DOAXVV世界でハーレムライフ -転生?オーナーは解任が怖い- 作:HI-METAL
ザックとの打ち合わせから2日が経過した。混乱からは立ち直ったが、さりとて婚約という現実を、受け止め切れている訳ではない。
というか、これは決定事項なのか?どうにかして回避する方法はないのか?等といった事を、今もうだうだと考え続けていた。
「他の女の子とは契約上の関係で済ませられるかもしれないけど……やっぱり、みさきちゃんとは……きちんとけじめ付けないとなぁ」
俺は椅子から立ち上がると執務室のエレベーターから地下の研究室へと降りた。いくつもある部屋の中で、ちょっとした物を作るための工房へと足を向ける。
入室すると並んだ工作機械の中で一つだけ動いているものがあった。ガラス越しに中を覗く。そこで作られているのは指輪だった。
俺が初めてこの部屋に入った時には、すでに製作が始まっていたその指輪。俺はそのひまわりを模したデザインに見覚えがある。
「これって
もうすぐみさきちゃんの誕生日だ。それに合わせてプレゼントする為に準備していたのだろう。
ゲームでは右手の薬指に嵌められていた指輪だが、「これ、左手の薬指に嵌める事が出来たらなあ」ってずっと思っていた。
俺は少しずつ完成に近づいていく指輪を眺めながら、どうするべきなのか?なかなか答えを出せずにいた。
想い悩んでいる間にも時間は無情に過ぎていく。今日はルナとモニカがこの島に到着すると連絡を受けていた。
俺が
『新しいヴィーナス達が到着しました。執務室へお戻りください』
タイミングを見計らったかのように、アイちゃんが彼女たちの来島を告げる。俺は工房を後にして、急ぎ執務室へと戻った。
程なくしてルナとモニカが執務室へとやって来た。案内役を担当してるみさきちゃんも一緒だ。
「
俺は彼女たちに
「……ルナ、です」
「I'm Monica. It's an honor to meet you.」
ルナは日本語でだるそうに、モニカは英語でハキハキと、実に対照的な返事が戻ってきた。
「あ~…………ルナ、眠いなら部屋に行っていいぞ。」
ルナは半目になって酷く眠そうにしていた。頭をグラグラと揺らしながら、立つのもみさきちゃんに支えられてやっとの有様だ。何故か某探検隊のようなカーキ色の服を着ていて、ご丁寧にヘルメットまで被っていた。ここは未開の島では無いのだが……
それに比べるとモニカは至極まともな格好をしていた。塾の講師あたりが似合いそうなスーツを着用し、髪もあの特徴的なおさげ髪ではなく、後ろで一つにまとめられている。少し地味目の印象だ。恵体と評判の肉感のある体は、やはり隠しきれてはいないが、そこまで煽情的には感じなかった。
「そうします……オーナーさん、話は明日に……」
「わかったわかった。みさきちゃん案内してやって」
「は~い」
ルナが倒れそうになりながらも、みさきちゃんに促されて退室していく。
「なかなか面白そうな子ですね。ルナちゃん」
モニカがクスクスと笑いながら言った。日本語で喋ると、まさにゲーム内で見知った彼女そのものだった。
「あ、この島の公用語は実質日本語みたいですから、私も日本語で話しますね」
「そうだな。ヴィーナスの中にはあまり英語が得意じゃない娘もいるから、そうしてくれると助かるよ」
これは方便だ。実のところ、
「え~っと、で、モニカはどうする?特段、何も無ければ部屋でゆっくりしてもらって構わないけど」
「そ~ですねぇ……私、カジノの施設が見たいんですけど、案内して頂いてもいいですか?」
ディーラー志望なんだから当然か。カジノはホテルの地階にあって、実は俺もまだ1回しか覗いたことが無かった。
「カジノについては詳しくないけど、それで良ければ……あと、一部まだ未完成だったな……」
「それでもいいので、ぜひ!」
目を輝かせるモニカを連れて、俺はカジノへと移動した。
自律型のロボットたちが作業していたのを一時休止させ、俺達は豪華なエントランスから続く広いホールへと入った。高い天井とギラギラした照明が俺たちを出迎える。此処と、更に併設された三つのホールすべてがカジノエリアだった。
「うわぁ~…………スゴイですね。ラスベガスはもちろん、モナコやマカオのカジノもたくさん見ましたけど……ここまで立派な施設はなかなか無いですよ」
「そうなんだ……俺は他のカジノに行ったことないからなぁ……」
「この規模だと……この島にある3つのホテルの宿泊客全員が来たとしても、まだまだ余裕がありそうです」
「そうかもな……」
もちろん、俺はそこまで考えた事も無かった。正直ギャンブルにあまり興味は無い。
「ここがフル稼働するような事なんて有るんですか?」
「今は絶対ないだろうな……将来……も、どうだろう?豪華客船が寄港するようになったりすれば……」
「なんだか勿体無い気がしますね」
モニカは周囲を眺めながら頻りに感心している。やがて俺たちはカードテーブルが配置された一角にやって来た。
「オーナーさん。せっかくですから1ゲーム、やっていきませんか?」
彼女はポーカーテーブルの前で立ち止まると、まるで手品のような手際でカードを取り出して見せた。俺はその手付きに若干の不安を覚える。
「イカサマは無しで頼むぞ」
「
するまでも無いのか、はたまた雇い主に忖度してくれるのか、……なんとも判断の付かない口調でモニカは言った。
まあ、相手がコンピューター以外となると、実に久しぶりだが……なんとかなるだろう。
「オーナーさん、弱すぎです……」
「いや、カードのプロ相手に、そうそう勝てるわけないだろ」
俺はモニカとのポーカー勝負にひたすら負け続けていた。
「私、全然本気出してないんですけど……」
「まあ、あれだ……その……俺は本番で強くなるタイプというか……」
苦し紛れの言い訳にしても酷いと、自分でも思う。
「……じゃあ、何か賭けますか?」
「え?」
「そうですねえ……お互いの手持ちチップは10枚。1枚失う毎に服を脱いでいくのはどうです?もちろんチップは増えずに減るのみで……あ、チップを全て無くしたらあそこのステージで踊るというのもいいですね♪」
「いや、その……」
周りから一段高くなったその舞台には、
思わずモニカの胸に視線が移る。この豊満で肉感的な身体が、一糸纏わぬ全裸でポールダンスを踊ったら……情景を想像すると生唾が込み上げてきて、俺はそれをコクリと飲み込んだ。
「やる気になりましたか?オーナーさん……♪」
俺の視線に気付いたモニカが、ニッコリと笑みを浮かべた。
「……わかった、勝負だ。だが一つ……ハンデを貰いたい」
やるなら勝ちたい。勝ってモニカの全裸ポールダンスが見たかった。姑息だろうが手段は選んでいられない。
「ん~……確かにこのままだと勝負にならないかも……いいですよ。私のチップは6枚、オーナーさんはそのまま10枚でどうですか?」
「……もう一声頼む」
「仕方ないですねえ……じゃあ、私のチップは4枚にしてあげます。そのかわり、本気でやりますからね」
「良いだろう。ここぞという時の俺の運をなめるなよ……」
ちょっと情けない言い方だが、運も実力のうちだ。遠慮なく裸にさせて貰う。そう意気込んで俺はカードをシャッフルするモニカの前に立った。
英語は翻訳ツール頼りなので、変だったらすいません。