あとエリちの百合エロSS、もっと増えろ。
波と風の音が聞こえる
潮騒というには穏やかさを含んだリズムは優しく、風は穏やかに頬をくすぐり、立香は自分が横たわっていることに気づいた。
「ん……」
瞼を開く。
唐突に目に入った日差しに、思わず目を細め、ゆっくりと慣らすように開き直す。
視界に映ったのは、真っ白な砂浜と、水平線までなだらかに続く海だった。
空は透き通るような青で、遠くに入道雲をいくつも作っていた。
波が立香のむき出しの裸足にかかり、さらうように引いていく。
そう、裸足……
「……って、裸ぁ!?」
寝ぼけていた意識が一気に覚醒する。
全裸であった。
丸出しである。
むき出しである。
すっぽんぽんである。
膨らんだ乳房も、桃色にツンと自己主張する乳首も、形の良い臀部も、薄っすらと手入れされたデリケェトゾーンの叢も、健康的な太ももも、全てが晒されていた。
羞恥で膝からへたり込む。
寄せては返す波が膝、脚、太もも、秘唇に飛沫とともに飛び掛かる。
「ひあっ」
冷たさと刺激に立香はびくんと躰を震わせた。
慌てて立ち上がる。
頬が上気しているのを自覚しながら深呼吸。
混乱する頭を鎮めるように、素数を数える。
「1、2、3、5、7、11、13……」
余談だが1は素数ではない。
やがて、深く吸った息を吐く。
「よし、落ち着いた」
右腕で乳房を左手で秘所を隠しながら言う。
改めて周囲を見回して、立香は自分が立っているそこが島であることに気付いた。
どこまでも青い空とどこまでも続くなだらかな海、その中にぽつんと浮かんでいる染みのような島だ。
地面は砂しかなく、見回すだけで島の端から端まで見渡せる。
直径にして100メートルほどであろうか。
その島の中央にスケールを間違えたような巨大な岩の柱があった。
永い年月を思わせるその風采に苔むした緑をところどころにまとい、なによりも天高く屹立し、頂きすら見えない高さが目を引いた。
どう考えてもまともな世界ではない。
ふと気になって、立香は空に向かって呼びかける。
「おーい! マシュ! ダ・ヴィンチちゃん! ホームズ! 聞こえてる!?」
声を張り上げる。
呼びかけの声は空に溶けて消える。
「…………やっぱりダメか」
嘆息。
あまり期待はしていなかったが、やはり応えはない。
もしかしら、こっちが反応を受け取れないだけで、向こうからの観測されている可能性もある。まあ、全裸の状態を見られている可能性と思うと、複雑ではあるけれど。
「支援ない、味方いない、武器もない、状況わからない。ついでに服もない。ないない尽くしかあ」
口に出してみて、笑ってしまいそうになる。
現状も解決策もわからない状態で、さてどうしようかと考えていると、海風にお尻を撫でられた。
「ひあっ!?」
思わず悲鳴を上げ、ぶるぶると頭を振る。
よし、と自分を鼓舞する。
考えるよりも先に動こう。
とにかく岩の陰にでも隠れれば風はしのげる。
そう思って、岩の柱に向かって歩みを進めた。
その岩は実際に近くで見てみると、凸凹こそあるが思っていたような無骨な塊ではなく、その岩肌も陽光すらわずかに反射しているようだった。
立香は目を細めて、その表面に触れると想像していたようなゴツゴツとした手触りではなくではなく、つるりとしていて、手入れをされた木柱のような不思議な感触である。
かといって人工物にも思えないが……
「考えるのは後ね。とりあえず風を避けられるところを探さないと」
思考を打ち切り、岩肌に手を当てたまま、岩の周囲なぞるように移動する。
海風が常に一定の方向から吹くわけではないが、とりあえずさっきのそれが吹いた方角の向かい側に向かう。
隠していた秘唇と叢が再び外気に晒されて、震えそうになるがそれを無視して歩く。
ざっざっと砂を踏む音。
だが、足の裏の感触は絨毯を踏んでいるかのように優しい。
(案外、認識そのものもいじられてるかもなあ)
マーリンあたりなら、幻術で可能だろう。
もっとも、こういった趣向は彼の趣味ではないだろうが。
と、そんなことを考えていたその時だ。
向かいから突然少女が現れた。
黒い髪、まだ幼さを残した整った容姿、青い瞳、その未成熟の容姿に反して膨らんだ乳房、形の良い臍、ほっそりとした手足、つるりとした秘唇……
つまり、全裸である。
そして、立香はその少女を知っていた。
「エリセちゃん!?」
宇津見エリセ。
最近、カルデアにやってきた平行世界の少女である。
彼女にもサーヴァント達に劣らぬ複雑な背景語あるが、それらを考えるよりも、今は状況が良くない。
おまけに彼女の様子がどこか茫洋としていて、立香の危機感が一気に跳ね上がった。
駆け寄る。
「エリセちゃん! 私がわかる!? しっかりして!」
その肩を掴んで揺さぶる。
「ーーぁ」
エリセの視線が上を向き、瞳がゆっくりと立香を映す。
正気に戻ったらしい。
立香がほっと吐いた安心の息に応えるように、エリセは口を開いた。
「ああ、なんて素敵な女の方でしょう。私は貴女とまぐわいたい」
(………………………………………は?)
口走った内容が正気ではなかった。
というか、胸の前に両手を組んだ乙女ポーズで見上げてくるその瞳が普段の青ではなく黄金色に輝き、ハートマークが浮かんでいそうな熱情にきらきらと濡れていた。
唐突なプロポーズ、というか欲望に正直な口説き文句とともに、ぎゅうと抱きついてきて、頭が真っ白になる。
真っ白になって何も言えなくなったはずなのだが……
「ああ、貴女もなんて素敵な女の方でしょう。わたしも貴女とまぐわいたい」
立香の意思を無視して勝手にその口が言葉を並べ立て、その身体がこれまた立香の意思を無視して抱き返した。
(あ、温かくて柔らかい……ってそうじゃなくて!)
少女特有の官能的な感触に一瞬恍惚としかけるも、あわてて正気に戻る。
立香の中のマスターの経験が脳裏で警報を鳴らし、頭の中に思考の手を突っ込み対策を探る。
この感覚には覚えがある。
(ステンノとエウリュアレの魅了に近いかな。でも、こっちの意識を保ったまま、行動に強制させるのは、オリュンポスで戦った女神っぽいか)
とはいえ、あの時ほどの強制力は感じない。意識に喝を入れ、魔術回路に励起し、強制力を排除しようとして……
「……んぅ♡」
その意識の隙間に口付けされた。
瞬間、酩酊にも似た強烈な恍惚感が唇から全身に駆け巡り、励起した回路の火は落ち、意識が蕩け、腹の下がカッと熱くなり、鼠径の間から太ももにかけて、ぬらりとしたものがとろとろと流れ出す。
(………あ、イッた、わたし……?)
思考がまとまらない。力が抜けてくたりとエリセに倒れ込む。
エリセはその身体をしっかりと抱きとめ、熱に浮かれたようにささやく。
「ああ……好き、好き、大好き……! 貴女が欲しい……!」
「っん♡ あ♡ ああ♡ あああぁぁっ♡♡」
囁きそのものに言霊が込められているのか、一語一語を脳が認識するたびに恍惚と絶頂感が駆け巡り、立香は嬌声を上げた。
身体が砂浜の上に横たえられる。
エリセが覆いかぶさり、唇を寄せ、開く。
口内からぬらぬらと唾液に濡れた舌が立香の全身を這う。
顔。
「ふあっ♡」
耳。
「ひうっ♡」
頸。
「あゔッ♡」
乳房。
「あふっ♡」
乳首。
「んゔッ♡♡」
臍。
「ひゅっ♡」
腹。
「ああんっ♡」
太もも。
「…………ッ♡」
陰唇。
「…………………ぁ♡♡」
エリセの舌と唇に舐められ吸われ、オルガズムが止まらない。
絶頂が続く合間にも噴火のような大きな快感が重ねて叩き込まれ、言葉を発せられず抵抗もできず、なされるがまま。
もしかしてこれ、人生で一番のピンチじゃないかしら、と頭の隅で醒めた自分が他人事のように翻弄されたまま、思う。
幾ばくかたって、唐突に立香はエリセの唇と長い絶頂から開放されている自分に気付いた。
朦朧とした意識の中、快楽に滲む涙でぼやけた視界でエリセを見る。
その身体から黒い何かが滲み出していた。
途端、背筋がぞわりと泡立つ。
染み出したそれは幾本かの触手となって立香の手足に伸びる。
反射的に逃れようとするが、ひんやりとしたそれはするりするりと巻き付き、捕え、絶妙な力加減で締め付け、立香の甘い苦悶の声を喉の奥から絞り出す。
脚を宙に上げて太ももを開かせ、生まれた隙間にエリセは興奮に染まった荒い息で膝立ちになって、立香を見下ろした。
「はっ…はっ……♡」
そのまま、見せつけるようにその臍の下、陰唇より上に染み出した黒い何かが集まる。
力無く見つめる立香の目の前で、それをちょんと摘み、
「んん、ん……はぁんっ……♡」
エリセは嬌声と共にずるりとそれを前に取り出した。
太く、長く、黒い、染み出したなにかで出来た何か。
男性器。
少女に不釣り合いなそれはエリセの指が離れると、撥条のようにびいんと天に向かって跳ね上がり、これからの予感に震えていた。
「なぁに、それ……」
か細い声で訊く。
エリセはそれに応えず、愛欲と欲情に染まった眼でにっこりと笑うと覆いかぶさって唇をふいできた。
「んぅ……ちゅる……んぁ♡」
舌を絡め、蕩けた快楽に酔う。
逞しく屹立した黒いペニスが立香のひくひくと震える陰唇にあてがわれ、先端同士が触れる。
「〜〜ッ♡」
性器の入り口に走ったぺとりとした亀頭の感触に絶頂の連続で敏感になっていた立香の身体は悦ぶように軽くイってしまう。
体が小さく跳ねる。
「はーっ……はーっ……」
力が抜けて、息が上がる中、立香はぼんやりとエリセの瞳を見つめた。
「………………」
エリセは何も言わない。そもそも正気も怪しいので反応は期待できないが。
だが、その瞳は確かに揺れていた。
もしこれが悪意の籠もった行為であれば、命懸けで拒絶しただろう。
もしこれが快楽しか求めない行為であれば、嫌悪感と共に身体は醒めていただろう。
もしこれが己しか見ていない独り遊びのような求めであれば、やんわりと断っただろう。
だが、エリセの瞳にあったのは、そのどれでも無く、性欲に濡れた中に確かな慕情と不安の色があった。
「…………そっか」
その色を見た途端、立香はとりあえず納得した。
理由も状況もわからないが、この子は私を求めている。
抱きしめてほしいと不安に揺れながら望んでいる。
(それでいきなりセックスというのも話が早すぎると思うけど)
まあ、それはそれでいいか、と思う。
絆されてるな、と自分に内心で苦笑したが、これもいつものことではある。
全てを受け入れるようにエリセの首に両腕を回し、微笑みかける。
「おいで」
甘やかに囁かれたその言葉に、エリセはキョトンとしたあと、歓びに顔を輝かせ、そのまま彼女と繋がろうと腰を押し進め、
「私のモノに何しとるかァァァァ!!」
唐突に虚空から飛び込んできたイシュタルの飛び蹴りで、立香から引き剥がされ、盛大に宙を舞い、岩の柱に頭から突き刺さった。
実はこっちのぐだ子はカルデアの何人かとはえっち済み。(なお全員女性サーヴァント)