投稿します。
軍港から場所を移したタイガとオリヴィアは、広場へと足を運び、そこで大勢の民衆達に見られながら、両人は互いに見据える。
オリヴィアは得物である刀剣カットラス、タイガは刀、翠鷹を腰に差して構える。
そしてオリヴィアは広場に着くと、タイガに向かってカットラスを振り下ろしたが、タイガは翠鷹を抜いて防いだ。
「あぶねぇな。いきなりかよ。」
「防いだ癖によく言うね!!おらぁ、どんどんいくよ!!」
タイガとオリヴィアの剣戟に、集まっていた海兵達やアリシア達は固唾を呑んで見守っており、2人の剣戟で火花が飛び散る。
「中々やるじゃないか!男のくせに強いとはねぇ!」
「一応鍛えてるんでな。そう簡単には負けはしないぜ。それよりそっちこそ、強いみたいだな。」
「ナメるんじゃないよ!男より強いんだよ、あたしはね!!」
互いに一歩も譲らず、鍔迫り合いになり刃がぶつかり合うタイガとオリヴィア。
「あたしは!勝つんだ!男なんかにナメられないために!あたしは、三海賊の1人として勝つんだ!!」
「そうかよ。だがこっちにも意地とか色々あるんだ……負けるつもりはねぇよ。竜……巻!!!」どぎゅううううううううっ!!!
「ぐあああああああああああっ!!!!?」
「「「「「「「姐さん!!?」」」」」」」
タイガの放った斬撃の嵐に飲まれて吹き飛ぶオリヴィア、ズタズタにされ吹き飛び落下するオリヴィアに船員達が慌てて駆け寄る。
すると、オリヴィアはカトラスを杖にしながら立ち上がり、タイガを睨みながらカトラスを向ける。
「あたしは、まだやれる!!!!こんな所で、負けて、たまるかよ!!!」
タイガからの一撃を受けても倒れないという、“強さ”を見せるオリヴィア。そんな彼女を見たタイガはガッツと彼女を重ねる。
「くくっ!面白い奴だな、あんた!」
「面白いだって?人をナメてるのか!」
「真面目に面白いと思ったんだ。俺の知ってる奴に、負けず嫌いな奴がいるんだけど、そいつそっくりだ!」
「海賊を馬鹿にしてると痛い目見るよ。」
「別に馬鹿にもしてないし、ナメてもいないよ。……ん?」
タイガが何かを感じ取ったのか、沖の方を見るとそこには巨大な海賊船が1隻島に向かっているのが見えた。
「何だあの船。オリヴィアの知り合いか?」
「あたしは知らないよ!」
「そっか。まぁなんにせよ敵っぽいな。……アリシア!俺もう一暴れするから後で軍艦1隻出しといてくれ!」
「分かった!ミレイユ殿に確認を取ってみる!」
「悪ぃが頼むわ!んじゃ、行ってくる!」
タイガはそれだけ言うと、月歩で空を駆けると海賊船へと跳んでいき、残されたオリヴィアは呆然としていた。
「何なんだあいつは……。」
「タイガはどうだった?」
「あんたは……あいつの恋人か?」
「妻だ。……タイガは変わってるだろ?能力は高いが子供っぽいというか。」
「可笑しいんじゃないかあいつ、あんな化け物が何で普通にいるんだい?もっと名が通ってても良いはずなのに。」
オリヴィアの言葉にアリシアは、自分達が違う大陸出身だという事を話し、そこでの戦いがあった事を話した。
「私もタイガも命懸けで戦ってきた。タイガなんて常に正面から敵に向かっていくんだ。」
「死にたがりだねまるで。」
「死にたがり、か。そう見えるかもな。だがその背中に助けられたんだ。私達は。」
そう言うと、アリシアはオリヴィアを置いてミレイユの下に向かうのであった……。
◆◆◆
その後、沖に迫っていた海賊船に乗っていた海賊団1万は全員がタイガによって全滅させられ、船長の青年“クラウス”は騒ぎに紛れて逃げ果せるも、公開手配となり、賞金首となった。
船に積んであった宝はミレイユ預かりとなり、その後貧民街に食料配給という形で、民にも還元された。
ちなみにオリヴィアは、タイガに負けた事で縛り首も覚悟していたが、タイガが殺すなという助命の嘆願をした事で海軍に協力するという形で見逃されたのであった……。
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