※この作品はR-18です。

黒獣~転生戦記~   作:ボルボロックス

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カグヤ編です。




14 邪神の目覚め 

マイアとの行為を終えたタイガは、深い眠りについていたが気が付くと、彼は以前にメルトと出会った精神世界へと来ていた。

 

 

しかし、そこにいたのは意外な人物だった。

 

 

「久しぶりだな。タイガ。」

 

 

「何でお前が、ここにいるんだ飛鳥。」

 

 

「管理者として会いに来たんだ。それに大事な話もあるしな。」

 

 

そう言うと飛鳥はどこからかテーブルとイス、そして紅茶を取り出して座り、タイガも向かい側に座る。

 

 

すると、飛鳥は紅茶を呑みながらタイガに話した。

 

 

「飛鳥、何か用か?」

 

 

「タイガ、この戦……お前は月光と戦わない方がいい。」

 

 

「あぁ?何でだよ。」

 

 

「……奴には、月光には戦いを挑まない方がいい。奴は普通の転生者が勝てる相手じゃない。」

 

 

真剣な様子でそう言う飛鳥。その手には拳が握られていた。けど、タイガは構わずに続けた。

 

 

「……奴の能力とかは教えてくれないか?」

 

 

「君は話を……はぁ、分かった。彼は基本的に殺した者、奪った物を自在に扱える。それ以上にも様々な力が使えるし、ソウルカードがある。」

 

 

「マジか。化け物だな?能力は?」

 

 

「"破壊と吸収"……奴は殺した相手の基礎能力と転生能力を奪う。」

 

 

「そうか……分かった。ありがとうな。」

 

 

それだけ言うとタイガは席を立ち、何処かへと消えていきそれを見ていた飛鳥は静かにため息を吐いていた。しかし、その目には何処か不安げな光があり、タイガを心配しているようにも見えた……。

 

 

「うっ……ここは、客間か。」

 

 

精神世界から戻ったタイガが目を覚ますと、そこはマイアが用意した客間のベッドの上だった。タイガは起き上がるとマイアの部屋に行き1の砦に戻るという事を伝える。

 

 

「そう、帰るんだね。」

 

 

「あぁ、マイア姉。色々ありがとう!」

 

 

「お礼とか良いって恥ずかしい。あと、一応アンタはアタシ以外だと誰とヤッたの?」

 

 

「それは……ごめん、言えない。」

 

 

「そう。まぁでも他の奴に誰とヤッたかなんて軽々しく口にする男じゃなくて良かったよ。そんな事したら確実に金たま切り落としてたよ。」

 

 

マイアの発言に強く頷くタイガ。するとマイアは起き上がって彼に伝えた。

 

 

「良い?一回手を出したんだ。そういう相手は大切にするんだよ。けど、あまり独占したり、所有物みたいにすんじゃないよ。あと、したくないならしないと言いな。あとそういう関係になった相手とは責任持って付き合う事。良いね?」

 

 

「はい!」

 

 

強く返事を返すと、タイガは着替えて去っていき、それを見たマイアは優しく微笑んだのであった……。

 

 

 

〜〜〜

 

 

 

一方、その頃カグヤは日課である神との対話をしていた。しかし、彼女の表情は冴えなかった。

 

 

「そのような事……例えカミとて承服しかねます。」

 

 

カグヤは自身が信奉するカミに対して、反論する。

 

 

彼女はカミからある信託を受けたが、それが納得出来ず、初めてカミに反論した。すると、彼女の目の前にある像から黒いモヤが現れ、カグヤを包み込むように被い始める。

 

 

「こ、これは!カミよ、何故なのですか!お止めくださ」

 

 

カグヤの制止の言葉を無視して、黒いモヤは彼女の身体を被い、そのモヤによって意識を失うと、その場に倒れ込んでしまう。

 

 

そんな中、騒ぎを聞き付けた巫女が駆け寄った。

 

 

「カグヤ様!?カグヤ様、しっかりしてください!誰か!誰か来て」

 

 

救護を呼ぼうとしたが、その手を目を覚ましたカグヤが掴んだ。

 

 

「……騒がぬように。」

 

 

「か、カグヤ様!大丈夫ですか、いったい何が?!」

 

 

「少し倒れただけです……それよりも、タイガさんを呼んでください。」

 

 

「え?は、はい。分かりました。」

 

 

カグヤの言葉に驚きながらも返事をした巫女は、タイガを探しに外へと走った。しかし、彼女は気付かなかった。

 

 

「フフフっ……。」

 

 

今のカグヤがカグヤ自身で無いという事に……。

 

 

 

〜〜〜。

 

 

 

マイア達の砦から戻り1の砦での調練、警ら、政務を終えた俺は以前に破壊された建物のある5の砦に向かった。そこではかなり復興が進んでいた。

 

 

鍛冶の得意なハーフリングのいる砦という事もあって、復興がかなり早い。

 

 

そんな中、俺はそこで仲良くなった砦の主であるハーフリングの長の少女、ルー・ルーと会うことになったのだが……。

 

 

「えへへ~♪兄~ちゃ~ん♪」

 

 

「(何故こうなった?)」

 

 

何故かルー・ルーは俺を兄ちゃんと呼んで、抱き付いてきた。

 

 

「なぁ、ルー・ルー。何で抱き付いてんだ?」

 

 

「ん~?兄ちゃんって、何だか安心するんだ~♪駄目かな?」

 

 

「駄目ではないが、てか、その兄ちゃんってやっぱし恥ずかしいな?」

 

 

「えぇ?そうかな?ボクは兄ちゃんをボクの兄ちゃんにするって決めたんだ!兄ちゃんならボクの兄ちゃんにしてあげる♪」

 

 

何故分からないが、俺はルー・ルーの義兄となる事となった。けれど、兄ちゃんと呼ばれるのは悪い気はしなかった。

 

 

俺は取り敢えず、ルー・ルーの頭を撫でる事にした。

 

 

「そっか……まぁ、これから宜しくな。ルー・ルー。」

 

 

「にゃはは!任せといてよ♪」

 

 

そう言って笑うルー・ルー、そんな彼女の頭を撫でるとにししっと笑う。

 

 

すると、慌てた様子で刀を持った巫女が現れた。

 

 

「や、やっと見つけました!」

 

 

「3の砦の?何かあったのか?」

 

 

「タイガ殿、申し訳ありませんがカグヤ様がお呼びですので、至急3の砦までいらしてください。」

 

 

「カグヤが?分かった、すぐに行く。じゃあな、ルー・ルー。」

 

 

俺はルー・ルーの頭を撫でると、3の砦に向かった。

 

 

巫女に連れられて3の砦に着くと、そこには奥の院の入り口でカグヤを心配そうに見つめる巫女達を見る。

 

 

「おい、カグヤは?」

 

 

「この奥です!」

 

 

「タイガ殿!カグヤ様は今、奥にいらっしゃってあなたを待っています。」

 

 

「俺を?何か有ったのか……行ってくる。」

 

 

タイガは靴を脱いで中に入ると、共に先程の巫女も挙がる。

 

 

「カグヤ様、タイガ殿をお連れいたしました。」

 

 

「ご苦労様、扉を閉めて他の皆と共に外にいなさい。誰もいれてはなりません。」

 

 

「し、しかしカグヤ様。それは「分かりましたね?」っ。しょ、承知いたしました。」

 

 

巫女は一礼すると後ろに下がり扉を閉める。

 

 

今、その場所にはタイガとカグヤだけが残された。

 

 

「……カグヤ、何かあったのか?いきなり呼び出したりなんて。」

 

 

「そんな事よりも、もっと近付いてください。タイガさん。」

 

 

カグヤにそう言われ、彼女の前まで歩み寄るタイガ。すると、カグヤはお茶が入った器を彼の前に出した。

 

 

「まずは飲んでください。突然呼び出して申し訳なかったですね?」

 

 

「?別に構わないんだけどよぉ、何かあったのか?」

 

 

「少し体調が優れないだけです。でも、今は落ち着いていますよ。」

 

 

「そうか。なら良いんだが。」

 

 

タイガは目の前にある茶を飲む。それを見たカグヤは口元を怪しく歪める。

 

 

しかし、タイガはそれを見て器を投げ捨てて、秋水を抜こうと距離を置いて構えながら睨み付ける。

 

 

「……てめぇ、何者だ?」

 

 

「ふっ。流石に戦いに関する勘の鋭さは流石じゃな?」

 

 

喋り方が変わり、ゆっくりと立ち上がるカグヤ、いや、"カグヤだった物"がタイガに歩み寄る。

 

 

「何者だって聞いてるんだ。答え……!」

 

 

秋水を抜こうとしたタイガは突然、目の前がぐらつくのを感じ、何とか踏ん張ろうとする。

 

 

「てめぇ、さっきの……茶に、なに入れ……!」

 

 

「なに、儂の力を込めた唾液を少々混ぜた。」

 

 

「てめぇ、ふざけ……ーーーー」

 

 

タイガは気力で何とか叫ぼうとするも、襲い来る眠気に勝てず、そのまま気を失ってしまい、それを見てカグヤだった物は笑みを浮かべる……。

 

 

〜〜〜

 

 

3の砦、その寺院の奥の院にひかれた布団、その上に眠らされ拘束されているタイガは、ゆっくりと目を覚ました。

 

「ここは……あれ、身体が動かない。どうなってんだ?!」

 

タイガは身体を動かそうとしたが、手足はまるで動かず、両手には呪符が貼り付けられていた。それが両手足を縛っている。そんな中、奥の暗がりからカグヤが現れるが、タイガは彼女に対して鋭い視線を向けて睨み付ける。

 

 

「やっと目を覚ましたか。」

 

 

「お前……カグヤじゃないな?なんだお前は?」

 

 

「ほう?中々肝が据わった男じゃのう。ならはついでに話しておこう。儂は東方の神、カムナグラじゃ。」

 

 

「カムナグラ……確かカグヤが信奉していた神様か。んで、その神様が何でこんなことをするんだ?何か俺に用か?」

 

 

「いやな、最近飯を食っておらぬでな。腹が減ったのじゃ。」

 

 

「腹が減ったって……お前は普段何を食うんだよ。」

 

 

「それはな、人間の魂じゃよ。」

 

 

カムナグラの返答にタイガは首を傾げる。

 

 

「魂って、なんだよそれ。」

 

 

「簡単じゃ。儂はかつて人の魂を食らって生きていた。しかし、この娘より昔の先々代巫女に封じ込められてからは、小娘どもの菊座から少しずつ魂を貰って生きておったのじゃが、同じ味ばかりで食傷気味だったのじゃが、その時、お前が現れた。」

 

 

「俺だと?」

 

 

「あぁ、お前から感じた強い覇気。そして、お前の強き魂の波長……儂にとっては極上の食事じゃ。しかし、この娘はお前を食わせろと言ったら、拒否したのでな、」

 

 

そこで、とカムナグラはカグヤの着ていた赤い着物を脱ぐと、ハリのあるアリシアよりも少し大きな胸と白い肌を露出させると、その胸を揉みながら言う。

 

 

「じゃからこの娘を使って、お前の精と魂を食らってやろうと思ったのじゃよ。」

 

 

「てめぇ……んな事してカグヤが悲しむとか思わねぇのか!?」

 

 

「ふふっ。この娘が儂の事を想っているのは知っているが、儂には関係ない。こやつは儂にとっては餌を運ぶだけの存在よ。」

 

 

「てめぇ……!」

 

 

タイガが睨みを利かせる中、カムナグラはタイガの股間に手を伸ばして上下に擦る。カムナグラに触れられて、タイガはさらに眼光を鋭くする。

 

 

「中々の熱さじゃのう。この状況で発情しておるのか?」

 

 

「うるせぇ……!さっさと離れろ!てか、こんな状況で勃つかっての!」

 

 

「ほう、そうか。まだまだ威勢が良いのう。ならば、こうしてやろう。」

 

 

カムナグラはそう言うと、尻を肉棒に乗せて動かしていく。厚みのある尻肉の感触に肉棒がムクムクと大きくなっていく。

 

 

それを見ていたカムナグラは擦る場所を泌所まで拡げて、ズリズリと動かしていく。

 

 

「ふふふっ。どうじゃ、尻丸出しの巫女の尻肉は?柔らかくて、気持ちいいじゃろう?東方の娘は中々肉が柔らかいのじゃ。」

 

 

「こんな事、して……何が目的なんだ、お前は!?」

 

 

「言ったであろう。お前の精と魂を食らうと。儂は強い人間の精と魂を食らうのが好みでなぁ。しかし、完全に勃起していないのに、これほどとは……では。」

 

 

カムナグラはその腕でタイガの肉棒に触れると、その半分勃起した肉棒をニヤニヤと見つめ、今度はタイガの肉棒を咥え始める。

 

 

その刺激にタイガは身体を震わせるしか出来なかった。

 

 

「あむっ、えろ、れろれろ!じゅるる!じゅぞ!じゅぞ!ぶぽ!ぶぽ!れろれろれろ!」

 

 

「くっ!!?」

 

 

「やっと完成したぞ。それにしても、なんという大きさじゃ。今まで食ってきた男どもの中では一番じゃぞ。」

 

 

「ほ、褒められても、嬉しくねぇ……!」

 

 

何とか射精を堪えたタイガは、息も絶え絶えにカムナグラを睨む。そんな視線すら涼しげに微笑まれ、タイガは怒りを覚え睨み続けた。

 

 

タイガの身に纏っていた衣服を脱がすと、その裸を見て舌なめずりし、その舌をタイガの肌に滑らせる。

 

 

「れろ、れろ、れろ。ふふっ、少し塩味がするのぉ?良い塩梅じゃ。れるれるれる、ちゅるるる。」

 

 

タイガはカムナグラに全身を舐め回されて肩で息をしていた。カムナグラの媚薬効果の唾液を身体に受けたタイガは、その効果で身体が敏感になっており、呼吸するだけで苦しそうである。

 

 

「はぁ、はぁ……!な、何だこのビリビリする感覚は……!?」

 

 

「どうじゃ、儂の唾液は?かなりキクじゃろう。このまま菊座で犯して、お前の魂も精も食ってやるわい。お前ほどの者の精ならば人間の男10、いや20人分は力を摂れそうじゃ。」

 

 

「お前、は……何がしたいんだ!?」

 

 

「言ったであろう。お前の精と魂を食らうと。そなたほどの雄から獲た精ならばと思ってな。さて、ではまず味見をせねばな。」

 

 

そう言うとカムナグラはタイガのズボンを下げると、その中に半勃ちになりながらも隠れていた肉棒に触れ、舌で舐め上げながら玉を揉んで行く。

 

 

「あむっ、えろ、れろれろ!じゅるる!じゅぞ!じゅぞ!ぶぽ!ぶぽ!れろれろれろ!」

 

 

完全に勃起してしまった肉棒を見てカムナグラは2度目の舌なめずりをする。

 

 

「ほう?中々立派じゃのう。これならば、れろ、20人分は精を獲られそうじゃな。では、頂くとするかのう。」

 

 

そう言って腰を落とし、尻穴に肉棒を挿入していく。

 

 

すると、入れた瞬間に尻穴は肉棒を絞らんばかりにグネグネとうねり始め、タイガの射精を促そうとしてくる。 

 

 

しかし、タイガも踏ん張りながら射精を堪えている。

 

 

「あっ、んくぅ!よ、良い。良いぞ!中々の硬さと熱さじゃ。しかし、我慢は身体に毒じゃぞ?」

 

 

「そう簡単に、食われてたまるか、よ……!それと、カグヤを返せ!?」

 

 

「生憎とそれは、あっ、出来ぬな。こやつの身体はまだまだ使える。お前から搾り尽くしたら、んっ!この連合も、儂の力で女神達を落とすのじゃ。」

 

 

「それは、どういう意味だ!?」

 

 

「何簡単な事よ。貴様とこの小娘を使い、連合を崩壊させる。男はこの娘が、女は貴様が落とす。そして女神を快楽に堕とし、この大陸全体を儂の餌場とするのじゃ!」

 

 

「……ムカつくぜ……」

 

 

カムナグラの言葉を聞いたタイガは、俯きながら身体を震わせて呟いたタイガ、それを見てカムナグラは首を傾げた。

 

 

「ん?なにか言ったか?」

 

 

「お前みたいなやつが……ムカつくって言ったんだよ!」

 

 

そう言うとタイガは覇気を全開にして、自身を拘束していた呪符を破り立ち上がる。

 

 

それを見てカムナグラは驚いて数歩後ろに下がってしまい、その瞬間にタイガは腕を掴み拘束した。

 

 

「は、離せ小僧!?(な、なんという力じゃ!?いくら小娘の身体とはいえ振り解けぬとは!?)」

 

 

「カグヤを返せ。これ以上奴を傷付けるような真似をするな。」

 

 

「ふんっ!またそれか!貴様にとってこの小娘は何じゃ?恋仲か?」

 

 

「大切な友達だ。だから助けるんだ。」

 

 

大切な友達、それを聞いた瞬間にカムナグラは笑みを浮かべた。

 

 

「大切な友じゃと?愚かな答えよのう?ならば小娘の正体を教えてやろうか?こやつはカミに仕える以外何も知らぬのじゃよ!尻を儂に差し出し、儂の甘言に乗ってこの地まで来た哀れなガキじゃ。そんな奴をお前はがば!?」

 

 

「……もういい、それ以上喋んな。カグヤを貶めるような真似すんじゃねぇよ。お前みたいな奴に、こいつの何が分かる?こいつはお前の、お前みたいなやつの奴隷じゃない……!俺の友達を返してもらうぜ。」

 

 

そう言うとタイガは両手に魔力を溜めると、新たなる力を発現した。

 

 

「リンク魔法、ソウルリンク発動!」

 

 

タイガはそう言うと、カグヤの身体の中にダイブする。そして、目を開くとそこは真っ暗な場所であり、その目の前にはズブズブと沈む磔にされていたカグヤがいた……。

 

 

 

〜〜〜。

 

 

 

私には、もう何もない……。

 

 

カミに……カムナグラに利用され、汚され、友だった者を……タイガさんを危険に晒してしまった。

 

 

私は、私は……なんの力もない。

 

 

ただカミに縋っていただけの……何もできないモノ。

 

 

カミの声を聞くというだけの、お飾り。

 

 

ならば、このまま……

 

 

「カグヤ……!カグヤ!?」

 

 

懐かしい声が聞こえる……タイガさんの声だ。

 

 

目を開けると、タイガさんが目の前におり、私は横になっていました。

 

 

「ここは、本殿……私は確か……!?」

 

 

全部思い出した。カムナグラに体を身体支配された事を、そしてタイガにした事も。

 

 

私は飛び起きると、タイガさんから刀を奪うと自分の首を斬ろうとした。けれど、それはタイガさんに止められた。

 

 

「何してんだバカ。」

 

 

「離して下さい……!このまま、このまま死にたいんです……!」

 

 

「止めろっての。命無駄してどうする?助かった命を無駄にすんな。」

 

 

「私は……私は、生きてたら駄目なんです。カミに……カムナグラに身体を汚され、貴方のことまで!」

 

 

続きを言おうとした瞬間、私はタイガさんに抱き締められた。心臓の鼓動が伝わり、男の人に抱きしめられるなんて、今まで無かった。

 

 

ずっと巫女長としての役目の為に生きてきた為か、こんなに近くに男の人を感じるなんて無かった。

 

 

「バカ。俺は無事だし何にもされてないよ。つうか、んな事で死ぬな。穢れたなら洗えばいい。誤りなら正せばいい。これからそうしていけ、まだ、間に合うんだから。」

 

 

そう言われ、何故だが自然と涙が溢れてきて戸惑っていたが、タイガさんは「泣きたきゃ泣け。」とだけ言われ、私はその場で泣いた。

 

 

今までの事も全部、全部思い返して泣き続けた。そんな私をタイガさんは、優しく頭を撫でてくれていた……。

 

 

暫くして泣き止んだ私は姿勢を正して座っていますが、恥ずかしさからかタイガさんの方を見れずにいました。

 

 

すると、タイガさんが立ち上がった。

 

 

「落ち着いたか。んじゃ、俺は戻るわ。また何かあったら協力するから。」

 

 

そう言って本殿を出ようとしたタイガさんに後ろから近付き、私は彼に抱き着いた……。




書き直したというか、足しました。
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