お久しぶりです!
ハリベルside
私は、絶望していた。
かつて私は、ある男に仕えていた。その男は私の仕えるべき主として、申し分ないほどの力を持っていた。
さらに、私には私を慕ってきた3人の仲間がいた。
彼女達がいたから、どんな戦いも苦ではなかったし、何より"犠牲"が少なくて済む、そう考えていた……。
だがそれは違った。
私は主と思っていた男に裏切られ、ゴミのように捨てられ、さらにその上で私は人間の男、滅却師達によって散々に"辱められた"。
日夜、時間や場所など関係なく犯され、鎖で自由を奪われ、男達は私を犯し、反抗すれば殴られた。
奴等は―――
単に苛ついた時……。
褒美を選べと言われた時……。
なんとなく欲情したとき……。
―――様々な理由で私を犯した。
時には現世に連れて行かれ、下賤な輩に玩具として貸し出され、翌朝まで犯された。
私は、奴らの穢らわしい子種を体の中と外に受けた。
更に仲間たちも捕まり、目の前で散々に犯された。
勝ち気だったアパッチも、冷静だったスンスンも、勇ましかったミラローズも、滅却師の男達に玩具の様に弄ばれ、心が砕けるまで犯され、その様をマジマジと見せつけられた。
そして、最後には私の目の前で魂魄を、魂を抜かれて殺された。
それを見たときに私は……絶望した。
「(アパッチ、スンスン、ミラローズ……すまない。)」
私が死を覚悟した時、1人の耳の長い子供が現れ、私を助け、私を犯していた奴らとその主である男から力を抜き取り、殺したのだ。
そんな子供が私に歩み寄ると、優しく歩み寄ってきた。
「大丈夫?」
その声を聞いた私は、安堵したからなのか、疲れからなのか気絶したが、目が覚めた時にはベッドの上で寝かされていた。
初めは訳が分からず戸惑っていたが、見たことのない衣服を着せられており、体に空いていた穴はなくなっていた。
戸惑っていた私の前に現れたのは、気絶する前に見た耳の長い少年と髪の赤い男だった。
少年は私を見て微笑んだ。
「良かった!目が覚めたんだね!ご飯、ここに置いとくから良かったら食べてね!」
「お前は、誰だ?ここは、
「ん?ここは、オスティア大陸のアルファディオスだよ。君が重傷だったから助けたんだ。」
「虚圏ではない、だと?それにオスティアなどという大陸も聞いたことは。」
「おいこら褐色女!まず助けられたんだから、言うことあんだろうが!礼儀知らずなアマだな?」
「もう!良いからそのことは!まぁいいや、ご飯食べたら話聞かせてね?
これからのことも相談したいし。」
男と少年は部屋を出ると、1人になった私は置かれた器の中の
なんと言うか、その時に私は涙を流していた。
とても暖かい何かを食べて、私の中にあった全てのモノが溢れて涙を流し、無様に泣きながら私は夢中で食らいついた。
その後、私は少年と赤毛の男を探して彼らの部屋に向かい、そこで礼を言いに行き、そこでこの世界の話を聞いた。
ここは"
彼の父は人間、母は自分を産んだと同時に亡くなったらしく、彼は様々な人に助けてもらいながら王をしているらしい。
そこで私は自身のいた
「貴女の力と知識を僕に貸してください。
衣食住は補償するし、給金も出します!
僕を支える存在になって下さい、お願いします。」
「……少し時間が欲しい。」
頭を下げて私に頼み込んできた彼に戸惑い、私はそう答えた。
如何に恩人といえど、滅却師からの辱めや人間から受けた凌辱、それらがあってからか私は簡単に心が許せなかった。
けれども、何故かあの少年は信用出来る、いや"したい"と思っている自分がいたが、私は既に……穢れている。
そんな私が、彼の下にいていいのかと考えたが彼の真っ直ぐな目に私は拳を握り、部屋を出て彼の下に行き、頭を垂れた。
「私はティア・ハリベル……あなたの側に置いてほしい。」
「っ!宜しく、ハリベルさん!」
こうして、私は彼の……陛下の家臣となり、様々な責務を熟していき、1兵士として働いた私は、戦果を挙げ続けて陛下の家臣に選ばれ、あの"力"を貰った。
「これからもよろしく、ハリベル。」
「はっ!陛下の刃となり、敵を討ちます。」
そして、そんな中で陛下は私に命じたのだ。
"我々に歯向かう狐の巣とそこにいる男を殺せ"……と。
だから私は、この力を使い、あの方の……陛下のお役に立つ!!
「奴を討て!!これ以上、この地に足を踏み入れさせるな!」
この地を治める者、確かくの一といったか。
その者達が刃物のような物を投げてくるが、私の体は
「無用な犠牲を出すな。大人しくしていれば楽にしてやる。」
「おのれ!我らを舐めるな!座して死ぬくらいなら、最後まで戦うぞ!」
「そうか……。ならば、私も相手を……ん?」
背後から殺気を感じ、背中の盤刀を抜いて防ぐとそこには、1人の男が黒い刀を抜いて切りかかってきていた。
ガキンッ!!
「誰だ、貴様?」
「俺か?俺はタイガ。あんた、こんなことをして何のつもりなわけ?」
「貴様には関係ない。死にたくなければ失せろ。」
「あっそ。んじゃ……あんたが倒れな!龍巻!!!」
男が刃を振るうと、暴風の渦巻きが起こり私は宙を舞うが、私はその暴風の渦を切り裂くと難なく着地し、目の前の男、タイガを睨む。
しかし、何故かよく見るとその男は"陛下にそっくり"だった。
ーーーーーー。
龍巻を切り裂いたハリベルと睨み合うタイガだったが、彼は目の前の彼女に内心驚いていた。
「(あれって、確かBLEACHのティア・ハリベルだよなぁ?なんでまた、この世界にいるんだ!?)」
『マスター!驚いてる暇ないわよ!?あの女、物凄く強いわ!!』
「(あぁ、そんな事は分かってるよ。だから警戒してるんだ!)」
そんな中で、ハリベルも目の前のタイガを見て驚いていた。
「(どういうことだ?何故この男は陛下と似ているのだ!?陛下の双子、いや兄弟の話は聞いたことは少ないが、この男……いったい何者なのだ?
……っ!心を揺るがすな!陛下に似ていようが、この男は殺す!それが陛下からの勅命!)」
ハリベルはここに来る前に、皇帝からある指示を受けていた。
《ハリベル、黒い刀を持ったやつが居たら、確実に殺せ。その男は危険なやつだ。
見つけたら、殺してくるんだ。》
「(陛下の命令を、遂行する!!)」
ハリベルはタイガに向かって飛びかかると、盤刀を振りその首を狙う。しかし、タイガは秋水を使い、その一撃を防ぐ。
ガンッ!ガンッ!キキンッ!!
そこから剣戟が始まり、激しく火花が散り、くの一達は動けず、騒ぎを聞きつけてきたアリシア達も、タイガ達の戦いに見入っていた。
「はぁ!らぁっ!ふんっ!」
ガンッ!ガンッ!ガンッ!
「……。」
「(このっ!確かに強いな!冷静にこっちを観察してやがる。やり辛いぜ。)」
「(なかなかの力だ。得物が良いのを差し引いても、なかなかの地力、接近戦は不利だな。)ならば……。」
ハリベルは鍔迫り合いになるが、弾いて距離を開けると、盤刀を平行に構え、鋒をタイガに向ける。
そして、鋒にエネルギーを溜めて、巨大な一撃を放つ。
「"
「っ!?それはやばいっての!!
武装!オラアァァァァ!」
タイガは右手に武装色の覇気を纏うと、放たれた巨大な一撃、虚閃を受け止めて堪える。
「う……うぅ……!!うおぉぉぉぁぁぁぁぁっ!!」
力を込めた拳で、虚閃を殴りあげると空に向かって吹き飛ばし、虚閃は空へと消え、虚閃を弾き飛ばしたタイガにハリベルは感心したように頷く。
「……ほう?まさか人間の中に虚閃を弾く者がいるとはな。大半の人間はこれで塵になるのだがな。」
「そいつはどうも。はぁ、はぁ……まぁ、こっちも弾くのが精一杯だったがね。」
軽口を叩くタイガ、しかしその目はハリベルを見ており、さらに騒ぎを聞き付けてきたコハク達もハリベルを警戒する。
そんな中で、ハリベルは周囲を警戒しながらも彼女は、自身の服のジッパーに手を伸ばし、それを上にあげて行くと、少しの布で隠されている胸と骨のマスクを露出させた。
「なっ!!!?」
「何故脱ぐ!?」
「てか、胸でか!?」
「何なのあれ?」
そして、その胸の上の辺りには"3"の数字ではなく、青い"水が入った瓶"の刺青がされており、ハリベルは盤刀をタイガに向ける。
「光栄に思え。陛下から賜ったこのお力……貴様らに披露してやる。」
「力?」
「あぁ、そうだ。星の力……その身に受けるといい。
これで、終わらせる。」
ハリベルは胸にある水瓶の刺青にそっと触れると、囁くように言った。
「"
ドオォォォォォォンッ!!
けたたましい爆音と共に大量の水柱が3本現れ、ハリベルの周囲を覆うように巻き上がる。
すると、その水柱はハリベルの体に向かっていき、彼女をまるで水が球体のようになって包んでいく。その中では彼女の装束が変化していく。
そして水球が無くなると、そこには露出の激しい軽装に身を包み、胸に水瓶座の刺青が青く光り、二振りの刃を持つハリベルの姿があった。
「何だ、その姿は?」
「これが陛下より賜った私の力……
「「「「宝瓶、神衣?」」」」
「……"
ドバババババババッ!!
「なっ!?」
「「タイガ!?」」「兄ちゃん!?」
ハリベルが片方の剣を地面に指し、呟いた瞬間……水で出来た鮫の群れがタイガに向かって襲い掛かっていき、まるで貪らんばかりの勢いで迫る。
そして、秋水を振ろうとした瞬間、鮫の群れがタイガに食らいつき、タイガは血を吹き出したのであった。
「如何に強かろうと、鮫の牙からは逃れられない。」
能力解説
星の力、神衣。"13"ある星座の力を身に纏い、強大な力を発現する。
ハリベルの神衣、宝瓶神衣=水瓶座の力を宿しており、刀剣解放以上の力を持っている。
白のビキニアーマーであるが、面積は少なめ。
(見かけはかなりエロい。)
暴食の魔鮫=水で出来た鮫の群れを相手にぶつける技。