※この作品はR-18です。

黒獣~転生戦記~   作:ボルボロックス

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大変お久しぶりです!

覚えている方も知らない方も、よろしくです!

ボルボロックスです!


ゆっくりですが、やっていきます!


34 アナザー対タイガ 異次元への扉

タイガside

 

 

 安心院なじみと出会って蘇った俺だが、体が重くない。まるで綿みたいに軽い。しかも、感覚でしか分からないが多分幾つかの力が無くなってるんだろう。

 

 

 それに、多分生き返った代償なんだろうか……何か大切な事が頭から抜け落ちた気がするんだが、それを気にする前に今は目の前の蛇野郎を倒す。これに集中するんだ。

 

 

「生き返ったのか。誰かが手を貸したのだろうが……。だが、生き返ったから何になるのだ?貴様では俺には勝てない。それに、もうすぐ“準備”が終わる。」

 

 

「準備?なんの準備が終わるんだ?」

 

 

「新しい世界に渡る用意さ。時渡りの力が俺の中にあるが、その力で別の異世界へと渡る。だがその為には時間とその世界に行くのにもエネルギーがいるのだ。先程貴様相手に使ってしまったから、ほとんど使えないがな。」

 

 

 アナザーの奴がぺらぺら、ぺらぺらとよく喋って余裕を見せてくるが……正直どうでもいい!

 

 

 俺はアナザーの顔面に向かって拳を振るうと、アナザーはゴロゴロと転がっていき、鼻を抑えると、こちらを見ていた。

 

 

「悪いがお前にどんな力があろうが、何が目的とか関係ない。俺はお前を倒すだけだし、話長くて半分聞いてないんでな。」

 

 

「このっ……!低級の死にかけ傭兵崩れが!!!お前なんざ能力なんかいらねえ。ボコボコにしてから、痛め付けて殺してやる!武器も折れて、何もないお前に勝ち目があるんだ!!?」

 

 

「武器ならある。」

 

 

 俺は綺麗に直っている秋水と二代鬼徹を見せると、アナザーは流石に驚いた顔になる。

 

 

 この2つはこの世界に戻って来る時に、グリフィスが渡してくれた俺が元々使っていた双剣が光ったと思ったら、双剣が消えた代わりに2刀が完全に直っていたのだ。これには流石に驚いたが、それよりも仲間達の下に戻るために向かう為に2刀を鞘にしまい、現世に戻った。

 

 

「お、お前……!何故!?」

 

 

 完全に修復され、皹一つ入ってない2刀にアナザーは驚いているが、俺は構わずに間合いに入ると秋水でまず一撃入れようと切り上げる。

 

 

「っ!ちぃっ!!?」

 

 

「逃がすか。はぁっ!!」

 

 

 距離を取ろうと後ろへ跳んだアナザーに、横手持ちにした二代鬼徹で首を一閃しようとするもアナザーは体を捻って、上に飛んで逃げる。

 

 

「っ!はっ、はははっ!!いくらお前でもここまでは……「二刀流!」!?」

 

 

「牙鋏(ガザミ)!!」ズバッ!!

 

 

「ぐはあ!!?」

 

 

 2つの刃で斬られ、地面に落下していくアナザー。俺も追撃しようとした瞬間、奴はこちらを睨んできた。

 

 

「調子に乗るなよ人間!!ザ・ワール「させるか!マイア姉、ルー・ルー!!」なにっ!!」 

 

 

「はああっ!!」

 

 

「やあああっ!!」

 

 

 背後から飛び上がってきたマイア姉とルー・ルーの双剣と大斧に斬られて、ザ・ワールドを発動できずに地面に激突するアナザー。その懐から見覚えのある物、ソウルカードが見えたので剃で近付いて取り上げる。

 

 

「お前も持ってたのか。このカード……。」

 

 

「くそっ!返せ!!双蛇連激!」

 

 

「「はぁっ!!」」

 

 

 アナザーが俺からソウルカードを奪い返そうとしたが、その瞬間にアリシア、イリスが剣で蛇を切り裂き、アナザーが後ろに退くと母さまが剣を振り上げて肩から右脇腹にかけて切り裂く。

 

 

「ぐぶあっ!?」

 

 

「息子を傷付け、主を辱しめようとした罰よ!」

 

 

「おのれ……!!だが、貴様ら程度の攻撃ならばいくらでも再生できる。それに、貴様らは最後の“星”を手に入れられていない!勝ち目などないぞ!ふふふっ!ははははははははははっ!!」

 

 

 最後の星?もしかして……。

 

 

「もしかしてそれって、“彼処”で縛られてる奴の事か?」

 

 

 俺が指差した方向、それは太陽でありそこからずっと誰かがこちらを見ている気がするんだよなぁ。すると、傷の完治が済んだラルクが歩み寄ってきた。

 

 

「タイガさん!」

 

 

「ん?なんだラルク?」

 

 

「俺の魔力とあなたの魔力を合わせて、“彼”を呼びましょう!あなたと合わせれば来てくれるかもしれません!」

 

 

「何かよく分からねえが、良いぜ。やるか!」

 

 

「させるか!!」

 

 

 アナザーが襲いかかってきた瞬間に五神将やみんなが押し止めてくれた。

 

 

「2人とも!早く!」

 

 

「タイガ、頼んだぞ!!」

 

 

「みんな、ありがとうな!それで、どうすればいい?」

 

 

「俺と手を重ねて、そして射手座の龍神よ、来い!と叫んでください!魔力は俺に合わせて!」

 

 

「あいよ!」

 

 

 俺はラルクに手を重ねて太陽に向けると、魔力をラルクに合わせて叫んだ!

 

 

 

 

「「射手座の龍神よ、来い!!」」

 

 

 

 その瞬間、俺とラルクの手から炎の光が延びたのであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

【主が、友が呼んでいる……!!】

 

 

 その龍は、太陽に縛られて動けずにいた。アナザーによって封じられ、真の主との契約を薄れさせられていた。

 

 

 しかし、友であり、主である男が呼んでいるのだ……いつまでもこんな所(太陽)で寝ていられるか!!

 

 

【グオオオオオオオオオッ!!!!】ぐぐぐっ……バキンッ!!バキンッ!!バキンッ!!バキンッ!!

 

 

 翼を羽ばたかせて太陽からエネルギーを貰い、目に見える光が指し示す先へと向かって駆けていく。

 

 

【待っていろ……!我が友よ!】

 

 

◆◆◆

 

 

「来るのか?」

 

 

「来ます!きっと来て「うわあああぁあああっ!!」!?」

 

 

 アナザーの方から悲鳴が聞こえてタイガとラルクが振り向くと、アリシア達が吹き飛ばされてきて、風の幕で防ぐ。アナザーの方を見ると、体を巨大化させ邪神の姿となっていた。

 

 

「貴様ら、こうなれば一飲みにしてやる!!」

 

 

 なにか焦った様子でそう言うアナザーはタイガ達に襲いかかるが、その瞬間に空から真紅の炎の矢らしき物が降ってきてアナザーを貫いた。

 

 

「ぎゃああああああっ!!?」

 

 

 その方を見ると、そこには“巨大で荘厳な鎧を身に纏い、白馬のような足を持った龍”が立っており、それを見てラルクの顔がパァッと明るくなる。その龍こそ、最強の守護神であった。 

 

 

「サジット!!」

 

 

【友よ、遅れてすまぬ!】

 

 

 この龍こそ最強の守護神であり、射手座の龍神とされるラルクの相棒……“光龍騎神”サジット・アポロドラゴンであった……。

 

 

「こ、これは……ドラゴンか!?」

 

 

「は、初めて見たぁ……ていうか、デカイね!」

 

 

「これなら、負ける気しねえな!」

 

 

 サジット・アポロドラゴンの登場に驚く一同だったが、それ以上に避難していた兵士全員の目にさらに闘志や生気の炎が宿り、雄叫びを挙げた。

 

 

「んじゃあ!やりますか!」

 

 

「「「「おう!!!」」」」 

 

 

「ちぃっ!!!」

 

 

 タイガ達の強い闘志を宿した目にアナザーは心底不愉快そうに舌打ちをするのであった……。




サジット・アポロドラゴン登場!

アスクレピオーズを倒せ!!
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