(……あれ、ここは……?)
やがて意識を取り戻したベルは、おぼろ気なままに視線を彷徨わせる。
ぐらぐらと揺れる視界に映るのは見覚えのない天井。今や住み慣れた、
そしてゆっくりと落とした視線の先には、リューがいた。
「は、え……?」
正確には、リューの頭が見えた、だ。
顔は伏せられており、表情は分からない。
それも当然であろう―――何故なら彼女の顔はいま、自分の股間に埋まっているのだから。
「ひぁっ……ぅぁあっっ!?」
現状を理解した瞬間、ベルの下半身を電流にも似た快楽の波が押し寄せた。
ぱっくりと咥え込まれた肉棒に絡みつく舌。隙間なく密着する粘膜の感触は素肌のそれよりもなお熱く、少年を射精へと一直線に導く。
己の意思とは関係なく迎えた絶頂に、ベルは抗えなかった。我慢する間も与えられず、彼は白い欲望をリューの口内に吐き出した。
「ッ! んぐっ……」
びゅるるるるるっ!と勢いよく吹き出た精液を、リューの口は受け入れた。喉奥まで犯された彼女は一瞬だけ肩を震わせるも、喉を鳴らして一滴も漏らす事無く飲み下してゆく。
「っく、ごくっ………はぁぁ」
全ての精液を飲み干し、肉棒から口を離すリュー。名残惜し気な舌先に白い糸を作りながら、彼女は潤んだ瞳でベルを見上げた。
瞬間……ぞくり、とベルの背筋が震える。
「はぁ、はぁ……んっ。……おはようございます、ベル」
「ぁ、リ……リューさん?」
状況を理解出来ていないベルは、そう絞り出すので精一杯だった。
それも仕方ない事だろう。なにせ彼はつい先程まで楽しく食事をしていたのに、気が付いたら知らない場所で、こんな事になっているのだから。
頭上をたくさんの疑問符で埋め尽くす少年に、リューはすかさず抱き付いた。
「はぇ!?」
間の抜けた声で戸惑いを隠せない少年は不意打ちに抗えない。そのまま柔らかい布団に埋もれ、リューの抱擁を全身で受け止めた。
そして追い打ちするかのように、リューはベルに口付けをする。
「んむっ!?」
唇と唇が重なり、半開きになっていた口をリューは舌で強引にこじ開ける。侵入したその舌は口内を蹂躙し、ベルの舌に絡みつく。
柔らかく、生々しい感触が蠢いている。リューの唾液と自身の精液が混じり合ったその味は全く未知のもので、とうに少年の理解を超えていた。
「っ!? っ!? っ!?」
バタバタと情けなく手足を彷徨わせるもLv.4同士、互いの力はほぼ互角だ。抱き付かれた上にしっかりと頭を固定された今のベルには、濃密な口づけから逃れる術などない。
「………ぷはぁ」
たっぷりと30秒は絡みついていた舌と唇がようやく離れた。口回りをべとべとに汚したベルが真っ赤な顔で見上げれば、そこには同じく唾液と精液で汚れたリューの顔があった。
その顔は酷く淫らで、いやらしい。
「リ、リューさ……」
「これは夢です」
再度質問を投げ掛けようとするも、有無を言わせぬリューの言葉が飛んできた。
そして彼女は下着に―――今更ながら、彼女が下着姿であると気が付いたのだが―――手をかけ、ぐい、と強引にずらす。
「だから……今はただ、楽しみましょう」
露わとなった胸と秘所。大きすぎず、かと言って小さくもない形の良い双丘はふるりと揺れ、ずり下がった下着には透明な糸が引いている。
初めて目にする女性のその姿に、ベルの脳はある一つの決断を下した。
(あ、これ、夢だ)
だって、そうじゃないと説明がつかない。
あのリューさんが……強くて、恰好良くて、でも少しだけ弱いところのあるリューさんが……こんなに淫らなはずがない。
だから、これは僕の夢に違いない。
(夢とは言え、こんな事になってしまうのは本当に申し訳ないけど……もう、止まれそうにない)
だからこそ、ベルは流される事にした。
淫らな雰囲気と、己の性欲の赴くままに。
「こ、ここですか……?」
「んっ……ええ。多分、そうです……」
服を全て脱ぎ去り、互いに生まれたままの姿となったベルとリュー。
ベルは腰の上に跨ったリューの秘所に肉棒を当てがい、今まさに挿入しようとしていた。
「そのまま、動かないで……」
「は、はい……」
とろりと垂れる愛液が肉棒を伝い、お互いの体液が混じり合う。これからそれ以上のまぐわいが始まるという興奮で二人の鼓動は痛い程に高まり、知らず呼吸が早まってゆく。
そして……。
「ぁ……ぁあ……っ!」
ずぷっ、と。
ゆっくりとリューの腰が下ろされ、ベルの肉棒を咥え込んだ。
「うぁ、っぁ……!?」
途端に姿を現した快楽の波。怒張した肉棒をすっぽり包み込んだ膣の感触に声を漏らしたベルは、そのあまりの気持ち良さに目の前がちかちかと点滅する感覚を味わう。
そしてそれと同じか、それ以上の快感に酔い知れるリュー。日に何度も自慰をしてしまうほど恋焦がれた瞬間を迎えた彼女は膣を痙攣させ、浅い絶頂を迎えていた。
(ああ……これが、ベルの……!)
滑らかな曲線を描く下腹が僅かに膨れるほどの圧迫感。
今まで守ってきた純潔が破られた証は肉棒を伝い、純白のシーツを赤く汚す。破瓜の痛みなどは感じる暇もなく、頭を埋め尽くすのは未知数の快感のみ。
故に。
リューは快楽の赴くままに、腰を振り始めた。
「うっ!?」
どちゅっ!と、浮かせた腰を重力のままに落とし、真新しい膣を自ら割り広げるリュー。肉棒全体を襲った痛みさえ感じる程の感触にベルは声を上げ、目を白黒させて驚きの表情を浮かべる。
「りゅ、リューさっ!?」
「んっ、はぁ、ぁあ……っ!」
ちょっと待って下さい!?と手を振り上げたベルであったが、リューは完全に快楽の虜となってしまっている。
リューは更なる快楽を求めてか、すかさずベルの手を取った。そしてその手を自らの胸へと誘い、強引に揉みしだかせる。
「ッ!!」
「あっ、は……!」
淡い桜色の乳首の感触が、少年の掌に伝わる。見た目以上に固かったそれは、目の前の女性がそれだけ興奮しているという事の証明に他ならない。
加えてリューの表情だ。
「あっ、んぁ……ベル、ベル……」
うっすらと汗ばんだ顔に浮かんでいるのは、ベルが見た事もないような淫らな顔だった。この短い間に次々と塗り替えられてゆくリューの印象は、彼の中ですでにこれまでとは全くの別物と成り果てている。
即ち、目の前にいるこのエルフはあの強くて綺麗な女性ではなく……男の精を貪り尽くさんとする、淫らでいやらしい娼婦へと。
その事実に少年は震え……リューが腰を落とすタイミングに合わせ、勢いよく腰を突き上げた。
ばちゅんっ!!
「うっ、あ―――?」
突如として突き上げられた肉棒はリューの腰を貫き、その更に奥にあった子宮口にまで届いた。
ようやく慣れて来たところに突き立てられたその感覚に、リューは目を見開いて動きを止める。
しかし、そんな事は許さないとばかりに、ベルが動いた。
「きゃっ!?」
可愛らしい悲鳴が上がるも、ベルは止まらなかった。
胸へと当てられていた両手を背中に回し、強引にこちらへと引き寄せる。そして上半身を密着させた状態に持ち込んだベルは、その手をリューの尻へと伸ばした。
「ベルっ!な、何を……っ!?」
快楽に蕩け、手放しかけていた正気をかろうじて取り戻したリューは、ベルの突然の行動に困惑したような声を上げる。
が、それも一瞬の事。
これが返答であるとばかりに突き上げられた肉棒が、リューを強引に黙らせた。
「―――ッッ!?」
ばちゅんっ!!と、再び上がった、肉を打ち付ける音。
飛び散る汗と愛液、そして止まりかけの血が周囲に振り撒かれる。呼吸すら止まりかけた力強い一突きがリューの腰で弾け、それは快楽となって彼女の脳内へと電流の如く駆けてゆく。
それで終わり―――な訳など無く。
ベルは微塵も容赦などなく、リューの腰に肉棒を打ち付け始めた。
「あッ!?」
瞬間、のけ反る背筋。自分の意思とは関係なしに逃げようとする身体を、しかしベルは許しはしない。彼の両手はがっちりとリューの尻を掴み、肉棒を包み込む膣を逃がさない。
「や、待っ!激、し……っ!」
艶やかな色の混じったリューの声も、今のベルには届いていない。
彼はいま、夢の中に居るのだ。リューによく
共に死地を切り抜けた存在。
だからこそ、状況に飲まれる事にした。
僅かに残っていた申し訳なささえもかなぐり捨て、目の前の
「ぅあ、あ!ぁ、あンッ!?」
「はっ、はぁ、はぁッ!!」
激しさを増してゆく腰の動き。最初こそ逃げようとしていたリューも、いつしかベルに合わせるようにして自らも腰を振っている。
飛び散る汗と愛液。
互いに下半身をべとべとに濡らしながらも、動きは止まらない。
言葉すら無くなり、乱れた息使いだけが響くようになっても、まだ止まらない。
肉を打ち付け合う音だけが響く。
そして数分後か、数十分後か……とうとうその時が訪れた。
「ひぁ、あ、あ、あっ!?」
「ッ、……ッ!!」
指跡が付くほどに力強く掴まれたリューの尻。
射精が近いのだと感じ取ったリューは、その時を逃さないようにと自らもベルの身体を強く抱き締める。
痛い程に互いの身体を密着し合い、腰を打ち付け合い……そして。
どくんっ!!と。
リューの膣内に、ベルの精液が吐き出された。
「ふっ……~~~~~………ッッ!!」
ぎゅっ、とベルを抱き締め、射精と同時に訪れた絶頂に耐えるリュー。
どくどくと、腹部の奥で感じる射精の勢い。あれだけ出してもまだ衰えず、熱い精液は彼女の膣内を、そして子宮を白く染めてゆく。
たっぷり十秒は射精しただろうか。ごぽり、と溢れる程に吐き出された精液がリューの膣から零れ、ベルの肉棒を伝ってとろとろと垂れ流されていった。
「はぁ、はぁ……っん」
心地良い疲労感と満足感がリューの身体に染みわたる。
未だ肉棒は膣に突き立てられたままだが、これだけの射精だったのだ。今までのも含めれば流石にもう勃たないだろうと、リューはほんの少しだけ残念に思った……のだが。
「………え?」
もぞ、という違和感があった。
それは少しだけ柔らかくなったベルの肉棒が硬さを取り戻し、リューの
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「きゃ……!」
繋がったままベルは起き上がり、とん、とリューの身体を押しのける。絶頂のため腰のふんばりが効かない彼女は簡単に倒され、
汗の浮かんだ白い肌がうすぼんやりとした暗闇に浮かび上がり、それとは対照的に、爛々としたベルの赤い瞳がリューの裸体を射抜いている。
「はぁ、はぁ、はぁ……!!」
「ま……待って、ください。ベル、ちょっと、まだ……!?」
手をあげて防ごうとするも、興奮し切ったベルの前では抵抗にもならず。
リューは絶頂の余韻も引かぬままに、激しいまぐわいの続きを強いられるのであった。
夜は、まだまだ長い。
次で最後の予定。