誰かこんな感じのやつ書いて
目を覚ます。
望まなくても幾度、夜は訪れ
日は昇る。
僕は目を覚ます。
そして、周りを見渡す。
そこには姿見が、ばらばらに砕けても
未だその役割を果す。
映り込んだのは、目元に大きな隈
無精髭を拵え、ヨレヨレのシャツを着た
冴えないおっさんがいた。
「はあ…、起きるか…」
部屋から出て、一階に降りる。
リビングには誰も居らず、開いた冷蔵庫の音だけが響いた。
「水がない…また、密林でポチるか…」
ブツブツと独り言を呟きながら、冷蔵庫に置かれていたビールの口を切る。
一口、二口と飲み進めたあと、追加で二本程取り出し
階段をあがる。
部屋に戻り、pc前の大きな椅子に座る。
慣れた手つきでスリープ状態のpcを立ち上げる
あっという間にデスクトップ画面に切り替わり、
ゲームのexeを叩いた。
ポップなメロディが流れた後に、
古臭いエフェクト演出でゲームタイトルが画面上部から流れてきた。
[魔法少女を作ろう!!]
この冴えないおじさんが、発売開始前から手に入れ
四日も不眠でやり通したゲームである。
ジャンルとしてはSLG要素のあるシミュレータで、
魔法少女の外見から人物背景の設定、魔法少女に力を与える遣い魔作成、
敵組織の怪人作成や戦闘方法、組織規模などもきりがないほど作り込めた。
彼が輪にかけてやり込んだのはイベント生成だった。
敗北イベントを作り、苦難、苦悩する魔法少女達が壁に挑む姿を好んだ。
仲間たちと手を取り合い、時には犠牲にし、
いさかいを、笑いを、涙を抱えて
戦う姿は綺麗だった。
そんなゲームがもうすぐ終わる。
難易度超級に設定したBossが
三度目にして、魔法少女達に敗北したのだ。
エンドロールではランダムで生成されたイベントのスチルが表示される。
赤井 幸子
・初戦闘、ゴブリン(チュートリアル)に勝利。
・戦闘、ゴブリン三兄弟に勝利。
・初必殺技、「怒レッドシュート」を発動した。
・イベント「守れ、私の学校」が発生。
・戦闘、ライトラットの群れ、ヘビィラットに勝利。
・イベント「守れ、私の学校」をクリア。
二人目の魔法少女のキーイベントが解放されたました。
・イベント「折れそうな心」が発生。
・戦闘、色欲スライムに敗北。
XXXイベントが発生。
イベント「折れそうな心」をクリア。
・イベント「立ち上がる勇気」が発生
・イベント「二人目の魔法少女!?」が発生
・戦闘、色欲スライムに勝利。
・イベント「立ち上がる勇気」、「二人目の魔法少女!?」をクリア。
作成したイベントやランダム生成された、
イベントの軌跡が流れた。
エンドロールの最後には、
自身で作成した魔法少女達が、
ボロボロの姿で笑みを浮かべ、Vサインをしていた。
「約90時間で一周か…、これはCGコンプはきついなー」
最後のスチルからメインメニューに戻ろうとクリックすると、ポップアップが出現する。
[オートモード(AI)]が解放されたました。
[リアルモード]が解放されました。
「おお、ここで新モードかー待ってました。」
各モードの内容を見ていく。
・[オートモード(AI)]
あなたのプレイ傾向から、あなたの好みそうな魔法少女やイベントや敵を自動生成。
勿論、あなたが一周目に作成した神イベントも変わらず発生するよ!
目指せ!全CG解放!!
・[リアルモード]
一周で既存のシステムに飽きちゃった方向け
魔法少女達の運命は貴方の手のなかに!
本物を教えてやる!
難易度(???)
「んんん、オートモードいいね。後でログとシナリオ見るかな。」
「リアルモード?、とりあえず…設定を…っと」
流れるように、設定をオンにする。
タイトル画面に戻り、最初から始めるを押下した。
右下にオートモードのアイコンが表示されていることを
確認すると大きな欠伸をしながら席をたつ。
「それじゃ、寝ますか」
ベッドに倒れこむと、直ぐに睡魔は俺の意識を奪った。
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「今日一日を振りかえる、ニュースのお時間です。」
男が切り忘れたTVから一日の終わりを知らせるニュースが流れる。
「本日、午後6時頃 ○○都○○区立湊公園で、爆発音があったと周辺住民からの通報がありました。」
「公園に設営された8つの遊具が焼ききれており、
警察は慎重に捜査を進めると共に、不審物があれば近づかないよう周辺住民に理解を求めました。」
彼の知らぬところで運命は動き始める。
前作もエタってます。
だれか書いて…