※この作品はR-18です。

錬金術士ライザが幼馴染の父親と背徳交尾しまくって調教された挙句、親友であるクラウディアを中年親父に売り渡し、自分と同じハメ穴に変えていく話   作:黒胡椒サラミ

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㉒(ライザと、それからクラウディアと)

「んぃい゛いいいイイっっ!!!!♡♡♡♡ ――おっ♡ ひぃいいいいいい゛っ!!!!♡♡♡♡ ――あお゛っ♡♡ いっ、イクぅううううううっ♡♡ ち、チンポすごっ♡ 長チンポでおマンコイクっ♡♡ あたしのメス豚マンコイッちゃうよぉおおおっ♡♡♡」

 

 ライザは恥も外聞も無くイキ散らしている。ライザが着ていたはずのネグリジェは、かなぐり捨てられたようにベッドの足元に落ちている。そして何も身にまとっていないライザは、ザムエルのベッドに四つん這いになり、両手でシーツをぎゅっと握りしめ、そのベッドの持ち主の肉棒で秘所を深々と貫かれていた。

 クラウディアは、その場から逃げ出すことも、悲鳴を上げることも忘れて呆然としていた。全裸のライザが、同じく全裸のザムエルに犯されている光景は、それくらいクラウディアに理解可能な範疇を超えていた。

 

「――お゛お゛っっ♡♡♡♡ イグっ♡ イグイグイグっ♡♡ いぎゅぅううううっ♡♡♡ ――ダメっ♡ マンコ裏返る♡♡ しゅごしゅぎるよぉっ♡♡♡♡」

 

 ライザの激しいイキ声とは裏腹に、ザムエルの腰の動きはむしろゆっくりとしていた。ライザの秘裂を出入りするザムエルのデカマラは、彼女の肉厚パイパンマンコを限界までミチミチに押し広げている。その上で、長大な竿が時間をかけて奥まで侵入し、同じくらいの時間をかけ、ずるずる、ずるずると音を立ててギリギリの位置まで抜かれる。鞣されたような肉竿には、ライザの愛液がふんだんにまぶされており、全体がテラテラと黒光りしていた。

 

「――ヒぅっ♡♡ イっ♡♡ あおおおっ♡♡ カリがっ♡ ひっかかって♡ ぞりぞりっ♡ あたしのっ♡ おマンコっ♡ ――んっぃいいいいいっ!!!?♡♡♡♡」

 

 半分白目をむいて息絶え絶えにながら、ライザはまるでクラウディアに実況するかのように、自分の中を往復するご主人様チンポの無敵具合と、自分自身のザコメスっぷりを口にする。シーツを握りしめ歯を食いしばっても逃がせない快感によって、ライザの理性は根本から破壊され、アクメしながらおチンポ様にマンコ奉仕するしか能の無いメス家畜へと、彼女を変貌させていた。

 ザムエルとライザが行っている行為は、性知識に乏しいクラウディアが初めて目にするには、あまりにも刺激が強すぎた。それは「セックス」という単語がおままごとに思えるような、動物の本能むき出しの交わりだった。そしてそれに圧倒され、クラウディアの脚はその場に縫い留められてしまった。

 ライザがイクたび、彼女の腹筋はベコベコと痙攣し、下腹部にある怪しい紋様が淡いピンク色に発光する。ザムエルの腰が押されるのに合わせて、ライザの両足の指がぎゅうっと丸まり、背骨をゾクゾクと何かが走り抜けていく様子も、クラウディアにははっきりと見えた。

 

「よぉ、クラウディア」

「――――っ!!」

 

 クラウディアは息をのんだ。ライザを責め立てているザムエルが、それが何でもない事かのように、何気ない調子でクラウディアに声をかけてきたからだ。

 

「ザ……ザムエル、さん」

「起こしちまったか? すまねぇな、俺のメスがうるさくしてよ」

「え……」

「オラ、聞こえてるかライザ。クラウディアだぞ? ――ふんっ!」

「イっっクぅうううううううっ!!!!♡♡♡♡」

「ラ……ライザ?」

 

 訳が分からなかった。

 昼間、あれほど親身にクラウディアの相談に乗ってくれたザムエルが、クラウディアの一番大切な親友のライザを、乱暴に泣かせている。顔一面を涙で濡らしたライザは、とても苦しそうだが、同時にとても気持ち良さそうで、それ以上に幸福そうに、クラウディアの目には映った。

 

「ザムエル、さん……。ライザと……な、なにを」

「んん? ああ、お嬢様には分からないか。まあ、初めて見るだろうからなぁ。――そうだ、俺が説明するより、ライザに説明してもらったほうが分かりやすいぞ。おいライザ! 聞いてんのか!」

「――あっうううっ♡♡ ひっ♡ ん゛おっ♡♡ き、聞こえてましゅぅっ♡♡ だから♡ おくグリグリやめてぇ♡♡ それされると、奥イキ止まらなくなるんでしゅぅっ♡♡」

「うるせぇ! イってばかりいねぇで、お前が俺に何をされてんのか、クラウディアに説明しろ!」

「は、はいぃっ♡♡♡♡」

 

 ライザの顔がクラウディアのほうを向いた。ザムエルがライザの手首を掴んで引っ張り、強引に向きを変えさせたのだ。ザムエルのピストンが早くなった。ライザの上半身が反り、ばちゅばちゅという荒々しい抽挿音にあわせ、たわわな胸がぶるんぶるんと奔放に揺れる様子が、より露わになった。

 

「ご、ごめんねクラウディアっ♡♡」

「――っ!」

 

 クラウディアの身体が、ビクリと震えた。クラウディアとライザの目が合う。ライザは両目から涙を零しており、眉はクラウディアへの申し訳なさと快感にひそめられている。クラウディアが知っていたはずの、天真爛漫な少女の瞳には、淫欲にまみれたハートマークが浮かんでいた。

 

「ごめんねっ♡ 今まで秘密にしててっ♡」

 

 ライザはデカチチをはしたなく揺らし、中年ご主人様チンポに翻弄されながら、クラウディアへの懺悔を口にする。

 

「――これがあたしなのっ♡ あたしは錬金術士じゃなくって――、ザムエルさんの――ご主人様のメスなのっ♡ ――ンいっ♡♡ ――あっ♡♡ あたしっ♡ ご主人様のおチンポにレイプされてっ♡ 支配してもらったメス奴隷なのっ♡♡ ――っんお♡♡ いまっ♡ カリが♡ 気持ちイイとこゴリってしたぁっ♡♡ イクうぅうううっ!!!!♡♡♡♡」

 

 クラウディアはカタカタと小刻みに震えながらも、ライザたちから目を逸らすことも、ライザの告白に耳を塞ぐこともできない。ただ、バクバクと鳴る心臓を手で押さえ、ゴクリと喉を鳴らしただけだ。

 メス、レイプ、奴隷。それらの聞きなれない単語の意味が、どうしてかクラウディアにはすぐに理解できた。「ザムエルのメスにされた」という言葉の意味を、クラウディアは十分に理解していた。

 クラウディアの親友であるライザは、それ以上にザムエルのメスだった。長大な肉棒をマンコに突き入れられ、あへあへとヨガり狂うメス犬だった。今のライザの姿は、クラウディアが知る彼女とは全く違うように見える。奔放で、淫らで、どうしようもなく浅ましい。しかし不思議なことに、その中には、普段のライザの明るく健康的で、天真爛漫な魅力も色あせることなく含まれているのだ。

 遠慮なしの喘ぎ声に混じって、ライザの告白は続いた。クラウディアと友達になってから間もなくして、ライザがザムエルにレイプされたこと。それから激しくしつこい調教を受けて、身も心も堕とされてしまったこと。クラウディアのいない場所では、常にチンポを生ハメしてもらっていたことなどを、ライザはイキながら、親友に事細かに伝えた。

 

「――それで♡ それでねっ♡ 今日はあたしっ、ご主人様に種付けしてもらうのっ♡♡」

 

 種付け。これもクラウディアには耳慣れない単語だ。しかし、クラウディアの処女の子宮は、その単語に反応してキュンと疼いた。

 

「ナマ出しは、これまでもいっぱいされたけどっ♡ 今日は、本気の種付けだって、ご主人様がっ♡ だって今日から、ご主人様のオナホは、あたしだけじゃなくなるからって♡♡ だからあたし――やっと、やっとザムエルさんの赤ちゃん♡ 孕ませてもらえるのぉっ♡♡」

 

 そこでライザは目をつぶって歯を食いしばり、腰を中心に全身を痙攣させた。ザムエルの腰が、ぐりぐりとこねくり回すように円を描く。デカマラがライザの膣内を隅々まで引っ掻きまわして蹂躙する。「よく言えたな」のご褒美だ。

 

「――え、えへへ……♡♡ またイッちゃったぁ……♡♡ こし……溶けてるよぉ……♡♡ クラウディア……♡ ザムエルさんのおチンポ……♡ とっても気持ちイイよ……♡♡ ――ん♡ ちゅぅ……♡ んはぁ……♡」

 

 盛大に深イキすると、ライザは頭の向きを変え、ザムエルと濃厚な口づけを交わし始めた。ライザとザムエルの身体はあらゆる場所で繋がっていて、岩に貼り付いた貝のように、生半可なことでは取れないように見えた。

 そしてしばらくの間、オスとメスはクラウディアのことを視界から消したように、二人だけの世界で愛を確かめ合っていた。

 

「あ……ああ…………」

 

 その光景を目の前にして、クラウディアの中では、何かが音を立てて崩れていた。

 親友のライザは、ずっと男の玩具にされていた。優しくて頼りになると思っていた――それどころかクラウディアが想いを寄せ始めていたザムエルこそ、ライザを玩具にしていた張本人だった。信じていたものの多くが一瞬で壊れた。足元にぽっかりと黒い穴が開き、そのまま奈落に転落していっているような気分だ。

 ザムエルは、ライザの穴にハメながら、そんなクラウディアの様子を見て、その絶望した表情こそ、自分が求めていたものだと思っていた。

 つい数時間前に、ザムエルはクラウディアに告白されたばかりだ。クラウディアは可愛らしく恥じらいながら、ザムエルのことが好きだと言った。――思えば、その時にクラウディアの処女を頂こうとすれば、それは可能だったはずだ。しかしそうせず、こうやってわざわざ全てを明かしてやったのは、クラウディアのこの表情が見たかったからだ。

 今、クラウディアは、何もかもが信じられないという気持ちだろう。精神がガタガタに揺さぶられ、ひょっとしたら崩壊寸前かもしれない。ザムエルが培ってきた彼女からの信頼も、粉々に打ち壊されてしまった。

 積み上げてきた信頼をぶち壊す感覚は、自ら苦労して作った積み木の城に、ハンマーを一振りする時の快感に似ている。だが、ザムエルが求めているのは、そんな一瞬の浅い満足ではない。以前から考えていたように、ザムエルはクラウディアの全てを自分のものにするつもりだった。立派な「お父様」に愛されて育ったお嬢様の全てをぶち壊して、自分専用の、自分好みのメスを、一から作り直すつもりだった。

 昼間の告白を受け入れれば、クラウディアに甘い夢を見させてやることはできただろう。しかし、それではザムエルが本性を偽り続けることになる。それではいけない。――クラウディアは、ザムエルのケダモノのような本性を知ってなお、彼を受け入れて、全てを捧げなければならないのだ。

 

「ご主人様ぁ……♡」

 

 ザムエルがクラウディアのことばかりを考えていたのを察知したのか、ライザが甘えた声ですり寄って来た。ライザは熱い吐息を吐きながら、ザムエルの手を、自分の下腹部に添えさせる。そして熱っぽく囁いた。

 

「今は……あたしのことだけ考えてください……♡ あたしのココに……種付けすることだけ考えて……♡ お願いですからぁ……♡」

「へっ、そうだったなライザ。お前も今日まで、このお嬢様を堕とすために、良く協力してくれたぜ。褒美に、オレの種で孕ませてやる」

「ありがとうございます……♡ あたし、ご主人様のメスになれて……ほんとに幸せな女の子です……♡」

「レントの腹違いの弟か妹だ。お前の腹がデカくなったら、あいつにも見せてやれよ?」

「はい……♡」

 

 二人は再び自分たちの世界に閉じこもり、愛情たっぷりにねちっこく腰を揺らし始めた。

 ザムエルは今夜、クラウディアを自分の二人目のメスにする。それは単なる彼だけの決意ではなく、ほとんど確定的な未来だった。クラウディアを確実に堕とせるという確信を得られるまで、今日までザムエルは辛抱してきたのだ。だから、クラウディアは今夜堕ちる。

 そしてその祝いと褒美に、ザムエルはライザを孕ませてやることにした。

 ライザは既に、妊娠確定の排卵誘発剤を、ザムエルから口移しで飲んでいた。ライザは、子宮と卵子すらザムエルに差し出して、自分の全てを下衆中年の手にゆだねることに、何の躊躇もしなかった。村にいる両親のことも頭になく、ただただ、ザムエルの種を受け入れて孕むのが待ち遠しい。彼女のマンコは、かつてないくらい情熱的に、ご主人様チンポにむしゃぶりついていた。

 

「クラウディア……♡ クラウディアも、あたしが妊娠するところ、ちゃんと見ててね……♡」

「にん、しん……?」

「うん、そうだよ♡ あたし、今からママになるの。ザムエルさんのおチンポから、びゅるびゅる~~って、すっごく濃い精液を出してもらって、子宮と卵子もレイプしてもらうの♡ ごめんねクラウディア。あたしが一番にザムエルさんに孕ませてもらうけど、ちゃんとクラウディアもママにしてもらえるから、ちょっと待っててね」

「ダメ……ダメよ……ライザ……」

「クラウディア、震えてるの……? ……うん、そうだよね。怖いよね。でも、心配しなくて大丈夫だから。クラウディアもザムエルさんのメスになれば、きっとあたしの気持ちが分かるから」

 

 ライザは優しい表情で微笑んだ。それは既に、孕むことを受け入れた「母」の顔だった。そんな親友の微笑みを見て、クラウディアは恐れよりも、美しさを感じて息をのんだ。

 

「射精するぞ、ライザ」

「はい、ご主人様」

 

 ザムエルが静かに告げると、ライザは、彼のことは何もかも分かっているという風に頷いた。ライザは確かにザムエルの性奴隷で、ザムエルは彼女にとって絶対的な支配者である。しかし、幾多の調教を乗り越えて、二人の関係はそれ以上のところに進んでいた。二人は完全にお互いを理解し、長所も短所も含め、完全にお互いを受け入れていた。それを「愛」以外のどんな言葉で表現できるだろうか。

 二人はどちらからともなく口づけをして、手を絡ませ、性器同士を一番深いところまで結合させた。

 

「――ぁ♡」

 

 そして、今までの動物のような激しい交わりとは裏腹に、むしろ静かで厳かな調子で、種付け射精が始まった。

 

(出てる……♡ ご主人様の精子が……あたしのナカに……♡ いつもと違う……♡ 分かる……♡ あたし、孕むんだ……♡)

 

 すうっとライザの頬を流れ、ぽたりとシーツに落ちた涙は、悲しみとは無縁のものだ。最愛のオスの遺伝子で孕むことを成し遂げたメスの心には、一点の曇りもない。身を焦がすような凄まじい快楽に打ち震えながら、ライザは無上の幸福が心を満たしていくのを感じていた。

 どくん、どくんと肉棒が脈打ち、亀頭にかぶりついた子宮口が、そこから吐き出された重たい種汁を、ごくごくと飲み干していく。子宮がぱんぱんに張り詰めるくらいのザーメンが放出されても、外には一滴も漏れてこなかった。

 ライザの子宮内で、無数の精子が卵子に群がっていく。ライザの卵も、ライザ本人と同じように、強い精子にレイプされることを喜んで受け入れていた。ザムエルという底辺中年親父と、ライザというスタイル抜群爆乳美少女の遺伝子が、ラブラブになって混ぜ合わさっていく。ある種冒涜的な、神をも恐れぬ行為――しかしこの時、実際に二人は、何も恐れていなかった。

 

「――ん♡ むぅ……♡ ちゅぅ……♡ ――んはぁ……♡ ……射精、終わりましたか……?♡」

「ああ、よく頑張ったな、ライザ」

「ありがとうございます……♡」

 

 中出し種付けが終了すると、ザムエルはライザを褒めた。この種付けでライザが妊娠したことを、ライザだけでなく彼も確信していた。ライザはにこりと微笑むと、すぅっと眠りに入るように気絶した。静かなように見えて、それくらい彼女が受けていた快感は凄まじかったのだ。

 ザムエルはライザをベッドに寝かせると、まるで母体を労わるように、その身体の上にシーツをかけてやった。そして、眠るライザの頬を優しく撫でると、打って変わって鬼気迫る顔になり、振り向いた。

 

「……さぁて」

「――!」

「次はお前の番だな、クラウディア」

 

 ザムエルの視線の先には、胸を押さえて立ちすくむクラウディアがいた。

 

 

====

 

 

「こ、来ないで……」

「どうした? 何をそんなに怯えてるんだ?」

 

 ベッドから降りたザムエルを前に、クラウディアは一歩後ずさる。薄暗闇の中で、ライザの愛液にまみれたザムエルのそそり立つ肉棒が、不気味に光っているのが見えた。

 ザムエルは、今日まで優しい大人のふりをして、クラウディアの心を弄んでいた。ライザの告白によって、それは明らかになった。ザムエルの目的が、クラウディアをライザと同じようにすることだというのも、理解できた。

 

「どうして俺を睨むんだ?」

 

 クラウディアは自分の心を奮い立たせ、ザムエルを睨みつけていた。しかし、その視線にはいまいち迫力が無い。湧き起こってこなければならないはずのザムエルに対する怒りが、どうしてかクラウディアの中に湧いてこないのだ。この男は、親友であるライザに酷いことをして、自分をだましていた。それに怒り、彼を憎もうと思っても、どうしてか憎めないのだ。

 クラウディアが我知らず後ずさっていたのは、ザムエルに恐れを抱いたからではない。彼女は、ザムエルの理不尽を受け入れようとしている自分の心に、底知れぬ恐怖を感じていたのだ。

 ザムエルが、一歩一歩近づいてくる。そそり立つ彼の肉棒から、目が離せない。この部屋に満ちたザムエルの体臭が、頭がくらくらするくらいかぐわしい。

 

「……クラウ」

「――っ!」

 

 ザムエルが立ち止まった。彼は自らクラウディアに襲い掛かるようなことはせず、彼女の数歩前で、単に緩やかに両手を広げた。まるで、「お前のほうから、俺の胸に飛び込んで来い」とでも言いたげに。

 実際、ザムエルの逞しい胸を見て、クラウディアの心臓は高鳴った。後退していた足が止まり、逆に前に出かけた。――しかし、それをしてしまえばお終いだということも、クラウディアは知っていた。そうすれば、自分もライザと同じようになってしまう。

 

(そうよ、そんなことしたら、私もライザみたいに――)

 

 クラウディアの脳裏に、さっきまでのライザのように、ザムエルの肉棒で滅茶苦茶に犯されている自分の姿が閃いた。ザムエルに抱かれているクラウディアは、とても浅ましく、淫乱で、恍惚とした顔で喘いでいた。とても、とてもとても幸せそうで、満たされた表情。自分もあんな風になってしまうだなんて――

 

(――――ダメっ、ダメよっ!)

 

 気丈にも、まだクラウディアは己を保っていた。彼女は自分を りつけ、唇を噛み締めて、さらに強い視線でザムエルを睨んだ。

 

「あなたは今まで、私のことをだましてたんですね! あなたのことを信じてたのに、どうしてこんな酷いこと――」

「酷いこと? お前は、ライザが俺に酷いことをされてるように見えたのか?」

「――っ」

「ライザが、望んでもいねぇのに俺にハメられてるように見えたのか?」

 

 クラウディアは、ザムエルの問いを否定できなかった。ライザが心から望んでザムエルのモノとして振舞っていたことを、クラウディアは理解してしまっていたからだ。

 そして、クラウディア自身も、心の奥でそうなりたがっていた。目の前の逞しい男に支配されることを、彼女の身体が求めていた。何もかも忘れ、理性すら振り払ってこのオスの胸に飛び込み、赤ん坊のように甘えたいと、クラウディアの魂が願っていた。クラウディアもライザと同じだ。クラウディアもライザと同様に、オスに犯され支配されることをどうしようもなく望む、天性の穴奴隷の素質を持つメスなのだ。

 そう、だからこそ、ザムエルはクラウディアを堕とそうとした。もしかしたら、クラウディアが父親に連れられこの地にやって来たことすら、惹かれ合うオスとメスの運命だったのかもしれない。

 

「クラウ」

 

 ザムエルに愛称を呼ばれるだけで、クラウディアの脳は溶けそうになる。強張っている身体が弛緩し、身体の奥から何かが溢れてくる。しかしそれでも、クラウディアは最後の崖っぷちに立ちながら、何とか自分を保っていた。

 

「――はっ、――はっ、――はっ」

 

 ザムエルは腕を開いて立っているだけだが、それだけで、クラウディアの息は荒くなり、彼女は疲労困憊しつつあった。このままここに居れば、どうなるかはわかりきっている。だからクラウディアは、振り向くと、ライザをここに残していく後ろめたさを振り切って、階段を駆け下りそのままアトリエの扉を開いた。

 

「…………ふ~」

 

 クラウディアは逃げ出した。その場に残ったザムエルは、仕方ないという風に息を吐いた。それから彼は、微塵も慌てた様子を見せず、ズボンを履くと、剣を手に取って階段を下りた。

 

(ごめんなさいライザっ! ごめんなさいっ!)

 

 アトリエを走り出たクラウディアは、涙を流して息を切らしながら、海岸に向かう小道を駆けていた。同時に彼女は頭の中で、必死にライザに詫びていた。あんなことを告げられてもなお、ライザがかけがえのない親友であるということは、クラウディアの中で変わりなかったのだ。

 ぐちゃぐちゃの思考を抱えたクラウディアの脚は、考えるより先に、海岸の桟橋を目指していた。そこにつないである小舟に乗れば、ラーゼンボーデン村に戻れる。そうすれば、屋敷にも帰れる。

 

「え……。どうして……」

 

 しかし、クラウディアが乗って来たはずの小舟は、そこに無かった。夜の桟橋には、緩やかな黒い波が打ち寄せているだけだ。クラウディアは驚愕しているが、こうなるのは当然だろう。堕とすと決めたメスが逃げる手段を、あの男がそのまま残しておくはずが無いのだ。

 クラウディアは呆然と海を見たが、それで偶然船が通りかかるような場所ではない。泳いで対岸にたどり着くことも、できようはずがなかった。

 どうしよう。どうしたらいいのだろう。クラウディアは悩んだ。早くしなければ、ザムエルが追ってくる。逃げなければならないが、どこに逃げたらいいのだろう。

 

「あ……」

 

 周囲を見渡していたその時、クラウディアの目に、あるものが映った。

 

 

===

 

 

(…………もしかして、ここに入ったのか?)

 

 ザムエルは無言で眉をひそめた。

 クラウディアから遅れることしばらくして、彼も海岸にたどり着いていた。クラウディアに逃げる手段はなく、ザムエルなら彼女の足跡をたどることも容易だ。急がずとも、追いつくことは可能だった。

 

「――チッ!」

 

 しかし彼は思い違いをしていた。ザムエルが舌打ちしたのは、逃げるクラウディアに対するいら立ちからではなく、むしろ自分自身の考えの浅はかさに対してだろう。

 

(……まさか、「また」この坑道に潜る時が来るとはな)

 

 傭兵の習性で、剣と最低限の道具を持ってきて良かったとザムエルは思った。

 クラウディアの痕跡は、海岸の砂浜から、この岩場の陰になった洞窟にまでのびている。彼女がここに入ってしまったことは、疑いようも無かった。――水没坑道。いつかザムエルとクラウディアが閉じ込められた、モンスターうごめく放棄された坑道である。

 

「馬鹿野郎が……ッ」

 

 今度の罵りは、はっきりとザムエル自身に向けられたものだった。彼はカンテラに光を灯すと、剣を鞘から抜き放ち、水の気配がする暗闇の洞窟へと足を踏み入れた。

 

 

===

 

 

 クラウディアがその洞窟に逃げ込んでしまった理由を、一言で説明するのは難しい。そこが危険な場所であることを、以前に彼女は身をもって体験していた。それでもなお、クラウディアがそこに逃げ込んだのは、そこに閉じ込められた時の恐怖よりも、そこから解放された時の希望のほうが、彼女の中に印象として強く残っていたからだ。

 何の皮肉か、それとも矛盾か。クラウディアはザムエルから逃げようとして、ザムエルに救われた洞窟の中に足を踏み入れた。混乱した少女は、「この洞窟で待っていれば、あの時のようにザムエルが助けに来てくれるかもしれない」と思ったのだ。

 水没坑道の中は暗く、星明りの下と違って一寸先も見えない。それでも、わずかに発光する壁面の鉱石や謎めいたキノコがもたらす明かりを頼りに、クラウディアは奥へと進んだ。

 

(ザムエルさん……! 助けて……! ザムエルさん……!)

 

 自ら危険なほうへと進みながら、逃げてきた相手に必死に救いを求める。クラウディアの思考は、やはり矛盾していた。

 

「――!!」

 

 道の途中にはやはりモンスターがいて、それに気付くごとに、クラウディアは方向を変えた。既に自分がどこを歩いているのかもわからない。それでも、彼女は足を止められなかった。

 足の裏が段々と痛くなってきた。ネグリジェ姿のまま、裸足でアトリエを出てきたので、早くは走れないし歩けない。ところどころにある水たまりの水が、刺すように冷たい。クラウディアは泣きじゃくりながら、壁際を這うように奥へ奥へと進んだ。

 やがて足に限界が来たころ、クラウディアは洞窟の床にへたり込んだ。ここは真の暗闇だ。自分が今いるのがどのくらいの広さの空間で、周囲に魔物が居るのかどうかすら、クラウディアには分からなかった。

 

「……うっ……うう…………」

 

 悲痛なすすり泣きが、洞窟内で小さく反響する。千切れそうな心の中で、クラウディアが救いを求めていたのは、やはり自分の父親ではなく、ザムエルだった。

 

(ザムエルさん……。ザムエルさん……)

 

 はじめは粗野で乱暴な、怖い人だと思っていた。村の人からも――実の息子であるレントからも良い噂を聞かなかったので、それを信じていた。しかし、ライザは彼をかばい、そんなライザに説得されて一緒に彼と冒険するうち、頼りになるところもあると分かってきた。がさつでも力強く――理知的なクラウディアの父親とは、対照的な魅力があることを知った。前にこの洞窟に閉じ込められた時は、命を懸けてクラウディアを守ってくれた。折れそうになったクラウディアを、不器用でも一生懸命励ましてくれた。

 それからはかなり仲良くなって、他愛ない話もした。クラウディアの淹れたお茶を美味しいと言ってくれて、クラウディアが演奏するフルートを称賛してくれた。一緒に汗だくになって露天風呂を作ったし、ライザに隠れて、人に言えない色々なことを彼とした。

 しかし、自分はやっぱり騙されていたのだ。ザムエルが興味を持っていたのは、クラウディアの身体だけだった。それなのに――それでも、ザムエルと過ごした時間の全部を否定することは、クラウディアにはどうしてもできなかった。

 

「ザムエルさん……助けて……」

 

 クラウディアは両ひざをかき抱き、そこに顔を埋めた。

 暗闇から、何か大きな生き物の気配が忍び寄ってきている。それが魔物であることは、顔を上げてみなくとも分かった。

 

「ザムエルさん……」

 

 クラウディアは弱弱しくつぶやいた。

 

「クラウディア――!!」

 

 すると、まるでそれに答えたかのように、洞窟の中に大音声が響いた。クラウディアは反射的に顔を上げ、大声で叫んだ。

 

「ザムエルさん!!」

「――!! クラウディアか!!」

 

 ザムエルの声がして、彼が走る音も聞こえた。彼はクラウディアの声を頼りに、洞窟の中を行ったり来たりしているようだ。時折聞こえる金属音は、遭遇したモンスターと、彼が切り結んでいる音なのだろう。

 

「うおおおおおおおっ!! ――クラウディア!!」

 

 モンスターを切り伏せて、ザムエルはクラウディアのいる場所に近づいてくる。クラウディアは喉が枯れそうな勢いで、逃げてきたはずの相手の名前を呼んでいた。カンテラの光が、洞窟の壁を照らした。

 

「――クラウ!!」

 

 ズボンとブーツだけを身に着けた、上半身裸のザムエルの姿が、クラウディアの目にも映った。ずっと自分を欺き続け、逃げ出した自分を捕まえに来た男――そんな男の姿を目にした瞬間、少女の心に溢れたのは――

 

「ザムエルさん!!」

 

 抑えようのない喜びだった。

 クラウディアは両手を伸ばし、彼を自分のもとに迎え入れようとさえした。

 

「そこを動くなよ!!!!」

「――っ!!」

 

 しかし、ザムエルは鬼のような形相でクラウディアを怒鳴りつけた。彼は凶暴さを剥き出しにして、大剣の柄を強く握りしめた。その表情には、怒りを通り越して、殺気すら備わっていた。

 ザムエルが、クラウディアのほうに向かって、恐ろしい勢いで一直線に駆けてくる。彼は走りながら剣を構え、クラウディアに向けて振りかぶった。――クラウディアの頭上で、鋼と鋼をぶつけ合う音がした。

 

「ヌうううううううッ!!」

 

 ザムエルが歯を食いしばって吠えている。大剣を握りしめる腕の筋肉が膨張し、刃がギャリギャリと音を立てている。火花に照らされ浮かび上がったのは、クラウディアが今まで見たこともないモンスターだった。

 そのモンスターは大きな角を持ち、背中にはクリスタルのような結晶を背負っている。巨大な甲虫のようでいて、鉱物を思わせる無機質さに覆われている。まるで、この世界ではない異界から現れたような異質さだった。

 

「ぐおおおおおおおっ!!」

 

 ザムエルは全力で剣を押していたが、全盛期の力を取り戻しつつあった彼をもってしても、そのモンスターを鎧袖一触に切り捨てることはできなかった。それどころか、単なる膂力では敵わない。そう悟ったザムエルは、咄嗟の判断で刃の向きを変え、相手の力を受け流し、そのまま地面に腕を振り下ろさせた。地面の岩が割れ、洞窟全体に地鳴りがする。

 

「きゃああっ!?」

 

 モンスターの攻撃は、クラウディアのいる場所すれすれに振り下ろされていた。砕けた石が弾け飛んでも、ザムエルの剣が屋根となり、クラウディアの身体には傷一つ付かずに済んだ。その代わり、ザムエルのむき出しになった上半身には、霰のように石の礫が降り注ぎ、いくつもの切り傷、うち傷を作り出す。

 だが、ザムエルはその痛みを意に介さず、瞬き一つせずに大剣を振り上げた。それが魔物のもう一方の腕とぶつかって、再び激しい火花を散らした。

 

「ザムエルさん!!」

 

 クラウディアの呼びかけに答える暇も、彼女に逃げろと叫ぶ余裕も、ザムエルには残されていなかった。彼は歯を食いしばり、こめかみに血管を浮き出させて、正真正銘全力でモンスターと切り結んでいる。自分よりもはるかに大きな魔物に負けず、一歩も引かずにその場で踏みとどまっている。そうやって、鋼の大剣と岩の腕がぶつかり合う真下にいる少女に、傷一つ付かないよう守るのに必死だった。

 

「うおあああああッ!!!!」

 

 刃を打ち合わせるたびに骨が軋むような感覚を覚えながらも、ザムエルは斬撃の速度を上げていく。彼の耳には、大剣が悲鳴を上げるのが聞こえていた。金属がモンスターの外殻の強度に負けている。決着を急がねば危なかった。そして、何度目かに敵の腕を迎撃した時、大剣の芯にバギリと嫌な音が響いたのを感じて、ザムエルは動きを変えた。

 

「あっ――」

 

 クラウディアは、自分の身体がふわりと宙に浮きあがったのを感じた。モンスターの打ち下ろしをかいくぐったザムエルが、片腕で掬いあげるように、クラウディアの身体を掴み――そして渾身の力で投げ飛ばした

 

「きゃあっ!」

 

 クラウディアは砂ぼこりを立てて床に転がったが、それだけだった。気付くと、彼女の身体は戦闘域内から出ていた。

 ザムエルは後ろも見ずにそのことを確認し、大剣の柄を両腕で握りなおす。そして、相手の攻撃を迎撃するのをやめ、紙一重の動きでかわしながら、モンスターの首筋めがけて渾身の斬撃を打ち込み始めた。

 その戦いの様子を見ていたクラウディアは、悲鳴すら上げることができなかった。腰を入れた斬撃を見舞うため、ザムエルは大きく避けることをしていない。そのせいで、本当にすれすれのところをモンスターの攻撃が通過していく。鎧も着ていない生身の人間があの攻撃を受ければ、ザクロのように身体が弾け飛ぶのは、容易に想像ができた。

 しかしそれでも、クラウディアをかばうことを止めた今、明らかにザムエルの動きのほうが勝り始めた。野獣のような彼の速度に比べれば、モンスターは明らかに鈍重だった。懸念があるとすれば、彼の剣が最後までもつかどうかだけだった。

 

「――――!!」

 

 そしてその懸念通り、十数度目の打ち込みの際、ザムエルの大剣は切っ先から三分の一くらいのところで、甲高い音を立てて折れた。クラウディアは危うく、彼を助けるために、自分の危険も顧みずに飛び込みそうになった。

 だが、剣が折れたというのに、ザムエルの速度はさらに上がった。彼の口元が微妙に歪んだのは、勝利を確信したからだ。ザムエルの剣が折れたのと引き換えに、彼が何度も何度も叩いてきた魔物の首筋にも、大きな亀裂が走っている。ザムエルはもう一度吠え、敵の攻撃を避けて、剣を振りかぶりながら飛び上がった。

 

 

===

 

 

 巨大なモンスターの骸が、洞窟の床に横たわっている。折れた剣が首に深々と突き刺さっているが、そこからは血の一滴も漏れていない。やはりこれは、生物ではない別のものだったのだろうか。

 しかしそれでも、モンスターが機能を停止したことは確かだった。

 

「また閉じ込められたな……」

 

 既に死んだモンスターには目もくれず、ザムエルは出口に向かうための通路を確認していた。さっき通ってきたはずのそこには、なみなみと水が満ちている。長時間戦っていたせいで、水没坑道はその有様を変えてしまったのだ。

 しかし、ザムエルは慌てていなかった。前回閉じ込められた時とは違い、その後の調査でこのダンジョンのマッピングは済んでいる。水流の変化のパターンも掴んでいたから、数時間辛抱すれば、再び道が開けることは分かっていた。

 だが、その数時間が経つまでは、ここは外界から完全に孤立した状態だ。とすれば、彼が追ってきた獲物は、どうやってもここから逃げることは叶わない。ザムエルはクラウディアのところまで戻ってくると、床に座っている彼女を見下ろした。

 

「クラウディア」

 

 ザムエルは、戦闘後の荒々しい高揚感が残ったまま、無造作にブーツとズボンを脱ぎ捨てた。ギチギチに反り返ったイチモツが、洞窟の中に姿を現す。

 

「脱げ」

 

 ザムエルの命令は短かったが、そこには、クラウディアに有無を言わせぬ気迫が籠っていた。クラウディアは夢遊病患者のようにふらふらと立ち上がると、ネグリジェの肩紐に手をかけた。

 

「覚えてるかクラウ。前に閉じ込められた時も、お前は俺の前で服を脱いだ」

 

 ゆっくりとネグリジェを脱ぐクラウディアの前で、ザムエルは感慨深そうに思い出話を始めた。

 

「あの時から……いや、初めてお前を村で見た時から、俺はずっと、お前をコイツで犯してやりたいと思ってた」

 

 充血した肉竿は、まるで独立した意志を持っているかのように脈動している。極上の少女の肉体がすぐ目の前にあるのを察知して、精液と変わらない濃厚さのカウパーを垂らしながら、今か今かとその時を待っている。

 ネグリジェを脱いだクラウディアは、下にショーツを一枚身に着けているだけになった。彼女は腕を組み、ザムエルの目から胸の先端を隠している。

 

「見せろ」

「……はい」

 

 腕をどけろという命令にも、クラウディアは従った。腕の下から現れた乳首は、ピンとそそり立っている。まるでそれを恥じるように、頬を赤らめたクラウディアは、ザムエルから顔を背けた。

 

「――んっ」

 

 ザムエルは右手を前に出して、クラウディアの乳房を軽くつかんだ。たったそれだけで、クラウディアは鼻にかかった吐息を漏らしてしまう。さわさわと胸を揉まれるだけで、彼女の身体には、信じられないくらいの刺激がゾクゾクと走り抜ける。

 

「完璧に発情してるな」

「……っ」

 

 クラウディアに、ザムエルの言葉を否定することはできない。そうするには、彼女の肉体はあまりにも目の前のオスを求めて疼いていた。さっきの死闘を目前で見せられたことで、肉体が彼女の意志とは裏腹に、自分自身をトロフィーとして相手に捧げることを納得してしまっていた。

 ザムエルとしては、初体験くらいは家の中でハメてやろうと思っていたが、考えてみればこの場所は悪くなかった。前回は手も出せずに悶々とするしかなかったこの場所で、クラウディアの処女を貫くというのも、それはそれで、あの時のうっ憤を晴らすようで心地いい。

 

「分かってるなクラウディア。俺は今から、ライザにしたのと同じことを、お前にする」

「…………はい」

「お前の処女マンコに、俺のこのチンポをぶち込んで、お前を俺のモノにする」

「…………はい」

「今日だけじゃねぇ。お前は今日から、永久にずっと俺のモノだ。俺のチンポをハメまくって、俺だけしか見えねぇように、これからお前を徹底的に作り替えてやる」

「…………」

 

 ザムエルの非道な宣言を聞いて、クラウディアは心底悔しそうな表情をしていた。しかし、ザムエルが揉んでいる彼女の胸の奥では、ザムエルが言葉をかけてやるたびに、小さな心臓が高鳴っていた。

 

「それじゃあ、始めるとするか」

 

 そう言うと、ザムエルは何を思ったか、倒したモンスターの死体の傍に近寄った。そしてその場に無造作に寝転がると、モンスターの腕をちょうどいい枕にした。

 

「来い、クラウ」

「え……」

「俺がお前を無理やり犯すんじゃねぇ。お前が自分で跨るんだ」

「そんな……!」

 

 ザムエルは、クラウディアから引き返す道を徹底的に奪い取るつもりだった。無理にレイプされたという小賢しい言い訳が通らないように、クラウディアのほうからチンポを望ませるつもりだった。クラウディアにとってみれば、それは強引に押し倒されるよりも残酷な要求だったに違いない。

 

「嫌ならそれでもいいぜ。俺はお前に何もしねぇ。金輪際、指一本触れたりしねぇ。朝になったら、無事にお屋敷に帰してやるよ」

「…………」

「選ぶのはお前だ。俺のモノになるか、これまで通りに暮らすのか」

 

 これはクラウディアに選択肢が与えられたように見えるが、その実は違っていた。ここまで長い時間をかけて、丁寧に仕込まれたクラウディアの身体は、ザムエルの股間に雄々しくそそり立つモノを見ただけで、あれが自分のご主人様なのだと理解していた。

 クラウディアは、あれに貫かれることを、それこそ毎夜の夢にまで見ていた。四六時中のように身体を苛む疼きと、心の中のどうしようもない寂しさを、あれが癒してくれると知っていた。ザムエルはクラウディアを「作り替える」と宣言したが、既にクラウディアの身体は、処女でありながら淫乱に作り替わっていたのだ。そんな風に堕とされることを望む肉体を抱えたメスが、ご主人様の逞しいチンポを前にして我慢できるはずがない。クラウディアのショーツが、遠目から見ても分かるくらいにぐっしょりと湿っているのが良い証拠だ。

 

「どうするクラウディア。俺のチンポが萎える前に、お前が自分で決めろ」

 

 結局のところ、クラウディアは初めから負けていたのだ。そもそも、メスがオスに勝てる道理など無い。本来ならば、クラウディアはこの場に跪いて、「どうか犯してください」とザムエルに希わなければならない立場なのだ。

 

「どうする、クラウディア」

 

 そして、しばしの沈黙の時が過ぎた。クラウディアは、存分にためらった挙句、ついにその言葉を口にした。

 

「わかり、ました」

「…………」

「わたし……を。クラウディア・バレンツを……ザムエルさんのモノに、して、ください」

「だったら、どうすればいいか分かってるな」

「はい……」

 

 クラウディアは、魔物の腕を枕に悠揚と寝転ぶザムエルを前に、ショーツを脱ぎ始めた。多量に水分を含んだショーツは、下ろす時にぐちょりといやらしい音を立てた。そうしてクラウディアは、ついにザムエルの前で、己の全てをさらけ出した。

 均整の取れたプロポーションに、シミ一つ無い大理石のような白い肌。ここまで逃げ回って多少汚れたものの、クラウディアの天使か女神と見紛うばかりの肢体は、少し埃がついたくらいでは色あせない。ライザとは違った意味で、犯してやりたい、穢してやりたいと思わせる、王族のような高貴さをまとった肉体だった。

 その天使が、いま自ら堕ちようと、ザムエルという悪魔の前に歩を進めてくる。クラウディアのサファイアの瞳は、ザムエルの硬く勃起した肉棒を見つめている。自分の汚いモノを見てクラウディアが発情していると思うと、さらにチンポに血が流れ込んでいく。

 クラウディアは、ザムエルの腰のあたりをまたいで立った。そして恐る恐る腰を落としていく。亀頭と陰唇がキスをする。すると、クラウディアの脚から力が抜け、彼女はぺたりとへたり込んでしまった。

 

「おいおい、まだマンコに入ってねぇぞ、クラウ」

「――はぁっ、――はぁっ、――はぁっ、――はぁっ」

「亀頭でキスされただけで、そんなに息を荒くしてんのか? これで挿入したら、どうなっちまうんだろうな?」

「――んっ。はぁっ、――はぁっ、――はぁっ、――はぁっ」

 

 ザムエルの言葉がクラウディアに届いているかどうかは怪しかった。彼女はまるで何かのスイッチが入ったかのように、腰を前後に動かして、ザムエルの太ましい竿を自分の割れ目に擦り付けていた。

 

「――あっ♡ ――いっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡」

 

 これは単なる素股だが、クラウディアはしっかりと感じていた。その淫らな腰遣いは天性のものだ。そんじょそこらのメスにはできない、「チンポ大好き♡」と言わんばかりの動きだった。

 

「んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ ――ざ、ザムエルさんっ」

「どうした、クラウ」

「い、イキそうですっ♡ イってもいいですかっ♡」

 

 そうだったとザムエルは苦笑した。クラウディアは、ザムエルの許可が無ければイケない身体だったのだ。それなのに今まで逃げ回っていたとは、ちゃんちゃらおかしい話ではないか。

 

「ああ、いいぞクラウ。いっぱいイケ」

「――は、はいっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ んぅ~~~~~~っ♡」

 

 しばらく腰を揺らすと、クラウディアはあっけなく果てた。控えめな可愛らしいイキ声を漏らしながら、唇を噛んで精一杯プルプルと身体を震わせていた。

 

「クラウ、イッたのか?」

「は、はい……」

「どうイッたのかちゃんと言え」

「わ、私……ザムエルさんのおチンチンを、お股にいっぱい擦り付けて、それで、それだけで、ビリビリって、イッちゃいましたぁ……♡」

「よしよし、それでいい。ちゃんとチンポでイけるのは、クラウが良い子の証拠だからな」

「良い子……? ……♡ また私を、そんな風に騙そうとして……♡」

 

 そうは言っていても、ザムエルに良い子と褒められただけで、クラウディアの顔はトロトロにふやけていた。

 

「さあクラウ、そろそろ本番だ。しっかり立って、自分で俺のモノをハメろ」

「そんな……♡ そんなことしたら、私……」

「壊してやる。俺のチンポで、これまでのお前をぶっ壊して、俺だけのメスに生まれ変わらせてやる」

「ああ…………」

 

 絶望と悦楽の入り混じった表情になりながらも、クラウディアは再び挿入を試みる。膝立ちになり、荒い息と弾む胸を必死に抑え、ザムエルのグロチンポの先端を、ぴっちり閉じた綺麗な割れ目へと導いていく。

 そしていよいよ狙いを定め、クラウディアが自らの意志で処女喪失しようとしたとき、ザムエルは言った。

 

「クラウディア、ハメる前に言うことがあるだろう?」

「え……?」

「お前の親父さんに」

「あ……」

 

 挿入の直前、ザムエルは、クラウディアにわざわざ父のことを思い出させた。最近は父と言い争ってばかりいたクラウディアだったが、そう言われて思い浮かべた父の顔は、クラウディアを見守るように優しく微笑んでいた。

 

「おとう、さま……」

「…………」

「ごめんなさい、おとうさま……。クラウは今から……この人の……ザムエルさんの、モノになります……♡ あ……♡ あああ……♡」

 

 父に懺悔したクラウディアの割れ目の中に、充血したザムエルの亀頭が、ずぶずぶと沈みこんでいく。誰も受け入れたことのない処女の膣内を、初めて犯す感覚。まだ硬い肉の中に割って入り、自分のチンポの形を教え込んでいく感覚。クラウディアの腰がゆっくりと降りていくだけに、ザムエルはその感覚を十分な時間をかけて味わっていた。その感覚はたまらない征服感となり、肉体的な快楽と相まって、ザムエルを夢見心地にさせる。

 

「おおお……!」

 

 ザムエルは思わず呻いた。この瞬間、ザムエルは間違いなく勝者だった。底辺の負け組として、村中に蔑まれて生きて来た中年男が、極上のメスを手にする。これを勝利と言わずして何と言うのか。

 

「は、入っちゃう……っ」

 

 ザムエルのモノに押し広げられ柄、自分の乙女が失われていく瞬間を、クラウディアも克明に感じていた。ザムエルの巨根は、未経験の処女が咥え込むにはあまりにも大きかったが、それでも何とか受け入れられるほどに、クラウディアの肉体は発情して蕩けていた。

 自分の内側が、自分以外の人間によって埋められていく感覚は、クラウディアが想像していたより、何百倍も圧倒的だった。これが子供を作るという意味を持った行為であることも、今のクラウディアはライザに告げられて知っていた。それでも、クラウディアはザムエルを受け入れてしまったのだ。そうしなければ、この身を切るような切なさに耐えきれなかったから。

 

(誰かのモノになるって……こういうことなんだ……♡ 私、ザムエルさんのモノにされてるんだ……♡)

 

 クラウディアの膣内で、彼女の乙女の証がぷちぷちと千切れていく。ついに彼女は、友人の父親である中年に、処女を散らされてしまった。本来ならば夫となる人に捧げなければならない大切な初めてを、ケダモノのような男に捧げてしまった。そんな悲惨な体験をしているというのに、どうしてこれほど胸が温かくなるのだろう。

 

「……はぁっ……はぁっ……はぁっ。――は、はいり、ました」

 

 ザムエルの肉棒は、長い時間をかけてクラウディアの奥に到達した。流石にザムエルのデカマラはクラウディアの中には納まりきっていない。それでも、ザムエルは達成感に包まれていた。

 クラウディアの膣内は、ザムエルのチンポによく絡んできた。全体が熱く引き締まり、天井付近はザラついていて、亀頭に刺激を与えてくる。間違いなく名器だった。――しかしこのマンコは、まだ何も知らない赤ん坊と同じだった。今ようやく、ザムエルという運命のご主人様のカタチを知っただけの、まっさらなノートのようなものだ。

 ザムエルは、そのノートに名前を書いた。クラウディア・バレンツの持ち主はザムエル・マルスリンクであると、二度と消えないように。インクはほかならぬ、結合部から垂れている破瓜の血だ。そしてこれから中に何を書き込んでいくかは、ザムエルの思うままなのだ。これは決して終わりではなく、これから先ずっと続く調教の日々の、ほんの始まりに過ぎないのだ。

 ザムエルは、クラウディアの息が落ち着くまで待ってやった。そうしていると、クラウディアは両手を前に差し出してきた。ザムエルも手を差しだすと、二人の指は恋人つなぎに絡み合った。

 

「――動き、ます」

 

 ザムエルに命じられる前に、クラウディアはそう言った。そしてたどたどしい緩慢な動きで、細い腰を揺らし始める。痛みがあるのだろう。ずりずりと肉棒が引き抜かれると、彼女は苦しそうに眉をひそめた。

 

「……んっ、……んっ、……んっ、……んっ」

「痛いか、クラウ」

「はい……っ。ちょっと……っ」

「ゆっくりでいいぞ。ゆっくり腰を動かして、まずは俺のチンポの形を覚えるんだ」

「は……いっ。……んっ、……んっ、……んっ」

 

 クラウディアの美乳が、ザムエルの目の前で揺れる。ライザほどの迫力は無いものの、十分にたわわな果実だった。カンテラの明かりだけが光源となった洞窟の中で、サラサラの金髪がやけに妖艶に輝いて見えた。

 

「んっ――んっ――んっ――んっ――」

 

 洞窟の中、それもモンスターの死体の横でという、普通の道から外れまくった初体験。しかし、このお嬢様を徹底的に壊すには、それはむしろ相応しいのかもしれなかった。誰にも見られる心配の無い暗闇の中で、クラウディアの腰遣いは徐々に奔放になっていく。ぬちゅぬちゅといういやらしい響きが、少しずつ音量を増していった。

 

「――んっ♡ あっ、んっ、んっ、んっ♡」

「慣れてきたな。俺のチンポは気持ち良いか?」

「わ、わかりません――♡ ――あ♡」

「イキたくなったら、いつでもイっていいぞ。そうしたら俺も出してやる」

「だ、出すって――」

 

 そう問いかけたが、クラウディアには分かっていた。ライザの中に注がれていたあの液体が、今度は自分の中に入ってくるのだ。クラウディアは息をのんだ。そんなことをされたら、本当に後戻りできなくなる。

 

「だ、ダメですっ♡ いやっ♡ 出しちゃダメですっ♡」

「そう思うなら、俺の上から降りたらいいだろ? どうしてそうしないんだ?」

「――だ、だって♡ だって♡」

「ん? どうしてなんだ? マンコもさっきより締まって来たぞ?」

「言わないでっ♡ 言わないでくださいっ♡ ――んっ♡ ――あっ♡」

「どうしてか教えてやるよ、クラウ。お前は自分が思ってるような……周りがお前に言うような、清楚なお嬢様なんかじゃないんだ」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ ダメっ♡ ダメっ♡ ダメっ♡ ダメぇっ♡」

「お前は、男にチンポをハメられて、ザーメンを子宮に注がれて孕むことがどうしようもなく好きな、淫乱の変態なんだよ。ライザと同じさ」

「そんなっ♡ ちがうっ♡ わたしっ♡」

「だから俺がこうやって犯してやるんだ。俺のチンポでお前の身体を管理して、お前が誰にでも股を開くビッチにならないようにしてやってるのさ」

「うう~~~っ♡」

 

 クラウディアは涙目になり、ぶんぶんと首を振って否定しようとする。しかし、彼女のマンコはきゅうきゅうとチンポに吸い付いて、ザムエルの言う通りだと引っ切り無しに肯定していた。

 

「ああ……ザーメンが昇ってきたぞクラウ。お前もイキそうなんだろ? 俺たちのチンポとマンコは相性ピッタリだ。やっぱり、お前は俺に犯されるために生まれてきたんだな」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

 クラウディアの身体はすっかり火照り、全身に汗が浮いている。彼女の腰は、もはや独りでに動いていた。膣内も一丁前に精液をねだり、きゅうきゅうと収縮する。

 

「――やだっ♡ イキたくないっ♡ 精液♡ こんなの、いやなのにっ♡ ザムエルさんっ♡ ――あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ ああっ♡ イクっ♡ イッちゃう♡ ダメっ♡ こんなの知らないっ♡」

 

 その時、クラウディアが今まで経験したことの無かった快楽の波が、彼女の内側から湧き上がって来た。処女を喪失したばかりだというのに、クラウディアは膣イキしようとしているのだ。それは、彼女が淫乱の変態だというザムエルの言葉を、証明するものでもあった。

 クラウディアが絶頂すれば、ザムエルはそれと同時に精液を吐き出すだろう。クラウディアはもうとっくに引き返せなくなっているが、この上に中出しされれば、二度と彼から離れられなくなってしまう。そう思ったクラウディアは、我知らず、ザムエルと恋人つなぎにした両手を、よりきつく握りしめた。

 

「やだっ♡ ダメですっ♡ 射精しないでっ♡ ザムエルさんっ♡」

 

(出してっ♡ 出してっ♡ 射精してくださいっ♡ ザムエルさんっ♡)

 

「イヤっ♡ なりたくないっ♡ モノになんかなりたくないっ♡」

 

(モノにしてっ♡ あなたのモノにっ♡ あなただけのモノにっ♡)

 

 クラウディアは登り詰めていく。思考はぐちゃぐちゃで、口から出る言葉と感情が、全くかみ合っていない。ただ、気持ちイイという感覚だけが明確だった。

 

「お父様、ごめんなさいっ。悪い子でごめんなさいっ。クラウはっ、イッちゃいます♡ ザムエルさんのおチンポでイッちゃいますぅっ♡ ――あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ ざ、ザムエルさんっ♡ イク、イキますっ♡ もう我慢できませんっ♡」

「よぉし、イケ! そしたらお前は俺のメスだ! 俺の奴隷だ! 俺も濃いのをぶちまけてやるぞ!」

「んっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ イクっ♡ イクっ♡ イクっ♡ ――イクぅううっ!!♡♡」

「おおおおおおおっ!!!!」

 

 全く同時に、二人は果てた。クラウディアは、下腹部を中心に全身に広がっていく快感に震えながら、自分の奥に何かがビシャビシャと叩きつけられるのを感じていた。それはとても熱く、命そのもののように感じられた。それが奥を満たしていくたび、目に映っているザムエルという男のことが、今までよりどうしようもなく愛おしくなっていく。これが魂を作り替えられる感覚なのだと、ふわふわとした白い光の中で、クラウディアは思った。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

「どうだクラウディア……今の感想は」

 

 ザムエルの射精が終わると、クラウディアはそのままパタリと彼の上に倒れ込んだ。ザムエルのチンポは、クラウディアのマンコに栓をしたままだ。クラウディアは呆けた顔で、ザムエルの問いかけに対してこう答えた。

 

「生まれ変わった……みたいです」

 

 その回答を褒めるように、ザムエルのごつごつした手が、クラウディアの金髪を優しく撫でた。クラウディアはザムエルの胸に耳を当て目を閉じると、彼の鼓動を聞きながら、そのまま深い眠りに落ちていった。

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