黒獣2編の最新話です!
翌日、アリシア、ルー・ルーとの行為を終えた3人は裸で一緒になって眠っていたが、目を覚ますと部屋の中の惨状にタイガは口をアングリとさせた。
部屋の中は精液と汗でぐちゃぐちゃに汚れた服とシーツなどが散乱しており、その状態を見たタイガは頭を抱えたがすぐに浄化と消臭の魔法を掛けて部屋をキレイにした。
「これでよしっと。あ〜、腰痛ぇ……やりすぎたかなぁ。」
『やりすぎよ。全く2人相手にハッスルしすぎ!どんだけヤッたんだか……』
「耳が痛いな……と、取り敢えず2人を起こして食事に行くか。そういえば、2人に変化はあったか?」
『あったわ。2人との性交によってマスターの精液がトリガーとなって覚醒が行われたわ。その中で、アリシアはユニークスキル姫騎士と見聞色に、ルー・ルーは獣王と武装色に覚醒したわ。』
「そうなのか……まぁ覇気については追々話していくか。それより、2人を起こさないと。」
タイガはアリシアとルー・ルーを起こし、宿屋の受付に向かい、そこで3人分の宿代を払い、世話になったメル・メルに挨拶をしにいったが、その際にルー・ルーを見た彼女は驚いて思い切り椅子から転げ落ち、ぐるぐると忙しなく駆け回る。
「え?えぇ!!!?な、なな、なんでここに曾婆ちゃんがいるの!?」
そう言ってタイガ達3人の周りを駆け回るメル・メルに、3人は首を傾げたのであったが、3人はテュルルで買い物を済ませて無事に旅立つ事になり、メル・メルが入口まで見送りに来ていた。
「曾婆ちゃ〜ん!もっと話ししたいんだから残ってよ〜!」
「うにゃ〜〜!くっつくな〜〜!そんな大きな胸した奴なんて知らないし!!大体ボクはまだおばあちゃんじゃないんだぞ!!は〜な〜れ〜ろ〜!!」
「(同じハーフリングでもこんなに違うのか。)」
身体に似合わない大きな胸を押し付けてくるメル・メルにルー・ルーは手足をブンブンと振って離れさせようとするが、彼女もハーフリングであるので、腕力は強いが戦士のルー・ルーと商人のメル・メルとでは、メル・メルが負けて引き剥がされた。
そんな中、ロリっ娘とロリ巨乳の絡みを凝視していたタイガにアリシアは彼の尻を抓る。
その後、タイガ達は泣きながら見送っているメル・メルに首を傾げながらも旅立つ事にしたのだ。
「色々とありがとうな。食料や道具なんかも揃ったし、これで旅立てるよ。」
「恩に着る。本当にありがとう。」
「良いんだよ、そんな事は。それより、今は砂漠は砂嵐が出てるから行くなら、途中の国、"アルファディオス"には寄らず真っ直ぐ"フクスヴァルト"を目指すと良いよ。兄ちゃんはともかく曾婆ちゃんとアリシアは捕まって路地裏に連れ込まれて犯されるからね。」
「そ、そこまで歪んでいるのか?」
「まぁね。けど今はアルファディオスの"皇帝"が国を納めてるから、ある程度まで良くなってるけどね。前は酷かったんだから!ボクの商隊の人達に突っかかって、通行料払えとか言ってたんだから!」
「うわ~なにそれ、山賊じゃん。」
「そうなんだよ〜。だから曾婆ちゃん、テュルルに残ってよ〜!」
「だぁ〜!やめろ〜!こっち来んな!!」
再び飛び付いてきたメル・メルにルー・ルーは驚きながらも離れて、タイガの影に隠れる。
そんな様子を見ていたタイガとアリシアは苦笑すると、方向を変える。
「んじゃ、俺らは行くわ。」
「失礼する。」
「バイバ~イ!」
「また会おうね〜〜!!バイバ~イ!」
タイガ達3人は新たな目的地であるフクスヴァルトへと向かって進んでいき、その中でタイガは2人が覚醒したスキル"姫騎士"と"獣王"、そして覇気について話をすることにした。
メルトによると、アリシアの覚醒したスキル"姫騎士"は戦闘、指揮に長けたスキルであり、特に剣技に特化しているスキル。さらに戦闘を繰り返すことで身体能力も強化されていくのである。
そして、ルー・ルーのスキル"獣王"は戦闘特化型のスキルであり、様々な動物や生き物の力を取り込み、それを使う事ができるスキルである。
さらにアリシアは見聞色の覇気、ルー・ルーは武装色の覇気に目醒めた事と覇気について道中、タイガが説明した。
「私達の新しい力、か。何だか実感が湧かないな。」
「そうだね。でもこの力ってどうして目覚めたの?」
「それは……なんでだろうなぁ?俺にもよく分からん。(セックスして目覚めたなんて、言えるわけねぇよ。たまたま偶然なだけかもしれないし。)」
そんな事を考えながらタイガ達は、狐人族が治める国、フクスヴァルト公国へと向かって進んでいた。
フクスヴァルト公国、そこは元々東方の島国の出身である狐人族が造った国であり、建国から今に至るまで歴史と伝統を守っており、特異な文化を継承し続けている。
そんな狐人族には"男性"がほとんど居ない。
いや、いるには居るのだが、狐人族は女系の種族であり男達は成人を迎える前に国を出されてしまう為に、フクスヴァルトにいるのは女性か子供だけである。
そして、現在フクスヴァルトを治めているのは、コハクという女性らしいのだが、タイガは狐人族という種族に興味があった。
「(昔の東方の生まれ種族、狐人族かぁ……どんな感じの種族なんだ?狐人って事は獣人?いや半獣人か?興味あるなぁ……。)」
「「(タイガ/兄ちゃんが何かウキウキしてる。)」」
そんな事を考えながらもフクスヴァルトのある森へと近付いた3人、そんな時、3人はフクスヴァルトの入口である赤い門のような建造物、鳥居を見つけ、その奥に巨大な赤を基調とした段重ねのような造りの城を見つけた。
「これがフクスヴァルトの入口か。何か東方に似てるな。」
「これが東方の入口なのか?見たこともない、不思議な形をしている。」
「スンスン……うぅ!この赤い塗料鼻が痛くなるよ!」
そんな事を話していると、タイガ達を見ている者がおり、その人物はタイガに向かって刃物のような物を投げるが、タイガはそれをあっさり受け止め、それを見た人物は驚いて息を飲む。
「タイガ、それは?」
「分からねぇ。その林の中から飛んできたんだが……これはナイフみたいなものか?」
その時、4つの影が林から飛び出し、タイガ達3人を取り囲むように現れた。その者達は尖った耳を頭に生やしているが、それ以外は人間の少女のようであった。
「っ!何だこの者達は!?」
「何かシュバって出てきたよ!?」
ルー・ルーとアリシアがサーベルと大斧を構える中、タイガは4人を見回しながら見ていた。すると、4人の内の1人がタイガの腰に指している秋水を見て目を見開く。
「貴様っ!その刀をどこで手に入れた!?」
「?刀って……あぁ、秋水の事か?昔ある剣豪から貰ったもんだよ。というか、おたくらこの国の人か?俺ら旅をしてるんだ、通してもらいたんだが。」
「そういう訳にはいかない。貴様ら蹂躙国家の者ではないのか?素性の分からん余所者を、況してや男を入れるわけにはいかん!」
「いやどんな理由だよ?こっちはやり合う気はないんだ。少し国を見たら帰るから。」
「問答無用!!」
そう言ってタイガ達に襲いかかろうとした少女だったが、その瞬間に1枚の護符が飛んできて、タイガ達を護るように結界が貼られたのである。
「この護符は!?」
「騒々しいですね。」
穏やかに聞こえてきた聞き慣れた声、その声のした方向に顔を向けると、そこには……。
「カグヤ殿!」
「あ〜!カグヤ〜!」
「カグヤもこの時代に来てたのか!?」
「お久しぶりです。アリシアさん、ルー・ルーさん、タイガさん。それより……皆さん、わたしの友人に何故刃を向けているのですか?」
「「「「巫女神様!?」」」」
「……あなたの家臣は確認もせずに他人に刃を向けるのですね?」
「カグヤ殿、申し訳ない。何ぶん今は皆気が立っているのだ。容赦してくれると助かる。」
「っ!?(この声、母様か!?)」
カグヤは後ろから歩いてくる人物に視線を向ける。その人物の声を聞いたタイガは驚きながらも、その人物を見るとそこには予想外の人物が立っていた。
そこにいたのは長い金髪に着物のような服を着た女性で、ピンッと張った立派な耳を持つ人物であった。
「(母様じゃない?誰だ?)カグヤ、その人は?」
「この方は。このフクスヴァルト公国の公主であるコハク殿です。」
「お初にお目にかかる。わしはフクスヴァルト公国、公主でありその者達の頭であるコハクと申す者だ。カグヤ殿の客人ならば構わぬ。入られよ。」
コハクがそう言うと、タイガ達は武器を収めてカグヤに続いて橋を渡っていき、全員でフクスヴァルト公国へと入っていった。
「カグヤ、いつからこの時代に?」
「アリシアさん達がいなくなって直ぐにですよ。タイガさんの協力者であるアスカ殿から協力を貰い、わたしと"彼女達"がこの時代に来ました。」
「「「彼女?」」」
そう言われて通された城の一室、その襖を開けるとそこには……。
「んくんく……ぷはぁ。あれ?カグヤに、おぉ!タイガ、お姫さん、それにルー・ルーじゃん。」
「あ〜、アリシアねえさまに〜、タイガさん、しょれにルー・ルーちゃんもいますぅ〜。」
「マイア姉!?それにプリムって……あれ?プリム、酔ってる?」
襖の先の部屋に居たのは、マイアとプリムだった。
しかし、何故かプリムは顔が赤く、へべれけな様子だった。
「プリム!?お前、いったい!?マイア殿!プリムに何を!?」
「ん?いや、ちょいと酒飲ましたらこんなになっちまって?この時代の酒って、結構強いのな?アハハッ!!」
「「「いやなにしてんの!?!?」」」
「はぁ……。」
目の前の光景にカグヤは頭を抱えるのであった……。