いつまでも変わらないと思っていたガサツでボーイッシュな幼なじみがいつの間にか俺の知らないところで女にされていた件 作:第三世界(うたかたとわ)
「エイト~。修学旅行はどうする~?」
そして季節は十月になり、俺たちの学校の修学旅行の季節が近づいてきていた。俺たちの学校は毎年十月に修学旅行が行われているのだ
俺とアイラは修学旅行の自由行動は二人でデートをする計画を立てていた。自由行動でどこに遊びに行くのか、俺たちは迫りくる修学旅行という最高に楽しいデートの機会を受けて毎日そのことについて楽しく話し合うことになった
そしてあっという間に、修学旅行の当日になる。あいかわらずに疎遠になってしまった男友達三人組とは距離の遠いままだが、この際気にしないことにしよう。俺は修学旅行でアイラとするデートを満喫するのだ
「ふ~。疲れた~」
そして一日目の日程が終わると、俺はホテルの部屋でくつろぐことにする。俺の学校の修学旅行は男女別に三人組で各自ホテルの部屋が割り当てられており、俺が同じ部屋になったのは仲の良かったあの三人組と疎遠になってから交流を持つようになった同じクラスの楽しい二人組である
この二人組はどこのグループにも所属していないがいわゆる陽キャというか底なしにいい奴らであり、しかもオシャレで活動的な彼らに俺はファッションのことやアイラとのデート先のことをよく相談に乗ってもらっていた。そして彼らはそんな俺と快く仲良くしてくれているのだ
アイラと付き合うようになってから俺は彼女にかっこいいと思ってもらいたいと感じ、オシャレにも気を使うようになり始めた
「アイラからの返事、帰ってこないなー……」
「おっ!のろけかこのやろー!」
少し夜も更けてきた頃、アプリを使って俺はアイラにメッセージを送ったのだが彼女からの返事がすぐに返ってこない。そのことを心配する俺に向かって、同じ部屋の陽キャ二人組がわちゃわちゃと絡みついてきていた
「きっとアイラちゃんは同じ部屋の女子と遊んでるんだよ!男同士で遊ぶ俺達みたいにな!」
「それよりちゃんとゲーム機持ってきたか?狩りするやつ。さっさとやっぞ!」
俺の心配をよそに同じ部屋の二人組が楽しそうに遊び始めてしまう。実は俺も、彼らに誘われて狩りをするためのゲーム機を持ってきていた。ここで不安になっていても仕方がない。気持ちを切り替えた俺は彼らと楽しくゲームをして遊ぶことにする
「アイラちゃんはエイトにぞっこんだから大丈夫だって!」
「そうだよ!お前ら見てると、明らかにアイラちゃん。お前のことが好きすぎなの丸わかりだって!」
楽しく狩りをするゲームで遊びながら、二人が俺を励ましてくれる。確かに俺と付き合うようになってからのアイラはガサツだった態度を一変させてしまい、俺にデレデレとくっつくようになっていた
その時のアイラの様子は完全に女の子だ。その彼女の雰囲気からしてアイラが俺以外の男に見向きもしないことは明白だった。そのことに思い至った俺はきっと何か理由があるのだろうと自分を納得させると、二人と協力して狩りをするゲームに夢中になっていく
――ピコン!
「おっ!アイラちゃんからの返事、帰ってきたじゃねーか!」
「アイラのやつ、同じ部屋の女の子とおしゃべりに夢中になってて気づかなかったって……」
「わはは!やっぱりな!」
就寝時間が間近になってきた頃、ようやくアイラからのメッセージが返ってくる。彼女から返ってきたメッセージには同じ部屋の女の子と楽しくおしゃべりをしていて、俺からのメッセージに気づかなかったと謝罪の言葉が添えられていた
『気にしなくていいよ。明日のデートでアイラといっぱい喋ればいいから』
「ひゅー!エイトー!お前やるなー!」
俺からするアイラへの返信のノロケっぷりを覗き見た二人が、楽しそうに囃し立ててくる。そしてアイラからは俺に対してすぐにお休みと言うメッセージが返ってきていた
「じゃあ明日もあるし、俺らもそろそろ寝っか!俺も明日エイトと同じで彼女と自由行動だし」
「んだな!俺も同じく!デートであくびとかしてたら彼女に怒られちまうしな」
ともに明日の自由行動で彼女とデートをする予定の俺達三人組は、就寝時間をちょっと過ぎたあたりでもう眠ることにする。修学旅行の夜ふかしを楽しむ奴らもいるが、俺達が楽しみなのは彼女とする明日の自由行動デートだからな
『おやすみ。アイラ。明日のデート楽しみだね!』
電気を消した部屋でアイラへの返信を終えた俺は、部屋の布団に入るとそのまま目をつむる。明日の自由行動でするアイラとのデートが楽しみでなかなか寝付けなかったが、その内に俺はぐっすりと眠りこけてしまっていた