剛の話に引き込まれ始めた真央は剛に尋ねた。
「軍事組織や犯罪組織からの受注、覚醒剤の製造や販売は行わないの?」
「行います。収入源、情報源として行います。売春やギャンブル、エンターテイメントビジネス等も行います」
「その収入源と情報源を持って、裏社会と表社会の要人暗殺も行います」
「・・・それを行う上での武器は何なの?」
「表社会への侵入、ミッション・ビジョン・インセンティブの共有による組織力、ITの技術力、戦略的な思考力です」
剛は暴力的な支配により、裏社会に一流の頭脳が集まらないこと、権力闘争のコストが高まること、表社会からの隔離が起きることを説明した。
(自分の問題意識や苛立ちに似ている)
剛から真央に尋ねた。
「 あなたが一番興奮する時はいつですか?」
「うーん…」
真央は真剣に悩み、思いを巡らした。長く忘れていた気がする。意識が朦朧として来て、涎が垂れて来た。
「ゆっくり考えてください」
真央の脳内に子供の頃、選手時代、結婚後、iibadatan時代のシーンが流れてくる。そもそも感情が爆発することがそれ程あったのか…。
「世間で"実現が無理"とされていたことを成功させることかしら…。怪我をして試合で勝つ…。"この技は誰にも出来ない"と思われていた難しい技…」
「僕もそうですよ。"あいつには絶対に関わるな。従え"という奴や組織を、冷静に殺したいんです。それだけなんです」
「僕は表社会に入ったり、もっと難しい仕事に挑戦しようとしていた真央さんには共感していますよ」
真央は嬉しかった。コアの部分で野心の質量や特性が、剛と共有できる気がした。
「わかった。あなたと連携するわ。一緒に闘って、無茶なことをやりましょう」
真央は子供のような笑顔で言った。剛が自分の夫や子供を殺したことなど、どうでも良かった。純粋な好奇心だった。
剛と真央は力強く抱き締め合った。
(このまま犯されたい)
真央は本能的に感じた。真央は剛の股間に手を回した。はち切れん程に剛のペニスは勃起し、ズボンの上には汁が浸み出していた。
「殺そうとした女に対して、えげつない勃起をするのね」
「あなたも失禁しているのに、愛液が溢れ過ぎているのがわかりますよ」
頸骨にヒビが入って、身体をしっかり保てないにも関わらず、強気な豹。
(生命力と身体能力にものを言わす豹をどう屈服させようか?)
剛は真央と優しいキスを交わした。今まで殺し合っていたとは思えない、包み込むようなキスだった。真央は今までの人生で感知した事がないスイッチが入った。
真央は剛を優しく抱き締めた。
真央は今まで男性を優しく抱きしめたことなどなかった。男性とは、自分が貪り尽くす獲物だし、少しでも自分を興奮させるために男性に強さをアピールさせたかったからだ。常に、強い男性を求めていたが、自分を驚かせる程強い男性は居なかった。Karimの身体や殺人能力には初めは歓喜したが、論理的な思考力や野心が低fくて、自分が狂うまでには至らなかった。だが、剛には身体・知性を総合した、オスとしての強さや大きさを感じた。だから、強さや大きさを深く認めた上で、初めて(男性に優しく接したい)と思ったのだ。
真央は覚醒剤でやつれ切った剛の顔を優しく撫で回し、舌で優しく愛撫した。