寧々は我を忘れていた。
剛と玲香のセックスを撮影している時、寧々は生まれて初めて玲香に自分を投影していた。剛には自分を狂わせたEgorを投影していた。寧々が「玲香の顔に大便を噴射してよっ!」と何度か叫んだ後、剛はその声を聞いていたかのように、自発的に玲香の顔に噴射した。
「えっ自分からっ!?剛君、自分から噴射するの?ああっあっ、剛君、イクッ!うああううっ、イクイクーッ!!」
寧々は子供のようにはしゃいだ。
久しぶりに大声を出して、飛び跳ねた。寧々は自分が制御出来るオナニーであるにも関わらず、痙攣して失神した。Egorとセックスして以来、到達したことがない頂点だった。
玲香が剛に大便をおねだりして、日々オナニーに励んでいることもよく知っている。それを知って、「玲香は私の実の娘なんだ」と、出産以来初めて思い出した。
寧々は、玲香と剛がセックスした日は、玲香のゴミ箱から漁ったティッシュを嗅ぎ回し、舐め回しながら、オナニーをする日課になった。生まれて初めてオナニーにはまった。オナニーの際はまずJohnson、次にEgor、最後に剛の動画を観た。
イッた後は、涼やかにキッチンに行き、鍋にティッシュを入れた。そこでティッシュを分け、漉された剛の大便を食べながら、アールグレイを飲んだ。一連の作業に一切の思考はなかった。発狂している寧々は、生まれる前から知っている作業のように、自動的に行なっていた。
剛に自分のシステムの本質を見抜いてもらい、褒められた。
正直、子供のように嬉しかった。「剛に甘えたい」とすら思った。
(今まで随分冷静にやって来た。これからは狂うぐらい感情に溺れてやる)
寧々は剛と人生を狂わせることに集中することに決めた。
(これから、私の人生はもっと激しくなりそう)
冷酷な顔をした寧々は剛の涎の臭いが自分の首から抜けないよう注意し、今日も従順にオナニーをはじめた。
上品で冷酷な寧々は誰にも知られない秘密の快楽と狂気に狂っていたが、それは寧々は思い違いだった。
剛と寧々が交渉し、寧々がオナニーをする一連の様子を、諜報者のように冷静に見届けている女が居た。
寧々の娘の玲香だった。
玲香は、母である寧々が剛に関心があることに初めから勘づいていた。
寧々が自分を盗撮していることも、自分のゴミを漁っていること、剛でオナニーしていることも把握していた。逆に、剛が寧々に関心があり、そのために自分とセックスしている事も察知していた。
玲香は、自分の父親が誰か、寧々から全く聴かされていなかった。自分のゴミを漁られてから寧々を追うようになり、寧々のオナニーを観察するようになった。寧々が観る動画を観察する中で、2番目の男Johnsonが自分の父だろうことに勘づいた。
(このクソ女)
自分を軽蔑する母。
母が狂ったようにオナニーしている。母が血塗れに暴行されながら、頼み込んでEgorに大便を噴射される動画。そして、娘の彼氏を盗撮し、娘のゴミを漁て、娘の彼氏の大便を隠れて食べている。
母を深く軽蔑した。だが、軽蔑と同時に、自分の性欲が母親から継いだものであり、自分と全く同じ遺伝子であることを、産まれて初めて確信した。
(剛君は大蔵を多分殺せる。お母さんともセックスして、深くなるだろう。それは止められない。どうやって私は入り込もう?剛君の一番になるのは難しいと思っているけど、絶対に剛君とセックスする関係は続けたい)
玲香は父Johnson譲りの無個性でありながら、冷静で狡猾で、貪欲な女だった。