剛は、自分の身体を乱暴に傷つける寧々の攻撃を無抵抗に受け続けた。
その間、ずっと寧々の頭を撫で続けた。
頭・左腕の付け根から血を流し続けた。iibadatanとの死闘を超えた剛にとっては、痛みの強さも血の量もほとんど気が付かない様なレベルだった。
エレガントやクールとは程遠く、嫉妬の感情を素直に爆発させた寧々は美しかった。剛は常に氷の様に冷静な寧々がここまで感情的になるのを全く想像出来なかった。寧々自身、ここまで感情を高ぶらせて、相手にぶつけた事は今まで一度もなかった。
剛は寧々に見惚れていた。恋した女の攻撃は愛おしかった。
(寧々さんになら殺されてもいいかもな)
剛は、寧々が自分の身体を傷つけるやり取りで初めて、今回の殺人をやり切った実感を持った。
寧々の攻撃で更に血塗れになりながら、安堵した。気持ちが安らいでいく中で、冷静さのかけらもない寧々を優しく抱き締めた。寧々が料理や風呂、着替えなど、精一杯労おうとしてくれている様子も目に入って来た。
「寧々。感情を爆発させてくれて嬉しいよ。素手でお互いを殺し合おうよ」
寧々は生まれて初めて自分の剥き出しの感情を全て吐き出し、自分の全てを受け入れてもらえた気がした。(もう素直になろう)と思った。
「剛。美しくて強かったよ。ほんとは昔からすごく気になっていたよ。ずっと盗撮していたんだよ」
「嬉しいよ、寧々。はじめて僕がオナニーで射精できたのは、あなたが昔首すじを舐めてくれたからなんだよ」
剛と寧々は気がつくと、お互いに裸になった。
(なんて美しい身体なんだ)
寧々は上背こそなかったが、小さい顔に華奢な肩。
真っ白な肌。
華奢な身体に不釣り合いに大きいが、恐ろしく丸く、上向きの乳房。美しいピンク色の乳首。なめらかなくびれに美しく持ち上がった尻。女性らしい柔らかさと華奢さのバランスは芸術的だった。身体中に大小の黒子が星の様に散りばめられていた。身体能力という観点ではなく、女性らしい柔らかさ・繊細さという観点では、真央とは比較にならない程、寧々は美しく完成されていた。
(やはり、この女が一番だ)
寧々は、剛のペニスが、真央とセックスした時よりも3回りは大きく、長く、太く、反り返っていることを認めた。
寧々は真央と剛とのセックスを観て絶望しながらも、何度も何度も剛のペニスの勃起をズームしていた。
今まで剛が大量の女性とセックスして来た時も、寧々は常に最新鋭のズーム機能で剛のペニスの勃起度合いを確認して来た。今までは他の女性と比較し、玲香・葵・沙耶・彩香の順序に剛の勃起度合いは高まっていたが、真央とのセックスでの勃起が明らかに最大だった。だが、いつも寧々は食い入るように剛の勃起度合いを確かめていたから、真央の時と、今回の自分の時との違いは明確にわかった。
「剛君!真央とあんなにセックスしたのに、真央の時よりも全然逞しい!!」
寧々は心から嬉しかった。冷徹な寧々は乙女の様に、確かに軽く飛び跳ねていた。
「お前、ズームして俺の勃起度合いを確認していただろ。これ以上の証拠はないだろ?」
剛は冷徹な振りをしているが、素直な寧々が愛おしかった。
寧々は剛のペニスを嗅ぎ回した。真央の愛液の匂いがアナルまでこびりついている。
「あの女!滅茶苦茶に濡らしやがって。殺してやる!」
寧々は小さくボソッと独り言を言った。剛は聴いていた。いつも上品で冷静な寧々が下品な言葉を使うのは興奮した。寧々の乳房を揉みしだいた。
「はああぁんっ…剛っ剛…」
寧々の声は美しく上品だった。強気な寧々が凛は保ちながら、甘い声を漏らす。
「真央の時よりもカウパーの量は3倍強。粘度は4倍位ね。あなたの精子の匂いは酸度は強いし、苦いのね。味も内臓のように生々しいし、血や汗の獣の味がする」
寧々の冷静な分析に苛立った。
(寧々の論理的で分析的な脳はこれから完全に止めてやる。脳髄まで愛液で満たしてやる)