彼との出会いは平凡なモノで、友人から『数合わせだから』なんて頼まれた“合コン”であった。
普段からさっぱりしているのに変な所でちゃっかりしているこの友人がそんなヘマをするとも思えなかったので、最初からこうして拝み倒して連れていくつもりだったのだろう。
こういった事に付き合いが悪く、それでいて見た目がソコソコの自分がいわゆる“見せ玉”というモノに都合がいい人材だというのも理解していたのと、日頃なんだかんだと世話になってる負い目から渋々と今回だけという条件で参加を了承した。
「今回は有名私立のイケメンで揃えたから損はさせないって」
「その人達を引っ張り出すのに人の事を使っておいて調子がいいんだから…」
さっきまでの殊勝な態度は何処へやら、カラカラと肩を抱いてくる彼女にチクリと嫌味を混ぜたカマかけをしてみればニンマリと笑うだけで。こういう仕草が憎めなくて私も諦めと共に苦笑を零すしかないのであった。
それから数日、約束の日というのは存外すぐにやってきた。
友人が声を掛けた女の子たちは同じ大学とはいえ面識はないものの、同性から見ても可愛らしく、気合の入った服装で今日の合コンへの意気込みというモノが伝わって来て―――待ち合わせ場所にやってきた相手方の顔ぶれを見ればそれも納得であった。
友人の言葉はどうにも適当という訳ではなかったらしい。
身長も、容姿も整った相手方の幹事が引き連れてきた面子もそれなりで女の子達は一気に色めき立つのが分かった。
明るく、少しだけ甘ったるい猫撫で声を出しながら挨拶を交わし合流した友人に向こうも如才なく答えてスムーズに店へと私達を誘導してくれる。この滑らかな司会進行はお互いのメンバーがそれなりに手慣れているのだろう。
そんな彼らの一歩後ろを着いて行きながら、出会いを特段に求めている訳でもない私は会場である居酒屋の料理に想いを馳せていると―――同じような速度で歩いていた彼と目が合った。
男性にしてはちょっと長い鴉の羽のように艶のある黒髪にアホ毛を一本揺れている。他の男子に比べれば少しだけ気弱そうで口が回りそうにはなかったが、少しだけ眠たげに見える目元はがっつかれている圧迫感を感じることも無くなんとなくホッとする。
そんな彼に会釈だけ交わせば向こうも少しだけ表情を緩めて応えてくれる。
そのちょっと気の抜けるヘラりとした雰囲気が間の抜けた鴉の様でクスリと笑ってしまいそうになるのを飲み込んで―――私はなんとなく彼の隣を歩き続けたのであった。
――――――――
合コンはつつがなく幹事の手腕によりスムーズに進み、自己紹介から雑談、ちょっとしたゲームを挟んでそれぞれがこの場での立ち位置のようなモノが馴染み始めてきた頃合いで席が混じり始めてきた。
気合十分でそれぞれに狙いを定めた女性陣はもとより、相手方も手慣れたモノで会話は盛り上がってにわかに席は賑やかな笑い声が響き始める。
そんな中で―――早々に隅に引っ込み、無難に受け答えをする私が“見せ玉”だったと見切りをつけた男性陣はそれぞれに受け入れ態勢万全の女の子達との会話に花を咲かせ始めてくれた。そのおかげで私は美味しい料理に安心して舌鼓を打つことが出来たのである。
合コンメニューのせいか量こそは少ないものの、お刺身も揚げ物も中々に高レベルで今度のサークルの打ち上げに使ってもいいかもしれない。もちろん、運動部女子である彼女達用にガッツリとしたメニューにして貰えるかを確認してからの話ではあるが。
「良かったら、コレも食べる?」
「へ?」
そんな思案を巡らせている最中、声と共に自分の前に料理が取り分けられたお皿が差し出されて間の抜けた声が漏れて顔をあげれば―――さっき横に並んだ彼がいた。
「あっ、いや、ごめんなさいっ!」
「あははは、いや、俺もちょっと疲れて逃げてきた所だからそれくらいでいてくれた方が助かるかな? それに―――ココのツマミって結構おいしいから気持ちは分かる」
正面に座ったのにも気が付かづなかった上に、料理に没頭していた事を見られた羞恥で慌てる私に彼は小さく笑って余りの料理を回収してきたであろう取り皿からから揚げを一口で食べて美味しそうに頬を綻ばせた。
そんな緩く、無邪気な雰囲気が可笑しくてすっかり気が緩んでしまう。
「ふふっ、実は少しだけ食べたりなかったから――遠慮なく」
彼から差し出されたお皿から私も同じようにから揚げを拾い上げて大きな口で齧り付いてみる。ちょっとだけはしたない気もするが、そんな私を見て目を丸くした彼が面白かったので、まあ、多めに見て頂こう。
しばしの間、驚きで固まっていた彼は吹き出す様に笑って面白いものを見つけたとでもいうように声を掛けてくれる。
「意外と面白い人だね、新田さん。さっきまで他の連中が冷たく袖にされているの見てたからもっと高飛車なのかと思ってた」
「……“比企谷“君も意外と遠慮がないね。というか、冷たくしてません~。他の娘に遠慮してただけです~」
気弱そうな見た目とは裏腹にズケズケとモノ申す彼が可笑しくてこちらも少しだけ素を出して会話をしてみる。
「何なら比企谷君にもそうしてあげようかしら?」
「するならご飯を食べ終わってからでお願いします」
意地悪い顔で脅かしてみれば肩を竦めて飄々とそんな事を言う。その何処かずれたセンスとすっとぼけた態度が可笑しくて私もクスクスと笑いを零し、もうちょっとだけ彼の事が知って見たくなった。
「比企谷くんってこういう所に来そうにない雰囲気だけど、よく来るの?」
「いや、全然。幹事の先輩が軽音のサークルやってて、偶に代打のギターとかで引っ張り出されてる“ご褒美”って奴で連れて来られた」
“謝礼が現物支給ですらないってどういう事なんだよ…”だとか言いつつ向こうで友人と一緒に会話を盛り上げている彼の先輩さんを睨む彼から男子学生特有のざっくばらんさが見て取れて面白い。それに、彼の様なタイプの人間からすれば合コンといった出会いの場はどうにも向きそうにないし、嬉しくもないのかもしれない。
「へぇ、比企谷くんってやっぱ音楽やってるんだ?」
「………新田さん、絶対に髪形だけで判断してるでしょ」
「バレたか」
ジトっとした目で睨んでくる彼にチロリと舌を出して白状すれば彼は呆れたように笑った。
「だって、バンドマンの髪の毛って大体はロン毛じゃない?」
「偏見が偏りすぎてる……」
「えー、そうかな? だって、パパの持ってるレコードでは―――」
気が付けば、本当に意外な事に、私は彼との会話にいつの間にか夢中になってしまっていたらしい。
何度も早くお開きにならないか時計を確認していたのが嘘のように時間はあっという間に過ぎ去り、途切れることなく続いた彼との会話を友人が上げたお開きの掛け声で遮られてその事実にようやく気が付いた。
『えー、誠に残念ではありますがー、退店時間が迫ってきましたので―――』
紡ぎかけた会話の流れが途切れてしまったやるせなさと、この時間が終わってしまう事に対する寂しさが胸の奥で感情が木霊する。
もっと、もっと彼と話していたい。
そんなシンプルな願いを叶えるためにはどうすべきかなんて思考が空転する中で皆が席を立ち始めた事で焦りは一層に強くなっていく。
そんな私の手が――――強く引き寄せられ、耳元で声が囁く。
「抜けだそっか?」
「え?」
疑問形の癖に、こっちの意思なんて聞きだす前にその手はわちゃ着いた群れから私ごと飛び出して彼は大きく声を張り上げた。
「先輩、すんません。お先に失礼します!」
「えっ、は、ちょっ―――」
隅で大人しくしていた私たちの突然の離脱に誰もが目を丸くして見送る中、彼をココに招いたという先輩さんの狼狽した声が響く。ソレを聞き遂げる前に彼は“にげろ”なんて悪戯気な表情で私の手を引いて緩く走り出す。
こんな強引に連れ出され、引かれるままに走り出した手を振り払う選択肢は欠片もわかなかった。それどころが、こんな阿呆みたいな逃避行をするのは子供の頃以来でむしろ心の奥では楽しんですらいただろう。
そうして、夜の街をゆったりと駆け抜けつつ声を掛けた。
「ふ、ふふふっ、友達に次会ったらなんて言い訳しよう?」
「合コンに来ておいて、言い訳も何もないでしょ。それに、新田さんがあれだけ話してくれてるの見られて後から他の連中が2次会でちょっかいかけに来られても困るしね」
存外、気弱そうな顔して独占欲が強いらしい。だけれども、ソレが嫌だとは思わないのが不思議で、むしろ気分がいい。そんな自分の中に芽生えつつある感情を自覚しながら彼の手を引き止めて、一歩だけ距離を詰めて問いかける。
「ね、このあとどうしよっか?」
自分の頬に赤みを差す酔いは酒精によるものか、状況によるものか。
どっちでもいい。
一歩分だけ近く感じるようになった彼からの体温と匂い。ソレと、近くで見ると整ったその顔。全てに感じた事のない熱を感じながら少しだけ甘く蕩け始めた思考の促すままに蜂蜜の様な声を投げかけた。
それに、彼が少しだけ間を置いたのは微かに残った理性の働きか、男の子の意地か。
「………とりあえず、終電までもうちょっと飲もう。それで話が尽きなきゃ新田さんの最寄りの駅で適当に駄弁って話が尽きたら、そこで解散。とりあえず、いつでも帰れるようにしときゃ新田さんも安心でしょ?」
思いのほか、紳士的な提案で驚いた。てっきり、こういう時、男の子は狼になるものだとばっかり思っていたのでむしろ自分の方の思考が先走っていた事が恥ずかしい。それらの恥じらいを誤魔化す様に彼の手を握り返し、その提案を受け入れる。
「意外に、紳士だね?」
「新田さんは俺をなんだと思ってるんだ……次の店もご飯が美味しいトコがいいか?」
「比企谷君こそ、私の事大食いか何かだと思ってない?」
「いぐざくとりー」
「もうっ」
仕返しとばかりに意地悪な顔でそういう彼の肩を軽く叩き、二人してその馬鹿なやり取りに笑って肩を並べて歩き出す。
冷えた夜風を隣の体温を楽しむ言い訳にして―――引き寄せた。
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かちり、と無機質な扉が閉まり切った瞬間に出来る限り丁重に扱っていたソレを強く引き寄せた。荒々しい扱いに普通ならば抗議の一つもあげそうなモノだが、酔いが回り店を出る前から瞳の奥に情欲を灯していたその女は小さな吐息一つで引き寄せられるままに体を寄せてくる。
この“新田 美波”というタレ目の柔らかい目元と亜麻色の素直な髪を持った少女は程よく健康的で引き締まった身体は健全さと清楚さを感じさせる癖に、ゆったりとした服の上からでも分かる豊かな果実の張り具合のアンバランス感は、合コンの初めから男どもの視線を釘付けにするフェロモンをこれでもかと撒き散らしていた。
自己紹介で聞かせたその声も、真面目でしっかり者なのだろうと思わせるメリハリのあるモノ。それゆえにそんな彼女が恋人だけに聞かせる声を夢想して積極的に声を掛けてすげなく撃沈していったのは記憶に新しい。
そんな彼女が今、自分の腕の中で調理されているのを待ちわびているというのは脳髄の奥から強烈な優越感と獣性を刺激してくる。
どうせ釣れない魚ならば、とダメもとで餌付けしてみたがこんなに簡単に釣れるとは思っていなかっただけに棚ぼた感満載の御馳走である。それどころが、あの後に終電を待つまでもなく酔いに任せて身体を摺り寄せて誘ってきたのだからちょろいというよりも、もはややる気が溢れすぎている。
そのくせ――――
「ひ、比企谷君。わたし、その……初めてだから、や、優しくし――――んっ!?」
こんなふざけた事を抜かして男をかどわかすのだからとんでもない性悪淫乱だ。
潤んだ瞳に期待と怯え、好奇心と保身を宿らせ見上げてくる彼女が口から紡いだ懇願を聞き遂げることも無く乱暴な口づけで遮った。
驚愕と緊張からビクリと体を跳ねさせ目を見開いた彼女が反射的に逃げ出そうとするのを腰と手を押さえて固定し、動物を宥める様に優しく安心させるように撫でさすって落ち着かせていく。そうすれば固く強張っていた体をゆっくりと緩めた彼女も精一杯の抵抗なのか幼稚なキスで反撃してくる。
児戯の様なソレは、彼女の処女性を表しているようで微笑ましく―――俺の意地の悪さに灯をつける。
「んっ、ちゅ♡ んぁ、んん♡♡――――んんんっ!!?」
元々が勤勉なせいだろうか、繰り返しキスをさせていると反復する内にどうすれば相手が喜ぶのかを自主的に思考し軽いキスの後に唇に緩く吸いついたり、キスの間隔を変えて変化をつけたり、俺からのキスを迎え入れやすい角度を的確に見つけてこなれていく彼女の口内に舌を滑りこませた。
自分の体内に異物が侵入してくる未知の感触に拒否反応を示し、歯を固く閉じて抵抗する彼女。それを、ゆっくりと解きほぐし―――恐る恐る抵抗を緩めた彼女の口内を優しく、丹念に、嫌らしく蹂躙していく。
彼女の綺麗な歯並びを舌でゆっくり確かめ、怯えて引っ込んでしまった舌を優しく引き出して味わい尽くし、揉み解して口内を征服されて緊張と興奮から浅く早くなった呼吸を嘲笑いつつ―――遂には口内から溢れ出そうなくらい溜まった彼女の唾液を下品な音を立てて飲みつくしてようやく大人の接吻とやらのレクチャーを追える。
短時間でいくつもの初体験を消化させられた美波は酸欠からか、興奮からか顔は真っ赤で瞳からは今にも雫が零れんばかりの状態で荒い呼吸を繰り返している。腰から下は完全に腰砕けになり彼女の体は俺が強く抱きしめている腕と追い込まれて寄りかかっている壁によってのみ支えられている。
「美波、もう一回いくぞ?」
「えっ、ま、まって! こんなの繰り返したら、おかしくなty――んんっ♡♡!!?」
必死に抵抗を伝える彼女の腕を押さえつけ、無慈悲に蹂躙していく。
「もう一回」
「んはっ♡ いき、お願い――息だけ、んびゅ♡♡」
流石に優等生。覚えが良く抵抗して息を詰まらせるより迎い入れて奉仕した方が呼吸をする合間が出来る事に気が付いたらしい。ご褒美に少しだけ攻めを緩めてやる。
「んふーっ♡ んちゅ、んえ♡♡ ん―――はぁぁ♡♡♡♡」
「もう一回」
「んひ♡♡ んちゅ、むぇ、んあ♡♡♡♡」
5度目を超えた辺りからは俺が動く必要は無くなった。ぐちゅぐちゅと淫らな水音を響かせる彼女の口が自主的に俺の唇に吸い付き、舌や歯茎を媚びる様に撫でまわし口内で溜めた唾液という甘露をせっせと俺に吸い取って貰えるように唇をストローの代わりに送り込んでくれようと彼女は無様な表情で奉仕を続ける。
これで、清楚はちょっと無理があるだろ。
そんな嘲りを心の中に隠しこんで最後に優しくキスをしてレッスンの終わりを彼女に告げた。
「あ―――う、上手くできてなかった、かな? ご、ごめんね、初めてだからまだよくわかんなくて……。わ、私も、もっと頑張るね??」
「いや、スゲー良かった。―――だけど、もう我慢の限界でな」
「―――――あ、えっ?」
ディープキスでの奉仕を続けようとする彼女をやんわりと引き離すと不安げに言葉を捲し立てる彼女に苦笑を漏らす。30分であれなら勉強したらどうなるんだこの淫魔。
このまま奉仕をさせた先も気にはなるが、ガキの付き合いでもないのだから本番はこれからなのだ。
力が抜けきった彼女に腰を強く引き寄せ、我慢の限界と言わんばかりに張りつめた怒張の存在を知らせてやれば―――ソレが一体何なのか怪訝な顔を浮かべた彼女は思い当たった後にまた不思議そうな顔で俺の下腹部に目をやり、顔を青くする。
「え、う、嘘。だって、パパのも、弟のも―――え? ひやっ!!?」
現実を受け止められない彼女が分かりやすいように壁に追いやりお腹に脈打つソレを押し付けてやる。
「お前の家族のは知らんけど、ここがお前の入り口として―――奥まで入れると、ここまで来るなぁ?」
「―――うそ、し、しんじゃうよ?」
彼女の股座から俺の先端までを指で分かりやすく押し込んでやるとソレは優に彼女の臍の上、鳩尾手前まで貫かれる計算となる。そして、目視するまでもなく分かるその彼女の片手では握り込むことも出来ない太さ。そんなものが自分の中で暴れまわればどうなるのかを想像した彼女は今更ながらに自分がこれから壊されてしまう事に気が付いたらしい。
さっきまでの積極性が嘘のように怯える彼女にニッコリと菩薩の様な微笑みのまま彼女に囁く。
「出来る限り、優しく丁寧にしてやるよ」
「ひっ―――」
怪物にでも睨まれたかのように体を強張らせた彼女をそのままお姫様抱っこでラブホ特有の無駄にデカいベットに横たえて、明かりを落して準備を整える。
準備といっても難しい事はない。
男女の交尾に必要なのは体一つだけ。
だというのにも関わらず彼女は駄々っ子のように今更にぐずりだす。
「ま、まって、あの、――そう、お風呂! 先にお風呂に入りましょ!! 私、ちょっと汗かいちゃったし、色々と準備もしたいし 「うるさい」 んぁ♡♡」
逃げる気満々の獲物のいう事を聞く阿呆がいる訳がないだろうに、無駄な抵抗を試みる美波の口をもう一度教育してやる。
「んっ、あっ、だ、だめ!♡♡ ほ、本当に汗臭いから、おねが んひっ♡♡ こらっ、じ、自分でぬげりゅか―――んんんっ♡♡♡♡」
くにゃくにゃに骨抜きになって力も入らなくなった彼女の抵抗はむしろ雌が男を交尾に誘う行動に近く、俺の被虐心を掻き立てるだけの行為に終わった。抵抗するたびにキスで黙らせ、服をはぎ取るのに反抗して体をくねらせるのを膂力の差で抑え込んで向いていく。そうして―――――彼女の肢体を覆う無粋な布切れをはぎ取って、乙女の秘部を包む滑らかな薄布だけとなった所で俺は思わず下卑た笑いを漏らしてしまい、彼女の顔は比喩でなく焼けた鉄のように真っ赤に染まった。
「臭いのは汗じゃなくて―――別の汁みたいだな?」
「――――――っっ!!」
淡い紫に絢爛な刺繍が施された可憐なシルクのショーツは着心地も、見栄えも全てが高品質なモノであることを伺わせるが―――それら全てが意味を成さないくらいにぐちゃぐちゃに滑りを帯びた体液によって汚されていた。
彼女の――――愛液によって、淫らな期待をこれでもかと記していた。
枕で顔を覆い、力なく泣き声を漏らす彼女。そんな彼女を労わるように優しく抱き留めて慰めてやる。
「だからっ、おふろ、はいらせてっていったのに!!」
「悪かったよ―――可愛いし、綺麗だし、めっちゃ興奮する」
「ばかっ、ばかっ、へんた―――――んひぃ♡♡♡♡!!!?」
「否定はできないが―――最後のはお互い様だろ?」
ポカポカ泣きながら叩いてくる美波に一度だけ謝って、慰めていい雰囲気になりそうな所で彼女のぐちゃぐちゃに濡れた股間を鷲掴みするように強く揉みこんでやると彼女は歯を鳴らして打ち震え、俺の胸元に倒れ込んでくる。
「あっ♡♡ やめっ、やめてっ♡♡♡♡ それ以上は、ほんきでおこりゅぅぅぅぅおおおぉぉぉんぁぁおおおっ♡♡♡♡!!」
そんな彼女の体を逃がさないように固くロックして淫らな水音を立てる彼女の股間を丹念に丹念に揉み解して滅茶苦茶にしてやる。半狂乱で与えられる快楽から逃げようともがく彼女だが遂には滑り込んだ指が陰核と膣穴を刺激した所で絶叫と共に派手に達してしまった。
女子としては漏らしてはいけない雄たけびを上げて脱力した彼女。だがまあ、これから徹底的にメスとして、オナホとして作り替えられるのだから遅かれ早かれという奴だろう。
そんな事よりも、これから俺が楽しむために入念に準備運動をして彼女に傷をつけないようにしなければ肝心の交尾にも移れない。チンコがデカいというのも結構に手間暇がかかるのだ。
脱力して、力なく痙攣を繰り返す美波からもはやべたつきから不快感を伝えるしか用途を成さなくなったショーツを脱がせ、もはやズレ切ったブラも丁寧に外してその形の良い乳房の頂点が元気よく膨らんでいるのを確認してようやく美波の方の準備が整った。
生まれたままの状態で、雌として雄に交尾を強請るに相応しい正装。
ここまで来て、俺もようやく服に押し込められて辛かった一物を開放してあげられる。だが――――折角なら、俺が意地悪で彼女をこんなに辱めているのではないと伝えておくのも一興だろう。
荒い息を吐きながらも虚ろな目でベットに蹲る美波の枕元に座り込んで声を掛ける。
「美波、起きてるか?」
「………ひきがやさん、きらい」
余りの羞恥ラッシュに幼児退行して拗ねてしまった彼女に苦笑を漏らして頭を撫でながらご機嫌を取ってみる。そうすることしばし、機嫌が直ってきたのかハグを要求してきたので素直に答えてやり背中をポンポン叩いてやる。
無言で抱き着く彼女からは汗と、愛液特有の磯臭さ、後は甘ったるい発情の匂いが俺の匂いと混ざり合って本能を刺激して、怒張は一層に膨れ上がり苦しい。
だが、ここは我慢だ。
そうして、なんの悪戯もせずにただただ彼女を慰めているウチに彼女の方から動きがあった。怒ってそっぽを向いていたはずのその視線はちらちらと俺たちの間にそそり立つその巨塔に何度も向けられて、無意識かは知らないが腰は陰核をこするようにゆるゆると押し付け水音が微かに響く。
「…………その、おちんちん。辛い?」
「滅茶苦茶、つらい。てか、パンツに押さえつけられて、めっちゃ痛い」
気まずげに聞いてくる彼女と、真剣に答えるアホな問答。だけど、こういうステップが存外たいせつなのだ。
そんな俺に顔も真っ赤に何度も俺と股間の間に視線を往復させた彼女は苦渋の決断をするかのように声を震わせながら許可を出す。
「…………そ、その、て、手とかでお、収めよう、か?」
「―――とりあえず、脱いでいいって事?」
俺の確認に緩いビンタ一つで答えた彼女は俺の膝の上から立ち退き、なぜか正座で俺の正面に座る。そう改めて構えられると笑ってしまいそうになるのだが、まあ都合がいいので俺も立ち上がり彼女の正面にソレが零れ出る様に位置取り―――勢いよくパンツを引きおろした。
「――――――ひゅっ♡♡」
擬音があるとすれば“バルンッ”なんて音がしたかもしれない。
狭苦しい布切れからようやく解放された俺の一物は回しきれなかった血液をすぐさま送り込み引きずり降ろされた反動で一度だけ跳ねて先走りで湿った亀頭で美波の鼻先を掠めた後にそそり立った。
光源の関係か美波の小さな顔を隠してしまいそうな影が落ち、解放された雄の濃縮されたフェロモンに美波は短く息を呑んだ後に呼吸も忘れて俺の股間に視線を釘づける。
そんな空白の時間にも俺は急かすことをしない。
男女が交尾に相応しい正装で向かい合えば性知識もない少女ですら遺伝子の奥に刷り込まれた本能が正解を導き出すことを知っている。
だから、止めていた呼吸を緩やかに吐き出して鼻先についた先走りの揮発したモノと目の前から強烈に漂う淫らな雄の匂いを改めて深く吸い込んだ彼女が――――正座から膝立になって自らその艶やかな唇でキスをしたのはある意味では予定調和の行為だった。
その白魚の様な手で陰茎の熱さと固さに恐れと好奇心を宿して感触を確かめ、手だけでは太刀打ちできない事を早々に理解した彼女は記憶の奥にあった知識で唇を使う事に思い至った。だが、大きすぎた。
かつて聞きかじった知識では、簡単に口に含められるはずだったソレは規格外でお澄まし顔で処理できるようなものではない。
しばしの逡巡、だが、見るからにドス黒くパンパンに張りつめるソレは余りにも痛々しくて一刻も早い処置を求められている気がして彼女は羞恥心をかなぐり捨てて雌の本能に従った。
かつて出場したミスコンでは学内外から“ヴィーナス”とすら呼ばれるほど整った容姿についた可愛らしい口を限界まで広げて、口内を隙間なく埋め尽くすその凶悪な肉棒で満たして飲み込んだ。
彼女の普段を知る者が見れば愕然と膝を落し、泣き崩れたかもしれない。
あの女神が、口いっぱいに肉棒を加え淫らな水音と共に涎を零し、頭を振りながら必死に呼吸の為に鼻の穴を広げて口淫に耽っているのだから。
だが、今の彼女に。そんな誰とも知れない評価は関係ない。彼女の今の最優先事項は、こんな張りつめた欲望を暴走させることなくちゃんと耐えてくれた彼を自分が悦ばせて上げられているかが重要であった。
びちゃり、くちゅ、なんて淫らな唾液が滑る音に自分の荒い鼻息だけが響く中で―――男の微かな嬌声が耳をついて嬉しさから必死に探る。
この、裏筋だろうか? それとも、こっちのカリの付け根? 鈴口はどうか?
勤勉で、実直で、好奇心旺盛な彼女の本質は高い向上心を抱かせ、自頭の良さはここに来た時のキスのレッスンから口の使い方と雄が悦ぶ媚び方までも自ら組み換え、応用して昇華していく。
何よりも、成果が表れるという報われた瞬間が彼女は好きで“資格取得”などと言う奇妙な趣味まで持っている彼女。
工夫すればするだけ目の前で成果が表れるというのは一種の中毒性に近い喜びとやりがいを彼女に与えていた。
その集大成が――――いま、成される。
「美波――――すまんっ、でる!!」
「んへ? あっ、きゃっ♡♡♡♡」
あれだけ、圧倒的な存在として自分の前に立っていた彼が、苦しそうな顔を浮かべて自分の口から一物を引き抜き―――――何が起こったのかも分からな彼女の顔にマグマの様な重湯を大量に吐き出したのだ。
それは、吐精というには余りに桁違いの“排泄”に近い量であった。
止めどもなくぶびゅり♡ ぶびゅ~♡ なんて音と共に彼女の整った顔と均整の取れた体をキャンパスにして真っ白な絵の具をぶちまけ続けたその陰茎。ソレが15回目の痙攣を終えた頃にようやく落ち着きを取り戻し、前衛芸術に成り果てた美波が呆然と体に塗りたくられた精液をマジマジと眺めているのを確認が出来た。
「……ふぅー、初めてなのにこんなに気持ちいいとかマジか」
溜まりに溜まった熱を一旦とはいえ放出出来た俺は幾分の余裕を取り戻して頑張ってくれた美波をを労って、体中に張り付いた重湯を拭ってやろうかと思ったのだが―――彼女の様子が少しおかしい事に気が付く。
「男の人って、こんなすごいんだ…♡♡ こんなの子宮に出されたら、絶対に赤ちゃんできちゃう♡♡♡ 臭いも、栗の花なんて目じゃないくらいくっさ♡♡♡♡ これ、ぜんぶ、私の奉仕が気持ちよくて出しちゃうんだ……私が、搾り取ったんだっ!♡♡♡♡ えひ、えひひひ♡♡ じゅっ――じゅる、苦いけど嫌いな味じゃないかも♡♡」
体中にまぶされた精液を塗りたくって、嗅いで、掬って飲み干して―――ドロドロになった手で恋する乙女の様な表情でトリップした彼女が狂った犬のように体中から手で掬い取った精子に鼻先をツッコミ何度も嗅ぎまわし、空いたもう一歩の手で股間を乱雑にこねくりまわす。
盛った犬のように一人で狂ったようにオナニーに耽り始めた彼女。
雌として、オナホとして素質がありすぎるのも困りもんだなぁ……なんて他人事のように溜息を漏らしつつ労いは必要がないようなので教育に戻る事にする。
「おい、なに勝手に一人でオナニー始めてんだよ」
「ふっ、んぁ♡♡ だって、これぇ♡♡♡ こんな凄い匂いに囲まれちゃったら、もうムリだよ♡♡♡♡ 指、とまれないぃ―――ぁ♡♡」
人の静止も聞かずに飲み切ってしまった精子の残り香でトリップする彼女は見るも無残にオナニー狂いになってしまい、数時間前の理知的で聡かった彼女がもう懐かしく感じるくらいに彼女は壊れてしまった。失ってから俺たちはいつだって気付くのさ、ジョン。
そんな独り言を脳内で零しつつ、へこへこ、くちゃくちゃ惨めに快感の残滓を追い求める哀れな彼女の頭を乱暴に掴み―――再び硬さを取り戻した陰茎を鼻ずらにゼロ距離で押しつけてやる。
「――――へ? だって、うそ。さっきあんなに出したのに……なんで、もうこんなに元気に♡♡♡♡??」
震える声で目の前の現実が受け入れられない美波。だが、その声は入り口で押し付けられた時の怯えに満ちたモノではなく、自分がこれからいったいどこまで堕とされてしまうのかという堕落への期待に満ち足りたモノであった。
もはや、正常な思考すら難しくなった彼女は脳内で湧いてきた疑問はあっという間に鼻先から流れ込んでくる淫臭の元にかき消され――――これを恵んで貰うにはどうしたらいいのかという最適解だけを考える。
名残惜し気に俺の股間から顔を離した彼女はこれから貰える快楽への期待で破けそうな程に跳ねる心臓を必死に押さえつけ、これから自分の絶対的な主人となるであろうこの優秀な雄にどうしたら可愛がって貰えるかを必死に思案し、結論を下した。
汗と、愛液と、潮と、精液と、脇や股間から湯気のように可視化出来るくらいに沸き立つ淫らな雌の“誘引香”全てを余すことなく部屋に揮発させつつ、かつ、自分は絶対服従であることを主人に示す太古から使われてきた完全屈服の証明。
ベットに仰向けに寝転んだ彼女はその綺麗に整えられた陰毛をかき分け、膣口とクリトリス、アナル、という生物として致命的な弱点全てを小さく細いその指で可能な限り押し広げ―――完璧な“ハメ乞い”をやり遂げたのであった。
「な、生意気なこと言ってすみませんでしたっ♡♡ 男の人があんなに大変だなんて知りもしないで、優しく怪我しないようにほぐして教えてくれてたのに自己満足のオナニーに耽る淫乱な“美波”を――――いっぱい♡♡ いーっぱい使ってください♡♡♡♡!!」
蕩けた顔で雄に媚びを売り、愛液で泡立つ陰毛をかき分けた先にある膣と菊門は―――美波と同じく待ちきれないと言わんばかりに何度も蠢き主人の到着を待ちわびていた。
落ち着いたはずの怒張は――――さっきよりも、硬く、太く脈を打った。