再転生! 新たなるステージへ!
ーー……オスティア大陸、セレヌス。
そこはかつて白の女神、ラーレンティアが降り立ったとされるこの地であり、この地では多くの戦が起きていた。
ヴォルト率いる黒犬傭兵団……。
世界の破戒者、月光……。
そして、世界を飲み込むほどの巨大な蛇の神皇、アスクレピオーズ……。
そういった脅威に晒されながらも、この大陸は闇に堕ちる事なく、ラーレンティアの生まれ変わりとされるハイエルフ、セレスティン・ルクルスと数多くの仲間達とと共に戦い抜いた。
その中で、一際刃を振るっていたのはセレヌス最大の名家、レーヴァンタイン家の長男であり転生者である青年、タイガ・レーヴァンタインである。
彼は異なる世界からこの世界に転生してから、多くの敵と戦い、幾度となく危機に晒されながらも仲間達と共に切り抜け、穏やかな人生を歩んだ……。
☆◆
そんな中、時は流れて全てを終えたタイガは寿命を終えて魂だけの存在となり、自身を転生させた存在である、管理者の飛鳥と再会していた。
「久しぶりだな。飛鳥。」
「よぉ、タイガ。久しぶりに会うなんてなぁ。どうだ?寿命で終わった感想は?」
「特には思わなかったな。けど、安らかだったよ……それで、あの世に行くにはどうしたら良いんだ?」
「あー。それが、だな…………………………行けないんだ。」
「え?どゆこと?」
「いや実はな?タイガ、グリフィス……いや、フェムトに殺されただろ?その時にフェムトの因子がキミの中に入ってたみたいで、あの世に行けないんだ。」
飛鳥の発言の意味が分からず、タイガは首を傾げる。
「じゃあ、地獄行きか?」
「いや、タイガにはしばらく俺が担当に付いて、別の異世界に転生してもらうようにはなる。」
「なるほど…それはまた何とも。それじゃあ俺はまた転生するわけだな。」
「あぁ。それと転生に際して能力とかも調整するぞ。タイガの実力なら既に上位になってるからな。“レベレーター”と“ワンサウザンドフォース”で貯めた“一京”の経験値を使わせてもらう。」
「分かった。よろしく頼む。」
飛鳥はタイガに触れると、“レベレーター”と“ワンサウザンドフォース”の2つのスキルに干渉し、タイガに今まで貯めた経験値を付与していく。
そしてそのついでにスキルの方も弄り、タイガに合ったモノへと変えていった。
「よし、まずは“覇気3種類”、“六式”は問題なく引き継げたな。次に今まであったスキルだがこちらで変えさせてもらったぜ。」
「?どういう風に変えたんだ?」
「使わないスキルを混ぜて、使い勝手の良いスキルに変換したんだ。混ぜたことで基礎的な能力“
飛鳥はタイガにパネル型の器具を使って、タイガに状態を見せた。タイガも説明を見ながら飛鳥に尋ねる。
「“強欲なる白鷹の魂”と“闘気”って?」
「“強欲なる白鷹の魂”はフェムト……いや、グリフィスと同じ様に高みを……王を目指せる力であり、成長を補佐する能力。そして“闘気”はタイガの中で目覚めた特異な魔力だ。」
「なるほど……他には何かあるのか?」
「他には空から景色を俯瞰的に見る魔眼“
「相棒?」
「目覚めた時に会うから関係ないだろうが、そいつの名は颶風王フェニックス。龍すら倒す鷹だ。あと、こいつを渡しておくぜ。」
そう言って飛鳥が最後に渡したのは、一振りの刀であり、刃が翡翠色の刀身をしていた。
「これは?」
「俺が造った刀だ。二代鬼徹と秋水を合わせて造った刀で銘は“
「大盤振る舞いだな。そんなにして大丈夫かよ?」
「これくらいでも足りない程だ。タイガ、これからは黒獣以上に厳しい世界になる……気張れよ。」
「あぁ、ありがとう。世話になったな、飛鳥。」
タイガはそう言うと飛鳥の造った扉を潜って異世界へと飛んだ……。