お久しぶりです。
女神の生まれ変わり、セレスティン・ルクルスが姿を消した……。
その話に民達は不安を覚えたが、タイガやアリシア、そして仲間達の説得などで大きな騒動は起きずに済み、仲間達も彼女を必死に探す。
その中でとある噂がセレヌスに拡がった……それは、“黒い女剣士”が人や亜人を襲っているというモノであり、その女剣士がセレスティンに酷似しているらしいのだ。
調査に出たタイガ、アリシア、レオナは被害にあった村に赴くと、そこは死体が転がっていて、酷い死臭が漂っており、鼻の利く餓狼族のレオナには耐えられないモノである。
酷い臭いにタイガとアリシアも鼻を塞ぐ
「酷いな……。」
「女も子供も……無残に殺されている。惨すぎる。」
「悪い、吐いてくる……ぅ!!」
あまりの死臭に耐えかねて吐きにいったレオナを他所にタイガは、大きな穴を掘り、そこに死体を埋めると火を放ち火葬をしていく。
「いったい誰が、こんな惨いことを……。」
「さぁな。例の黒い女剣士がやってるなら、止めないとな。」
タイガの言葉に頷くアリシアは、ハンカチで口元を抑えるレオナに心配そうに尋ねる。
「大丈夫か?レオナ殿。」
「……悪ぃ、死体は見慣れてるんなんだけど……これはちょっとキツイわ……。」
「……っ!!」
ガキイイィイイイインッ!!!
そんな会話の中、タイガとアリシアの背後から何者かが襲いかかってくる。
その気配に気づいた二人は剣を抜きながら振り返るとそこには黒い鎧を纏い、フードを被った剣士がおり、タイガの二刀が振り掛かってきた剣を止めると、アリシアとレオナも武器を構えた。
「何者だ!?」
「この惨殺事件を起こしている犯人か?答えな!」
2人は警戒しながら問いかけるも相手は何も答えない。
その代わりにその者は剣を振って答えるが、タイガの達はその攻撃を容易く避ける。
ブンッ!!ブンッ!!ブンッ!!
「随分!穏やかじゃ!ないな!!」
「んじゃ!!力業だなっ!!おらぁ!!!」
ブォォンッ!!ガキィイイインッ!!
「……!」
「「「な/え/はぁっ!?」」」
黒い女剣士の頭に被っていた兜が吹き飛ぶと、そこには見知った顔があった。その顔を見た瞬間に3人は固まるが、それ以上に目の前の“
「「セレスティン様!!!?」」
「はぁ!?なんで!?どういうことだよ!何で女神さんが!?どうなってんだよ!?」
「私もなにがなんだか……!だが、セレスティン様を傷つける訳には……。」
レオナ、アリシアが戸惑う中、タイガは秋水と鬼徹を構えてセレスティンに斬り掛かると、セレスティンはそれを防いだ。
「っ!!?タイガ、何を!?」
「戸惑うのは分かるけど、今はセレスティン様を抑える事を考えるんだ!!何か理由があるはずだ!!」
タイガはセレスティンの手から剣を弾き落とすと、彼女を後ろから羽交い締めにしようとした。
その瞬間、セレスティンの背中から無数の刃が羽のように現れ、タイガは咄嗟に彼女から離れるも身体に傷を作ってしまう。
「タイガ!!?大丈夫か!?」
「あ、あぁ……。なんとかな……けど、セレスティン様に
「……いいや。私の知る限り、あんな力は見たことがない。一体何が……!?」
「オ前ラは、馬鹿だナぁぁ!!!?」
「「「!!?」」」
セレスティンの口から聞こえてきたのは、セレスティンの声ではなく、地の底から響くような男の声であり、その声に聞き覚えがあった。
その声は、タイガやアリシアの最初の敵である“
「「ヴォルト!!!?」」
「きヒヒヒっ!!!キハはハハハは!!!」
傭兵王ヴォルト、その怨霊であった……。