※この作品はR-18です。

黒蛇男   作:zubro909

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15. 真央とのセックス(1)

真央の執務室は表面的にはシックで上品だった。

 

だが、裏の部分、見えにくい部分には鰐、蛇、ライオン、熊と言った猛獣の皮や顔が織り込まられていた。真央は清楚でノーブルな外見で、フィギュアスケートの世界女王として知られていたが、内面は、下品な程に獰猛な肉食獣そのものだった。

 

真央は黒の特殊な軍服を脱ぎ、紫色を帯びた黒いドレスを着て帰って来た。その間、剛は、ドクターの治療を勧められたが、交渉の途中であるため、拒否した。iibadatanのドクターを信用する事は出来なかった。幸い、Karimに痛めつけられた右肩や眼窩の骨折は、まだ興奮で痛みを感じなかった。

 

真央のドレスには深くスリットが入っていた。スリットの先は腰骨のすぐ下まで上がり、真っ白な肌に美しい黒子があった。胸元も大きく切り裂くように開いていた。

 

真央は童顔で清純な顔つきをしている。テレビで観るよりも顔は引き締まり、頭が小さく、身長は高かった。

 

(10人以上は確実に殺しているな)

 

剛は直観した。

 

真央は寧々よりも、遥かに血や暴力自体を愛している。華奢に見える身体でも、身体の要所の筋肉が発達し、豹のようだ。

 

(身体全体がバネのようで、獣のようだ。美しい)

(素手で格闘しても、確実に強いな)

(今まで会った中で、動物として明らかに一番優れている。Karimや大蔵よりも、遥かに身体能力が高く感じる)

 

(だが、条件を飲まなければ殺す)

 

実際に、真央は剛がprm354の免疫を渡さないと、確実に死ぬ運命にあった。だが、剛は目前に真央に直面し、世界的なアスリートでありながら殺人者である真央のオーラに圧倒された。自分の死を相手に完全に握られている人間だとは、到底思えなかった。

 

一方で。真央は、不遜な態度で自分を舐め回すように見る剛に驚いた。

 

(この男は殺人集団のボスと跡取りを殺しても、憮然としているわね。私は、自分が殺した男の妻であり、母でもあるのに)

 

真央は、不遜な態度で自分を舐め回すように見る剛に驚いた。葉巻を吸って脚を組みかえた時に、面白い事実に気づいた。

 

(この男、私をみて、勃起しているわ)

 

剛は交渉前の厳しい表情を崩さなかった。真央の返答によっては殺す気でいた。だが、剛の身体は素直に反応し、真央から借りたズボンの中でペニスは恐ろしく反り返り、一端にシミをつくっていた。

 

真央はいつもオスを圧倒して貪っていた。Karimを除く多くの男性は真央のセックスに圧倒され、怖気付いていた。真央のオーラに圧倒されてしまい、しっかりと勃起出来る男性はKarim以外には居なかった。他の男性達は恐怖と恐縮で真央を崇めてしまい、ペニスをしっかり勃起出来なかったのだ。真央は、剛に素直に欲情されていることが新鮮だった。剛は真央に話しかけた。

 

「真央さん。おめでとうございます。iibadatanは今日からあなたの組織ですね」

 

真央は剛を見つめ続けている。

 

「表社会にも通じる情報軍事組織を目指す。妨害者は消された。真央さんはどう組織をリードしますか?」

 

真央は胸の奥を抉られる思いがした。

 

今まで他人から、この様な質問を真正面から問われることはなかった。真央は、剛がiibadatanの組織の内情を深く理解している事・質問の鋭さ・Karim達との戦い方から、剛が狡猾で、論理思考力が高い事に気づいていた。自分が苦手とする狡猾さ・論理思考力が高い事に関し、剛に恐怖を感じ始めていた。

 

(私は本当は、Karimと大蔵の無能を責めて、逃げていたのかもしれない)

 

真央はこの時に初めて直観した。

 

真央は個として、身体的にも芸術的にも突出していた。だが、命やキャリアを賭けて、組織の戦略を立てる必要性に迫られることはなかった。実際には、戦略を立案する才能も経験もなかった。自分の才能の現実に気づき始めた瞬間、真央は自分の視力や聴力が落ちて来ているのを感じた。幼少の頃からアスリートとして生活し、身体の変化には敏感だった。

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