※この作品はR-18です。

花騎士幻想絵巻   作:せれな。

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このお話は団長の騎士団、ゼラニウムとも出会ってない時代……。
クロユリがたまたま助けた一人の少女とのお話……。

このお話は独自の考えです。
クロユリの過去にこういうことがあったかも?というお話となります。


クロユリと一人の少女

 とある騎士団に配属されていたクロユリはある日、緊急任務を受けることになった。

その任務はリリィウッドにある白百合街道近くの村に害虫が襲い掛かっている為、討伐してほしいという任務。

花騎士としては一般的な任務と言っていいだろう……。

クロユリがまかされていた部隊は優秀で、どんな任務でも遂行してしまう精鋭部隊だった。

 

 「まさかこんな事になるとは思っていなかったぞ……」

 

 「こんな強敵が現れるなんて……、各自死ぬ気で戦え! そして隊長を守れ!」

 

 「いつもの訓練を思い出せ、お前らなら大丈夫だ、自信を持って戦え! そして死ぬな!」

 

 決して油断や慢心からの失敗ではなかった、村に着いてから出現する害虫のタイプを確認し作戦も立てた。

そして何時ものように一人一人害虫を倒していく、その予定だった。

だが現れたのは隊長であるクロユリが全力で戦わなければ勝てない程の群れが現れたのだ……。

一人一人倒れていく花騎士達、害虫にやられる者が居れば害虫と刺し違える者もいた。

その強すぎる群れは「白百合街道のヌシ」と呼ばれるようになる切っ掛けとなった。

 

 「くっ……、どうして、なぜこうなってしまったっ……!」

 

 「クロユリ隊長! 危ない!!」

 

 「しまっ!?」

 

 動揺しているクロユリは冷静な判断が出来ないようになっていた。

その一瞬の隙を見逃さなかった害虫による攻撃、それに気づいた花騎士がクロユリをかばう様に犠牲になった……。

かばった花騎士はクロユリの部隊が出来てからずっとついて来てくれていた。

 

 「っ……! 死ねっ!!」

 

 『グギャアア!』

 

 「おいっ……、しっかりしろ!」

 

 「すいません……どうやらここまでのようです……ご武運を……」

 

 「おいっ! 目をっ、目を開けろっ!! っ……! 許さん……! すべて殺してやるっ!」

 

 この時のクロユリは怒りだろうか? 何かがプツンと切れたようになり自身が傷つこうがお構いなしの戦いを見せていた。

傷が付こうが関係なく害虫たちを切り捨てていく彼女の姿はまさに"死神"のように見える。

そんなクロユリを見つめている一人の少女、逃げ遅れたのだろうか?

逃げ遅れた少女に気づいた害虫は少女の元へと向かっていった。

 

 「……花騎士のお姉ちゃん……!」

 

 「ちっ……! 邪魔だぁぁ!!」

 

 「ひぃっ!」

 

 「おい、さっさと逃げろっ! 逃げなければお前も死ぬぞ!!」

 

 「っ!? うん!!」

 

 ぎりぎりの所で少女を助けたクロユリ、少女に強く言った後再び戦火の中に戻っていく。

最強の精鋭部隊と呼ばれていた部隊はだれも生きていない、クロユリは戦いながら涙を流し害虫を倒していっていた。

そして残る一体を斬りかかった所で体力の限界となり、その場に静かに倒れこんだ。

 

 「……皆……すまない……」

 

 決死の想いで切りつけた害虫はギリギリ急所を外れており、その場から逃げ去って行った。

居なくなったことを確認した少女は倒れたクロユリの元へと駆け寄り、村の皆が協力していく。

倒れこんだクロユリが目を覚ましたのはそれから数日経った後だった……。

 

 

 「っ!? ここはっ……、天国ではないだろうな、地獄の一丁目と言った所か……むっ……?」

 

 「すー……すー……」

 

 「こいつは……、そうか、何とか村は守れたんだな……だが……っ……」

 

 部隊を守れず一人生き残ってしまったクロユリ……。

そんな彼女に今何が残っているだろうか、ただ自身を呪う事しかできなかった。

その時、クロユリに優しく話しかけた少女が居た。

 

 「お姉ちゃん」

 

 「なぜ助けたっ! なぜっ……なぜ!」

 

 「村を助けてくれたお礼……だよ、それに……」

 

 クロユリを助けた理由をゆっくり話し始める一人の少女……。

仲間を犠牲にしてしまった後、死に物狂いで害虫たちを倒していた姿をかっこよく見えた事。

それと、どんな状態でも決して害虫が村の中に入れないように戦っていた事……。

 

 「はっ、よしてくれ……私はお前が尊敬できるような者ではない……死神の私を」

 

 「ど、どこ行くの? まだ傷が癒えてないのにっ……!」

 

 「お前には関係ない……、ただ……一つのケジメと言った所だ」

 

 少女の家を出て目の前にあったのは慰霊台、村の者たちが作ったのだろうか?

そこには犠牲にしてしまった花騎士達の名前が記されていた……。

呆然と立ち尽くすクロユリ、その場に少女が現れた。

 

 「これは……お前たちが作ったのか?」

 

 「うん、私たちには戦ってくれた花騎士さん達のお墓を作るくらいしか出来ないから……」

 

 「そうか……、礼を言う……」

 

 「お姉ちゃん? おねえちゃん!! 死なないでね! 絶対に死なないでね!!」

 

 一本の刀をその慰霊台に置いた後、クロユリはその場を後にした。

寂しい背中にかけられる声、それは今のクロユリにはとても大きすぎる重しとなる。

実は一人自殺しようとしていたのだが、その少女の声により自殺すらできなくなった。

その後所属していた騎士団を辞め、新しい騎士団で戦う事となった。

 

 「もうクロユリ! いつも言ってるじゃない、先に行かないでって」

 

 「はぁ……この程度の任務で死にはしないといつも言っているだろう……」

 

 新しく所属している騎士団の任務で出会った花騎士ゼラニウム。

ようやく死ねる、あいつらの元へと行けると思っていたクロユリを助けた花騎士の一人である。

あの事件の後クロユリは一緒にいると死ぬと周りに言い、単独で任務に挑む姿が目立っていた。

だが、ゼラニウムはそれはただの思い込みでしかないと証明し、次第に心が少しずつ癒えていた時だった。

 

 「団長、それは本当か? ふ……いい機会だ、私に任せてもらってもいいだろうか?」

 

 「大丈夫か? 俺個人としてはクロユリには行かせたくはないんだが……」

 

 「気にするな、今の私にはゼラニウムがいるし、おせっかいなあいつも居るからな」

 

 この騎士団に入ってからクロユリの傍に常に居ようとする者がもう一人いた。

それはかつてクロユリを助けた少女であり、村を去った後に騎士学校に向かい花騎士となった少女……。

 

 「はぁ、どうしてお節介のままで居なかったのか? あの時見ていただろう……」

 

 「うん、花騎士だって必ず勝てるわけじゃない……見ていて知ってるよ、だから……誰かさんを守れるようになろうって思ったの」

 

 「ふん……、死んでも知らんからな……」

 

 「またそういう事言って、実は気にしてたんだけどね?」

 

 「余計な事を言うなゼラニウム! 話はここまでだ、お前ら……死ぬなよ!」

 

 新しくできた部隊、クロユリ・ゼラニウムの二人を中心とし、サポートする少女。

彼女らは阿吽の呼吸で動き回りかつて倒せなかった害虫を倒しきり、その村を助ける事ができたのだった……。

ぶっちゃけ私の作品ってどう思う?

  • 良いぞもっとやれ
  • 触手ぅすきぃ
  • 触手より人間やろ!
  • 足りません
  • ミミズも良いけどムカデ
  • ミミズも良いけど蛾
  • 別の害虫希望
  • いやいや……村人でしょ?
  • もっと激しくして良いのよ
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