いつまでも変わらないと思っていたガサツでボーイッシュな幼なじみがいつの間にか俺の知らないところで女にされていた件 作:第三世界(うたかたとわ)
「……は?」
俺は動画を購入するためにおとずれたイケメン講師のサイト上に表示された文字を見て、一瞬だけ思考を止めることになる。イケメン講師のサイトに更新された新作動画のタイトルには、いつも見慣れた女の子の名前が書かれていたからだ
『ボーイッシュ巨乳のJKアイラちゃん登場!最高にエロい肉体を堪能しきる動画三本セット!』
(何でアイラが?いや、そんなわけないか。あいつには男っ気なんて何もないのに……)
イケメン講師とセックスをしたアイラという幼なじみの女の子の名前を見た俺の呼吸が苦しくなっていく。でも、まだアイラ本人だと決まったわけじゃない。アイラは見た目がぽっちゃりとしている。巨乳じゃない。きっと同姓同名なだけだ
しかし怖くなってしまった俺はサンプル動画の確認をする気にはなれなかった。でも、どうしてもきちんと動画を見てイケメン講師とセックスをしてしまったアイラちゃんの正体を確かめたい。俺は今日までこの動画を楽しみにしてきたんだ。そんなことを考えながら、俺は震える指で更新されたハメ撮り動画を購入していく
「嘘だろ……」
無事にパソコンに動画を保存し終えると、さっそく俺は『1』『2』『3』と振り分けられたファイル名の順番に動画を再生していくことにする。そして最悪なことに、一番目の動画を再生した瞬間に俺の目の前にはあの幼なじみのアイラが出演している動画が再生され始める。俺の望みは一瞬で壊れることとなった
「こんばんわ~」
動画の中では、見覚えのある少しぽっちゃり目に見える紺色の浴衣姿のアイラが照れたように挨拶をしている。あの浴衣は、俺と花火大会に行ったときに着ていたやつだ。その時のアイラはすごくかわいかった。いつも男みたいだとバカにしていたけど、動画の中で見るアイラはどう見ても完全に女の子だ
俺と花火大会に行ったときとまったく同じ姿のアイラが、イケメン講師とのハメ撮り動画に出演している。その事実に、俺の目の前が真っ暗になった
「浴衣かわいいね~」
「えへへ~。実はさっきまで、友達と地元の花火大会に行ってたんですよ~」
俺と話しているときには見たことがない照れた女の子の笑顔で、動画の中のアイラがイケメン講師と楽しそうに話している。ていうか今、アイラはなんて言った?地元の花火大会?さっきまで?
俺と花火大会に行った直後だと宣言しているアイラの言葉に俺は混乱した思考を整理する。確かにあの日アイラはすぐには家には入らなかった。何やら家の前の道路に出たままだった。そして俺が家に入ってから少しして、一瞬だけ家の前の道路に車が止まった後に発進する音がしたのを覚えている
俺の記憶が何を意味しているのかに気づくと、俺はあの日のアイラが実は俺とデートをした後に他の男とセックスをしていたという事実に絶望をすることになる
「初体験はいつ?」
動画の中では恒例になっている今までの性体験をアイラに質問をしている。アイラには男っ気なんて今までなかった。きっと処女に決まっている。いつも一緒に過ごしてきた俺が言うんだから間違いない
アイラの処女を今からこのイケメン講師に喰われてしまうのかと思うと、あの日の花火大会で俺が告白をしていれば俺が浴衣姿のアイラと結ばれていたのかもしれないのにという悲しい気持ちになってきた
「初体験は、中学二年生の夏です♡」
(……は?……え?)
動画の中で恥ずかしそうに初体験を語るアイラの思いがけない言葉に、俺の思考が追いついていかない。俺が一番長い時間アイラと一緒にいたはずなのに、俺の知らないところでアイラはすでに誰かとセックスを済ませていた。嘘だろ……。俺は知りたくなかった事実に心を打ちのめされていく
「中二のときに、夏休みに街でたまたま出会った同じ学年の男の子にアソコを見せてってお願いされちゃって。最初は断ったんですけど~、どうしてもって言うから私の部屋に呼んで見せてあげることにしたんですよ~」
動画の中では、いつも俺に見せているいたずらっ子のような笑顔になったアイラが快活に語っている。中二の夏休みと言ったら俺が野球部の練習に明け暮れていた頃だ。たしかにアイラは帰宅部だった。夏休みは暇だったろう。何でアイラは俺が野球の練習を頑張ってるときにそんな奴と変なことをしてるんだよ。それを思うと俺の心に怒りと絶望が渦巻いていく
しかし俺が想像をしていたのと違う現実に打ちのめされている間にも、動画の中ではアイラの初体験に関する報告が続いていく。俺は愕然としながらも、そのままアイラの言葉で残酷な現実を聞くことになった
「仕事で親はいつも家にいないんで~、私の部屋でその男子にアソコを見せてあげたら触らせてって頼まれて。そしたら私も男の子にアソコを触られるのってどんな感じなんだろうって気になっちゃったんで~。それでこっそりアソコを触らせてあげてる内に変な空気になって、そのままその男の子とエッチしちゃいました♡」
(何でアイラはその男の言いなりになってるんだよ……。俺のほうがアイラといつも一緒に過ごしてたのに……)
あの男っ気がなくて性にも興味がないと思っていたアイラが、実は俺の知らないところですでに初体験を済ませていた。最悪な現実の前に俺の視界がぐにゃりと歪んでしまう。でも、まだまだアイラの話は終わらない。これから更に、俺の目の前には残酷な事実がどんどんと積み重なっていくのだ
「最初はエッチしてても痛いだけだったんですけど~、三回目かな?……練習だって言ってエッチしてたらすっごく体が気持ちよくなっちゃって~。それを覚えてからはずっと、夏休み中はその男の子と猿みたいにヤりまくっちゃいました~。えへへ♡……あのときは楽しかったな~♡」
恥ずかしけど懐かしいような思い出を楽しそうに語るアイラが、赤裸々な性体験を語っていく。アイラは他の男のチンポによってすでに体を女の子にされていた。その話を聞いた俺の手に震えが止まらない。呼吸も何だか苦しい。でも、動画の中のアイラの話は止まることなく続いていく
「その男の子とは夏休みが終わってもずっと体の関係が続いちゃって~、結局、その男の子が中三の夏休み前に転校しちゃうまで、放課後は彼と毎日のようにエッチしてました♡」
「じゃあそこで、アイラちゃんはエッチを覚えたってわけだね?」
「そうなりますね~♡……えへへ~♡」
動画の中のアイラが、俺に話しかけるときのようにいつものふざけた笑顔でそんな事を言っている。中三の夏前に転校していった男の子という単語で俺はアイラの処女を奪った男の正体が分かってしまう。別のクラスだったそいつは確かアイラとは話したこともなかったはずだ。二人が学校で会話をしているところなんて見たこともない
(何でそんなぽっと出の奴とアイラがエッチなんてしてるんだよ……)
俺の心にさらなる絶望が募っていく。アイラといつも一緒にいるはずの俺は完全に蚊帳の外だった
でも、いまさら過去はどうにもならない。純粋に野球に打ち込んでいた俺はどうすればよかったんだ。何も答えが出なかった。俺がまじめに野球を頑張っていたころ、アイラは俺の知らないところでそいつとセックスをして遊んでいた。最悪な現実だった
「アイラちゃんがエッチで初めてイッたのはいつ?」
「それも中二の夏のときです~♡その彼にエッチの前にアソコを舐めてもらってたらその日はすっごく気持ちよくって♡……そのときに、そのまま彼の舌でイッちゃいました♡」
あまりにも苦しい現実を知り思考に靄がかかり始めてしまった俺の目の前に、容赦なくさらなる残酷な事実が積み上げられていく。すでに俺の心はボロボロだった。でも最悪なことに、まだこの動画は始まったばかりなのだ。アイラはまだイケメン講師と会話しかしていない。これからアイラにはイケメン講師とのセックスも待っている。しかも動画三本分だ
これから更にどれくらい心をボロボロにされるのか分からないが、どうしても俺は動画を止めることが出来なかった。すごくつらいけど、それよりも事実が気になって仕方がなかったからだ。それに、アイラの痴態を見てみたいという変な欲望もある
俺は苦しい呼吸をそのままに、パソコンの前から一歩も動けずに幼なじみのアイラが出演しているハメ撮り動画を見続けることとなった