錬金術士ライザが幼馴染の父親と背徳交尾しまくって調教された挙句、親友であるクラウディアを中年親父に売り渡し、自分と同じハメ穴に変えていく話 作:黒胡椒サラミ
「ザムエルさん! 外に出れそう!? あたしは……あっちに光が見える! 出口があったよ!」
洞窟内を反響する、ライザの声が聞こえてくる。彼女は運よく、出口に続く「当たり」の道を引いたようだ。
「ライザ! お前はそっから外に出ろ!」
「で、でも――!」
「少し経てば、また道が変わる! こっちに来るな! 俺なら大丈夫だ、クラウディアもここに居る!」
下手にライザが自分たちと合流しようとして、別のところで閉じ込められてしまったらどうなるか。だが、ライザさえ脱出できれば、最悪村に報告して、救出隊を組織してもらう事ができるだろう。ザムエルはとっさに判断した。彼の隣にいるクラウディアも、ライザの背中を押すように叫ぶ。
「ライザ! 私たちは大丈夫だから! ライザは先に洞窟を出て!」
「でも、二人を置いて行けないよ!」
それから押し問答が続いたが、最終的にライザは納得した。すぐに隠れ家に戻り、洞窟脱出に役立ちそうな道具を調合してくると、彼女は言った。ザムエルもそれで良いと言い、反響する声は聞こえなくなった。
「大丈夫だクラウディア、しばらく待てば、道はきっと繋がる。それまで、無闇にここを動かないほうがいい」
「ザムエルさん……」
ライザに対しては、クラウディアも先に行ってくれと言っていたが、それは半分、彼女の強がりだったようだ。ザムエルに勇気づけられて、クラウディアは鼻にかかった声を出した。
それに、道はまた繋がるはずだというのは、ザムエルの口から出まかせでは無かった。一見無秩序に見える流路変更にも、必ず規則性があるはずだ。しかし、それを探してうろつくのは危険だった。無闇に動いてその先が流れにのまれでもしたら、目も当てられない。溺れ死ぬのは誰だっていやだろう。
二時間近く、彼らはその場で状況の変化を待った。しかし、外に繋がる道が開けた気配は無い。
「――――っ」
クラウディアがぶるりと肩を震わせ、自身の身体を腕で抱いた。
寒いのだろう。季節は夏だが、洞窟内の気温は低い。短時間なら良くとも、長時間となると、彼女の薄着は堪えるはずだ。
「これを羽織りな」
ザムエルは、バックパックからブランケットを取り出した。閉じ込められたザムエルたちのほうに、荷物が残っていたのは不幸中の幸いだ。ザムエルは、彼にしては珍しい、クラウディアを本当に案じるような声で語りかけた。
「まだ寒いか? 寒いなら、俺の上着も貸すが……」
「大丈夫です、お気持ちだけで。ありがとうございます」
クラウディアは微笑み、ザムエルもふっと笑った。獣欲を押し隠しながらの歪んだ笑みとは違う、自然な笑顔だった。
それからしばらく、無言の時が続いた。遠くを流れる水音のこだま以外、何も聞こえない。
二日三日くらいなら、耐えしのげるだけの食料はバックパックに入っている。何なら、そこらの魔物の死骸や、洞窟のキノコを調理してもいい。あるいは持久戦になるかもしれないと、ザムエルは自分たちの持つ資源を頭の中で計算した。
さらに数時間が経った。やはり状況に変化は無い。
「夜になるな……」
「…………!」
ザムエルが言うと、クラウディアが、不安に駆られた表情で周囲を見渡した。
そんな彼女に、有無を言わせぬ声で、ザムエルが断言した。
「このままここで野営する。朝まで、動くのは待つぞ」
「で、でも」
「ここじゃ、俺の命令に従ってもらう。そう言ったはずだ」
「……はい」
「心配しなくていい。俺がついてれば、魔物が出ても返り討ちにできる。明日になればきっと出られる。暗い顔をするな、クラウディア」
「ザムエルさん……」
クラウディアは、胸の前できゅっと両手を握り締めた。
そのあと二人は、夕飯代わりに携帯用の保存食を頬張った。これもライザが錬金術で作った。栄養は豊富だが、やけにパサパサした、レンガのような見た目の食料だ。
「――ごほっ、こほっ」
「水分も補給しておけよ」
むせたクラウディアに、ザムエルは命じた。彼はバックパックから水筒を取り出すと、その口を開け、無造作にあおって喉を鳴らした。
「ほら」
次にザムエルは、その水筒をクラウディアに差し出した。飲み水が入った水筒はこの一つしかないから、彼がそうするのは自然だった。
「え……」
だが、クラウディアは躊躇した。水筒を受け取りはしたものの、中々それに口をつけようとはしない。
(何がそんなに気になるんだ……?)
喉が渇いていないのか。しかし、当人は渇いていないつもりでも、動き回れば確実に水分は奪われる。クラウディアの行動の意味が、ザムエルにはしばらく理解できなかった。
ザムエルが観察していると、クラウディアは最終的に、意を決したように目を閉じて、水筒の口を自分の唇に近づけ始めた。――その時である。ザムエルが、彼女が躊躇した理由に気付いたのは。
「……ああ、そうか。俺が口を付けた所に、口を付けたくは無いよなぁ」
いわゆる、間接キスという奴だ。そんなものに気を遣うような生き方はしてこなかったので、ザムエルには中々答えが思い浮かばなかった。
ザムエルに指摘されて、クラウディアは飲みかけていた水筒を、再びおろしてしまった。
「間接キスって奴か……。女の子ってのは、やっぱりそんなのが気になるんだねぇ」
酷く粘っこい、ねっとりとした声で、ザムエルは言葉を続ける。
「だよなぁ……。キスってのは、特別なもんだものなぁ。……ん? そう言えば、ファーストキスって奴も、女の子にとっちゃ重要なんだよな……。待てよ……間接キスは、その中に含まれるのかな?」
ここに来て、ザムエル中の欲望が、再び鎌首をもたげ始めていた。
わざわざ彼が指摘しなければ、あるいはクラウディアは覚悟を決めて、案外あっさりと水筒の水を飲んだかもしれない。しかし、ザムエルはそれをさせなかった。
「嫌かもしれねぇ。でもなぁ、悪いが、飲める水は今、それしか無いんだよ」
「~~~~っ!」
「水ならそこらに一杯あると思うだろうが……。こういうところに溜まった水を飲めば、どんな病気にかかるか分かったもんじゃねぇ。俺の昔の傭兵仲間には、生水を飲んで腹を壊して、骨と皮になって、泣き叫びながら死んでいった奴も多い」
聞きたくないと言いたげに、クラウディアはうつむき、ぎゅっと目をつぶる。ザムエルの言葉には真実もあったが、偽りも多分に含まれていた。なるほど、生水には確かに病気のリスクがある。しかし彼は傭兵として、そういう水を蒸留ろ過し、飲める水に変える方法をいくつか知っている。
だが、ザムエルはそれを教えない。クラウディアがあの水筒に口を付ければ、それはザムエルとの間接キスになる。ザムエルはそれを下らないと思うが、重要だと思っているクラウディアにとっては意味があるのだ。
「だが、こんなオッサンの口が付いた水なんて……、病気するよりも嫌だよなぁ。唾もたくさんついてるだろうし……」
だから、揺さぶるだけ揺さぶってから、最終的に、クラウディアにはあの水を飲んでもらう。ザムエルとの間接キスになることを承知の上で、自らの意志で飲んでもらう。こんなことから、このメスの倫理観を崩す一歩は始まるのだ。
クラウディアは水筒の口を改めて見た。そこはぬらりと光っていて、中年男の口臭にまみれた唾液が、まんべんなく付着しているように見えた。
「……で、どうする? 飲むか? 飲まねぇのか?」
それでザムエルは、問いかけるのをやめた。クラウディアの覚悟が、固まったのを感じたからだ。クラウディアはゆっくりと、震える手で水筒の口を唇に近づけていく。ザムエルは少しも瞬きせずに、それを見つめた。いつか彼の舌が、あの唇をねぶり尽くす日が来る。ザムエルの前に跪いたクラウディアが、あの唇で、ザムエルの亀頭に恭しく接吻する日がやって来る。まるで彼は、将来のその光景を、クラウディアの背後に幻視しているかのようだった。
――飲んだ。
そして、クラウディアは飲んだ。彼女が喉を鳴らして水を飲むのは、やはり相当の渇きを覚えていたからだ。彼女の桃色の唇は、しっかりと水筒の口に付けられている。ほんのわずかでも、あそこからザムエルの唾が、乙女の口内に侵入していくのだ。
「……美味かったか?」
「…………」
その問いかけに、目を伏せたクラウディアは答えなかった。
そしてさらに時が経ち、クラウディアが恐れるべき夜がやってきた。洞窟内の明るさは変わらないが、確かにもう、外は夜のはずだった。これから彼女は、暗い洞窟の奥、情欲を滾らせ始めた野獣の横で、長い長い一夜を明かさなければならないのだ。
「明かりを消すぞ」
クラウディアをさらに揺さぶるため、ランタンを手にしたザムエルはそう言った。この洞窟内で、明かりは命と同じだ。長期滞在の可能性がある以上、燃料の浪費は避けなければならない。だから夜は消し、朝になったらつける。ザムエルの言葉は、筋が通っているようにクラウディアにも感じられた。クラウディアの身体を、彼女に気付かれないよう、舐め回すように見る元傭兵が、その気になればその辺の廃材などを使って、すぐに焚き火を起こせることを知りもしないで。
「でも、魔物が」
すっかり言葉少なになっていたクラウディアは、かすれた声で、ようやくその台詞を発した。
明かりを消せば、魔物が寄ってくるかもしれない。その通りだ。
「その時は、俺が気付く。だが、あんまり離れられると……」
守り切れないかもしれない。だから夜中は、できるだけ俺の近くに居るようにしろ。そこまでは、ザムエルもはっきりと言葉にしなかった。これも、できればクラウディア自身に選択してもらいたい。身の安全を守るためには仕方ないと、すえた匂いを放つ中年親父の傍に、自らの意志で来てもらいたい。
やはりこれも、クラウディアは最初はためらっていた。ランタンの火をザムエルが吹き消そうとした時も、彼女はザムエルから少し離れた洞窟の隅で、ブランケットに包まって震えていた。彼女が震えているのは、今や寒さのせいだけではない。
ランタンの火が消えたことでもたらされた真の闇は、クラウディアにとってあまりにも恐ろしかっただろう。深夜、洞窟の床で寝たふりをしているザムエルの背後に、そろそろと接近してくる人間の気配がした。メスの香りが、自ら肉食獣に向かって近づいてくる。まるで己を、エサとして差し出そうとせんばかりに。少女が動くたび、その衣服が擦れる音が、ザムエルのチンポを苛立たせ、どうしようもなくフル勃起させた。
「ん……」
僅かに声がした。クラウディアは、ザムエルのすぐ背後で眠ったようだ。ザムエルが寝返りを打てば、恐らく彼女の身体は、彼のすぐ目の前にある。しかし、ここで寝返りを打てば、多分ザムエルは止まれない。力任せにクラウディアの衣服を剥ぎ取って、けだものの本能の命じるまま、闇の中で彼女の処女を散らすだろう。
しかし、今は我慢だ。この我慢が、いずれクラウディアというメスを喰らう時に、最高の味わいをもたらしてくれるはずなのだから。
ザムエルは暴れるムスコを鎮め、浅い眠りに陥っていった。
(んっ、あっ、はっ、はっ♥)
その夜、ザムエルは夢を見た。何もない真っ白い空間に仰向けに寝転がっているザムエルの上で、全裸のクラウディアが腰を振っている夢だ。
(いやっ、いやっ、こんなのいやっ♥ ンっ♥ いやなのにっ♥)
夢の中のクラウディアは、長い金髪を振り乱し、目の端に一杯の涙をためて、嫌々と否定しながらも、ザムエルの肉棒がもたらす快感に翻弄されていた。
乙女の白い肌は、羞恥と快楽で赤く染まり、ザムエルが腰を突きあげるたび、その口からは抑えきれぬ喜悦の声が漏れる。
(ザムエルさん、やめてくださいっ♥ ザムエルさんっ♥ ザムエルさんっ♥)
やめてと言うが、俺に跨って、衝動に任せて腰を振っているのはお前のほうだ。ザムエルがそう指摘すると、クラウディアは悔し涙をこぼした。
細い腰が上下に揺れる。荒い呼吸をするたび、無駄な肉の無い腹にある乙女のへそが、艶めかしく動く。少女のやや小ぶりの胸は、乳首をピンと尖らせて、今にも動悸ではち切れそうだ。
(やめてくださいザムエルさんっ♥ こんなのっ、ひどいっ♥ ――わたしっ♥ わたしっ♥ ――ザムエルさんっ♥ ザムエルさんっ♥ ザムエルさんっ♥ ザムエルさんっ♥)
裏切られた哀しみ、無理やり犯される悔しさ、家族に対する罪悪感――。そういったものの全てを、どうしようもない快楽の洪水が押し流していく。クラウディアはやがて、ただひたすらザムエルの名を呼び、腰を振りたくるだけになった。
ザムエルの脊髄に快感の電流が走った。これまでに無く勃起した肉棒に、最大級の射精欲求がこみ上げてくる。これを子宮に解き放てば、クラウディアはザムエルのメスになる。どんなに嫌でも逆らえず、中年親父の性欲処理のために生きる、都合の良い肉穴になる。
(くっ、うっ、ううっ♥)
ザムエルの亀頭が膨らんだ。クラウディアは、悔しそうに目をつぶり、唇をきゅっと噛み締めた。もうすぐ中年親父の大量射精が始まろうとしている事を、乙女は本能で理解したのだ。
だが、それでもクラウディアが、ザムエルの身体から離れようとしないのはどうしてだろうか。
それは、心の奥底にある彼女の魂が、自分をハメ犯してメス穴奴隷として飼ってくれる人間を、ずっと探し求めていたからだ。自分を調教し、お堅いお嬢様の殻を壊して、淫らな本性を解き放ってくれるオスに、恋い焦がれていたからだ。
ザムエルは、己の口元に落ちたクラウディアの涙を、べろりと舌で舐めとった。
(ぐっ、ううっ♥ はっ♥ ぐうっ♥)
クラウディアの膣のザラついた天井が、ザムエルの亀頭を強烈に刺激する。膣穴全体がギリギリと締まり、降りた子宮口が、その時を待ち望む。いやいやと首を振りながら、クラウディアの両手はいつの間にか、ザムエルの手と恋人のように絡み合っていた。
(イッ――く♥ 私、イッちゃう♥ こんなの、こんなのいやなのにっ♥ ザムエルさんっ♥)
そして、いよいよ待ちに待ったその時が来た。ザムエルはメス穴の要求と己の衝動に従って、達成感に包まれながら、奴隷契約の成立を告げる大量のザーメンを、クラウディアに向けて解き放とうとした。
「――ザムエルさん、あの、ザムエルさん」
しかし、射精は行われなかった。
「ザムエルさん、すいません。起きてください」
ザムエルが夢から覚めたのは、夢の中で彼と結合していた金髪の少女が、彼の名を呼び、その肩をゆすったからだ。目覚めてからしばらくの間、彼はクラウディアの声に耳を傾け、肩をゆすられるままになっていた。
「……どうした」
ようやくザムエルがそう聞くと、クラウディアは彼の肩を揺するのをやめた。
「あの、……その」
クラウディアは、どこか切羽詰まった声を出している。しかし中々、本題には触れようとしなかった。
勃起がどうにか収まってから、ザムエルは半身を起こした。革鎧の中で、カウパーがぐちゃぐちゃになって喜色悪い。
「あの……。…………おしっこに、行きたくって」
消えそうな声で、クラウディアは言った。確かに、彼女はこの洞窟に入ってから、一度も用を足していない。「おしっこ」と、ずいぶんと子供っぽい表現をしたのは、こんな場所にトイレがあるはずが無いからだろうか。
相手が男であれば、「漏らせ」と一言だけ吐き捨てて、ザムエルは睡眠を再開しただろう。だが彼は、むくりと起き上がると、手探りでランタンに触れ、明かりをつけた。
ザムエルのすぐ横に正座したクラウディアが、恥を堪えかねたようにうつむいて、もじもじと内ももを擦り合わせている。
「…………“おしっこ”に、行きたいのか?」
何も再確認することは無かろうに。クラウディアも頬を紅潮させて、コクコクと頷いている。だが、ザムエルはもう一度、敢えて下品な言葉で言い換えた。
「……つまり、小便に行きたいんだな?」
少々の尿意であれば、クラウディアは耐えたはずだ。しかし、既に隠れ家を出発してから十数時間が経過している。出発の前に利尿作用のある茶を飲んだことも、彼女を追い詰めたのかもしれない。でなければ、彼女がザムエルを揺り起こすことは無かったはずだ。
クラウディアの膀胱は、恐らく既に我慢の限界だろう。だがそれを煽り立てるように、ザムエルはゆっくりと繰り返す。
「……どうした。寝ぼけて、良く聞こえなかったんだ。……クラウディアは、小便に、行きたいんだな?」
「…………行きたいです」
「俺に、付いてきて欲しいんだな?」
「……お願いします」
「聞こえねぇな」
「……お願いします! 付いてきてください……! もう、もう、漏れそうなんです……!」
クラウディアは、子供の様に泣き出してしまった。しゃくり上げながら、落ちそうになる涙を手の甲で拭っている。その涙のきらめきが、ザムエルの目には、夢の中のクラウディアが、彼に凌辱されながら流していた涙と重なって見えた。
「…………分かった」
ザムエルはランタンを片手に、のっそりと立ち上がると、歩き出した。その後を、クラウディアが慌てて追う。
「ここでしろ」
洞窟の隅にあった水たまりの前で、ザムエルはクラウディアに命令した。洞窟の床や壁面にするよりも、この水たまりにしたほうが、小水の音は良く響くだろう。
「早くしてくれ、魔物が来たら厄介だ」
「……はい」
極限状態に置かれたクラウディアは、もう半ば諦めかけていて、疲労から判断力も低下していたのかもしれない。虚ろに頷くと、彼女は水たまりを見つめた。
「……火は消してやる。見えねぇから安心しろ」
ザムエルが、ランタンの明かりをふっと吹き消す。そして、また真の闇が生まれた。
ザムエルは、クラウディアの隣から一歩も動かなかった。
しゅるり、しゅるりと、クラウディアが何かを脱ぐ音がする。これは彼女のスカートか、それともあの脚を包んでいた、黒いタイツの音だろうか。いや、もしかしたらその奥にある、ザムエルが未だ見たことの無い、クラウディアの下着が放つ音かもしれない。
「…………」
音が止んだ。
クラウディアは、水たまりの前でしゃがみ込んだに違いない。やがてちょろちょろと、控えめな小水の音が響き始めた。
暗闇の中で、音を立てて排尿する美少女を、中年の毛深い大男が見下ろしている。裕福な商家の令嬢として生まれてから今まで、こんな恥辱を、クラウディアは味わった事もないだろう。
「…………済んだのか?」
水音が止まると、クラウディアは脱ぐ時とは逆に、いそいそと衣服を身に着け始めた。
「小便は終わったのか?」
ザムエルが確認しても、クラウディアは答えない。
また、彼女が泣いている気配がする。精一杯抑え込もうとしているようだが、すすり泣く声がどうしても漏れてしまう。
「大丈夫です。明かりをお願いします」
涙を飲み込むことができたのか、クラウディアは言った。その声は、元の凛とした彼女に戻っている。お嬢様にしては、やはりクラウディアの芯は強い。
少々面白くないが、これで終わりにしてもいい。だが、せっかく降ってわいた機会だ。もう一押しさせてもらおう。ザムエルはランタンを点灯しようとはせず、言った。
「じゃあ、次は俺の番だな」
「え……」
「俺も、ずっと漏れそうだったんだ。もう我慢の限界だよ」
ザムエルが本当に吐き出したいのは、睾丸の中でグツグツに煮え滾った特濃ザーメンだ。しかし今、それはできない。
「俺も小便がしたい。……別に構わねぇだろう?」
クラウディアが息を飲む音がした。きっと、顔面からは血の気が引いただろう。それとも、更なる羞恥に真っ赤になっているのか。だが、拒否できるわけがない。わざわざ寝ている彼を起こして、自分が用足しに付いてきてもらっているのに、お前は駄目だと言えるはずがない。
「……分かり、ました」
「暗いのが嫌なら、明かりは付けてもいいんだが。俺は、見られても構わねぇしな」
「い、え。このままで、お願いします」
「分かった。じゃあ、このままでやらせてもらう」
「あ……」
消えたままのランタンをクラウディアに押し付けると、ザムエルはガチャガチャ、ごそごそと、革鎧とズボンのベルトをまさぐり始めた。クラウディアとは違い、脱いでいる様子がはっきり伝わるように、わざと大きな音を立てて。
鎧の股間を保護するパーツを取り、ベルトの金具を外すと、ザムエルは必要以上にズボンを下ろした。そして、下着に手をかける。カウパーでぐちゃぐちゃになった下着が、脱ぐ瞬間、ぬちゃりと音を立てた気がした。
暗闇でクラウディアからは見えないが、確かに今、ザムエルは少女の目の前で、ズル剥けチンポを晒している。小便を始めようにも、ガチガチに勃起した今の状態で、それは無理だ。しばらくは待つ必要がある。
冷たい洞窟の空気に晒された赤黒い亀頭から、むんむんと湯気が立っている。そこから広がったイカ臭い匂いは、いやがおうにもクラウディアの嗅覚を犯しているはずだ。
(……駄目だな。こんなんで収まるはずがねぇ)
この状況で、どうやっていきり立ったマラを鎮めろというのか。クラウディアのマン筋に、ずっぽりとこれを挿入する以外に、その方法は無い。
仕方がないので、ザムエルは肉棒をいきり立たせたまま排尿を行うことにした。ザムエルは手を添えて勃起チンポの角度を変え、己に小便が降りかからないようにした。だが、勃起したままの排尿は難しい。ザムエルは、唸り声を上げて膀胱に力を込めた。
「ム、ウゥゥゥ」
「…………っ!!」
傍の暗闇で、クラウディアが身を震わせたのが分かった。男性が排尿する時には、このような獣じみた唸り声をあげるものなのだろうか。乙女であるクラウディアには分からなかった。クラウディアの嗅覚を犯すカウパー臭に加え、ザムエルの鈴口から迸る小水の音が、彼女の聴覚を汚し始めた。
音楽家になるという夢を持つ少女の耳に、このような汚らしい音を聞かせる。スカトロ趣味の無いザムエルにも、この行為には背徳的な快感が含まれているように思えた。
「…………終わったぞ」
ザムエルはクラウディアに告げた。排尿したことで、彼の勃起も、ようやく半勃ちくらいにはなっている。これならば、無理やりズボンの中にこいつを押し込むことは可能そうだ。
それから二人は、無言で元の場所に戻り、再び背中合わせになって眠った。