※この作品はR-18です。

黒獣~転生戦記~   作:ボルボロックス

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黒獣~転生戦記~……


女神天昇編 完

「……ぅ…………ここ、は…………。」

 

 

「「「「「「セレスティン様!!?」」」」」」

 

 

「みな……様……。ここ、は……。」

 

 

「良かった……!」

 

 

 セレスティンが目を覚ますと、そこは自室のベッドに寝かされており、その周りには仲間たちがおり、その表情は泣き笑い、安堵のため息を漏らしていた。

 

 

「私は……生きている、のですね……。」

 

 

「はい。セレスティン様、助けるのが遅くなって申し訳ありません……!」

 

 

「そんな事はありません。……皆さんが助けてくれた事で今私は此処にいます。感謝しなくてはならないのは、私の方です……。」

 

 

「セレスティン様……。」

 

 

「ごめんなさい……少し疲れたので休ませてください。あと、護衛として、タイガさんを呼んでください……。」

 

 

「承知しました。」

 

 

 クラウディアは何かを察したのか全員に部屋を出るように伝えると、外にいたタイガと顔を見合わせて頷き、部屋を離れていくと、タイガはセレスティンの部屋に入っていった。

 

 

「セレスティン様……。」

 

 

「タイガさん……近くに来てくださいますか?」

 

 

「はい。」

 

 

 タイガはセレスティンの側によると、椅子を近付けて座ると、セレスティンは正面を見ながら呟くように話し出した。

 

 

「ずっと、深い暗闇の中に囚われていました。その中で何度もモノのように扱われたりもしました。」

 

 

「……っ。」

 

 

「でも、それ以上に彼らが哀れに思えたのです。ただただ暴力に支配されていっている彼らを、私はただ哀れに思っていました……。」

 

 

「そう、ですか……。」

 

 

「でも、あの闇の中でタイガさんに背負われていた事を鮮明に覚えています…………本当に助けてくれて、ありがとうございます……。」

 

 

「大切な人を助けるのは、当たり前です……!」

 

 

「泣いて、いるのですか……?男の子なのに泣き虫さんですね……。」

 

 

「目にゴミが入ったんですよ……。」

 

 

 そう言うとタイガは涙を拭い、セレスティンへと顔を近付けていき、優しくキスをした……。

 

 

◆◆◆

 

 

 セレスティンが救われた翌日から、検査をすると身体がボロボロになっており、移動の際には彼女はメル・メル、ルー・ルーがタイガの案で完成させた車椅子に乗ったり、背負わたりしていた。

 

 

 そしてそれから一月後には、クラウディアの指導の下でリハビリを重ねて歩けるようになっていた。

 

 

 その中でヴォルトによって被害を受けた村や国々の実情、それらを改めて目の当たりにしてセレスティンは心を痛め、一時はセレスティンを“魔女”と呼ぶ集団が現れたが、幹部たちの尽力とセレスティン、セラフィーナの説得によって集団は息を潜めた。

 

 

 そして、それから3年後……。

 

 

「「パパ〜!」」

 

 

「おとととっ!!?フラン、アリア!元気いいな!」

 

 

「あなた、怪我だけは気をつけて下さいね。」

 

 

 小さな村の外れにある一軒家、その庭では婚約したタイガとセレスティン、そしてハーフエルフであり、2人の子供である双子“フラン”と“アリア”と仲睦まじく過ごしていた。

 

 

 タイガとセレスティンは結婚し、子を成し、兄である“フラン”、妹“アリア”を生んだのである。

 

 

 アルファディオスの王と王妃として過ごすタイガとセレスティンだが、普段はこの家で過ごしており、穏やかな日常が大切な物である。

 

 

「好きです、セレスティン様。」

 

 

「もう、タイガさん……。」

 

 

 穏やかに肩を寄せ合う2人は幸せそうであった……。

 

 

 

         完




長くなりましたが、ようやく終わりです。

ありがとうございました。
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