※この作品はR-18です。

黒獣~転生戦記~   作:ボルボロックス

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獅子のグレン、本気出します。


25 獅子のグレン

「あんたみたいに真正面から来る奴がいるとはな?皇帝にも良い仲間がいるんだな。」

 

 

「当たり前だよ、陛下とは付き合いが長くてな。アイツは思いきりがいいのさ!!」

 

 

 互いに睨み合いながら武器で押し合うタイガとグレン、十文字槍と秋水が擦れる中でグレンがタイガに返答すると、タイガを弾き飛ばす。

 

 

するとそこから激しい応戦が開始された。

 

 

タイガが二刀を振るい、グレンが十文字槍を振るって真正面から応戦しあい、刃同士のぶつかる音と火花が散る。そして、互いに相手の首を狙うがそれを互いの武器が防ぎながらも、相手の首を狙うのを止めない。

 

 

「ははっ!楽しいなぁ!!過去から来たって割りには良い動きだなぁ!?」

 

 

「それなりに戦を経験してるんでな!負ける気はしないっての!」

 

 

「良いな!良いぞ!!俺を楽しませろ!!おらっ!!」

 

 

タイガとグレンが互いに弾かれて、間合いを開けるとタイガは二刀に力を、グレンが十文字槍に力を込め、互いに相手に向かって放つ。

 

 

「鳳刀!!」

 

 

「七百十二煩悩鳳(ななひゃくにじゅっぽんどほう)!!」

 

 

鳥の形をした斬撃と2つの斬撃がぶつかり合い、周囲の兵士達が吹き飛ばされ、アストリット達もゴーレムにしがみつく。

 

 

「くっ!?(何て衝撃なの!?こっちまで吹き飛びそうになるなんて!?)」

 

 

「鳳刀と相討ちとはな?今のは本気で振るったんだが、まさか対応されるとは。」 

 

 

「こっちもだよ。というか、星の力だったか?それは使わないのか?」

 

 

「ほう?ハリベルか誰かから聞いたのか?本当ならあまり使わないんだよ。

何せ手応えがねぇからな、使っても“第一”までだ。」

 

 

「「第一?」」

 

 

「おう、見せてやるよ。俺ら五神将の解放(リリース)の最強形態を。」

 

 

そう言うとグレンは十文字槍を地面に突き立て服を捲ると、傷のある腹を見せる。

 

 

そこには獅子の刺青があり、右手の親指を噛みきって血を出すとそれを獅子の刺青に塗り、高らかに叫んだ。

 

 

 

「第三解放(サード・リリース)!!獅子(レオ)!!」

 

 

その瞬間、刺青から銀色の眩い光が現れてグレンを包みこんでいく。

 

 

その光の中でグレンの体は変貌を遂げていき、人の形は徐々に無くなっていき四足形態へと変化し、歯は鋭い獣のような物へとなり、光が止んだ頃にはアストリットのゴーレムよりも巨大な“銀色に輝く獅子”がいた。

 

 

「なんだ、あれは……!?」

 

 

《どうだ!!これが第三の解放状態、星神(ホシガミ)、名を獅機龍神(しきりゅうじん)だ!!!》

 

 

 

ガオオオォォォォォォォォッ!!!

 

 

 

「グレン様ぁ!!!」

 

 

「格好いい!!」

 

 

「最強の神の姿だぜ!!!」

 

 

グレンの仲間達は変貌したグレンの姿に歓声を挙げ、更に指揮を高める。

 

 

それは見ていた者達全員が同じだった。

 

 

「何あれ?!」

 

 

「デカっ!!?」

 

 

「あれ、なに!?」

 

 

「グレンの奴、解放したか。」

 

 

「気の早い奴。」

 

 

左翼で見ていたルー・ルー、メル・メル、マイアが驚き、バランとシュタインが呆れ果てる。

 

 

「なんだ、あれは!!?」

 

 

「早いな、グレンの奴。」

 

 

「大きい……。」

 

 

右翼のアリシアは言葉を無くし、ハリベルとコクは感心したように声を挙げる。

 

 

 

「なっ!!?」

 

 

「銀色の、獅子?」

 

 

「あれは、いったい!?」

 

 

本陣で動きを見ていたイリス達も言葉を無くし、呆然と見ていた。

 

 

 

「獅機、龍神!?」

 

 

『マスター、この魔力……人間を越えてるわ!!下がった方がいい!!』

 

 

「タイガ、下がりましょう!?勝ち目がないわ!!」

 

 

《この姿は時間制限があるが、それを差し引いてもお前らを倒せる。蟻が巨獣に勝てるか?

このまま踏み潰せるぞ。》

 

 

グレンの言葉にタイガは動かずにいた。アストリットが逃げるように叫ぶが彼には聞こえていない。 

 

 

《おいおい、まさか失神か?情け「……え」あ?》

 

 

「スゲェカッチョいいぃぃぃ!!」

 

 

「アホか!!!!」

 

 

タイガの叫びにアストリットがずっこけたが、叫んで返した。

 

 

「スゲェ!!マジか星の力、スゲェな!!うははっ、こんなに変わるとかスゲェ!!」

 

 

《お、おい。怖くねぇのか?》

 

 

「あぁ!寧ろ俄然やる気が出てきた!!アストリット、お前らは先に下がってろ!!

こいつは、俺がやる!!」

 

 

タイガは二刀流を構えて、目の前の巨獣に好戦的な笑みを浮かべるのであった。

 

 

 




短くてすみません。


備考。

第三解放、星神=自身の血液と刺青を合わせることで発動する形態。
戦闘能力は通常(人間態)の約50倍、しかし、時間制限あり。


獅機龍神の見た目=バトルスピリッツのストライクヴルム・レオ。


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