最近体調を崩しましたが、取り敢えず熱も下がりました。
体調管理は万全にしましょう。
七盾同盟、1の砦の城壁の上から遠くを見ると、その視界の先には、黒い鎧を身に纏った魔物達や人間の兵隊が見えており、その集団を見た俺は深く息を吸って吐いて、秋水を握る手に力を入れた……。
アリシア、プリムとの行為の翌日、タイガは2人と一緒に起きるとそこを母クラウディアに見られた。何故3人が一緒にいるのかと聞かれたが、大切な話があってそれで泊まったと伝えた。
それにアリシアとプリムも話を合わせたのを見て、クラウディアは不思議に思いながらも納得して、5人で食事を取ることにし、その後アリシア達は2の砦に戻っていった。
その後はいつも通り政務等をしていたが、そんな中で空に魔法陣が現れ、月光が笑いながら七盾同盟への侵攻を宣言したのだ。
『早速で申し訳ないが、僕は君達に攻撃を仕掛ける。明後日、君達に総攻撃を仕掛ける。
僕は君達を徹底的に蹂躙して、犯して、殺して、壊して、潰す。
君達がいくら無駄な抵抗をしようと、僕は君達を殺すから楽しみにしておいてね♪』
月光はそれだけ言うと、その場から霧のようになって姿を消し、セレスティン様はその後、緊急召集令を掛けて、アリシア達全員に月光の言葉を伝え、すぐに戦の用意が行われた。
前線はタイガ、アリシア、マイアの部隊。
後衛はプリム、カグヤ、オリガ、クロエ、母様達とセレスティン様。
因みに敵の偵察には、クロエが行き、そこで見てきたのは、魔物と人間の混合の軍で数は15万だったらしい。
「15万、かぁ。少し少ないかなぁ。」
「しかし、タイガ様。こちらは約20万、勝てる戦ではないですか?」
俺の側にいた兵士が、そう声をかけてくる。
「いや、数なんて関係はない。敵さんが何をするか分からない以上、油断は出来ない。」
ベルセルクの世界の時もそうだったが、伏兵やら奇襲やら戦では何が起こるか分からない。それに、敵は破戒者なんて名乗ってる相手だ。
1の砦の城門前、そこにはタイガ、アリシア、マイアの部隊が揃っており、眼前には月光の部下達が迫ってきていた。
そんな中、タイガにアリシアが近付く。
「タイガ、いよいよだな。」
「あぁ、やっと戦が終わるんだ。これで終わりにするぜ。」
「あぁ。タイガ、勝つぞ!」
「おう!」
「何あんたらだけで空気作ってんだよ。」
マイアはタイガに近付くと、その尻を蹴り上げた。
「痛っ!マイア姉!?」
「別に?それよりもタイガ。あんた指揮上げな。少しは変わるかもよ。」
マイアの言葉に驚くタイガ、しかし、後ろを向くとそこには緊張した面持ちの兵達がいた。
これから化け物との戦を行うんだから、緊張している者がいてもおかしくはなかったが、タイガはそれを見て、うん、と頷いた。
「みんな!!顔怖いぞ!これから死にに行くみたいな顔してるぞ?」
「「「っ!?」」」
タイガの言葉に兵士達はドキッとしたのか、姿勢を正すがそれを見てマイアはやれやれといった様子でため息を吐く。
「あんた達さぁ緊張しすぎだよ。こっちには戦にめっぽう強いのが揃ってんだよ……まぁ、このタイガは女にはめっぽう弱いけどね。」
「ガクッ!?ま、マイア姉!?」
「ふふっ!」
「「「ぷっ!ぷはははは!」」」
ずっこけるタイガに、兵士達とアリシアが笑みを浮かべる。
「はぁ……まぁでも今ので幾分は表情が明るくなったな。」
「そうだね……じゃあ行くよ!」
「全員構え!」
アリシア達の声に兵士達は剣を抜き構える。
いよいよ戦が始まる。
「俺らは死にに行くんじゃない!何かを守るために戦うんだ。行くぞ!!」
「「「応!!」」」
タイガが秋水を、マイアが双剣を、アリシアがサーベルを抜き前進する。
戦が始まり、その口火を切ったのはタイガだった。
タイガは前線で高らかに咆哮を挙げていた黒い肌の魔物"サイクロプス"に向かって飛び上がり、秋水のみでその首を跳ねる。
そのサイクロプスを蹴り飛ばして倒すと、そのまま敵兵の中に突き進んでいった。
「凄いな、まるで獣だな。」
「けど、あれがタイガだよ。戦の中では誰よりも前に行くし、無茶苦茶やるのがタイガなのさ。」
呆れながらそう言うマイアだったが、その表情はどこか優しげであり、アリシアも優しげに微笑んでいた。
そんな彼女達も魔物や敵を切り伏せながら、タイガの後を追う。
しかし兵達もタイガやアリシア達に負けまいと、魔物や敵兵を倒していく。苦戦する際は仲間同士で支えながら戦いながら、確実に敵兵を減らしていた。
「大紅蓮斬!ブリザードランス!龍巻!」
「「「あぁぁぁぁぁ!!?」」」
タイガが秋水から炎を出して、敵を焼き尽くし、氷の槍で穿き、刀で起こした渦で吹き飛ばすのを見たマイアは頭を掻きながら首を傾げた。
「……人ってあんな事出来たっけ?」
「マイア殿、あれが出来るのはタイガだけだ。気にするな。」
『気にしない、気にしない。』
アリシアの言葉を聞いていた周囲の兵士たちも心の中で頷いた……。
そんな中、タイガ達の戦いを黒の城で見ていた月光は、やれやれと言った様子で首を振っていた。
「やれやれ、元気にやっちゃってまぁ。まぁでもいいか。」
月光は2枚のソウルカードを取り出すと、そのカードを破るとそこから黒い液体が零れ落ち、人の形になっていくと彼の目の前には黒い髪を纏めた少年になり、もう1人は黒い鷹の面をつけた金髪の男になった。
「さぁ行ってきな。」
「ふんっ!」
「……。」
黒髪の男は鼻を鳴らし、金髪の男は無言でその場から戦場に向かった……。