※この作品はR-18です。

デレマス短編集 カルマ√    作:緑茶P

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('ω')さてはて、純情ぴゅあっぴゅあなガールミーツクズの始まり始まり~♡

カリスマぎゃる美嘉ちゃんはどんな風に人生狂わされちゃうのかな♡(笑)


淫らなギャル 前編

 

 大学の講義も無事に終わった週末の事である。大学の同級生のお誘いも振り切り、大学の門の前で待ち伏せしていたお預け二週間目に突入して発狂寸前の歩く18禁の様なセフレを中途半端にトイレで焦らして放置し号泣ハメ乞い宣言させた所で放置してきたそんな小春日和な秋の午後。

 

 俺は、携帯の多くのセフレからのお誘いメールを眺めつつ小さく溜息を吐いた。

 

 清楚系に、綺麗系に、可愛い系、青い蕾。従順な犬、ドM、女王様、淫乱、その他多くのセフレから毎日の様に来るお誘いを眺めて溜息を吐くだなんて一般的に言えばけしからん事なのかもしれないが、とある思いが俺を苛むのだから困っている。

 

………………まあ、端的に言えば飽きが来ていた。

 

 どれもこれも俺が厳選して丁寧に仕込んだだけあって具合もよく見た目も忠誠度も申し分ないし、あってやればこれ以上ないくらい楽しませて貰えるのは確かなのだが―――繰り返せばやはり人間その刺激的な関係にも慣れてくる。

 慣れてくるから行為も過激になっていくのだろうけれども、そういうのは特定の相手しかいない人間の悩みで用途ごとに分けて遊んでる俺にとってはもうその刺激も目新しいものは少ないのだ。

 

 ポケットの中に入ってるいくつかの貞操帯の鍵や、スマホの中に入ってる過激な露出セックスやハメ撮りもそう考えればなんだか虚しい物である。

 

 そんな世の男に知られれば間違いなく抹殺されそうな思考を片手間にぼんやりと周りを見渡す。

 

 某有名ハンバーガーチェーンの中では週末という事もあってか随分と人が込み合って来ていてガヤガヤと誰もが楽しそうにこれからの週末に期待と胸を弾ませているのが分かる。そんな彼らをボーと眺めながら、仕方ないから最近ヘラり始めたキス大好き少女でも構ってやるかなぁ…なんて思い始めた頃に隣の席に姦しいギャル達が腰を下ろしたのが目に入った。

 

 個人的に“ギャル”とは華やかに派手派手しく自らを飾り立てながらも、学校の制服という庇護下の証だけは纏っているというそのアンバランスさが目を引く存在だと思っている。

 

 ただ、その隣の少女達に目が惹かれたのは一人の少女がいたからだろう。

 

 金や茶色や、一筋だけ染めたりしている髪の中でも一際目立つピンクのその髪。

 

 他の子も十分整ってはいるのだが、その子だけは飛びぬけているように感じた。少しきつめのアイラインや、少し強気そうなその顔立ち。それに反するように友人達との会話に応える声や表情は明るく柔らかい。

 

 なるほど、“ギャル”……そういうのもあるのか。

 

 どっかの孤独のグルメばりに一人ぐぬぬと唸って、バレない程度に横目でその身体を件分させて頂けばこの物騒な世の中ではこちらが不安になってしまうくらいに無防備な薄いシャツと見えそうで見えない短く折られたスカート。その下にはメリハリがこれでもかと付けられたその肢体に、水も弾くであろうピチピチで肉感的な御足。

 

 体もそうだが――――かつて自分が気の迷いを感じたのも桃色の髪を結わえたこういう少女だったな、なんて思えば是が非でも汚してみたくなった。

 

 うむうむ、悪くない。

 

 脳内のセフレリストを眺めて見ても女子高生は数多いても意外にこういう典型的な“ギャル”はいない事に気が付いたので、今度からそういう方面に手を伸ばしてみてもいいかもしれない。

 

 そんな心の舌なめずりをポテトをくわえ誤魔化しつつ、そっと耳を彼女達の会話にそばだてる。彼女達がどんな会話をし、何に興味を持ち、どんな役割でそのメンバーで割り振っているのか。

 女性に限らず人間というのは群体で動く。そうであるならば役割は必ず存在し、ソレに反した行動をとることを人間は嫌う。だが、その役割に不満があればソレは微かな引っ掛かりとなって心の壁に隙間を開ける。

 

 狙うべきは、そこだ。

 

 ブランドだの撮影だのと零れる会話の中から、神経を尖らせてイントネーションや余白に込められた感情すら読み取り――――その糸口を手に入れた瞬間に、俺は思わずにたりと口角を上げてしまった。

 

 

 さてはて、――――“けいけんほーふ”な“城ヶ崎 美嘉”ちゃんとやらは、どんな可愛らしい声で鳴くのやら。

 

 

 いまから楽しみだ。

 

 

 

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「――――おいっしかった~~!!」

 

「だろ、あそこのパンケーキ噂を聞いてから一度は食ってみたかったんだ」

 

 まあ、端的に言えばナンパ自体は成功した。ソレは自分の横でにっこにこの笑顔を浮かべている“美嘉”ちゃんを見ればそういっても過言ではないだろう。

 

 どうやったかって? 手口は簡単。強肩投手ばりの直球勝負である。

 

 あの後、マッ〇から出ていく彼女達の後を付いていき、その後の予定を決めようと少しだけ流れが停滞した頃を見計らって突撃をした。話しかけた瞬間こそ警戒心から凄まじい目で見られたが、ぱっと見派手でもない俺の見た目にナンパ慣れして無さそうな手口。

 さらに言えば、俺のお目当てが“経験ほーふ”な美嘉ちゃんだと告げ、デートだけでもと頭を下げた瞬間に小馬鹿にしたような雰囲気と共に警戒が緩んだ。

 

 身の程知らずな大学生が、相手が誰かも知らずにナンパをしてきたぞ、と。

 

 そんなギャル達がクスクスと俺を嗤う中で一人あわあわとして百面相をしていた彼女を見た時は思わず笑いそうになってしまったが、堪える事数分。なんとか取り繕った彼女が周りから勧められるままに“デート”だけなら、という運びに相成った。

 

 というか、“絞れるだけ絞って捨ててきたらい~じゃん(笑)”とか普通に相手がいる前で囁くのは意味がないと思うんですが……まあ、今からこの少女に似たような事をする俺が言えた義理でもないので割愛しよう。

 

 そんなこんなで取り巻きがクスクス、キャイキャイと俺たちを置き去りにした後に気まずげな彼女と俺が残ったのだが――ここで止まるのは素人だ。大体が初対面の人間同士でこんな状況で話す事なんてある訳がないのだ。

 なので、ナンパですら偶発であった事を装うために。強制的に共通の話題を作るための仕込みはもう終わっている。

 

 もじもじと髪を弄って所在なさげな彼女にわざとらしく“あ、”なんて零しつつ携帯にこの間、セフレのカフェ店員に教えてもらった穴場パンケーキの店の予約画面を出してはにかみながら『一緒に、どうかな?』なんて零せば彼女ももじもじと頷き――冒頭の通りである。

 

 ちな、予約を最初は一人分にしておくと計画的犯行感が薄れてより警戒も薄れたりする。ここ、テストには出ない。

 

 閑話休題。

 

あーだ、こーだと先ほど寄った店の感想を語る彼女にニコニコと答えながら人畜無害そうな顔のままスルリと彼女の手を取った。

 

 一瞬、ビクリと震えた彼女がこっちを見てきたのに慌てて手を離す。

 

 この時、ちょっと悲し気に恥ずかしそうに“ご、ゴメン”なんて謝ってみれば、ちょっとだけ頬を染めつつお許しを貰えてしまった。……散々にあざとい演技をしている俺が言うのもなんだけど、こんなにちょろくて大丈夫なんかね? おにーさん、美嘉ちゃんが悪いおにーさんにハメられちゃわないか心配になってきたよ(ゲス顔。

 

 そんなこんなで気を取り直しつつ手を握り直して、そのスベスベの感触を楽しみつつショッピングへと洒落こんだ。

 

 オチも山もなく彼女のご自慢であろうファッションを褒めそやし、服を選んでもらったり、逆に気になったであろうアクセサリーをひっそりと包んで彼女の好感度を金で買ったりなどしつつ、彼女の内面を侵食していく。

 

 まるで、“この人は本当に自分に恋をしてくれてるんじゃないか?”と思わせる様に。

 

 きっと、“この人なら、ホントの自分も受け入れてくれるんじゃないか?”と勘違いするように。

 

 優しく、甘く、時にからかい。時に、弱みを見せて。

 

 強弱をつけて彼女から“この場限りのデート”という意識を削いで、自分に興味を持たせる。

 

 浅い、偽りの水面の下に蠢く醜悪な怪物は見せないように。

 

 綺麗な湖畔だけを彼女に見せ―――彼女はノコノコとソコに踏み込んだ。

 

 

 

 

「なぁ、もうちょっとだけ………美嘉ちゃんと一緒に居たいんだけど…ダメ、か?」

 

 

「―――うん、私も、もうちょっとだけ、比企谷さんと一緒に居たい……かも?」

 

 

 

 

 頬を淡く染めて、柔らかく微笑む彼女に――俺ははにかむように微笑み、嗤った。

 




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