「あんたみたいに真正面から来る奴がいるとはな?皇帝にも良い仲間がいるんだな。」
「当たり前だよ、陛下とは付き合いが長くてな。アイツは思いきりがいいのさ!!」
互いに睨み合いながら武器で押し合うタイガとグレン、十文字槍と秋水が擦れる中でグレンがタイガに返答すると、タイガを弾き飛ばす。
するとそこから激しい応戦が開始された。
タイガが二刀を振るい、グレンが十文字槍を振るって真正面から応戦しあい、刃同士のぶつかる音と火花が散る。そして、互いに相手の首を狙うがそれを互いの武器が防ぎながらも、相手の首を狙うのを止めない。
「ははっ!楽しいなぁ!!過去から来たって割りには良い動きだなぁ!?」
「それなりに戦を経験してるんでな!負ける気はしないっての!」
「良いな!良いぞ!!俺を楽しませろ!!おらっ!!」
タイガとグレンが互いに弾かれて、間合いを開けるとタイガは二刀に力を、グレンが十文字槍に力を込め、互いに相手に向かって放つ。
「鳳刀!!」
「
鳥の形をした斬撃と2つの斬撃がぶつかり合い、周囲の兵士達が吹き飛ばされ、アストリット達もゴーレムにしがみつく。
「くっ!?(何て衝撃なの!?こっちまで吹き飛びそうになるなんて!?)」
「鳳刀と相討ちとはな?今のは本気で振るったんだが、まさか対応されるとは。」
「こっちもだよ。というか、星の力だったか?それは使わないのか?」
「ほう?ハリベルか誰かから聞いたのか?本当ならあまり使わないんだよ。
何せ手応えがねぇからな、使っても“第一”までだ。」
「「第一?」」
「おう、見せてやるよ。俺ら五神将の
そう言うとグレンは十文字槍を地面に突き立て服を捲ると、傷のある腹を見せる。
そこには獅子の刺青があり、右手の親指を噛みきって血を出すとそれを獅子の刺青に塗り、高らかに叫んだ。
「
その瞬間、刺青から銀色の眩い光が現れてグレンを包みこんでいく。
その光の中でグレンの体は変貌を遂げていき、人の形は徐々に無くなっていき四足形態へと変化し、歯は鋭い獣のような物へとなり、光が止んだ頃にはアストリットのゴーレムよりも巨大な“銀色に輝く獅子”がいた。
「なんだ、あれは……!?」
《どうだ!!これが第三の解放状態、
ガオオオォォォォォォォォッ!!!
「グレン様ぁ!!!」
「格好いい!!」
「最強の神の姿だぜ!!!」
グレンの仲間達は変貌したグレンの姿に歓声を挙げ、更に指揮を高める。
それは見ていた者達全員が同じだった。
「何あれ?!」
「デカっ!!?」
「あれ、なに!?」
「グレンの奴、解放したか。」
「気の早い奴。」
左翼で見ていたルー・ルー、メル・メル、マイアが驚き、バランとシュタインが呆れ果てる。
「なんだ、あれは!!?」
「早いな、グレンの奴。」
「大きい……。」
右翼のアリシアは言葉を無くし、ハリベルとコクは感心したように声を挙げる。
「なっ!!?」
「銀色の、獅子?」
「あれは、いったい!?」
本陣で動きを見ていたイリス達も言葉を無くし、呆然と見ていた。
「獅機、龍神!?」
『マスター、この魔力……人間を越えてるわ!!下がった方がいい!!』
「タイガ、下がりましょう!?勝ち目がないわ!!」
《この姿は時間制限があるが、それを差し引いてもお前らを倒せる。蟻が巨獣に勝てるか?
このまま踏み潰せるぞ。》
グレンの言葉にタイガは動かずにいた。アストリットが逃げるように叫ぶが彼には聞こえていない。
《おいおい、まさか失神か?情け「……え」あ?》
「スゲェカッチョいいぃぃぃ!!」
「アホか!!!!」
タイガの叫びにアストリットがずっこけたが、叫んで返した。
「スゲェ!!マジか星の力、スゲェな!!うははっ、こんなに変わるとかスゲェ!!」
《お、おい。怖くねぇのか?》
「あぁ!寧ろ俄然やる気が出てきた!!アストリット、お前らは先に下がってろ!!
こいつは、俺がやる!!」
タイガは二刀流を構えて、目の前の巨獣に好戦的な笑みを浮かべるのであった。
短くてすみません。
備考。
第三解放、星神=自身の血液と刺青を合わせることで発動する形態。
戦闘能力は通常(人間態)の約50倍、しかし、時間制限あり。
獅機龍神の見た目=バトルスピリッツのストライクヴルム・レオ。