでは、治まるはずもない。

 それに司令官も、負けることに文句はない。

 

「勝者に、褒美のひとつでもくれないか? 優しく――な?」

「善処する」

 

 そう言って、司令官はレオナの腰を抱き寄せる。

 引けていた腰を、司令官は下腹に押し付ける。

 腹は熱い――胎が熱い。

 美しい腹筋の奥が、蠢いているのが分かる。

 レオナが、脈動する肉棒を感じ取ったのが分かる――レオナの牝が、準備を整えていくのが分かる。

 司令官の手が、尻を握った。

 竦むレオナの身を持ち上げ、口づけする。

 

「んふっ、……ぅ、んっ……ひれ……んむっ」

 

 上から責め立てる。

 口内に攻め込んだ司令官の舌は、レオナの必死の奉仕に出迎えられた。

 背に回った手が、ぎゅ、と服を掴む。

 柔らかな尻が歪む。手に体重がかかる。支えてやらねば、レオナはへなへなと座り込んでしまうだろう。

 

「ひぁ、ン、ふっ……んむっ、ん、ぅっ……」

 

 レオナの背が折れる。

 力が抜け、食らいつくように、しがみつくように抱きしめが強くなり、また力が抜ける。

 先ほどまで開いていた膝は寄って、司令官の脚を挟む。

 司令官の腿に、柔らかすぎる肉の感触が乗る。

 爛熟――と、司令官は、その語を思う。

 赤い薄布に覆われたそこは熱を持っている。

 尻を揉みこめば、応じるように汁が垂れ、司令官のズボンを汚す。

 司令官は脚を出し、秘所を押し込むように刺激した。

 

「ふひぁっ、ぁ、ン、はぅ……!」

 

 レオナが、びくん、と反応する。

 腰が蠢き、自慰をするように、秘所が司令官の脚に押し付けられる。

 

「んッ、ン、ぁ、しれっ、かんっ……」

 

 求める声は途切れ途切れに。

 しかして確かに、司令官の耳に届く。

 司令官は、理性にヒビが入ったことを自覚する――が、まだ、理性は耐えている。生きている。

 優しくしてくれ――と言われたことを、まだ、覚えている。

 一息を入れるため、司令官はわずか、唇を離す。

 レオナの口内から舌が抜ける。

 それを、レオナの舌が追ってきた。

 

「あ、ぁあ、ひれぇかん……ひれぇかん……っ」

 

 ぷるぷると弱々しく震え、瞳を潤ませながら、レオナは舌を突き出す。

 去っていく舌を求めて、手を伸ばすように、舌を伸ばす。

 ――どの口で。

 司令官は思う。優しくしろと言うのか。

 こんなもの、理性が砕けて当然。堪えがなくなって当然。

 レオナはこれを自覚しているのか。

 司令官は再度、レオナの唇を貪る。

 

「んーっ、んむ、ふ、はぁっ、ひれぇ、ひれいかん……ひれいかん……っ」

 

 舌足らずの声が、より一層、司令官を昂らせる。

 尻肉に手指を食いこませ、背を逃さぬように抱き留め、口内を蹂躙する。

 ややあって、レオナの全身に力が入った。

 背を反らし、司令官の口内に、嬌声を流し込む。

 あまりにも分かりやすく、そして容易く、レオナは絶頂した。

 長い長い夜の始まりだった。

 

 

 

 ●

 

 

 

 荒い吐息が、聞こえている。

 司令官は、既に服を脱ぎ捨てている。

 レオナもまた同様だった。

 ソックスと、靴をそのままに――白い軍服も、煽情的な赤い下着も剥かれて、白い肌を露わにしている。

 そうして、頭の後ろで腕を組んで、股を広げて、髪と肉を振り回すように、踊っている。

 どぷん、たぷん、と音を立てるように、乳房が揺れている。

 腿に力が入り、美しく発達した臀部が揺れている。

 はふ、はう、と、吐息が乱れているのは、興奮のためか、躍動のためか。

 ――もう一度、今度は裸の状態で、踊っているのが見たい。

 司令官の言葉に、3度の絶頂を迎えさせられたレオナは、頷くほかなかった。

 そうして司令官は、レオナの後ろに立った。

 腕を上げているために、腋から、踊る乳房が見える。

 汗と愛液が滴り、ぴちゃ、ぴちょ、と音を立てる。

 司令官は、よじられる腰に、手を這わせた。

 

「ンっ、……ふっ、うっ、ンっ」

 

 一瞬、レオナは動きを止め――しかしまた、乳と尻を振りだす。

 レオナのくびれは深い。

 身長が高く、体格がよく、尻が大きい。

 骨盤がよく広がっていて、華奢とは言えないほどに雌肉が付いている。

 司令官はその腰に、手を這わせた。

 

「っく、ンっ……」

 

 レオナが身をぶるりと震わせた。

 踊りはスローダウンする。鼠蹊部に這う手を迎えるように、腰が動く。

 レオナの汗を含んだ髪と、司令官の胸が密着する。

 司令官の左手が、鼓動に震える乳房を持ち上げた。

 司令官の手は、成人男性として、やや大きい方である。

 だと言うのに――その乳房と比すれば、むしろ小さくすら見えた。

 乳房に指が埋まってしまう。その大半は手から溢れる。文字通り、手に余る。

 顔すら埋めてしまえるような大きさのそれは、しかして、揺らされるだけで耐えがたいほどの快楽をレオナにもたらす。

 

「んッ」

 

 レオナの膝が寄る。

 腿に一瞬力が入り、尻肉が持ち上がる。

 腰裏――金髪の先端に、司令官の勃起した男根が割り込んだ。

 

「ふっ、……う、ンっ……」

 

 たぷ、たゆ、と、乳房を揺らされる。

 乳首が上向く、張りのある乳房だ。

 レオナは、くすぐったげに身をよじる。

 頭の後ろで組まれていた腕がほどけて、司令官の首に、後ろ手に回った。

 

「司令官、はっ……女が、好きだなっ……?」

 

 は、ふ、と、荒い吐息混じりに、レオナは言う。

 乳も尻も腰も脚も腕も唇も――あらゆる場所に触れられ、愛撫されてきた女は言う。

 レオナをして面倒だと思うバイオロイドも、同様に素直でかわいらしいと思うバイオロイドも、司令官は等しく愛でる。

 無論、求めがあり、機会が許せばの話ではあるが――それにしたって、節操がない。

 乳房を揺らされ、へそを撫でられながら、レオナはひそやかに悶える。

 

「そのうち……このオルカ号は、司令官専用のっ、ンっ」

 

 下腹を指で軽く押され、レオナはおとがいを反らした。

 

「まっ、外、からっ、ぁ、待て、司令官っ、んんっ、さいごまっ、ぁ、でぇっ!?」

 

 また、レオナは踊り始めた。

 しかし今度は不随意に、司令官の指の命令に従って。

 子袋を腹の上から突かれ、股と共に開いた秘唇から、汁が溢れた。

 

「あっ、ぁ、あぁっ、やめてくれ、司令官っ、う、うぅうっ……!」

 

 司令官の手指に掴まれたままの乳房が伸びる。

 レオナの腰が落ちてしまっている。

 体勢を崩しながら、彼女は涙をこぼす。

 

「イっ……くぅっ……!」

 

 絶頂を宣言しながら――躾の成果を見せながら、レオナは身を丸め、びぐん、と震えた。

 司令官も身を丸め、それを追う。

 ぎゅ、と寄せられた腿の合間に手を侵入させ、恥丘を温めるように手で覆う。

 司令官をして、驚くほどの汁気があった。

 手指を滑らせ、形を、柔らかさを確かめるように、愛撫する。

 

「待て、まだ、イってるっ、くぅっ、ンっ、つらっ、あ、ぁっ! ヘンっ、なっ! イきかたっ、ぁああああっ!」

 

 尖りきった乳首をつままれ、レオナは背を反らした。

 忙しく、司令官の手から逃れようと、身を折り曲げする。

 つままれたままの乳首が伸び、それがまたレオナを悶えさせた。

 子宮を直接狙われ、そして狙い通りに絶頂させられたためか――レオナの身は、おかしくなってしまっているようだった。

 

「イっ、く、またイくっ、イってしまぅっ、からぁっ」

 

 司令官は首を引き寄せられ、レオナの肩に、肩にかかった髪に、鼻先を埋める。

 肌は汗ばみ、発情した雌のにおいは濃く、顎先から汗の珠が滴るのが見えた。

 司令官は、脳の温度が上がったことを自覚する。

 しかしそれでも、その手は乱暴にはならなかった。

 今の手つきこそが、レオナにとって最も暴力的だと知るが故に。

 

「ひっ、ンっ、ぅあっ――あぁっ!」

 

 ぷしゃっ、と。

 合わされた腿の合間、司令官の手で覆われた場所から、音が鳴った。

 溢れた愛液が、指の合間から、腿を伝い、レオナの足元に水たまりを作る。

 レオナはおとがいを反らし、後頭部を司令官の肩に乗せ、ぶるぶると震え――

 

「あっ、司令官ッ、待゛――アっ、ひ、んぃいいいいいいっ!?」

 

 ――余韻に浸る間もなく、再度絶頂に飲まれた。

 瞳は上向き、下唇を噛み、小鼻を膨らませて、司令官にしがみつき、雌の体を振り回し、悶絶し、涎を、涙を、声にならぬ悲鳴を、あるいは小便すらも漏らす。

 司令官の指が、その膣穴に、入り込んでいた。

 中指と薬指の二指――司令官の男根と比べれば細く、しかしレオナを啼かせるには十二分。

 恥骨裏を押され、絡みつく媚肉を引きはがされ、あるいは掌で淫核を押し込まれ、とうとうレオナは立っていられなくなった。

 レオナの天国――あるいは地獄は、そんなものでは終わらない。

 乳首をつまんでいた指が、口内に入ってきたことで、堪えすらも効かなくなった。

 

「ほひぇ、ぇっ、えぅっ、うーっ、うぅーっ、ひれいひゃんッ、やひゃっ、やひゃひく――ッ!?」

 

 己の芯をかき回され、レオナは意識を飛ばした。

 

 

 

 ●

 

 

 

 司令官の眼前には、尻があった。

 スカートの丈を短くしてしまうような、よくよく肉の付いた尻だ。

 丸く、柔らかく、しかしてその下の筋肉を思わせる尻だ。

 持ち主たるレオナは、ベッドに力なく突っ伏していた。

 全身の肌を紅潮させ、汗で肌が輝いている。

 はへーっ、はひーっ、と、深く荒い呼吸が、司令官には聞こえている。

 わずかに開かれた股座には、花開いた秘所があり、とぷとぷと、愛液がこぼれ続けていた。

 司令官は、平手を、ごく軽く、その尻に落とした。

 ぱち、と、音がして、ぷるる、と、豊かな尻肉が、さざ波のように震えた。

 

「へひ……ひぃー……」

 

 普段の怜悧な美貌など微塵も残っておらず、欠片も伺えない。

 完全に融解し、溶融し――舌をでろりと垂らしている。

 既にして一晩中犯されきったような様相をしておいて、時計はいまだ、レオナが訪れてから1時間がようやく経過したと示している。

 司令官の背――いまだ流れていた映画が、やっとエンドロールを迎えるところだった。

 司令官が、繁殖訓練を行うバイオロイドたち――女たちの中で、1、2を争うほどの弱さ。

 どこに触れても悶え、どう扱っても悦び、どう使っても啼く。

 セックスに勝ち負けはないが、ノックダウンまでの早さを問うなら、レオナこそが随一だ。

 尻を撫でながら、司令官は思う。澄ました顔が溶け崩れるのが、彼女の魅力を高めている、と。

 玲瓏そのものであるレオナの、真の顔を露出させる。自分の手で。

 支配欲が充足する。

 秘めた嗜虐心が育つ。

 押し込めたはずの獣性が吠える。

 司令官は、レオナの脚の上に乗る。

 ベッドが揺れて、わずかに、レオナの吐息が乱れた。

 手を伸ばし、その腰を掴む。

 くびれに、腰骨に、手をひっかけるようにして、引く。

 ベッドの上で、ずるり、と上体が滑った。

 腕がだらしなく伸びる。

 尻だけが、司令官の手に支えられて、高く掲げられた。

 司令官は、片手で、己の男根を持った。

 既に勃起したそれの角度を変え、秘唇に、狙いを定める。

 ちゅ、と、音がした。

 主人の来訪を歓迎する動きが、音を立てた。

 司令官は苦笑し、男根から手を離す。

 数センチ、めり込んでいる。ここから腰を突き出せば、子宮を外すことはあるまい。

 膣口は夢うつつに涎をこぼす。

 司令官は、尻を掴む。

 そうして、肉厚のそこを、指で広げる。

 奥まで届かせるために、肉を広げたのだ。

 そうして、ゆっくりと、肉の味を楽しむように、侵入していく。

 

「お……ほ、ぉおおおおお……っ」

 

 くぐもった低い声が、シーツに飲まれていく。

 伸ばされてしまっていた腕に力が入る。

 半ば無意識にだろう、手指はシーツを握る。

 尻と背がぴくぴくと痙攣する。

 意識を飛ばしているくせに、膣肉は淫蕩に、男根に絡んだ。

 もはや意識のあるなしも関係がない――レオナの身体は、司令官専用となっていた。

 

「ぉ……お……ァ……っ?」

 

 レオナの金髪が揺らめいた。

 身に力が入る。

 芯を貫く男根の衝撃によってか――躾けられた雌性によるものか、レオナは意識を取り戻したようだった。

 

「私……は――あっ!?」

 

 ばつッ、と、レオナの尻と、司令官の下腹が、音を立てた。

 司令官の、最後の人類に相応しい――子孫を残すために適した形状の、膣奥まで届き、間違いなく子宮に精液を届ける長大な男根が、指で簡単に触れるほどに降りていた子宮をぶちあげた。

 

「は――ひッ――ィ――?」

 

 レオナは、背を丸めて、ぶるッ、ぶるッ、と、大きく震えた。

 意識を取り戻した瞬間の絶頂だ。

 膣肉はがむしゃらに、動くなと言いたげに、男根を締めつけている。

 どんな表情をしているのか見たいところであったが、しかし、顔を見せては、顔を見られるわけで――今度はビデオカメラでも用意するかと、司令官は思った。

 レオナが振り向き、肩越しに、司令官を見た。

 金髪の合間から、泣きはらし、目じりを真っ赤にした、切れ長の瞳が見えた。

 

「しれッ、~~あっ、ぁ!」

 

 入れれば、抜く。

 当然のことである。

 巨尻をがっちりと固定され、逃れられぬレオナは、その当然を享受せざるを得ない。

 レオナはシーツに額を押し付け、ぅうう、と、唸った。

 ゆっくり引き抜かれ、ぞわぞわと、背に震えが走っている。

 

「だぇっ……だめだっ、司令官っ……ゆ、ゆるしてくれ……」

 

 司令官は無視した。

 もう既に休ませてやっただろうと。

 先ほどまで意識を飛ばしていただろうと。

 ぼぢゅっ、と、司令官の男根が、レオナの肉洞をかき分ける。

 そして、もはや容赦はない。

 

「あっ!? あぁあッ、あっあっあぁっあ!」

 

 レオナの膝が浮くほどの突きこみが連続する。

 尻を掴まれ、尻で持ち上げられ、尻肉が伸び、尻肉に手指が食い込む。

 

「しッ、ぃあァああああっ、ぁああっあっあっ!」

 

 黙らせる――叫ばせる。

 その高級な頭脳を真っ白にする。

 尻肉と雌穴と鳴き声と、それだけの存在に堕す。

 子宮はごつ、ばつ、どす、と突きあげられる。

 絶頂は連続し、悲鳴じみて、涙めいて、愛液を噴出する。

 胎の中を好き放題にされる。胎の形を変えられる。

 ――がちゅ、と、子宮の真芯をぶちぬかれ、レオナはのけぞり――

 

「あぴッ――ふぎッ、ィ――あ゛ッゥ、おン゛ッ……お……」

 

 ――べしゃり、と潰れた。

 喰いしばっていた歯列が開いたか、声は低く、身は緩む。

 しがみつくようであった締め付けも同様で、涙をさめざめとこぼしながら、縋りつくかのようだ。

 それはそれで心地良い――が。今は鳴き声を聞きたい。

 ゆえに司令官は、片手を尻から離した。

 熱を持った尻は紅潮している。

 強く打ち付けられて、その意味でも、やや赤くなっているか。

 司令官は、手を振り被る。

 振り下ろせば、ぱぁん、と、快音が響いた。

 

「ひ――!?」

 

 ビグンッ、と、レオナがのけぞり、目を覚ます。

 雑巾絞りじみて締めつけられ、司令官は小さく呻いた。

 やればできるじゃあないか、と。

 その意を込めてもう一発。

 今度は、先よりもやや音が鈍い。

 尻に力が入ったためだろうか――司令官は三度目を振り被った。

 

「しっ、司令官っ、や、やさしく――」

 

 ――スナップを効かせる。

 叩きつけるようにではなく、尻についた脂肪を水面に見立てて、擦るように。

 きぁ、とも、ぴぁ、とも取れるような素っ頓狂な声を、レオナは上げた。

 全身をぎゅうと縮めている――司令官の腿に、跳ねあがったレオナの脚が、当たっていた。

 じわじわと、三度の打擲を受けた痕が、紅潮した白い尻に浮かぶ。

 三重の紅葉は、よく目立った。

 

「あ、ッ、く、ぅ、ぅうううう……」

 

 衝撃から復帰したレオナは、また、シーツに沈んだ。

 今度は、意識を飛ばしていない。

 シーツをぎゅうと握りしめて、小さく震えている。

 

「な、ぜ……なぜだ……しれいかん……」

 

 声は震えている。

 ――あ、と、司令官は思う。やりすぎた。

 

「や……やさしく……やさしくしろと……言った……言っただろうっ……」

 

 ひく、ひっく。ぐす。

 そんなすすり上げる音を交えながら、レオナは言う。

 

「うしろからも、いやだ……尻を撫でるなっ……ゆるさん……どこを、撫でている……」

 

 つい。

 そんな風に、司令官は思う。普段はこれで悦ぶというのに――まあ、今日はそんな気分なのだろう。

 司令官は、尻を掴み、撫でていた手を離す。

 力強く握られた尻には、スパンキングされた尻には、紅葉が浮く。

 そうして、レオナの背に沿うように、身を落した。

 真っ赤になった耳を食み、流し込むように、すまなかった、と、言う。

 司令官の体重に耐えられず、レオナは押されるままに、ベッドに寝そべる。

 レオナは、シーツに突っ伏したまま、もにゅもにゅと、文句を言う。

 

「私……私は……司令官のモノになりすぎているっ……堪えられない……せきにんをとれ……腰を動かすなっ……みじめになる……っ」

 

 きゅう、きゅう、と、レオナの膣内は、ようやく鎮まった司令官の男根に、礼を言うかのように絡んでいた。

 自らの絡みつきでか、奥までうずまった充足感でか、レオナは軽い絶頂を連続させているようであった。

 震える手が、枕を掴んで、豊かな胸に捕まえる。

 ぎゅう、と抱きしめ、くふ、はふ、と、荒い息を吸わせている。

 

「なぜ、やさしくしろと、いったのに……いつものように、する……」

 

 司令官は、困った。

 100%、自分が悪い。いつもどおり、レオナを啼かせ、泣かせることを楽しんでいた。

 だが、――仕方ないじゃないか、と言う自分がいることも、理解していた。

 レオナは美しい。

 怜悧冷徹玲瓏、見目麗しく、バイオロイドの中でも際立つ美形である。

 それが抱いてくれという。

 なんでも言うことを聞いてくれる。

 施す躾にもよくよく応える。

 それが当然であるかのように好意を示す。

 計算高いくせに、これが天然なのだから――虐めたくなるに決まっているではないか。

 

「……反省をしろ……」

 

 はい、と返事をする。

 体重はかけないようにしつつ、金髪の合間、露わになった首筋に吸い付く。

 

「……そこに、キスマークは、つけてくれるな……許してやれなく、なるだろう」

 

 ああ、と返事をする。

 素直に口づけを落とすだけにする。

 

「……許してやるから、頭を撫でろ……」

 

 分かった、と、返事をする。

 司令官は、レオナの胸下に腕を回す。

 軽く抱き留め、そうして、動くぞ、と、声をかけて、ベッドの上でゆっくり転がった。

 

「ひぁっあっ」

 

 レオナの脚が、ぴんと伸びる。

 挿入したまま仰向けになり、さらに司令官は、身を起こす。

 

「あっ……はぅっ……」

 

 レオナが、枕をぎゅうと抱きしめた。

 膝が寄っている。

 十分に昂ったままの体だ。

 抽送ならずとも、かき回されるだけで、軽い絶頂に至ったと見えた。

 

「こらぁっ……」

 

 司令官は、甘えた声を無視して、これでよし、と頷いた。

 背面座位である。

 司令官とて、アジア系離れして理想化された肉体ではあるが。

 レオナはさらに脚が長い。

 ヒールもあって普段はほとんど視線が合うが、こうして後ろから抱けば、ひとまわりもふたまわりも、小さく感じた。

 

「ン……」

 

 汗の絡んだ髪を撫でる。

 レオナは司令官に体重を預け、呼吸を整える。

 獅子と言うよりは子猫。

 ペロのお株を奪うような甘えぶりに、司令官は苦笑した。

 

「……最初からこうしてくれれば、いいものを……司令官は……意地が悪い」

 

 好きな子は虐めたくなるんだ、と、冗談めかして言えば、赤くなったままだった耳が、さらに赤くなった。

 

「……嫌いになるぞ」

 

 それは大変困る。

 司令官は、レオナに許しを請う。レオナがかわいいから血迷った。

 

「……私が、かわいいなど……司令官、それは、ココにでも言ってやるべき言葉だ。……今度は、言葉で私を嬲るつもりか?」

 

 司令官はいや増して困った。誓って本心なのだが、どうにも信じてもらえないらしい。

 本当にレオナはかわいい――確かに普段は美人なタイプだが、今は、あるいはオルカ号一のかわいさかもしれない。

 

「……私が、虐めてやろうか……この体位なら、いくら司令官と言えど――」

 

 それはそれとしてちょっと調子が出てきたようなので分からせた。

 腰を少しひねれば、レオナは何も言えなくなった。

 

「お゛ッ、……し、司令官ッ、ン……!」

 

 ぐじゅり、と、奥をこね回されて、レオナの声音に怒りが混じった。

 それすらも、腰のこね回しで蕩けて消えた。

 

「んひっ、っ、やめろぉっ……まだ、わたしが……はなしてるぅっ……」

 

 司令官は、レオナの抱える枕を奪った。

 ベッド下に放り投げ、その胴を抱く。

 胎に左手を回し、胸に右手を回す。

 柔らかで大きな乳房に、しっかりと手指を食いこませた。

 

「やっ……ァ、んぅううっ……やめろっ……やめてくれぇ……っ」

 

 ぬちぬちと、音を立てる。

 逃げようとするレオナの腰を捕まえて、亀頭に子宮を擦りつけさせる。

 レオナの全身から、甘い汗が噴いた。

 

「ひっ、ぃいいいっ、ひ……ぃっ!」

 

 レオナの脚が、ぴんと伸びた。

 蛙の脚じみて空をかき、万力じみてくわえられる快楽の呵責に、レオナは泣き濡れた。

 

「ゆるッ……う、ンッ……イくっ……ぅうううっ……!」

 

 司令官は、レオナを許さない。

 好きな子なので、虐めたかった。

 

「だめだっ……だめ……そこっ、奥っ……こねるなっ……」

 

 はた目には、ほとんど動いていない。

 それでも、どこもかしこも弱点だらけ、簡単に絶頂を極め、容易にイキ恥を晒す雌肉には、それで十分だった。

 

「ゆる……ぅううっ、ゆる、してくれ……また、司令官の……モノになるぅっ……はや……くっ……イくっ……から、ァっ……」

 

 息も絶え絶えに、レオナは懇願する。

 レオナができる抵抗は、もはやただひとつ。

 射精をさせる――種を搾る――子宮を満たさせる。

 そのために、自ら腰をくねらせ、ひだというひだを男根に絡みつかせる。

 

「射精っ……しゃせぇっ……私の、子宮……たぽたぽにして……ぐちゃぐちゃに、ィ……っ」

 

 男根の、傘が膨らむ。

 射精の前兆を感じ、レオナは背後の司令官に、腕を絡ませる。

 肩越しに振り返って、はらはらと涙をこぼす瞳で、司令官を見る。

 

「精液で、イきたいっ……雌イキっ、させてっ…………くださいぃっ……!」

 

 司令官は、レオナにキスをした。

 そうして、強く、強くその身を抱き留め、射精した。

 

「んぶっ!?」

 

 びんッ、と、レオナの脚が伸びた。

 レオナは目を白黒させて、熱い奔流を感じ取る。

 しっかり鈴口に吸い付いた子宮口は、精液をどんどん飲み干していく。

 司令官の手に、胎がべこべこと動くのが感じられた。

 

「~~~~!!??!」

 

 レオナの脚は、持ち上がったまま戻らない。

 伸ばされたままぶるぶると震えている。

 柔らかな唇にすら力が入っていた。

 

「イ……んむッ……う~~~~ッ、ン゛~~~~っ!!!」

 

 びちゃびちゃと、精子が子宮にまき散らされていく。

 レオナは瞳を瞼の裏まで飛ばしながら、しかし気絶すらできず、ばちばちと頭が破裂するような絶頂を、容赦なく叩きつけられる。

 くぐもった嬌声を――鳴き声をまき散らし、抱きすくめられて、レオナは全身で絶頂する。

 射精は長い。

 幾度もの脈動をレオナは感じ、そのたびに絶頂をキメる。

 麻薬じみた快楽に、レオナはまた、自分が堕ちたことを知る。

 そのことを伝えるために、言葉を発さずとも伝わるように、彼女は司令官に唇を捧げた。

 男もまたそれに応え、最後の一滴までを、女の胎内に注ぎ込んだ。

 

 

 

 ●

 

 

 

 レオナを横たえ、司令官は男根を引き抜いた。

 高いカリ首が、膣口に引っかかる。

 散々にまき散らした己の精液を、自らかき出す。

 デカ尻の中央から引き抜かれた男根は、白濁した汁に塗れている。

 引き抜いたとたんに、ばね仕掛けめいて跳ねて、べちん、と、司令官の下腹で音を立てた。

 

「う゛っ、……く、は……はぁ、は……」

 

 満足げな吐息が聞こえる。

 レオナは、上半身は仰向けに、腰から下は横向きになっていた。

 腰はひねられ、形のいいへそがよじれて伸びている。

 尻は重ねられたマシュマロじみて縦に並び、ごびゅ、ぶっ、と、精液を噴きこぼす。

 司令官は、ベッドから降りる。

 部屋に備え付けの冷蔵庫から、水のボトルを取り出し、一口。

 いまだに流れたままだった映画――そのメニュー画面を操作し、音量を絞る。

 それからベッドに戻り、レオナの上体を抱きかかえ、口移しに飲ませてやる。

 

「んは……ぁあ……」

 

 ひな鳥じみて水を――唇を求めるレオナに、今度はボトルから、水を飲ませる。

 たっぷりと汗をかき、汁を流したためか、ひどく美味そうに、レオナはボトルを空ける。

 ――そうして彼女は、我に返った。

 ン、と、一度咳払い。

 いまだに肌は赤らんだままであるし、涙の痕も残るが――ともあれ、表情だけは、澄ましたそれに戻った。

 

「……言うまでもないことだが……嫌いにはならない。あれは言葉の綾だ」

 

 分かっているさ、と、司令官はレオナを撫でる。

 うん、と、レオナは頷き、心地よさげに目を閉じた。

 そうして、ぐ、と、弱々しく、起き上がった。

 汗を吸いまとまった髪を流し、彼女は司令官の首筋に抱き着く。

 腰に力が入らない、ぎこちない動き。

 司令官はその背を支えてやる――と、首筋に吸い付かれたのが分かった。

 むう、と唸る――が、後で倍付けてやればいいか、と、思い直す。どうせ隠す仲ではないのだし。楽しげな笑いが聞こえてきたのもある。

 レオナの体重がかかる――軽く押されて、司令官は、ゆっくりと、ベッドに寝ころんだ。

 レオナの柔らかな肉が、布団じみて司令官を愛撫する。

 鎖骨に吸い付かれ、胸筋に、腋に、乳首に。

 唇は徐々に降りていく。

 そうすれば、豊かな乳房に、勃起したままの、性汁で汚れたままの男根がうずまる。

 重力に従って垂れた乳房が勃起に割り開かれる。

 熱を持った、蒸れた谷間――たっぷりとして重い乳房が、左右から柔らかに、男根を挟む。

 腹筋を舐めるレオナが、ふ、と笑った。

 

「私と……司令官ので……ぬらぬらと……汚れているな……?」

 

 レオナは、身を落とす。

 体重で乳房が潰れ、男根にかかる圧が強くなる。

 レオナが身をよじれば、乳の中で男根がよじられる。

 司令官は、む、と、唸った。

 

「私の、胸の中で……まだ出したりないと、暴れているが……もう少しだけ、休憩させてくれ……」

 

 すまないな、と、レオナは、顔を出した亀頭に口づけた。

 ちゅ、ちゅう、ちゅ――と、裏筋を、彼女は吸う。

 身の動きに連動して、乳房が揺れる――男根が、乳房の合間でやわやわと刺激された。

 甘やかされている、と、司令官は感じる。

 自主的な奉仕は、傲慢な彼女と思えぬほどに、献身的だった。

 

「……司令官の……子種の味も、濃いが……私の味も濃い、な……」

 

 舌が鈴口をほじる。

 ここは流石に司令官の味が濃い――と言いつつ、ストローのように啜って、尿道内の精液を、レオナは飲む。

 両手が、乳房を左右から圧迫する。

 

「カウパーからして……濃いな……司令官……昨日は、満足できなかったのか? それとも、また強くなってしまったのか……?」

 

 どうだろうか、と司令官は思う。自覚はない。

 昨晩は特に満足できなかったということもなかったし、たっぷりと種付けを……否、繁殖訓練も行った。

 バイオロイドたちを抱くうちに、ある種の慣れは生じているし、身体の開発も、徐々に進む。

 そういう意味では、相対的に強くなっているかもしれないが――などと考えていると、幹を甘噛みされた。

 考えさせておいて、私に集中しろとは、わがままな。

 司令官は、軽く身を起こす。

 そうして手を伸ばせば、レオナの頭に、手が届く。

 

「ん、ふ……そうだ、その調子だぞ……?」

 

 陶酔したような言葉を最後に、言葉は途切れた。

 レオナの頭が下を向く――つむじが司令官の視界に入る。

 その唇が、亀頭をくわえていた。

 舌が我が物顔で――このちんぽは私のモノだと言いたげに、這いまわる。

 んふ、んは、と、吐息がわずかに感じられる。

 男根はほとんど、レオナの乳内と口内に隠れてしまっていた。

 乳肉が、男根を絞り上げるように動く。汚れを谷間から追い出すように。

 デカ尻がふりふりと揺れている。

 こっちに尻を向けさせればよかったな、と、奉仕を受けながら、司令官は思う。

 男根は風呂の中にあるように暖かく、しかし乳房の圧迫や舌の這いまわりの刺激がある。

 それへの返礼をしたいところであった。

 知ってか知らずか、レオナは、司令官の手が届かない場所に尻を置いている。

 足でどこかを弄ってやるのも流石に不可能だ。

 むう――と思っていると、じゅず、と、音がした。

 吸われる音だ。

 亀頭に、唇と舌、頬肉が密着する。

 乳房が離れ、レオナの頭が下がっていく。

 鼻づらが、陰毛に接するまでに。

 腕立て伏せをするように、レオナは司令官の男根を飲み、吸い上げ、唇で粘液を拭っていく。

 んく、ふほ――と、吐息が聞こえる。

 喉に亀頭が飲み込まれ、締めつけられる。

 レオナを抱いた回数は多い。

 ヴァルキリーと一緒に来たこともあるし、機会を逃したことはない。

 何度司令官の精液を飲んだと思っている――と、言われたこともある。

 レオナはどうすればダメになるか、司令官は知っている――同時にレオナもまた、司令官の好む愛撫を覚えている、躾けられている。

 ディープスロートから、レオナはゆっくり、顔を引き上げていく。

 そうして、最後の最後まで、引き抜き――っぽん、と、快音を立てるような勢いで、唇から亀頭が抜けた。

 すっかり、男根は綺麗になっていた。

 亀頭は張りつめ、つやつやと輝く。幹は力強く起ち、雌を犯し潰さんと脈動している。

 はぁ、と、レオナは、男根に頬擦りする。

 惚れ惚れする――我ながら綺麗にできた。そんな表情を浮かべながら、髪に男根を絡め、手指で軽く、撫でさする。

 レオナは、口端に陰毛を付着させながら、笑う。

 

「さて、司令官――私は、この猛獣を、放していいものか……?」

 

 細く長い指が、カリをなぞる。

 それだけで、臨戦態勢の男根は、びくり、と震えた。

 

「先ほどは、止まってくれたが……いつも、泣いても叫んでも……この子宮が満杯になっても……私を犯すこれの、手綱を取れるか……? 疑問だな……」

 

 挑発的な言葉は、発情した吐息混じりに――

 

「一度くらいは、やさしく、甘く……蕩かしてほしいのだが……司令官には……ああ……無理か……?」

 

 ――犯してほしいと、レオナは言う。

 

「あっ、」

 

 司令官が起き上がれば、レオナは驚いたように、身を起こした。

 レオナは喜悦の色が混じる、どこかわざとらしい悲鳴を上げる。

 上下が入れ替わる。

 レオナは、ひっくり返される途中で、股を開いている――むっちりと肉のついた両脚を広げ、司令官を脚挟む。

 豊かな乳房を、両腕で挟み、その大きさを強調しながら。わずかに顔を背け、彼女は蠱惑的に笑う。

 

「ふふ……鼻息が荒いぞ、司令官……? これでは……セックスではなく……繁殖、いや、交尾だな……?」

 

 裏筋に、レオナの秘所が押し付けられる。

 ……既に一度、交合したということもあろう。

 そこは、たっぷりと濡れている――濡れているままだった。

 司令官は言う。レオナこそ、交尾を期待しているな、と。もしかして、しゃぶっていて興奮したか。飲ませてやればよかったか――

 

「っ……舐めるだけで興奮するわけが、ないだろう……そこまでは、私も、堕ちていない……」

 

 ただ、と、レオナは言う。

 少しも躊躇わず、それが当然であるかのように。

 

「子宮を、今日も……ぐずぐずにされるのかと、想像していただけだ……」

 

 優しくされる気があるのだろうか。

 司令官は真剣に悩んだ。

 一度泣かせたからこそ踏みとどまれた。

 泣かせていなかったら踏みとどまれなかった。

 なるほど、女の涙は武器だった。

 司令官は、手を伸ばし、レオナの唇に触れる。

 気が早くも、司令官の腰に回された脚が、ぎゅう、と腰を押し付けた。

 ……そうして、ふと気になって、司令官は、レオナの口端についたままの陰毛を取った。

 

「…………。」

 

 レオナが顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。

 歯に青のり、と、司令官はなぜか、そんなことを思う。

 

「……犯すがいい、司令官、ああ犯すがいい……!!!」

 

 やってしまった……! と、司令官は思う。

 レオナが抜けたままの腰を億劫そうに、しかし乱暴に動かして、司令官の男根を探る。

 司令官は幹の裏を秘所に押し付け、挿入を阻止した。

 レオナは暴れる――司令官はそれを押さえこむ。

 キスをすれば大人しくなってくれるだろうが、レオナは子供じみて頭を振って、司令官の唇を拒んでいる。

 仕方ない、と、司令官は観念した。

 入れるから、止まってくれ、と、深く抱きしめながら、言う。

 レオナの返答は、言葉ではなかった――司令官の肩に、レオナの歯が食い込んだ。

 そうして、レオナの脚が緩み、腰のうごめきが止まる。

 ふうふうと、吐息が聞こえた。

 司令官は、ゆっくり、ゆっくり――男根を捻じ込む。

 

「ン――ん、ぅうううううううっ……!?」

 

 肩に歯形を残して、レオナの唇が離れる。

 身の下で、レオナがのけぞる。

 ナイフでもゆっくり刺しこまれているかのように悶える。

 

「あはッ、ぁ、ぁあああ……っ……!」

 

 感極まったような喜悦の声は、長く続く。

 がっちりと、レオナの四肢が司令官を捕まえる。

 男を逃さぬよう脚がクロスする。背に爪が立つ。

 心臓の鼓動を伝えるように、大きな乳房を押し付け、押しつぶす。

 膣内が、男根を複雑に締めつける。

 挿入だけで、深く絶頂を極める。

 既に子種を飲まされた子宮が、もっともっとと、貪欲に鈴口に吸い付く。

 司令官は、目を閉じ、膣内に集中する。

 無数の弱点の中でも、特に弱々しい――雌の中枢を、責めて苛み、モノにする。

 

「待――まて、やめろ――イ、いかせるな、やめてくれっ、ひっぃ!?」

 

 腰がこね回される。

 串刺しにされたままの子宮が変形する。

 

「お――ァっ、ああぁっ、あぁあああっ!?」

 

 レオナは声を堪えられない。

 鼻にかかった声を、司令官の耳元で垂れ流す。

 

「イ、くっ、ゥっ……おぉぉっ、っく、ぁああああっ……! イ、ひ、ぃいい、っくぅううううっ……!!!」

 

 レオナは、司令官にしがみつく。

 ピストンの一度もなく、膣イキを迎える。

 

「奥はぁっ……アぁああっ、んぁあああああああああっ! ぁああああああっ!」

 

 声を出せば――声に出せば、快楽がそこから逃げていくと信じているかのように、レオナは、大きく喘ぐ。

 

「やっ……めッ……ぇぅっ! うぅううううっ、ンぅううううううッ……!!!」

 

 びぐんッ、と、レオナが大きく震えた。

 ぶびっ、と、接合部から、先ほど出された精液が、溢れた。

 子宮を押しつぶされ、吐き出してしまったのだ。

 下唇を噛みながら――秘唇を、その穴を締めつけながら、レオナはぼろぼろと涙をこぼす。

 

「こんなぁあっ……しれぃ……これで……イきたくなぃいっ……わたしはぁあっ……」

 

 司令官は、レオナの頭を撫でながら、子宮を甘やかす。

 子宮は悦びの涙を流し、待ちきれないとばかりに涎をこぼす。

 

「これ……セックスではっ……なぃっ……子作り……子作りぃっ……」

 

 拒否するような言葉を吐きながら、首をいやいやと振りながら。

 レオナの腕は、脚は、司令官を捕らえて離さない。

 ――当然のことだ。

 

「……これでイったらっ……訓練では、なくなってしまうぅ……」

 

 レオナもまた、これを望んでいる。

 繁殖訓練など望んでいない。

 セックスを、交尾を、繁殖を、子作りを、望んでいる。

 最後に残った理性のひとかけらが、既に堕ちるほかない心が、もう堕ちている心が、怖がっているだけだ。

 

「……ゆるしてくれっ……ゆるして……まだ……わたしは……」

 

 司令官は、息も絶え絶えに喘ぐレオナに囁く。

 ――好きなだけイけ。

 

「いやっ――ぁああああああッ……!?」

 

 司令官は、挿入時と同様、ゆっくりと、腰を引き抜く。

 レオナは目を見開き、全身をこわばらせ、ぱくぱくと、唇を開閉する。

 

「……ァ……ォお……っ!」

 

 ぬち、と、音を立てて、男根が再侵入する。

 抽送は緩く丁寧に。

 ひだの絡みつきを楽しむように、司令官は腰を揺する。

 ぬと、ぬこ。

 ぬちょ、ぬぷっ。

 ぬっ、ぬぽ。

 そんな音が、ひめやかに鳴る。

 

「…………!!! ァ…………!!!」

 

 しょろ、と、音がした。

 わずか、アンモニア臭が届く。

 司令官の雄は、その中の雌を嗅ぎ取った。

 激しく犯すように、荒く息を吐きながら、しかしそれでも、腰の動きは緩やかだ。

 

「カッ、は……! ァ……ア……!!!」

 

 痙攣は収まらない。

 司令官が押さえこんでいなければ、どうなっていることか――のけぞったレオナは、白目を向いている。

 笛の鳴るような呼吸を聞きながら、司令官はなおも腰を動かす。

 一定のリズムで。餅でも突くように。強く抱きしめながら。歯を食いしばり、射精を堪え、精液を濃く、熱く、溜めこみながら。

 ぬずっ、ぬぐっ。

 ふう、ふうと、獣の吐息がまじりあう。

 ぬとん、ぬぽっ。

 心臓の鼓動が溶け合うかのような心地を得る。

 ぬぶっ、ぬぶっ。

 そうして、雄が限界を迎えた。

 ぬっ、――ごッ。

 

「ア゛ッ」

 

 レオナの身が、司令官を持ち上げた。

 爪が、司令官の背をかきむしった。

 司令官は、それを無視する――意に介さない。

 浮いた背に回した手が、レオナを抱き留める。

 密着し、互いの絶頂を極める。

 お互いが、お互いを逃さない。

 お互いが、呼吸すら止めて、お互いを味わいきる。

 びぢゃッ、びぢゃあ、と、レオナは幻聴を聞く。

 子宮内に、精液が叩きつけられる音。

 子宮が熱い精子で占領され、焼かれる音。

 子宮が満たされ、卵子が溺れ――そして、精子が結合する音。

 理性が溶け堕ちて、もはやすべてがどうでもよくなるような――お互いが世界のすべてであると、そんな確信を抱かせるような音を、聞く。

 ――ややあって。

 レオナの背が、シーツに着いた。

 

「っ……は……ぁーっ、はぁっ、ひ……ぃ……」

 

 レオナは、押しつぶされる。

 射精を終えた司令官もまた、力を出し切っていた。

 辛うじて、全体重をかけないようにするのが精いっぱいだった。

 全力疾走を何百メートルも続けたかのように、荒い呼吸を繰り返す。

 もはや腕も脚も、力が入らない。

 流れ落ちるように、司令官に絡めていた四肢が投げ出された。

 レオナは大の字に手足を広げて、はひ、ひ、と、瀕死じみた呼吸を繰り返す。

 全身が緩む――そのためか。

 ちょろ、と、清水のような音が、鳴り始めた。

 

「ぁあ……やだ……」

 

 力なく、レオナは首を振る。

 もはやシーツは廃棄が必要だろう。

 まき散らされた性の痕跡が染みついてしまっている。

 レオナの巨尻の下に、水たまりができていた。

 司令官は、わずか、身を起こす。

 胸に押し付けられていた乳房が、形を取り戻す。

 童女じみて涙をこぼす美貌を、見下ろす。

 まつ毛を震わせながら、レオナは瞼を落とした。

 

「んっ……!」

 

 司令官は、幾度もキスをする。

 荒い吐息を交換する。

 レオナの震える腕が、首に回った。

 お互いの髪をかき乱すように、求めあう。

 呼吸は徐々に落ち着いていく。

 唇を離した時には、お互いの唇は、唾液に塗れていた。

 レオナは離れていく司令官を追って舌を伸ばし、……キスはひとまずお終いだと気づいて、残念そうに、唇を閉じ、尖らせた。

 司令官はレオナの頭を撫でて、乱してしまった髪の毛を手櫛で整え、そうして、腰を引く。

 

「ン……あぁっ……」

 

 膣肉が、男根に吸い付き、伸びる。

 既に、精液を飲み干そうとしていた子宮は諦め、くったりとしている。

 種を搾る動きはいまだあるが、しかし、重たい尻を持ち上げるほどには強くない。

 そうして司令官は、ベッドを這う。

 なにを、と、レオナは視線でそれを追う――そして気づく。

 性液に塗れた男根が、顔に近づいている。

 

「あっ……ぁ!」

 

 びとん、と、司令官は、レオナの顔面に男根を乗せた。

 射精を終えて、柔らかくはなっている――だが、まだまだ陰嚢は重たげであり、そして、夜は長かった。

 ひ、と、レオナが、微かな悲鳴を――嬌声を上げた。

 唇が必死に、たっぷりと絡んだ精液を舐めとる。

 ――普段の様相など、まったく見えはしない。

 鉄血のレオナ。

 シスターズオブヴァルハラの長。北方より来たる獅子。勝利の女神。

 容赦のない指揮は、バイオロイドたちを恐れさせさえする。

 彼女は今、単なる女だった。

 

「しれ……かん……しれぇかん……」

 

 レオナが、丸く口を開く。

 求めるところは分かっている――男根をしゃぶらせてやれば、喉の奥から、嬉しそうな声を出す。

 弱々しく、彼女は、男根を掃除する。

 徐々に、また、司令官の男根に力が戻っていく。

 レオナは、己を責め苛み泣かせるモノを、育てていく。

 そうして引き抜いたときには、女を犯し潰す気満々の姿となっている。

 

「……は、ああ……」

 

 レオナは目を細めて、男根を見上げる。

 そうして、震える手を、己の股にやった。

 かっぱりと開かれたままの股だ。

 太ももはぶる、ぶるっと余韻に震え、引き締まった腹は、火傷しそうなほどに熱を持つ。

 

「しれいかん……しれぃかん……わたし……まだ……まだ、堕ちれる、から……ちょうはつ、なんて、にどと、できにゃい、ように……しれいかんに、逆らえ、ない、よ、に……」

 

 いまだ時折震える腰を、彼女は持ち上げる――精液をこぼす雌穴を天に向ける。

 そうして、秘肉を指で押し絞るように、した。

 

「しれいかんの、おんなに……しつけてくれ……❤」

 

 ――異論など、あろうものか。

 司令官は、にこりと笑った。

 

「優しくしてやろう」

 

 

 

 ●

 

 

 

「きッ、ひ、ぃいいいいいいッ❤❤❤ イぐッ❤ 死゛ぬッ、死゛ぬぅうううううう❤❤❤ しれぇかぁああっ、ぁあああああああああっ❤❤❤ ゆるしてぇええっ❤❤❤ ゆるひてくらひゃいぃいいいいい❤❤❤ しきゅうゴン突きぃいいい❤❤❤ ざこメスだぁらっ❤ だかっら❤❤❤ てかげんひてくれっ❤❤❤ ひぃっいぃいいいぃいいい――ッ❤❤❤ ……――お……ほぇ……――え゛ッ!? ア゛❤❤❤ 待゛❤ 死❤ ア゛❤ ぶっ、ぷっ❤ うぎゅ❤ おひ❤ ごめ゛❤ 堕ち❤❤❤ ごッ――おぉッ、おぉおおおおお❤❤❤ むり❤ むりっむりぃいいい❤❤❤ 死んッ❤ で❤ しまっ❤ アっあっぁっあっあッ❤ イくイくイくっぅううううっ❤❤❤ うぅっ、うっ、イってるっ、イっているっがらぁあっ❤❤❤ ばがになるがらっ❤❤❤ とまれっ❤❤❤ このまッ❤❤❤ オっ、ぅ❤❤❤ だめっ❤ ママにな゛るっ❤❤❤ タマゴ出てるっ、ごれっ❤ ぜったいっ、ひぃ❤❤❤ ――まま、いいっ? いい? あぅ❤❤❤ だめ❤❤❤ いわれてっ❤ イったぁ、ア❤❤❤ ダメだっ❤ ママにしてほしっ❤❤❤ 産むっ❤❤❤ うませて❤❤❤ せんよぉの❤❤❤ はらみぶくろにぃっ❤❤❤ うみたいっ❤❤❤ うみたい❤❤❤ うみっ――んむ、んんん゛❤❤❤ んーっ❤❤❤ ひれぃかん❤❤❤ しれっ❤❤❤ きしゅ❤❤❤ んむッ❤❤❤ んんっ――ん、んんんン――――っ❤❤❤ ン゛ンンんン゛――――ッ❤❤❤ ――……ほ、ひぇ……――せーし、あついぞ……たぷ、たぷ……❤ あっ、しれい……待って、まら、イってっ❤ っ❤❤❤ ひっ❤ イ――ぴぃっ、いぃいいいぃいいいいい――――っ❤❤❤」

 

 

 

 ●

 

 

 

 ――翌朝のこと。

 身だしなみを整え、部屋を出て行こうとした司令官の背に、すこし掠れた声がかかった。

 

「……なあ、司令官」

 

 振り返れば、レオナが、ベッドの上で頬杖をついて、司令官を見上げていた。

 寝ているようなら、そっとしておこうと思ったのだが――

 

「なにか、言うことはないか? いや、言葉でなくともいいが」

「……訓練は終わったよ」

「分からない男だな、司令官――それとも、私を焦らしているのか?」

 

 ふふ、と笑うレオナは、ぱた、ぱたと、機嫌よさそうに、脚を動かしていた。

 まるで子供――あるいは、犬猫の尻尾だ。

 とてもではないが、昨晩、音を上げて――

 

『たくさん産むから今日はもう許してください』

『壊れてしまいます、無理です』

『せめてヴァルキリーを呼んでください』

『おしりや口や胸を使ってください』

『ご奉仕するから許してください』

『一生服従しますから、今晩はもう許してください』

『でも、いつか産むことを、反故にはしないでください、わがままを言ってごめんなさい』

 

 ――とか、舌足らずに言いながら、全裸で土下座していたようには見えない(もちろんヴァルキリーは呼ばずにいっぱい愛した)。

 

「もし、焦らす意図がないのだとするなら――困ったな。司令官は、体を重ねた女を、このまま放っておくような非道な男だったか」

 

 ……体は被虐に悦ぶくせに、心は嗜虐的。

 鼠を見つけた猫じみて、彼女は言葉で司令官を嬲る。

 困ったなと言いたいのは俺の方だ、と、司令官は苦笑した。

 レオナも、これからまた――繁殖訓練ができるとは思っていないだろう。

 時間も、都合も、体力も、どれも今から繁殖訓練を許さない。

 だからこれは、かわいいおねだりというやつだ。

 司令官は、ベッドの前まで歩み寄り、しゃがんで、レオナと視線を合わせる。

 手を伸ばし、頬を撫でれば、レオナが頬と髪を手指にこすりつけてくる。

 

「……司令官がいなければ、私は、生きていけない」

 

 心地よさげに、穏やかに、レオナは囁く。

 

「もちろん。人間がいなければバイオロイドは絶滅するのみ――という意味ではない」

 

 近づき、顎を持ち上げる。

 

「ン、……」

 

 ただ、唇でのみ、接しあう。

 短い口づけのあと、潤んだ瞳で、レオナは言った。

 

「……仕方ない。今はこれで、許してやろう」

 

 ふん、と。

 レオナが、身を離す。

 シーツにくるまって、司令官に背を向ける。

 長い金髪が、ベッドに踊り、絡まった。

 

「私は、今日は休む。……寝不足で、立てそうになく、声も出ない――さすがに、示しがつかないからな」

 

 金髪の合間から、真っ赤になった耳が見えた。




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●オリジナル設定など
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・指令室
 今更だけど天井がガラス張りでクジラらしきものが泳いでいくホーム画面。
 またの名を艦橋。この話では、基本、指令室で統一している。
 指令機能が一番充実しており、戦闘任務の際、または戦闘が発生した際は指揮も取るので、基本的に司令官はここに常駐している。
 自然と、執務室になっている。
 コンスタンツァ1も常駐しているほか、任務報告担当(今回はシラユリだった)がいるのもここ。
 帰還ボイス聞くところだよ。
 会計なんかを行う事務室はまた別の場所。
 (お金の流れはないが、それはそれとして、物資の管理は必要であるため)

・おパイと尻
 基本的にみんなデカい。
 ちびっこいのでも、基本的にデカいほう。
 某ウロブチ氏のアレでは「男性バイオロイドがヤベーことやったんで女性ホルモン超高めてるんすよ」で発育がいい設定だった。
 公式か分からないけど流石だと思ったのでこの話でもそう言う設定です。

・司令官の肉体
 6-8で色々選べるアレ。基本フレーバーっぽい。
 プレイの自由度的に、この話では青年・健康ボディである。
 まあ基本、『対ヒュプノス病用バイオサイボーグ』とでも言えるものらしい。
 オリジンダストがどの程度使われているのかは不明だが、不死に近い肉体なのだとか。
 使われているとも使われてないとも取れそうな設定なので、『ちょっと使われてるけどそもそもバイオロイドとも人間とも違う新種』という設定。
 まあたぶん女の子ひとりお姫様抱っこくらいは余裕だよ。

・好感度
 この話では、ストレス監視策の一環として数値化されているという設定。
 いつでも見られるわけではないが、コンソールを見れば分かる。
 なおこの話では……
 コンスタンツァ。マリー。ペロ。ブラックリリス。レオナ。ソワン。ヴァルキリー。ミホ。リーゼ。ダフネ。フォーチュン、バニラ、
 アレクサンドラ、ケルベロス、レプリコン、シャーロット、ウェアウルフ、モモ。
 ……が、"好感度100"です。少なくとも。たぶんまだ増える。
 /
 100未満でタッチすると「司令官の変態!」とか言われるけど、それはそれとして好感度0からヤれるのも多そうだよねって言うか。
 エマソン法つええなぁ!!!
 ※エマソン法:人間のいうこと聞くようにしなさいよって作中の法律
 /
 それはそれとして、というか、背中に爪立てていいのかな……とかちょっと思ったが、不随意だろうからいいやってことにした。
 司令官にタックル抱き着きとかやるバイオロイドとかいた気がするし。うむ、よし。

・雌、女
 リオボロスイベで色々あった言葉。
 司令官はバイオロイドたちのことを女性として扱っているが、それはそれとしてベッドの上。

・鉄血のレオナ
 指揮型バイオロイド。
 肉体年齢23歳設定。172センチ。
 冷静、冷徹なようでいて、その実激情家。
 傲慢であり、尊敬と恐怖で部隊を統率する――それでいて心の底では親愛を持って接されることを好む。
 (そのような設定・調整・教育・洗脳がされているらしい)
 体重はX0キログラム。ゲーム中のプロフに「アクセスできねぇ」って表記がある。気にするんだそういうとこ……
 ここまで公式。
 /
 シスターズオブヴァルハラの姉妹たちについては、文字通り姉妹として想ってもいる。
 まあそれはそれとして可愛がりが"かわいがり"なわけだが。
 ヴァルキリーとは仲がいい(公式)。っていうかヴァルキリー、『仮に廃棄・民間に流されるならレオナと一緒がいい』と思ってるらしい。百合か?
 また、この話ではシティガードはレオナの部下の一派という設定。
 ケルベロスあたりが主力だが、一部ブラウニーなんかも憲兵(警務隊)として色々担当している。
 韓国版だとまた指揮バイオロイドがいるっぽいが、この話ではまだ合流してないということで。
 船の運航についても、ホライゾンの長たる某無敵さんがまだいないしな、その辺は代替。
 /
 ……ベビードールスキンでなんかデカめのウサギ人形があるんだけどお前もしかして……ということで、冷静でありながら子供っぽく、冷徹でありながら情が深い、という性格付け。
 また、司令官を甘やかす方らしい。ママ。まあこの話だと、司令官の前だと子供っぽい部分も、みたいな……?
 ラスオリ基準でも巨乳…………ではあるが、他にもっとデカいのけっこういるんだよな。
 あ、陰毛は生えてないよ。
 なお、"秘密の部屋"より防音が甘い司令官私室でアンアン言ったせいで声を思いっきり聴かれていて、もう2日ばかり休むことになった模様。
 /
 しぬほどちんちんによわい。

・ラビアタ・プロトタイプ
 メイド型……でいいのか?バイオロイド。前回の登場シーンが怖い。
 肉体年齢28歳188センチ。
 この話では、実質的な艦長。文字通り、『艦に関することの長』。
 資源管理、艦内整備、設備管理、乗組員管理(非軍事の部分)、航行計画立案などを行っている。
 司令官不在時の副長でもあるが(司令官が寝ている間の当直役でもある)、一応謹慎中なので艦内勤務のみを行っている。
 水着の角度エグいけど、この話ではリオボロスの島に上陸してない設定。
 おにくが余ってる感じですけどぼくは大好きです。
 縄とボイスレコーダーで屈服記録を残された。

・コンスタンツァS2
 メイド型バイオロイド。登場するのは「司令官を最初に見つけたコンスタンツァ」であるコンスタンツァ1。
 肉体年齢25歳168センチ。
 色々設定見てたらなんか「S2モデルは少数生産で伝説的な性能に達したものもいた」って書いてあった。
 たぶん『コンスタンツァ1』は、ワン・オブ・サウザンドの性能があると思う。
 寝るときにはきちんと眼鏡を外す。これから寝るわけじゃないって? まあふたりで寝るからね。
 正妻の余裕というか童貞食ったというアドバンテージがあるって言うか。
 母乳が出るので授乳手コキプレイをよくしてあげる。どうして母乳が出るんですか?(※公式)

・バニラA1
 メイド型バイオロイド。艦内一般作業に従事する。
 肉体年齢16歳152センチ。
 コンスタンツァよりお手頃なお値段。上位機種のことは「お姉さま」と呼んでいるようだ。
 今回指令室で仕事してたバニラは、騎乗位が上手いと褒められたのがひそかな自慢。
 何気にお手付き人数がメチャクチャ多い。

・シラユリ
 学生型バイオロイド。優等生なので事務作業とかもお手の物。080機関に属してるけどデンセツ系技術入ってるでしょ絶対……
 年齢設定不明(16-18歳程度とは思われる)、160センチ。日本で先行実装されたんで、色々設定がね。
 弓道じみて弓を使うが、この話ではガチ戦闘員としての活躍はあまりしてないという設定。
 貴重なバイオロイドだからコアリンクがあんまりできてないんだってさ。
 清楚なようでいて工作員・護衛でもあるので、そういう知識はある――即ち単なる耳年魔。清楚じゃねーか。
 コンスタンツァを姐様と呼ぶようになった。

・ブラックリリス
 メイド型バイオロイド。
 肉体年齢20歳160センチ。
 コンパニオンシリーズは動物系キャラが多いが彼女は例外。なんなんだろうね。
 公式設定では、『暗殺カスタムのりりしゅがマリーを暗殺しまくった』らしいのじゃが。なんなんだこのメイド。
 実はペロとハチコは、ブラックリリスのことをお姉さん、お姉ちゃんと呼ぶらしい。
 リーゼ、ソワンとならぶヤンデレ三人衆のひとり。リオボロスイベの会話面白かったですね。
 こいつらに手を出してる司令官、そろそろ腹に穴を開けられると思う。

・ソワン
 料理人型バイオロイド。
 肉体年齢24歳165.2センチ。
 オルカ号ヤベーやつの一角。
 管理部(メイド部)所属で、主な業務は食料関係全般。料理長。
 いまだに彼女のことを警戒するバイオロイドは多いが、それはそれとしてご飯は美味しい……!!!
 鉄虫を"料理"する腕はあるが、戦闘要員としてはあまり前に出ていない。
 あ、言及ばかりで登場はしてないけどもちろん"訓練"要員だよ。
 韓国版では李朝朝鮮の女官の言葉遣い……まあ、時代がかった喋り方をしてるとのことですわ。
 Wave移動のシタタタタってダッシュかわいいよね。

・城壁のハチコ
 犬メイド型バイオロイド。メイドに犬の遺伝子を!とかマッドサイエンティストそのものじゃねぇか。
 肉体年齢15歳154センチ。
 ひたすら可愛い。ミートパイ。駄犬。
 おパイは中々の大きさだがラスオリ基準だと普乳なのではあるまいか。むちむちらしい。
 司令官とはヤってない。年少組と同じカテゴリらしい。たぶんそのうち発情期が来ると思うんですけど(名推理)

・マイティR
 トレーナー型バイオロイド。
 肉体年齢25歳165センチ。
 みんな大好き強さSSSSSSレア級バイオロイド…………とか言ってたらなんかスーパーサイ(げふんごほん)になってた。
 何気に、というか、『専門的な業務』についての知識持ちで、そう言う意味ではけっこう希少なバイオロイド。
 (他、輸送や運送配達専門のAmazonちゃんとか、服飾専門のオードリーとか、役目を持ってるバイオロイドって結構いると思うのよね)
 主な業務は、司令官含む艦内人員の健康管理、施設管理(ジム室の)、訓練(筋トレ方面)、また、ソワンの配下で献立についての助言。
 ソワンもかなり詳細な知識を持っているが、味と健康がやはり主眼。マイティRは『強くなる』料理について専門的な知識を持つ。
 ……という設定。この話では。

・司令官
 健康的な青年型。身長176センチくらい。アジア系の外観。
 戦闘時はともかく普段はわりと柔和な表情。
 らすとちんちん。しぬほどちんちんがつよい。弱くする理由もねーけどさ、オメー。
 手を出したのはたくさんいるが、手を出されてもいる。
 本国版で「1日4人までなら大丈夫です」って言われてるので、少なくともそのレベルの強度。
 軍用含むバイオロイドたちは、普通の人間の女性よりはずっとタフなはずで……まあ、らすとちんちん。
 /
 ヒュプノス病対策がされた体であることは間違いないが、オリジンダストでどれほど強化されているのかは謎。
 バイオロイドに近い肉体なのか、それとも全くの新種なのか……
 この話では、「多少強化されてはいるが、人格に影響はでないはず」程度としている。
 /
 とりあえず、ココやセイレーン、ドクター、イフリート、ダッチガール、LRLやアクアあたりは、司令官的には手出ししちゃまずいところらしい。
 LRL、今となっては珍しい、滅亡前から生きてるバイオロイドなので中身的には…………いや、普通にまずいと思うな。
 ラッキースケベして「致したいなら相応しい男になるんだなぁ!」とか言われて可愛いなぁってなって飴ちゃんをあげた。
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