☆スパルディオンー北部
・系図
@初代国王☆スタルト・レオニウス-*クレオール姫(ギリア公長女)
ー☆レオニウス2世、☆レオディアス1世
@二代国王☆レオニウス2世ー*ルスパリエラ(アルテーナ主席執政官長女ー姉)
#レスパニオス1世出産後に二人とも急病死。
死後1ヶ月後(レオニウス2世の統治期間は3年余り)でレオディアス1世(弟)が王に就任。
@三代国王☆レオディアス1世ー*シノレア(アルテーナの主席執政官次女ー妹)
ー☆レスパニオス1世、☆レオディアス2世
@四代国王☆レオディアス2世
(レスパニオス1世は両親の急逝を自身の存在の誕生が不吉であるからとして王になることを頑なに拒否、就任式当日に形式上弟であるレオディアス1世に譲位、王になってはいなかった為そのままレオディアス2世が四代国王に就任した。レスパニオス1世は十代で早々隠居後に市井の女性と恋愛結婚、自身の子供を建国の祖にあやかりレオニウス3世と名付けた。)
@五代国王☆オルラッケス1世(簒奪)
→第二都市の僭主だったが、反乱を起こして四代目国王レオディアス2世を弑逆した。
巧みな戦術と長年の入念な軍事研究、傭兵を直属の家臣に迎え入れるカリスマによって瞬く間に国を乗っ取った。
自身も携わったファナリス貿易の規模拡大を狙い軍備増強と貿易市場開拓、大陸南部への進出を狙う。
民族的特徴など
・北端の都市国家の内最強の国家スパルタリア王国を建国。
・極めて強靭な肉体をもち、大峡谷以南の北東部一帯にも多くの集落や小国家がある。
・当時のカタルゴ(北端半島一帯)では最強の軍隊を持つと名高い。
・人間の範疇にありながらファナリスと対抗できる数少ない強族。
・密集体形も、個人戦闘にも強い。
・初代国王はレオニウス青年王。称号スタルトは"始める"の意味。
現在で五代目だが今上の王位は簒奪によって得られており、存命のレオニウス直系最有力は非貴族であるレオニウス3世のみ。
・今上の国王はスパルタリア第二の都市オリンケイアの前僭主オルラッケス1世で、出身は大峡谷以北の最も西の半島の西岸にある小国トルオロイ。両親はトルオロイにある小都市の領主だったが、トルオロイから覇権国であるスパルタリアへの人質として差し出され、人質としてその人生を歩みはじめる。人質として差し出された当時、スパルタリアは歴代でも最強と名高い第4代国王レオディアス2世の治世であり、カタルゴ内海の制海権を有し、向かいの大陸との交易も盛んであった。最大の同盟国でありライバル国は同半島の山脈を挟んでスパルタリア領の反対側一帯を支配するアルテーナ共和都市連合。
商才に優れ、スパルタリアにいる他国の人質の中でも幼い頃から抜きん出て優秀だったオルラッケス1世は、レオディアス王から直々にスパルタリアのレオニウス系大氏族の養子になるように勧められる。
この事は小国トルオロイには勿体ない上に、強国だがアルテーナに比べて商売が下手な指導者が多いスパルタリアに商売に強い人材を欲していた王からその才能の成長を期待されて引き起こされたと考えられる。
喜んで母国を捨てスパルタリアの大氏族家へとその籍を移したオルラッケス1世はその才能を認められて、レオニウム(首都に相当)からスパルタリア第二の都市オリンケイアへと僭主としての心構えを学びに行くことを許されて南下、大峡谷手前の城塞都市オリンケイアで学ぶ。この時、当時外界で勢力を伸ばしているという黄牙族の騎馬兵というものを船乗りから聞いて、軍事、特に騎兵の研究を始める。
十八歳までに極めて優秀な成績と武勇を示した事で、オリンケイア最大の商業組合の経営を僭主ミノシスから任せられる。武勇に関しては自身によるカタルゴ初となる体系的な剣術の祖となるなど、剣の道に関しては達人と言える実力を持つ。
奴隷貿易、中でも年に10人ほどの輸出しか叶わないにも関わらず莫大な富を生んだファナリス貿易で利益を得ることに成功する。
この間に巨万の富を蓄え、傭兵団を私設し自ら練兵、騎兵を左隣の半島国ギリアの飛地で研究、実用化に成功する。
二十五歳までに多くの実績を溜め込み、民からの信頼も厚かったオルラッケス1世は僭主ミノシスの急死(毒殺説が濃厚)後すぐに次の僭主へと自分を自己推薦、結果は戦場から離れ幾分穏やかになった国王レオディアスによる長年の信頼から信任されて正式に僭主になる。
僭主信任から5年後、三十歳となったオルラッケス1世は10年以上にわたり集め続けたありったけの旧傭兵(自身の正式な配下となった)による私設軍と、長年の研究と投資により装備の質、練度共に高く人馬一体となっていた、当時としては前代未聞の大騎兵団を率いてレオニウムへ攻め入った。
歩兵一万五千、重装歩兵五千、軽騎兵五千、重騎兵三千の計二万八千の大軍であった。
対するは籠城から一転して打って出る構えをとる歴代最強と名高いレオディアス王自ら率いるスパルタリア正規軍、歩兵一万八千、重装歩兵一万三千、王直下の近衛兵約四千の計約三万五千。
若い頃から文武両道、もちろん武勇でも名を馳せていたオルラッケス1世が自ら練兵した歩兵は強靭で粘り強かったが、レオディアス王直属のスパルタリア近衛兵の突破力はオルラッケス1世の想定を遥かに超え、戦線は大いに乱れた。
散々に傭兵団を食い破ったレオディアス王が自ら率いる近衛兵は敵中央軍へ深く侵食しようというところで分厚い盾兵の壁にぶつかり、押し合いへし合いの状況に陥る。
特に強力な反撃を受ける事なく、王の導きに従いひらけた土地へと出た正規軍本軍は旋回ののち、先程自軍の突撃をいなした盾兵を轢殺せんと軍の方向転換を素早く行おうとした。
間も無く方向転換が完了し、戦列は先頭に重装歩兵、中間に歩兵を置き、最後列に近衛兵を敵正面から見て凹の形で配置し自身はその最後列中心に天幕を張って総指揮に入った。
得意の乱戦を引き起こさんと重装歩兵に号令をかけかけたとき。
正規軍本軍の真後ろから現れた七千(残りの一千は本陣オルラッケス1世の護衛)の騎兵軍団による一斉突撃によりレオディアス王は本陣の天幕ごと圧殺され、無残な戦死を遂げた。
勝敗は呆気なくついた。
暗黒大陸で騎兵は当時ほとんど実用化されておらず凄まじい威力を発揮した。王を失いその精神的支柱をおられたスパルタリア近衛兵はほとんどが騎兵突撃の波にさらわれて戦死、又は放心しているところをむざむざ捕虜として捕らえられた。
間も無くの殆どの敗残兵が投降、城門は開かれ、オルラッケス1世は静かな凱旋を果たした。
最大の戦力を失い、すでに王も亡く半壊していた正規軍の損害は最終的に一万五千、うち三千が近衛兵。予備軍を含めた約2万の歩兵はまるまる捕虜となった。
歴代最強と謳われた王の戦死の報告は嵐の如くレオニウムを駆け回り、殆どの主要氏族がオルラッケス1世についた。
味気ない入城の後に盛大な宴がおこなわれ、ぎこちない氏族連中を品定めしつつ、新しい国家体制を確立した。
自身をトップに置き、直属の配下である旧傭兵の有力者と、王国の重鎮たる大氏族を上手く対立させては仲裁して国内の権力バランスを取るとともに自身への不満集中を逸らすことに成功した。
軍事力と政治力を掌握後すぐさま第二都市オリンケイアに自身が養子に入った大氏族系の者を集中して僭主などに登用し、自身へ忠誠を誓う大氏族は優遇措置として重職に任命するなど、恒久的な味方の獲得の為に利用した。
面白かったらいいな。
やっぱりさ、戦記ものだからこういうのはあったほうが盛り上がるよね。