(もう。剛君に殺してほしい)
圧倒的にセックスの才能や経験値が大きい剛に圧倒され、玲香には、セックスをする中で何度も気が狂う様な瞬間が訪れた。
剛のセックスは、育ちがいいエリートダンサー達とのセックスとは全く比較にならない程、動物的でありながら、脳と魂を揺さぶられるようなセックスだった。玲香は途中で泣き出し、潮吹きだけではなく、純粋に失禁してしまう程だった。
(剛君のセックスは凄すぎて、全くわけがわからない)
一方で、剛は玲香のセックスに個性を感じる事が出来なかった。
剛が日頃ずっとセックスをしている彩香・葵・沙耶は極端に強い性欲と性癖を持っている遺伝子を持ち、玲香よりも遥かに激しく、繊細で、個性的なセックスをするのだった。
剛はこの一家以外にも女性を狩り漁っており、彩香一家が特殊な一族である事は理解していた。だからこそ、彩香一家の姉・妹・母親全員とのセックスを深めていたのだ。だが、他の女性達の中にも、玲香ほど美しくはないが、玲香よりも性欲が強く、個性的な女性達は居た。
(なんてつまらない女だ)
剛は改めて玲香に失望した。
玲香のスイス・アングロサクソン・韓国・日本の血が混ざった極端に美しい純白の美貌、バレエで鍛え上げられた世界レベルのスタイルと柔軟性。それらは、16歳にしてセックスを極めつつある剛にとっては、大きな興奮の要素にはならなかった。
剛は玲香が無個性な理由は、おそらく寧々が玲香に深い愛情を注いでいない事、玲香の父親が無個性な人間である事、に帰結するのではないかと考えていた。元々そうした仮説があったから、剛は多くの女性とセックスする必要があったし、玲香からのセックスの誘いも無視していたのだ。その読みは、正しかった。
このセックスから、玲香が常に剛にセックスを懇願し、剛が冷淡に無視し続ける関係が始まった。
玲香は剛に無視されればされる程、剛を深く求める様になった。それは周囲の広く知る所になり、誰もが憧れる玲香を無視し続ける剛は、周囲から批判される様にもなった。
だが、剛と玲香の関係を極端に深く知り尽くす女性が居た。それは、玲香の母親の寧々だった。
寧々は自身の諜報網を張り巡らし、彩香・葵・沙耶の家にも、剛がセックスする他の女性達の家にも盗撮・盗聴網を仕掛け、ずっと剛のセックスを観察して来た。当然玲香の部屋に世界最先端の盗撮機・盗聴機を付けており、自分が狙っている剛と玲香のセックスを撮影していた。