※この作品はR-18です。

黒蛇男   作:zubro909

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8. 京極一家の虐殺(1)

Karimは、真央が大蔵を軽蔑していることに苛立っていた。

 

その背景に、自分と真央の間で、殺人組織iibadatanを発展させるイメージが違うことがあることを理解していた。真央の提案で、ハッカー、エンジニア、国際弁護士、MBA、学者等の知的専門職も雇用した。

 

Karimの組織内で、真央のプレゼンスは急速に高まっていた。真央がフィギュアスケートの世界女王であることは、構成員全てが当然理解していた。更に、同じ殺人者として、殺人の才能が極めて高いことも実感していた。返り血を浴びながら殺人を遂行する真央は恐ろしく美しかった。その姿を見たさに、多くの構成員は真央に生贄を献上し、目前で殺人をしてもらうよう懇願していた。

 

真央の影響力が拡大していく中で、社会で影響力を増すKarimの組織は岐路に立たされていた。発注者であるヤクザやマフィアは初期は殺人単価の向上を恐れる位だったが、余りにもiibadatanの成長が早いため、彼らの資金源である覚醒剤の製造販売に参入することを恐れた。日本の警察もかつてなく残忍で巧妙な殺人業務をiibadatanがどこまで日本社会で拡げるのか、警戒していた。警察は、Karimが記者5名とその家族を惨殺した事実は当然把握しており、iibadatanを攻撃した警察は個人単位で意思決定の経路を調べられ、その個人と家族全員を惨殺されることを予測し、誰も検挙に動かなかった。

 

Karimは環境が複雑化する中でも、自分達のコアのスキルは、迅速・残忍・確実な殺人だと考えていた。大蔵が15の誕生日を迎える一週間前のある日、大蔵に殺人と聴取を指示した。ターゲットは、競合である殺人受託事業者の首領京極だった。

 

目的は、京極の死亡、業界への恐怖の伝播、業務構造やネットワークの洗い出しだった。Karimは大蔵の潜在能力や成長を見極めるため、大蔵に計画から遂行の一切を指示した。

 

大蔵は知恵を巡らせた。

 

(親父はもちろんのこと、お母さんにどうにか認められたい)

 

成長した大蔵は既に身長190cm、体重120kgまでになっていた。捕縛された人間は今までに20人、自分の手で拷問の上で殺していた。身体能力は引き続き世界レベルでも圧倒的に高かったが、論理思考力はトップレベルに至れない現状は継続していた。真央の大蔵に対する無視は継続され、食事等を用意してくれないのは勿論の事、話しかけても無視される期間は3年に達していた。その間、大蔵はずっと極度の鬱だった。ずっと剛を拷問して虐殺する妄想と、拷問しながらのオナニーに逃げ込んでいた。

 

大蔵はiibadatan内でチームをつくった。京極の身辺を徹底的に調べ、京極の妻、子供、愛犬、愛人を捕縛した。その後に、彼の幼馴染とその家族、主要構成員とその家族、懇意にしている飲食店の家族等を捕縛した。京極は自らKarimの組織に出頭した。

 

組織の地下室で、全裸にされた全員は両手両足を鎖で繋がれて、全身でバツをつくるような形で固定された。 一歳に満たない赤ん坊も鎖で無理矢理立たせた。幼馴染や飲食店等の家族は、京極の殺人業務とは全く無関係の素人だった。

 

Karimと真央は離れた位置から観察している。大蔵側の人間は全て頭から黒い特殊素材を着ている。現場は全て撮影するため、万が一その動画が漏れ特殊な分析をされた場合でも、本人が特定されないようにするためだ。舌を噛む自殺を防ぐため、京極の関係者は全員舌を切る手術がなされていた。

 

「お前の組織の業務構造やネットワークを全て話せ。その内容によっては、女と子供、素人は許してやる」

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