※この作品はR-18です。

黒獣~転生戦記~   作:ボルボロックス

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“闇”は止まらない


闇の暴走

 ヴォルトの影を封じてから数日後、タイガ達が被害を調べていた。

 

 

 ヴォルトの影はエルフやハーフリング、人間問わず襲いながら吸収して力を得ていたらしく、タイガ達が被害を調べた限りでは被害は凄まじいものだった。

 

 

「これは……酷いな。」

 

 

「……ああ。」

 

 

 ヴォルトの影により、エルフの里、ハーフリングの国では大半のエルフやハーフリングが食い殺され、人間の街でも人間が殺され、中には冒険者や兵士まで殺されている場所もある。

 

 

 タイガ、アリシア、マイア、エミリア、レオナは各地で生き残っている者達を集めて、炊き出しを行うと仮だが住める場所を用意した。

 

 

「タイガ、どうする?」

 

 

「……そうだな。」

 

 

 ヴォルトの影をこのまま放置するのは危険すぎる。しかし、封印を破るのも時間の問題で猶予はない。

 

 

 彼らは即座に動くことにした。

 

 

「とりあえずは……他の場所に被害がないか見に行ってみるか。」

 

 

「分かった!」

 

 

 タイガ達は他に被害が無いかを調べるのであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

 一方その頃、封印されているヴォルトの影がある神殿の前には封印のために祈りを捧げているセレスティンがいる。

 

 

 

 ヴォルトの影を封じている間、彼女はずっと祈りを捧げており、そのおかげか他の場所にあった被害は抑えられたようだ。

 

 

「……封印の綻びがあちこちに……。」

 

 

 ヴォルトの影を封じた神殿も石造りではあるがボロボロであり、すでに何度も溢れ掛けたが、セレスティンのラーレンティアの力で抑えていたが、それも長くは続かないだろう。

 

 

「……私が、皆を護ります。」

 

 

そう呟き、セレスティンは祈りを捧げ続けるのだったが、そんな時……。

 

 

「女神……!!女神ィィィ…………!!!!!」

 

 

「なっ!!!?」

 

 

 ヴォルトの影は封印を破り、神殿の外へと飛び出すとらセレスティンへと向かってくるのであった。

 

 

「タイガくん達がいないこのタイミングで!??」

 

 

 神殿から飛び出したヴォルトの影は一直線にセレスティンへと駆けて来るが、彼女は動けずそのまま捕らわれ、取り込まれてしまいそうになるが、最後の力で乙女座の力とラーレンティアの力を外へと逃がすのであった……。

 

 

「……女神、セレスティン!!!俺はお前をぉぉぉぉ……!!!」

 

 

 そう言い残し、ヴォルトの影はその場から姿を消した。

 

 

 残されたのは女神の服と一つの黄金に輝く丸い玉だけだったが、それを見つけた女神官は慌てて仲間達に伝えにいくのであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

「ここか!」

 

 

「確か、封印の場所だよな?油断するなよ?」

 

 

 ヴォルトの影を封印している神殿へとやって来たアリシア達は驚く。何故なら、そこにセレスティンの姿がなく、あったのは一つの黄金に輝く丸い玉だけだったからだ。

 

 

「これは……セレスティン様の服?でも、セレスティン様は?エミリア、皆に通達を!!」

 

 

「は、はい!」

 

 

 アリシアが辺りを見渡すが、セレスティンはどこにもいなかった。アリシアはエミリアにすぐ通達をするように命じた。

 

 

「タイガ!」

 

 

「マイア姉?」

 

 

 タイガの元にやって来たのはエルフの里に避難させていたハーフリングの女神官と冒険者達とマイアであった。

 

 

 女神官達は全員、顔が青ざめており、何か良くないことが起きていると即座に理解出来た。

 

 

「どうかしたの?」

 

 

「はぁ、はぁ……!!め、女神様が消えたって……!」

 

 

「なっ!!!?」

 

 

 マイアの言葉にタイガは驚き、全員で一度白の城にある神殿に向かうのであった……。

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