この話の後は、淫夢編などを進めます。
ハーフリング。それは雌しかおらず、手先が器用で鍛冶の腕も一流なドワーフに近い存在で、犬耳と尻尾を生やしており、力自慢で粗野な性格をしていて、大食らいな所がある。
そう言われているが、本来の彼女達は天真爛漫であり、喜怒哀楽がハッキリしている活発な種族だと、この地の者は話している。
端的に言えば……子犬とやんちゃ坊主を掛け合わせた悪ガキなのである。
『誰が悪ガキだ!!!?』←ハーフリング族全体からの威嚇あり。
えーっ、こほん。けれど、彼女達は曾祖母であるルー・ルーによってそれが変えられた。それはタイガが作っていた"動く戦車"やら"火を吹く絡繰"、ほかにも様々な道具を作って売った結果そこから商人として商いを一から学びながら、このテュルルを建国した。
テュルル、正式には都市国家連合テュルル。
山岳地帯と"礫砂漠帯(岩石が多い砂漠の種類)"に包まれているこのテュルルは、アルファディオスですら侵攻に難儀するほどの要塞であり、その中心地である"ウフララ"がハーフリング達の治める街である。
"東方域"との交易も盛んであり、異国の地の珍しい物も多くあり、武具なども客もテュルルで揃える人間が多い。
「それが、このテュルルなんだよ!分かったかい?」
「ガツガツ!んぐんぐ、ハグハグ!……ぷはぁ!あぁ、大体分かった。」
眼の前に出された食事に集中していたタイガは、それを平らげてから、笑いながらそう言うとそれを見たメル・メルもスッ転んだ。
「いやキミさぁ、さっき食べる事に集中してたよね?大体ってことは殆ど聞いてないってことじゃないの!?」
「いや聞いてたけど。」
「はぁ。なんか曾婆ちゃんの好きだった人間と同じ名前の人間だったから興味あったんだけどなぁ。」
少しがっかりした様にそう言いながら、口を尖らせるメル・メルにタイガは苦笑いをするしかなかった。
「何に興味があったのかはこの際良いけど……あ!そうだ、俺の持ってる金貨の鑑定してくれないか?色々揃えたいんだが。」
「良いよ。それくらいお安い御用さ♪」
タイガは懐から金貨が入った袋を取り出して、それをメル・メルに渡し、彼女は金貨を一枚一枚じっくりと鑑定していく。
その目はまさに商人のそれとなっており、金貨の表裏から彫り込み、溝までじっくりと見ている。
「うん、特に問題なく使えるよ。大体それくらいあれば一週間分は買い物が出来るよ!」
「そうか。ありがとうな、んじゃ宿探すついでに買い物をしておくかな。なぁ街を見ても構わないか?」
「良いよ!あ!それなら案内してあげるよ♪一緒に来て!」
メル・メルはそう言うと、タイガを露店が並んでいる城下まで引っ張って歩いていくと、それを見届けた彼女の部下達は溜息をつくのだった……。
ーーー。
タイガSide
メル・メルから許可を貰い、共に城下にある露店が立ち並ぶ商店街に足を踏み入れていた。
「ほら!ここがテュルルで何でも揃う商店街だよ!」
「凄いな。確かに何でもありそうだ。」
城下の商店街、そこは活気に満ち溢れていた。
「はいよはいよ!いらっしゃい!」「珍しい魔書が入荷したよ」
「さぁさぁ!一点物の魔具はいかがかな!?」
「凄いな。こりゃあ楽しくなってきたぜ!」
「あ!待ってよ!」
そうしてタイガは商店街の中をぶらぶらしながら、露店で売られている物を見て回っていた。
すると、一つの店が目に入った。そこには水晶のようなモノがズラリと並べられていた。
「なぁメル・メル。これはなんだ?」
タイガは小さな指輪を見つけた。
「これ?まぁ魔道具の1つなんだけど、ボクにも使い道が分からないんだ。」
「ふぅん?なぁ、これって貰っていいのか?」
「はいよ!銅貨1枚だよ!」
「安いな、分かった、んじゃこれで!」
「うぇ!?ま、まいど!」
出された金貨に驚きながらも帰ってきた銀貨、銅貨を受け取り、タイガは必要な道具を揃えた後にメル・メルから案内された宿に入り、休むことにした。
「はぁ……疲れた。まぁアイテムも揃ったし、次は何処に行くかな?」
その時、ズボンにしまった指輪を取り出すとその全体を見ていた。
すると突然指輪が光だし、その瞬間に頭痛が起こり指輪を床に落とした瞬間。
シュン!ポンッ!
「「きゃあ!?」」ドサっ!
「あ……?今のなんだって、え!?」
タイガは声がした方を見ると、そこには……。
「痛たっ!もう!おっきな胸が邪魔だよ!潰れちゃうだろ!?」
「なっ!お前が押したからだろ!?というか、何故私の身体を押したんだ!?」
「う、嘘だろ!?なんで……」
タイガの眼の前に現れたのは、ルー・ルーとアリシアだった。
2人の姿を見たタイガは驚きながらも、
「あ!」
「タイガ/兄ちゃん!!」
「アリシア!ルー・ルー!!?」
タイガを見たアリシアとルー・ルーは彼に飛び付くが、当の本人であるタイガは言葉を失ってしまったのだった。
「(え!?これ、なにがどうなってんだ!?なんで2人が?!)」
『やっと繋がった!マスター大丈夫?』
『メルト!?なぁ、なんでってか、2人とメルトがいるんだ?!』
『それはアリシアちゃんに聞いたほうがいいわよ。』
「(ん?なんかよく分からんが分かった。)あ、アリシア!ルー・ルー!なんで2人がいるんだ!?いったいどうやって!?」
「?あぁ、実は……」
そう言うとアリシアがワケを話し始めたのだ……。
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アリシアとルー・ルー、大賢者(メルト)参戦!!!