剛は沙耶と道ですれ違った時に、沙耶の耳元で囁いた。
「お母さん、この前すごいオナニーしていましたね。娘さん達のセックスで」
優しく丁寧だが、冷たい声だった。沙耶は背筋が凍った。
(・・・えっ!バレていたの!やばい!)
「お願いだから、娘達には言わないでください。何でもしますから。幾らでもお金なら支払いますから!」
32歳の沙耶は14歳の剛に懇願した。剛は強く冷たい眼で沙耶を射抜くように見つめた。
獲物として自分を貪ろうとしている殺気や征服心があるのはわかる。だが、更に冷静に自分の本質を品定めするような、冷酷な眼だった。
その時に、沙耶はすぐに自分が盗撮・盗聴していた剛・彩香・葵のセックスを思い出した。特に、娘の彩香と葵をセックスで狂わせている時に、上から冷静に見おろしている剛の眼。
最悪の事が起こった事に背筋を凍らせながらも、沙耶は得体の知れない鼓動で張り裂けそうになる自分の脳と心臓に驚いていた。
(あぁあぁああ・・・この眼だわ。私がずっと夢見ていた眼・・・)
(あぁ・・・。もう殺してほしいくらいだわ・・・)
剛は沙耶に冷静に冷酷に伝えた。
「わかりました。では、今夜パークアハイアットのスイートを予約してください。それと、今まであなたが盗撮・盗聴したデータは全て持参して来てください」
「はい!承知しました!」
沙耶は軍人のように瞬時に従順に返答した。
懇願しているにも関わらず、その実、沙耶は脳とヴァギナをトロトロにしていた。
沙耶は銀座のクラブのオーナーに頼み込み、数千万円の価値がある着物を借り、更に現金で1億円を借りた。オーナーは赤川組傘下の組長だった。
「お前。これで俺の奴隷になる契約をするんだな?」
「はい。奴隷にならせていただきます。」
沙耶は覚悟を持って答えた。剛に、自分が娘達と剛のセックスを盗撮・盗聴していた事、自分がオナニーしていた事がバレていると伝えられた時。「もう死んでもいい」と思った。
「ともかく剛さんに、私が出来ること全てで償うしかない」
沙耶は「償い」という発想で本音から逃げていたが、ただただ剛に圧倒的な従順さを見せ、気を惹きたかっただけだった。正直なところ、沙耶は剛と娘達の乱交を盗撮・盗聴する度に、自分が剛に調教されることばかりを妄想し、オナニーに励んでいたのだ。この展開は、沙耶が望む、剛からの支配に近づくもので、沙耶は自ら被支配に向かうように狂ったように行動していた。
パークハイアットの受付で剛と待ち合わせした。
「沙耶さん。ものすごい着物を着られていますね。僕はこんなに芸術品のような着物を拝見するのは初めてです」
「ありがとうございます。少しでも誠意をお伝え出来ればと思いまして」