凍結解除して、こちらでも投稿します!
タイガは目の前で巨大化し、本来の力を見せたロードは喉を鳴らしながら、タイガを睨みつける。が、彼はロードに対して恐れを抱いてはいなかった。
彼からすれば、かつてベルセルクの世界で使徒と戦ったことがあり、その中でも恐ろしかった存在、ゾッドに似ていたが彼はかつて本物のゾッドと刃を交えており、その恐ろしさを知っていた。
何より、タイガはもっと恐ろしい男を知っている。
「……母様達を頼む。」
「分かった。」
タイガは分身体を10体出すと、タイガはクラウディアと捕まっていた女性達を分身達に任せて、自身はロードの方を向こうとした時、ロードはその太く大きな腕を振り下ろしていた。
しかし、その拳はタイガに直撃する寸前にその拳を流水岩砕拳で流す。
自身の巨腕が流されたことにロードは驚くが、それよりも早く覇気を纏ったタイガの拳が自身の顔面に迫っていたが、その拳は躱す事が出来ずにロードの顔面へと吸い込まれ、直撃して顔がめり込んだ。
「ふんっ!」
「ぐぶぅぁぁぁ!?」
拳を振り抜き、ロードを殴り飛ばすタイガ。
ロードは筋肉で包まれ、タイガの倍はあるであろう自身の身体を殴り飛ばした彼に、驚き言葉を失っていた。
そんな中タイガは首をコキコキと回しながらロードに近付く。
「おい。いつまで座ってんだ?とっとと立て、まだ殴り足らねぇんだよ。」
「このっ、ガキが……!俺を」
「ふんっ!」
「ぐぼぉぉっ!?」
顔面に蹴りを受け、またしても吹き飛ばされるロード。
そんなロードに対してタイガは、ふぅっとため息を吐く。
「お前さぁ、口開く前に手を動かせよ。こちとらお前を殺すつもり出来てるんだぜ?他人様の家族に手ぇ出したんだ。五体満足でいられると思うなよ?」
「ご、ごいづぅぅぅぅ!調子に乗るなよ人間風情がァァァァ!!」
タイガの言葉に怒ったロードは拳を高く振り上げると、その拳を目の前にいるタイガに向かって振り下ろし、タイガも武装色を右腕に纏って力いっぱいに振り抜く。
その瞬間にロードはニヤリと笑い身体のサイズを元に戻すと、タイガの拳を躱して一撃を躱す。そして、右手を前に出すと闇の魔力を凝縮し、タイガに向かって放つ。
「あ?」
「喰らえ、闇神の咆哮!!」
ゴォォォッと凝縮された闇の力が、巨大な渦となってタイガに迫っていき城を破壊しかねない程のエネルギーが城壁を貫き、巨大な穴をポッカリと開かせる。
その光景見て、ロードは高らかに笑った。
「アハハハッ!肉片の一つも残らず消し飛びましたか!!まぁこれだけの魔力、人間が受ければ「ひとたまりもない、か?」?!」
ロードは後ろから聞こえてきた声に驚き振り返ると、そこにはケロッとした様子で自分を見ているタイガがいた。
タイガはロードが放った一撃を受ける寸前に、剃刀を使って宙を駆けて躱していたのである。
「こ、この!」
「それじゃあ、今度はこっちの番だ。」
そう言って自身に近づくタイガに、ロードは腰を抜かすが即座に次の手に移る。
「い、良いのですか!?私を倒して!?彼女達に掛かっている洗脳が解けるかも分からないのに!?」
「は?生憎だが洗脳程度なら解除出来るぞ。そういう手合いの力なら解き方は分かってる。んじゃ、そろそろトドメ刺してやるよ。」
タイガはそう言うと、左手を高く挙げる。
それを見たロードは歯軋りをしてタイガを睨みながら、最大限の罵声を浴びせる。
「この、化け物がァァァ!!」
「テメェが吐かすな……絶焔。」
そう呟いた瞬間、ロードの居城とロード本人は炎に包まれて物言わぬ消し炭と化したのであった……。
ーーー。
ーー。
ー。
その後、囚われコレクションとされていた女性達やクラウディアはタイガとセレスティンの聖魔法によって、治療と浄化を終えて心のケアをしてから家族の元へと戻った。
しかし……クラウディアはその日から家族と距離を置くようになっていたのである。食事も取らず、家族と顔を合わせようともせず、部屋に籠もったままなのだ。
「母様、食事を食べないと身体に悪いですよ。父様も皆も心配してます。」
「……放っておいて。私は、操られていたとはいえ、夫以外の人に身体を許しかけたの。そんなの、妻としても、母としても許せないわ。」
「母様……。」
「私は、汚れてしまった。こんな私、あなたやあの人の側にいるなんて許され「ふざけんな!!」っ。」
タイガの大声にクラウディアは身体を震わせた。
「何が汚れただ!汚れたら洗えばいいだけでしょ!?それなのに重苦しい考え方してんだよ!?」
「タイガ……」
「俺は、母様と一緒に居られて嬉しいのに、そんな事言わないで下さい。父様だって悲しみます。」
「……。」
「もし次許されないとか、そんなこと言ったら本気で怒ります。失礼します。食事はちゃんと食べてください。」
タイガはそれだけ言うと扉から離れていき、クラウディアは扉を開けると目の前にある食事を部屋に入れて口にした。
そんな彼女は、息子の言葉を思い返しながら静かに涙を流していたのだった……。
ご意見ご感想待ってます!