キミアを追い出される様に出たタイガは、再び旅を再開していた。しかし、砂漠の道を避けるために山道を歩く事にしたのだが足場は整っておらず、岩が切り立っておりその険しさは想像以上であった。
「はぁ……はぁ……!くそ、水が切れそうだ。急いで街につかねぇと……はぁ……はぁ……!」
そう言い、なんとか一歩ずつ踏みしめながら新たな街を目指すタイガだったが、ついに足にも力が入らなくなり、目の前に街が見え掛けた所で倒れてしまう。
「(ヤバい、目の前が霞んで……。)」
朦朧とする意識の中、ゴトゴトという物音が聞こえ目線を動かすと何か小さい者が近付いてくるのが見えたが、タイガは空腹と疲労により意識が遠退き始め、そのまま気絶してしまった。
ーーー。
ーー。
タイガSide
何かガタゴトっと音が聞こえてくる。
しかもなんか背中が少し固いものが敷かれているような感じで、ゆっくりと目を開く空が動いている感じがしたが、どうやら俺は荷車の上で横になっているらしい。
「ここは……?」
「あ!気が付いた?」
声が聞こえて、上を見るとそこにはルー・ルーに似た女の子がこちらを見ていた。
「ルー・ルー……?」
「ん?何で曾祖母ちゃんの事を知ってるの?あと、ボクはメル・メルだよ!」
「メル……メル?あぁよく見れば違うな、確かに。」
なんか髪や胸とか全然違うな。特に身体的特徴が。
そんで右隣を見てみると、そこには俺の荷物と秋水が置かれており、取り敢えず一安心していると、腹の虫が思い切り存在を主張してきた。
ぐうぅぅ〜〜〜〜!!
「……。」
「……。」
「すまないんだが、何か食わせてくれないか?3日前から水しか飲んでなくて、腹が減りまくってんだ。」
「あ~。それなんだけど、もうすぐボクの国だから、もう少し待っててね?そこで話を聞きたいんだ。」
「国?」
「そうだよ♪」と言うと、メル・メルという子が指差す方向を身体を起こして見て見ると、そこには巨大な防護壁に包まれた砦のような物が見えてきていた。
「あそこは?」
「あそこがボク達ハーフリングの治める国、テュルルだよ!ようこそ!」
テュルル、確か商業都市とか聞いていたけど、まさか偶然拾われた馬車がそこに向かっていたとは思わなかったぞ?
?ボク達?
「えぇっと、1つ聞きたいんだけど……メル・メル。キミって何者なんだ?」
「?あぁ。自己紹介してなかったね?改めて自己紹介するね。ボクはメル・メル!テュルルの総帥代行をしているんだ!宜しくね!」
え?総帥代行って、え?!こんな小さい子が!?
「そういえば、お兄さんの名前は?」
「あ、悪い。俺は、タイガ。タイガ・レーヴァンタインだ。ちょっとした旅のモノだよ。」
「へぇ?けどお兄さん、東方の人じゃないのにカタナを使ってるなんて珍しいね?あとでい~っぱい話聞かせてもらうよ?」
「んじゃ、あとで俺も話聞かせてもらうぜ。てか、腹減った〜。」
こうして、なんだかんだありながらも幸運なのか何なのか分からんが次の国テュルルに到着したのであった……。
しかし、俺はここで、さらなる幸運が発動するのであった……?
短くてすみません!!
そしてメル・メル、登場!
更に、次回は……!
感じた事があれば、ぜひ教えて下さい!