※この作品はR-18です。

風の王国第二王女の淫らな日々   作:ロシアよ永遠に

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『再会の弟』

コツコツと、レンガ造りの廊下を前を歩く男にアークと共について行く。

暗い城を燭台の光と、窓から差し込む月の光だけが照らしているため、先の見えない恐怖があるが、隣を歩くアークが手を握っているため、リリィには不思議と安心できた。

彼女があの離れ以外をこうして歩くのは初めてだ。と言うのも、あそこに食事は運ばれてきていたし、お風呂もトイレも別室に完備。着替えもいつの間にやら用意されており、正にVIP対応に相応しい扱いだった。

そんな生活がしばらく続いた中、アークが『見せたいものがある。』と言って彼女を連れ出したのがそもそもの始まり。彼の方からよもや連れ出してくれるとは思わなかったリリィは少し驚きながらも、彼が見せたがる物は何なのかが気になり、彼の要請に応じてこうして城の中を進んでいる。

 

「こちらにございます。」

 

痩せ気味の男…邪眼の伯爵の案内で、暗い階段を降りに降りて辿り着いたのは、巨大な鉄格子が部屋を仕切るフロア…所謂地下牢だった。じめついた空気と、気が滅入りそうになるほどに暗いそこは、長居したくない所だ。こんな所に連れてきてまで彼は何を見せたいのか、リリィは皆目見当がつかなかった。

困惑するリリィを余所に、邪眼の伯爵は手に持った鍵束で鉄格子の鍵を解くと、独特の甲高い摩擦音と共にその扉を開く。

 

「どうぞ。」

 

「えと…アーク、さん?」

 

「中へ入ってみるといい。そこに私の言う見せたいものがあるのだから。」

 

躊躇うリリィに、彼はそっと背を押す。

彼女が戸惑うのも無理はない。何せ、いきなり牢獄に入るように言われれば誰だって戸惑う。

だが、彼を信じる。牢に閉じ込めるのではないことが目的なのだと。

意を決して牢の扉を潜ると、その鬱蒼とした空気は一層鮮明になる。暗い影の刺したその牢の奥で何かがゴソリと動く。

正体が暗闇でわからない為、少しビクリと身体を震わせるが、固唾を飲み込んで意を決し、少しずつ、少しずつ歩み寄っていく。

 

「リリィ…姉様…?」

 

か細い声だった。

そして、少し枯れた声。

しかし多少変われど、毎日のように聞いていたこの声は聞き間違いようがない。

自身をリリィ姉様と呼ぶ人物は、この世で唯一人しか居ない。

 

「エリ…オット…?」

 

「姉様……リリィ姉様…!」

 

暗闇から姿を見せたのは、普段の整った装いとはかけ離れて所々薄汚れており、整った金の髪も今は見る影もなくボサボサで見る影もない。だが、紛れもなく彼女が愛する弟であるエリオットに違いなかった。

ヨロヨロと駆け寄ってくるエリオットを、リリィはドレスが汚れることも気にせずに優しく抱き留める。

あれから何が彼の身に起こったのだろうか?彼のこの身成を見るに、良い扱いでは無かったようだ。

だが今は何も聞かない。唯々、彼の涙を受け止め、そして慰める。それが彼女が一番だと思ったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

「落ち着いた?」

 

「…はい。すみません姉様…折角のドレスを…。」

 

「構わないわ。貴方に比べたらこれくらい…。」

 

リリィが乱れた髪を優しく撫でると、照れ臭いのか俯いてしまった。

 

「でもどうしてエリオットが…?ローラントが焼け落ちて何があったの?」

 

「それは…。」

 

余程辛い経験だったのか少し口ごもるが、ややあって意を決したのかポツリポツリと話し始めた。

あの日、旅芸人に扮したナバールの忍者の母親に会えるという口車に乗せられて、城の守護を担っていた風の装置を止めてしまい、ローラントが滅びる片棒を担いでしまったこと。

そして逃げ遅れたことでナバールの忍者に捕まり、奴隷商人に売り払われて、商品として商業都市バイゼルのブラックマーケットで販売されたこと。

そして邪眼の伯爵に買われて、ここに連れてこられたこと。

自身の不甲斐なさを悔いてか、途中から止め処なく涙を流しながら語ってくれた彼の経緯は、10にも満たない歳の子供が経験して良いはずもない過酷な物だった。ナバールの忍者に拐かされた件についても、いくら姉2人が甲斐甲斐しく面倒を見ていたとは言え、やはり母親という存在と、そこから得られる愛情は何物にも代え難い。幼い少年が、亡き母に会いたいと願うことを誰が責められようか。

 

「ごめんなさい…姉様……僕、僕……。」

 

「いいの、エリオット。こうして貴方と生きてまた会えたことが大切なの。…生きててくれて…ありがとう。」

 

再び泣き出した弟を再び抱き締めて、優しく、優しく頭を撫でる。

エリオットが生きていてくれた。きっとリースも生きている。そんな希望が、リリィの中で芽生えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ね、姉様!じ、自分で洗えます!」

 

「だーめ!スゴく汚れてたんだから、しっかり洗わないと!」

 

手に着けた石けんで、乱れて汚れたエリオットの頭をわしゃわしゃと洗っていく。彼は小っ恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして抵抗しているが、無駄な抵抗である。

あれから、エリオットが落ち着いた所を見計らって、リリィはアークにお風呂を貸して欲しいと頼んだ。彼は二つ返事で了承し、こうして自身が過ごす離れのお風呂で身体を綺麗に洗っているのだ。正直、汚れと共に匂いも結構アレだったので、リリィは我慢できなかった。

一頻りエリオットの頭と身体を洗い終えたリリィは、彼を伴って湯船に身を沈める。程よい湯の温度に蕩けそうになりながら、エリオットの身体を背中から抱き締める。

こうして家族と再会できたこと。その実感が欲しかった。

 

「そういえば姉様。」

 

「ん?」

 

「姉様はどうしてこの城に?」

 

「私は…アークさんに助けて貰ったの。」

 

そこからリリィは順を追って説明する。

焼けるローラント城から逃げ遅れた自身を、アークが助けてこの城に運んでくれたこと。

帰る場所のない自分をここに居させてくれたことを。

流石に身体を重ねたことは省いたが。

 

「あの焼けた城で私は助けられて、エリオットやリースお姉様も死んじゃったと思ってた。でもこうして貴方が生きていてくれて、この上なく嬉しかった。」

 

「僕も…姉様達と離れて、僕がどれだけ愛されていたかを思い知りました。それなのに…」

 

「その話はお終いにしましょう?反省するのは良いけど、いつまでも悔やんでいては何も変わらないわ。」

 

「でも…。」

 

「どうやってローラントを復興させるか、それが大事なの。自身の招いた失敗は、枷ではなく、糧にしないとダメよ?」

 

「…はい。」

 

どうにもこの弟は落ち込みやすい傾向にあるようだ。

これはしばらくケアが必要だと、リリィは改めて認識させられたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「眠ったのか?」

 

リリィが宛がわれたベッドでエリオットを寝かしつけていると、見計らったようにアークが入ってきた。大人三人がゆうに横になれるサイズのベッドで、エリオットと、小柄なリリィが2人並んで横になることは容易な物だった。

部屋にある大きなソファに座りながら、アークは2人の様子を見守る。

 

「えぇ…少しグズってましたけど、ようやく。」

 

「そうか…。」

 

「アークさん…ありがとうございます。家族と再会させてくれて…。」

 

「…気にするな。これが私なりのお前達家族への贖罪だ。」

 

よもや自身の部下の命令でこのような事態になるとは予想だにしなかったアーク。リリィ達への罪の意識から、彼なりに償おうと考えてこうして家族との再会を催したのだ。

 

「でも…私は嬉しかった…。それには変わりありません。」

 

「そうか。…ならば感謝の言葉は受け取っておこう。」

 

こうでもしなければ、彼女は引き下がらない。そんな予感がしたアークは、ここは自分が折れることを選んだ。それに満足したのか、リリィは静かに微笑む。

おもむろに彼女は立ち上がると、ソファに移る。アークに寄り添うように。

 

「…良いのか?離れても。」

 

「大丈夫です。よく…寝ていますので。」

 

「そう、か。」

 

何となく、何となくリリィの肩に手を伸ばし、そっと自身の方へ抱き寄せる。

それに彼女は何の抵抗もなく、唯々アークにされるがままだ。

 

「………。」

 

見下ろせば、ジッと自身を見つめる紫色の双眼。窓から差し込む月明かりに照らされ、彼女の金髪も相俟って、この世の物と思えぬほどに神秘的だった。

ゴクリと固唾を呑む自身を見つめるその目がそっと閉じられる。そのまま微動だにしない。彼女の思いを察したアークは、その唇に、そっと自身のそれを重ねる。

 

「ん……んっ…!」

 

ついばむ音が、部屋に木霊する。唇を重ねた瞬間、待ち望んでいたかのようにビクリと身体を震わせた彼女は、リードをアークに預けて、唯々受け身でキスを受け入れる。こうして見ると、未だ生娘に見えなくもないのが不思議だった。

 

「ん……れる…ちゅ…っ…。」

 

舌を差し込めば、彼女の方から舌を絡め、そして腔内を舐め合う。受け身に回っていた彼女に、スイッチが入ったようだ。そんな彼女の舌技に、思わず快感を覚えたアークは、せめてもの抵抗と言わんばかりにドレスの上から彼女の乳房をそっと撫でる。

 

「ん…っん!」

 

舌と胸を刺激されて堪らないのか、ビクビクと身体を震えさせる。それがまたそそられて、舌を絡めながらの胸の愛撫を続ける。

 

「んっ!ぷぁ…っ!れる…っ。」

 

どうやら乳首にドレスの生地が擦れたようで、一層大きく身体を震わせる。しかしアークの舌に吸い付くことを止めず、まるで赤子がミルクを求めるようにひたすら舌を絡めて吸い上げていく。

 

「ぷは……全く…加減を知らんのか…。」

 

「ぁ……ご、ごめんなさい…。」

 

「…まぁ、強くと求められるのも悪くはないがな。そんなにキスが良かったのか?」

 

「…ぅ……は、はぃ……。」

 

キスが、と言うよりも舌を絡めると言うのが良いのだろう。初めてディープキスをしたときも、身体の力が抜け、股を濡らすほどに感じていたのだから。

 

「仕方ないな。…ほら。」

 

「わ…っ!ひゃ…!」

 

リリィは軽く持ち上げられたかと思えば、アークと対面になって太股に跨がるように座らされる。

 

「こうすれば…しやすかろう?」

 

「ぁ……ん…んむぅ…!」

 

次は真正面から抱き締められてのキス。

服越しに互いの心臓の鼓動が伝わってくる。

自身だけではなく、相手も鼓動を早くして興奮している。

それをより感じることで、2人のキスはより激しく舌を絡め合う。

 

(だめ……キス………きもちいぃ…)

 

腔内を嘗め回されるという感覚が、脳を蕩けさせるような感覚を与えてくる。うっとりと、快楽の赴くままに、リリィはアークの唇を、舌を、必死についばんでいく。

そんな中…

 

(ん……?)

 

ふと、下腹部に何かが当たる感覚を覚える。

固くて…長い何か…。

リリィは気になってそれにそっと手を伸ばし、触れてみる。

 

「むっ……。」

 

ピクリと、アークの身体が震えた。

もしかしなくてもこれは…。

 

「えと……アークさんの…おっきく…なっちゃいました…?」

 

「仕方なかろう…?かく言うお前も、もう濡れているんじゃないのか?」

 

「そ、それは……!あっ!触っちゃ……はぅ…っ!」

 

案の定、ショーツに手を伸ばせば、リリィも人のことを言えないくらいに洪水状態だった。

既に互いに、身体を重ねる準備は万端である。

 

「…欲しいか?」

 

「………っ。」

 

顔を赤らめて視線を逸らす。

だが拒否の言葉がない以上、欲していると言うことだろう。

だがこのような表情を見せられては、少し意地悪をしてみたくなると言うもの。

 

「どうした?…欲しいと言わなければ、挿入(い)れてやらんぞ?」

 

「ぅ……うぅ~…」

 

そしてまるで焦らすかのようにショーツ越しに、反り勃った逸物を擦り付けてくる。リリィからしてみればこれも気持ちの良いものだが、奥を突かれる気持ち良さを知った以上、何処かもどかしく、そして物足りなさがある。

だが欲しいと、唯一言がどことなく恥ずかしく、中々口に出せないのが現状。

2つの思いが鬩ぎ合い、そして悩む間にも擦り付けは続き、イケない気持ちよさが蓄積されていく。

 

「なかなか…頑固だな。」

 

かく言うアークも我慢していた。

早くリリィの膣内に挿入したい。一刻も早く、彼女の中で果てたい。

だが焦らしに焦らして、その上で彼女の口から求めさせたいという彼の趣向が、挿入を我慢させていた。

 

そんな互いにとっての生殺し状態が数分間続いた。

 

度重なる互いの性器の摩擦により、接触部はそれはもうとんでもないことになっていた。

止め処なく溢れる愛液と先走りにより、ズボンとショーツはぐしょぐしょに濡れており、ぬちゃぬちゃと言う音がより鮮明に響いている。

互いに我慢し続けた結果である。

挿入(い)れたい。

挿入(い)れられたい。

2人の思いは同じはずなのに。

 

((もう……

 

 

我慢できない…!))

 

奇しくも、2人の我慢の限界は同時だった。

示し合わせたかのようにアークは逸物をズボンから解放し、

リリィはショーツのクロッチ部を横にずらす。互いの性器が自ら分泌したぬめりによりテラテラと光る中で、

アークは逸物に手を添えて固定し、

リリィはそれに向かってゆっくりと腰を落とした。

 

「くぅぅっ!!」

 

「あぁぁっ!!」

 

待ち望んだ感覚が、そこにはあった。

突き抜けるような快感が迸り、一突きで二人は達してしまう。

我慢に我慢を重ねて、その果ての強い快感は、2人を絶頂させるには充分な物だった。

 

「く……全く、相変わらず…気持ち良すぎる…。」

 

「ぁ…ありがとう…ございます…。私も……きもちぃぃです…。」

 

「だが…一回では満足しきれないだろう?」

 

「ふぇ……?ぁぅっ!?」

 

膝裏に手を回されていきなり身体を持ち上げられたかと思えば、一気に奥まで突き入れられる。子宮口を突かれ、リリィは思わず身体を仰け反らせてしまう。自身の体重が掛かっている分、普段の勢いよりも強く突き上げられたことで、一層強い快感が駆け巡ってきた。ズプズプと身体を上下させられ、いつも以上にヨガるリリィに、アークは大きな興奮を覚える。

 

「アー…クさん…!ちょ…と……激し…ひゃぅ!?」

 

がっつきすぎと言わんばかりに抗議が来た。

だが我慢していた分と、普段よりも強い快感でそれどころではない。アークの理性はぶっ飛んでいた。

 

「やん!ぅあっ…はっ…!んん…っ!」

 

突き上げる度に甘い声で喘いでくる。それが更にアークの突き上げを加速させていく。

激しい抽送で結合部からは愛液と共に、最初に出された精液が掻き出され、更に時折吹き出す潮により、アークのズボンはエラいことになっていた。

だがそんなことはお構いなしと言わんばかりに快楽を貪り、子宮口を突き上げてリリィを喘がせていく。

 

「あっ!あっ!あぁっ!」

 

イキっぱなしなのか、しきりに膣が締まり、アークの射精感を高めていく。それに伴い、陰茎は更に大きく肥大し、膣が押し広げられたことで、リリィに与える刺激は尚も強くなる。

膣全体を前後することで満遍なく擦られ、極上の快楽を彼女に与え続けていた。

 

「くっ…そろそろ…出すぞ…!」

 

「はっ!あっ!あぁっ!ぅあぁっ!」

 

もはや耳に届かない。

イキ続けているリリィは、膣からの電気信号に翻弄され、それを脳内で処理するのに一杯一杯。

そんな彼女に構うことなく、アークは精を放つべく思い切りペニスを今日一番と言わんばかりに突き入れる。

 

そして…

 

 

「あ…あぁぁあぁぁぁあっ!!」

 

今日二発目となる濃厚な精子が子宮口を通して子宮内部にドクドクと流し込まれる。

熱く、そして幸せなその感覚を、リリィはぷるぷると身悶えして受け入れる。

子供が出来るかも知れないのに、

いけないことなのに、

それでも幸せだから止められなかった。

その背徳感が、リリィをよりセックスへと填まらせていた。

 

「はぅ……また…いっぱい…。」

 

イキ止んで、ドロリとした精液が流し込まれたお腹を、ウットリとさする。

セックスによる快楽で幸せ。

そしてリリィにとっては、アークが激しく自身を求めてくれる事が何よりも嬉しかった。

女性としての魅力が足りないことに、リリィはコンプレックスを抱いていた。

胸の成長が乏しいうえに、くびれも少ない。

だがそんな自身を女性として激しく求めてくれたこと。それが何よりも。

 

「アーク…さん…。」

 

「ん…?むっ…!」

 

「ちゅ……ん……んぅ…!」

 

こちらから唇に吸いつき、そして貪る。

少なくとも…少なくとも今は、

彼に女として必要とされていたい。

リリィの中で彼は、大きな存在となりつつあった。

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