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是非ともフォローよろしくお願いします。
今までの日にちの計算が間違っていました。
一つ前の話が"6日"の話で、この話が"7日目"の話です。
ついに完結!!
約一年間程、読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
書いてきた感想としてはやっぱり二次創作は難しいというところでした。
口調とかいかに崩さずエロい言葉を言わせるか、うんうん悩んで書いていました。
リツカとアルトリアの痴態を想像できたならば、嬉しく思います。
番外編などはもしかしたら書くかもしれません。
今後も洗脳系統の話を書いていきますので、応援よろしくお願いします。
対魔忍Orderはまだまだ続きますので、気になる方は是非!!
では本編をお楽しみください!!
航海の最終日。
ついにジャンサント号は、地球圏まであと数時間という宙域を航行していた。
地球圏に入れば、あとは減速しつつ適宜進路を微調整して、静止軌道上の巨大宇宙ステーションにあたるサテライトオービット軍港に入港するだけだ。
入棺は艦内時間の17時半を予定していた。
艦内時間6時。
新たな、そして今回の任務においては最後となる朝の始まりだ。
ジャンサント号の館内が明るい通常照明に切り替わる。
一時間後には当直も交代となるため、交代要員のクルー達が朝食のために食堂へと集まる時間であった。
その朝、いつにも増して爽快に目覚めたボーガンは、艦長室を出て兵員食堂へと向かっていた。
彼は別に兵達と食事をともにしようとしているわけではない。
地球へ届ける賓客に、下船の準備を始める時間が近づいていることを知らせておこうと考えたのだ。
兵員食堂は大勢のクルーで賑わっていた。
彼らは人垣の輪を作っていて、その中心に二人の賓客の姿があった。
クルー達の烈々な罵声や嘲笑に包まれて、昨夜から最上のもてなしを受けていた。
「クク……。やっているな」
人垣の後ろに立ち、ボーガンは二人の姿を覗き見る。
「はんむちゅ、あむっ、んぐっ、あはぁああああっ♥♥んぐっ、あああああっ♥」
「ヂュルヂュルッ、んぐっ、んぐっ、おっほおおおっ♥おおおああああっ♥♥」
リツカとアルトリアは這いつくばった状態で、それぞれの小ぶりな尻と大きな尻を高く天に突き上げており、背後にいるクルー達に後背位でガツガツと犯されていた。
さらにそれだけでなく、床に置かれたステンレスの皿には、ムッとするほどの生臭い白濁液がなみなみに注がれ、それを二人は舌で舐め、すすり、美味しそうに食していた。
白濁液はギャラリーとなっている何人もの男達が放出した精液であった。
その姿はなんて哀れであろうか。
二人はクルー達の性処理道具に成り下がり、食事は男達の精液という、屈辱的な扱いを受けていた。
しかし、リツカとアルトリアにとっては屈辱的な扱いではなく、喜ばしい扱いであった。
それは彼女達が雌豚だからだ。
雌豚は男達を喜ばせ、男達に奉仕する存在だということを彼女達は自覚している。
「美味しいっ♥ドロドロのザーメンッ、んぐんぐんぐっ——あひいいいっ♥おおお奥ぅっ♥おまんこの奥っ、ズンズン来たっ♥ああっ、あああっ、おまんこイクぅぅぅっ♥♥」
「はむっ、んぐ、ヂュルヂュルヂュルッ、ふひいいいっ、喉にザーメン絡みつくぅっ——おいひぃぃっ♥はひっ、おおっ、ほおおっ♥子宮つかれてぇ♥イグイグぅぅっ♥♥」
二人は涎をダラダラと口端から垂らしながら、くちゃくちゃと音を鳴らしつつ精液を食している。
フェラドール手術のせいで精液を飲む行為でも快感を感じ、さらにはマンコの奥深くを何度もノックされ、彼女達は身体を悦びで震わせながらアクメしていた。
その姿は浅ましいケダモノそのもので、嘲笑に値する姿であり、周りのクルーたちはニタニタと笑いながら、二人に痴態を揶揄する。
「へへっ、犬みてぇに尻を振りやがって。そんなに気持ちいいか?」
「あああんっ♥あああっ、むちゅっ、んぐんぐっ、んあああっ♥気持ちいいのっ、おまんこをおちんちんで突かれるのっ♥気持ちいいのっ、好きなのぉおおおっ♥♥」
「それがカルデア流の食べ方なのかぁ? 下品な食べ方だぜ」
「これがっ、カルデアの食べ方だぁっ、はむっ、ンヂュウッ、ヂュルヂュルッ、マンコを犯されながらっ♥ザーメン食べるのがっ、最高のマナーなんらぁっ♥」
ハハハハハッと嘲笑が周りから聞こえても、二人は怒りという感情が湧くことはなく、むしろ悦楽を感じていた。
彼女達にとっては男達から笑われることすらも、悦びを感じるようになっていたのだ。
「よーし、食ったなぁ。ほら、お互いに口周りのザーメン舐め取りな」
一人のクルーにそう言われ、二人は身体を起こして抱き合って、身体をお互いに支え合う。
リツカの美しい形をした美乳とアルトリアの豊満な巨乳が合わさり、むにゅりと押しつぶされる。
「はあぁぁぁっ♥アルトリアの口周り……ザーメンがいっぱいこびりついてるぅ♥……んちゅ、レロ、レロ」
「マスターも沢山ついているぞ……んふぅぅ……あぁぁ、ザーメンおいしぃぃ♥……ちゅ、ぺろ、レロ」
二人はお互いに舌で唇を、口周りを舐め、こびりついている精液を舐め取っていく。
頬を紅潮させた美少女と美女がついばむ姿はどこか蠱惑的な雰囲気を醸し出すが、精液で汚れた身体が幾分かその雰囲気を害している。
それでも非常にそそる光景であることに違いはなかった。
その証拠に周りの男達の萎えかけていたペニスが直立し、ギラギラとした瞳を二人に向けていた。
「んちゅ、口の中のザーメンもぉ♥……んちゅ、んふっ、んんっ、ぢゅるっ、アルトリアの唾液と混ざって♥んちゅ、ふぅんんっ、おいひぃ♥……」
「あぁぁ♥……マスターの口内のザーメン……んんっ、んっ、んふぅあぁっ、んちゅ、おいひぃ♥……歯茎の間のザーメンもっ♥んぢゅ、れろぉっ……」
「まったく仲いいこったなぁ。そんなお前らに……プレゼントをくれてやる」
そう言ったクルーはリツカの背後へと向かい、目線で他の男達に合図を送る。
それを察した男の一人がアルトリアの背後へと向かい、タイミングを合わせて二人が腰を振るった。
「「——おっほおおおおおおおおおおおっ♥♥♥」」
二人のアナルにペニスが突っ込まれ、リツカとアルトリアが一緒に天井を見上げた。
ペニスがゴリゴリと腸壁を擦り、二人の身体が面白いように跳ね、揺れる乳房のせいでお互いの乳首が擦れ合う。
「ほおおおおおおっ♥♥アナルううううっ、一番奥をグボグボされてるっ、ほひいいっ♥ほっほっほおおおおおおおっ♥♥♥」
「奥凄いいいいいいっ♥デカちんぽでケツ穴グボグボされるのしゅきらのぉおおおおおっ♥♥ほへえええっ、おおおっ、おおーーーーーーーっっ♥♥」
「どこの穴も使えるなぁ、こいつら」
「特にアルトリアはすげぇぞ。マンコ犯している時よりも反応がいいし、中もチンポを包み込んできやがる」
男達はリツカとアルトリアの穴という穴を堪能する。
マンコもアナルも口も全てを犯され、胸を腋を太股を使われ。
全身全てを男のために二人は捧げる。
「ハハハッ! 地球に降りても、雌豚であることを忘れるんじゃねえぞっ!!」
「そうだそうだっ! お前らは、もうカルデアの捜査官なんかじゃねえ!! 性処理便所所属の雌豚だ!! しっかり勉強できたか、コラァアッ!!」
「はひいいいいいいいっ♥♥♥リツカは……、リツカは性処理便所にされまひたあっ!! わらひの身体をもっとっ、もっと使ってぇええええええええっ♥♥」
「おひいいいいいいいっ♥♥♥わらひもっ、アルトリアもっ、雌豚なんですぅううううううっ!! 雌豚ぁ……、雌豚、きもひいのおおおおおおおおおっ♥♥」
そう宣言する姿はクルー達の欲情を駆り立てて、狂ったように腰を打ち付けさせる。
マンコとアナルを交互に犯され、全身には精液をぶっかけられ、真珠のように美しい肌が、病的にまで白く艶やかな肌が、美しい燈色の髪が、煌めくような白髪が、さらに白濁色に染め上げられていく。
「あはぁああああっ♥♥もっと犯してぇっ♥おちんちんもっとぉっ♥♥リツカを使ってっ、ああああっ♥あああっ♥あああああっ♥イクイクっ♥♥イク~~~~~っ♥♥♥」
「はひいいいいいっ♥♥もっと私を使ってくれぇっ♥チンポでマンコもケツ穴もっ、無茶苦茶に犯してくれぇっ♥おひいいいっ♥ほおおおおっ♥イク~~~~~~っ♥♥♥」
ガクガクと全身を震えさせてアクメしながら、リツカとアルトリアは床に潮をぶちまける。
一週間前までは天真爛漫で、誰にも好かれそうな少女だったリツカ。
そのリツカの副官で、リツカに害ある者には一切の容赦がなかったアルトリア。
それが、今は見る影もなく別人格へと変貌し、あらゆる面で完全に改造され、飼いならされた家畜の如き有様に堕ちきっていた。
その姿は"宇宙の雌豚"そのものであり、今後はボーガンの所有物として、戦力、スパイ、奉仕として使われることになるだろう。
そんな二人の前に、ボーガンが仁王立ちしていた。
「ククク。楽しんでいるようだな」
慌てて敬礼するクルー達を片手を上げて応え、ボーガンはマンコとアナルでペニスを扱き続ける雌豚二人をじっと見下ろす。
「リツカ、アルトリア、ザーメンの食事は美味しかったか?」
「ああっ、ああっあっあっ♥イクッ♥イクイクッ♥んふぅあああっ♥♥ごひゅじんしゃまぁっ、はひいっ、おいひかったれすぅっ♥」
「おおんっ♥おおっ、おほおおおっ♥ケツ穴イグッ♥んほおおぉぉっ♥♥ご主人様っ、ザーメンッ、美味しかったですっ♥」
「ククッ、そうか」
ボーガンは高潔だった女達の死とその無様なまでの転生を確認し、冷笑を浮かべる。
(リツカ、アルトリア、見ているか!? これがお前たちの新しい姿だ!! お前達は俺がしっかりと使ってやる!!)
ボーガンは自らの手でこの世から抹消したリツカとアルトリアの真の人格に向かって、心の中でそう呼びかけた。
その刹那……。
「絶対に許しません」
「殺してやる」
ふと、リツカの毅然とした声とアルトリアの怨嗟の声が聞こえたような気がして、ボーガンはハッとする。
けれど目の前のリツカとアルトリアは、相変わらずクルーたちに犯されている。
「おひいいいいっ、おひりきたっ♥あにゃるぅっ、ゴリゴリひゃれてりゅうううっ♥おほおっ、おおっ♥おおっ♥おっ♥イグぅッ♥♥」
「ああああっ、チンポッ、チンポチンポチンポッ♥♥わらひのしきゅっ、奥っ、きもひっ♥あひっ♥あああっ♥イクッ♥マンコイクぅっ♥♥」
やはり幻聴だったようだ。
あるいはそれは、ボーガンの願望が聞かせた声なのかもしれない。
リツカとアルトリアが、いつまでも復讐の対象であってほしかった、と。
「フッ。フフフ……」
ボーガンが低く苦笑する。
完璧な勝利の中にも一抹の虚しさを感じることが出来るのは勝者だけに許された特権なのだ。
「リツカ。アルトリア。地球圏に入るまでの数時間、クルーたちにたっぷりと可愛がってもらえ。減速が始まったら、下船の準備をしてもらわねばならないからな」
そう告げたボーガンは、敬礼するクルーたちに見送られ、一人その場を後にする。
後方から聞こえるのは大きな嬌声を上げる二人の声。
——暇な時にでも相手をさせるか
その言葉はボーガンがリツカとアルトリアを、もはや自分のモノとしか思っていない証拠だった。
ジャンサント号は、地球の静止軌道ステーションへと減速している最中だ。
そのジャンサント号の艦長室には、ボーガンのほかに変わり果てた姿のリツカとアルトリアがいる。
「支度はできたか」
「はい」
「ああ」
ジャンサント号の減速にともない、二人はクルーたちの慰みから解放された。
その二人が今、ボーガンの前にいるのは、ただのボーガンの趣味だ。
雌豚たちの無様な恰好を見るための時間だった。
「どうだ、俺からのプレゼントは。メス豚にふさわしい装備だろう?」
三人とも軍服を身に纏っているが、リツカとアルトリアに関しては上着を左右に開いて、下着から乳房をさらけ出し、スカートをたくし上げて股間を露出させていた。
乳首は充電式の超小型ローターで挟み込まれ、マンコにはクリトリスも刺激できる突起の付いた極太バイブが、アナルには踏ん張らなければ滑り落ちてしまう極太ディルドがはめ込まれていた。
「お偉方やマスコミが今のお前たちの姿を見れば、スクープにされて、カルデアはお終いだな」
「そうですね。だからこそ、しっかりと膣もアナルも締めてますよ」
「これからはお前のために働くんだ。そんな失敗はしない」
微かに頬を紅潮させて、しごく真面目に二人はそう言った。
「カルデアを裏切ることになってもいいんだな?」
「はい。私は……、私達はご主人様のお傍にいられるならどんなことでもして見せます」
「私達はお前の剣にして盾。好きに使え」
「ククク。頼もしい限りだ」
戦力、諜報、そして雌豚として高水準の二人を手に入れて、ボーガンは満足そうな様子だ。
「いいか、抑制剤を切らすなよ。お前達は、オーガズム・ジャンキーなのだ。切らすと歩けなくなるぞ?」
「大丈夫ですよ。定期的に摂取してますから」
「貴様、私たちを舐めているのか。そんな失敗はしない」
従順そうなリツカと少し反抗的なアルトリアは、こうしてみれば新人格になっても、表面上二人に変わった様子はない。
しかし、裏ではおまんこおまんこと下品に口にし、チンポチンポと肉棒を求める雌豚なのだ。
そのギャップがあることを知っているボーガンは、アルトリアの態度を咎めはしないし、変えようとも思わない。
暫くして、ステーションへの接舷時間が近いことを知らせるルッツからの報告が届く。
ボーガンは二人を見つめ、気合を入れるように言った。
「さぁ、行くぞ!」
「はい、ご主人様」
ジャンサント号は長い航海を終え、地球の玄関口である"地球宇宙ステーション"へと接舷しようとしていた。
タイタンのそれよりはるかに規模の大きいステーションでは、話題の人、リツカ・フジマルが到着するということで、多くの人々が今や遅しと待ち構えている。
軍関係者、マスコミ、彼女を支持する者、しない者。
そしてカルデア所属で地球勤務のサーヴァント。
ボーガンと二人は、表面上もとの関係へと戻る。
リツカとアルトリアは地球へとやってきた要人で、ボーガンは二人を無事に地球まで送り届けた艦長、というわけだ。
不正を払拭できると期待してる面々にとっては、リツカ達は地球に舞い降りる女神のように映るはずだった。
しかし、二人はボーガンの手によって壊されてしまった。
今の彼女達はボーガンの忠実なる雌豚奴隷に過ぎない。
ステーションへ接舷が完了し、ジャンサント号とステーションがドッキングする音が響く。
リツカとアルトリアを様々な者達が待ち構えるステーションへと通じるエアロックまで案内したボーガンは、周囲に気づかれないように注意——エアロックは透明であり、ステーションから目を凝らせば丸見えである——しながら、二人の尻を鷲掴みにした。
「んはぁあっ、うふぅぅ……。ご、ご主人様ぁ」
「あはぁぁっ、あぁぁん……。き、きさまぁ」
グニグニと揉まれ、甘いピリピリとした快感が柔肉から生じ、甘い吐息を零したリツカとアルトリアが、蕩けた声を出す。
「何度も言うが、くれぐれも抑制剤を切らすなよ」
「んふっ、はぁぁ……は、い……」
「あぁぁ、んぁぁ……わ、かった……」
「よし」
搭乗ゲートへと続くハッチが開くと、ボーガンは二人に顔を向ける。
「落ち着いたら、俺のチンポでお前たちを犯してやる」
「ご主人様のおちんちん……」
「あぁぁ……、チンポで……」
丁度死角になった場所でリツカとアルトリアの顔がへにゃりと綻ぶ。
その表情を見たボーガンは確実な、絶対的な勝利を確信した。
任務、完了。
引き締まった顔に変じた二人と共にハッチの先に行くと……。
大きな歓声がボーガン達を出迎えた。
《END》
------------------------------------------------------
勝利ENDルート(最初から途中までは"最終メンテナンス(洗脳)+おまけ"の事件が起きた時と同じ)
事件は早朝の午前5時過ぎに起きた。
リツカとアルトリアの両名は密やかに動き出し、次から次へと就寝中のクルーを襲撃し、拘束していった。
監視カメラは何も映さず、警報は何一つならず、偶然見かけたクルーが夜勤のクルーへ報告し、ようやく二人の襲撃がクルー全員に知らされたのだ。
その時にはすでに半数以上のクルーが拘束されていた。
「艦長ッ!! 起きてくださいッ!!」
「——ッ!! 何だッ!! ……何が起きた」
副官のルッツの呼び声に飛び起き、冷静に問うボーガン。
「襲撃です。フジマル・リツカとアルトリア・ペンドラゴンの襲撃です」
「何ッ!! まさか、やつら……気づいたのか。いや、それよりも……警報はどうした。夜勤の奴らは何をしていた?」
「それが……監視カメラには何一つ映らず、警報も作動しません。艦内システムを完全に掌握されているようです」
「なんだと……! あの二人にそんな技術があるとは聞いたことがない。……そういえば、二日前にローカルシステムに繋げたいと言っていたな。あの時だ。あの時ウィルスを……」
「艦長。急いで逃げてください。脱出ポッドの準備はできています」
「……落ち着け。ルッツ。今奴らはどこにいる」
「現在、メインブリッジへと向かっています。足止めはしていますが、もう時間が」
「そうか。行くぞ、ルッツ。奴らと止めにな」
「艦長、危険です。アルトリアの奴は容赦がありません。戦闘を行ったクルーは全員殺されています」
「ただ前に立って言葉を交わすだけだ。それに俺は艦長だ。そうそう殺されるとは思えん」
「ですが——」
「いいから、行くぞ。俺は常に自らの手で勝利を勝ち取ってきた。今回もそれは変わらん」
「……はッ。了解しました、艦長」
ボーガンはルッツを伴って、メインブリッジへ向かい、慌てふためくクルー達を窘めた後、迫りくる二人の元へと向った。
アルトリアが前衛で、リツカが後衛。
二人の背後には呻くクルーや大量に出血し、もの言わぬクルーが倒れていた。
「武器を置いて伏せてください。そうすれば危害は何も加えません」
リツカは静かにそう言うが、アルトリアは誰もを慄かせる圧を放ちながら、禍々しい槍を片手に前進してくる。
その圧に屈服する者もいれば、ガクガクと身体を震わせながら、狂乱し、銃を打つ者もいる。
「うっ、うああああああああッッ、来るなぁああああああああッッ!!」
「撃ったな」
バラバラバラバラと弾が次々とアルトリアの胸部目掛けて発射される。
その瞬間にアルトリアの姿がふっと消え、銃弾が床に落ちたと同時に、クルーの背後にアルトリアの姿。
そして槍で一刺しし、ブンッと槍を薙ぎすると、クルーが宙を飛び、壁に叩きつけられ、どちゃりと床に倒れ伏す。
「ひっ、ひぃ……ば、化け物ぉ……」
リツカの背後で呻く別のクルーが、震える手でリツカに向かって拳銃を向ける。
それを今までの人生で培ってきた勘で感じ取ったリツカは背後に振り返り、素早く腰から拳銃を抜き放つと、引き金を引く。
その見事な早打ちは正確にクルーの拳銃を弾き、武器を失ったクルーは緊張の糸が切れたのか、ガクリと首を項垂れて、気を失った。
「いつ見ても見事な早打ちだな。マスター」
槍に血を滴らせたアルトリアが周囲を警戒しながらリツカの元へ来る。
「皆に色々教えてもらったからね」
リツカは強い意志を灯した瞳でアルトリアの目を見つめていた。
特務機関カルデアに所属したリツカは前世でサーヴァントとだった面々と再会し、様々な技能を教えてもらった。
全ては生き残るために。
そうしてリツカは力を手に入れたのだ。
前世では出来なかった、サーヴァントと共に戦うことを。
「もう私は無力な私じゃない。皆と戦えるマスターだから」
ニコリと微笑むリツカの顔をアルトリアが見つめる。
無力なマスターだったのはもう過去の話。
今は共に戦うに相応しいマスターだ。
そう思い、アルトリアは冷たい顔つきから一転、ふっと笑みを浮かべ、リツカの頭を撫でる。
「ちょっと。まだまだ油断できないのに」
「そうですね。ですが私は嬉しいのです、マスター。貴女は立派に成長した。……背中を預けます、貴女に」
「うんっ!」
そういして二人は通路を進み、そしてボーガンと対峙する。
「単刀直入に聞きます。いつ、私たちの身体に細工をしたんですか?ボーガンさん」
「はて、なんのことだ?」
毅然とした態度のリツカを見て、大人になりつつある身体に見える少女らしさとボーガンには眩いと感じるリツカの捜査官としての煌めきを感じ。
冷静に周囲を警戒するアルトリアを見て、成熟した大人の色香といくつもの戦場を駆け抜けてきたボーガンすら背筋が凍るような危険な香りを醸し出す雰囲気を感じ。
その態度と雰囲気は、やはり息を呑むほど美しくあり、惹きつける何かがあり、ボーガンはついつい見惚れてしまう。
「とぼけるな」
「——ゴハァアッッ!!」
アルトリアが瞬時に動き、ボーガンの腹部にボーガンの身体が軽く浮く程の重い一撃を見舞う。
「ゲホッ! ゴホッ! ゴホッ! ……グ、うぅ」
余りに重い一撃にボーガンは、身体を二つに折り、ガクリと膝を突いた。
思わず咳をすると、口の中に血の味が広がり、床に血が散らばった。
「私たちの体調が最近悪いことはボーガンさんに言っていましたよね。実は私たちはこの艦に乗り込むときに、同僚から様々な薬を渡されていました。その中に一つ。UNED……対快楽系麻薬抑制剤で私達の体調が治りました。つまり、私たちに麻薬が摂取されていたということ。これらの麻薬には独特の味がある。カレーとか匂いが強いものじゃないと誤魔化せないくらいの味が。でも、私達が食べたものはそんなに匂いの強い物はなかった。ということは、食事じゃない。じゃあ、いつ?……冷静に考えれば簡単なことですよね。答えは私達の就寝時。その時に何らかの手段で貴方は私たちに麻薬を摂取させた。違いますか?」
見事な推理だった。
ここまで推理されたら、物語の犯人ならば諦めて大人しく罪を認めるだろう。
だが、ボーガンにはまだまだ余裕があった。
その理由は、二人がどうやって麻薬を摂取させられたのか理解できていないことだ。
事実を突き止めても、二人が仕込んだウィルスもスタンドアローンの洗脳施設までは感知できなかったようで、その部分がまだばれていないのであれば、まだ勝機はある。
「素晴らしい推理だ。流石はカルデア唯一の一級捜査官。侮ったつもりはなかったが……」
「では、認めるんですね」
「ああ、認めよう。俺がお前たちの身体に細工を施した」
「そうですか。……残念です、ボーガンさん。アルトリア、ボーガンさんを拘束して。続きは艦長室で聞かせてもらいます」
「いいだろう」
ボーガンは抵抗することなく、大人しく拘束され、連行される。
「ルッツ、我々は全面降伏する。クルーの治療に当たり、その後は各自部屋で待機だ」
「か、艦長……」
「心配するな、これ以上危害は加えられない。そうでしょう?少佐」
ボーガンはすぐ傍にいたアルトリアに問いかける。
「ああ。マスターの命令だからな。ただ貴様が抵抗した時は、私は容赦はしないぞ」
「聞いただろう。俺は大丈夫だ。……あぁ、そうだ。照明は切り替えておけよ。少し眩しすぎる」
現在、照明は夜間照明ではなく、明るい照明に変わっていた。
襲撃が発覚した際に照明を切り替えていたのだ。
その照明は昼用の照明よりはるかに明るく、ボーガンは少しだけ目を細めていた。
「あ……はい、艦長。了解しました」
「では、行こうか。リツカ」
「ええ」
ルッツと置いてけぼりにして、三人は艦長室へと向かった。
その姿を後ろから見ていたルッツは三人の姿が消えると、急いで電源ルームへと赴き、照明を切り替えに行ったのだった。
「どうぞ、座ってください」
「ああ」
艦長室にある自分の椅子にボーガンは座るように促され、大人しく座る。
「では早速ですが、尋問を始めます。でも聞くことは一つしかないので、正直に答えてくださいね」
今まで見てきた明るい表情が嘘のように、引き締まった顔つきと真剣味を帯びた声色でリツカはボーガンへと質問する。
「この艦の設計図は既に入手しています。色々調べた結果、丁度この部屋の下に、不自然なまでに何もないスペースが広がっていることが分かりました」
「そこまで調べ上げたのか」
「はい。カルデアに優秀な人材が揃ってますからね。……BBちゃんとか」
最後の言葉は聞こえなかったが、確かにカルデアには優秀な面々が揃っているようだ。
軍用の戦艦をたった一日で掌握しるウィルスを開発したものがいるのだから、それはそれは優秀な者だろう。
「いいだろう。案内しよう」
ボーガンが諦めたように言うと、壁の一部に偽装されていた扉が開き、階下へと続く階段が出現する。
「さぁ、行こう。この先に全ての秘密がある」
「……アルトリア、先行してもらえる?」
「ああ。勿論だ、マスター」
アルトリアを先頭に、ボーガン、リツカの順で三人は階段を降りていく。
最下層へと到達する少し前で、ボーガンがポツリと話し始める。
「この先は……、洗脳ラボになっているんだ」
その言葉にアルトリアの歩みが、リツカの歩みが一瞬止まり、二人の顔に驚愕の感情が浮き上がった。
「洗脳ラボ!! ……そういうことだったんだ。それで重要人物たちを……!」
「そうだ。ネオ・テラーズは、人間の脳を操る技術を有している。それが……、この艦の秘密。この艦そのものが、洗脳装置なんだ」
そしてついに最下層へと三人は足を踏み入れた。
洗脳ラボの面々はすでに避難しており、誰もいない。
ただいくつかの洗脳装置があるだけだ。
「これが……」
「そうだ。これが洗脳装置だ」
制御装置の目の前には四つの穴があいた板が二つあり、その下には幾つかの水溜りと飛沫が飛び散っていた。
それはリツカとアルトリアの愛液と潮だが、それが何なのか二人には分かってはいない。
と、ここでリツカがボーガンの正面に回り、静かに問いかけ始めた。
「……覚えていますか?少し前にこの艦に搭乗したオルガマリー・アニムスフィアを」
「ああ」
「彼女もここで?」
「そうだ」
「——ッ!!」
ボーガンが認めた瞬間、リツカがボーガンの顔を掌で殴った。
「所長は……オルガマリーは私の友人です。前まではニュー・ソラル派の有力な権力者でしたが、急にネオ・テラーズの支援を始め、私達は勿論、他のニュー・ソラル派との繋がりを断ちました。どうして、彼女が繋がりを経ったのか疑問でしたがまさか、洗脳されていただなんて。私は……貴方を絶対に許さない」
初めて怒りに満ち溢れた瞳を向けられ、ボーガンは、
——コイツでも怒ることはあるのだな
と、呑気に思っていた。
「そうか。だが、何故疑問に思わない。自分たちが洗脳されていないのか?と」
「まさか……すでに私たちも洗脳下にッ!!」
「人間の脳は繊細にできている。完成には時間がかかるんだ。そのために我々は被験者に気づかれないように継続して施術を繰り返す方法を発明した。そこにある水溜りはな、お前らの愛液だ。いやらしい牝の汁だ」
「は?」
「なに?」
突然言われた言葉を理解するのに数秒。
二人がその言葉を理解した瞬間に、リツカは恥ずかしさで顔を真っ赤にし、アルトリアは怒りで顔を真っ赤にさせる。
「な、なな……ッ!!」
「おま、お前……ッ!!」
「乳房も、乳首もマンコもアナルも、お前たちの全てを俺は知っているぞ。そして堪能させてもらった」
いやらしい笑みを浮かべて、二人を見つめるボーガン。
さぞ怒り狂っているだろう。
そう思って二人の顔を見ると、二人はなぜか落ち着きを取り戻していた。
「ふぅ……全て。そう全て知っていますよ、ボーガンさん。今までのは全て演技。貴方の口から証言を得るための。そして物的証拠を得るための」
「なにを……」
「——BBちゃん」
リツカがそう呟いた瞬間。
「BB~、チャンネルー!!」
そんな声とと共に、洗脳ラボにある全てのディスプレイに紫色の髪をした、美少女の姿が映し出された。
その正体は言わずもがな。
ラスボス系後輩、BBである。
「はーい。先輩の忠実なる後輩、BBちゃんです。残念ながら貴方の面白そうな……」
「BB」
アルトリアの全てを凍らせるような声がBBのセリフに重なる。
「んんっ、ではなく……、危険な実験の証拠は全て私が手に入れました。貴方の野望はここで終了で~す」
「な、何っ!!」
(洗脳ラボに関するデータは全てスタンドアローンだぞ。見つかるはずがない)
「あっ、その顔信じていませんねぇ。では、証拠をお見せしましょう」
ディスプレイからBBが消え、データの羅列が始まった。
目を凝らしてみると、それらは確かに洗脳ラボで管理されている、誰を洗脳したか等がまとめられているデータ群だった。
「ば、馬鹿な……」
「まぁ、私の手にかかれば、何処にあろうとも関係ありませんからね~」
証拠を突きつけられたボーガンの顔に余裕はないが、しかし、頭の中ではいかにこの状況を切り抜けるかを思考している。
(照明さえ……。照明さえ切り替われば、逃げることはできるはずだ)
照明は手動で切り替えることが可能なのだ。
システムが敵の手に落ちても、ボタン一つでこの状況は一変する。
「焦った顔はしていても、内心では冷静に状況を見極めていますね。流石です、ボーガンさん。私たちの手を逃れて、多くの人を洗脳しただけのことはありますね。でも……私たちの目は誤魔化せませんよ」
「……なんだと」
「照明を切り替えれば、どうにかなると考えているのでしょうけど、照明がトリガーなのはデータから読み取っています」
「本当なら運行システムだけを掌握する予定だったんですけどね~。この艦の全システムは私の手の中。誰であろうともこの状況を覆すことはできませんよ、哀れな虫さん」
「さぁ、分かっただろう。お前はもう終わりだ。もうすぐ援軍が到着する。大人しく連行されるんだな、ボーガン。そして私自ら拷問にかけてやる」
全てにおいてどうすることもできない。
絶望的な状況であることをようやく認めたボーガンは伏目がちで、ポツリと言葉を零す。
「あと一日……。あと一日で全てが終わったんだぞ……」
たった一日。
あとたった一日で、目の前にいる二人は完全なる雌豚になったというのに……。
「どこで気付いたんだ……。本来ならばこの艦の運行システムだけを掌握すると言っていたな。一体いつ自分たちが洗脳されていると気付いた……!!」
「たった一つのミスですよ。私達がBBちゃんに運行システムの掌握を頼んでいた時。その時丁度、照明が20秒だけ切り替わったんです」
そう、あの時……。
部屋の中ではリツカとアルトリアがディスプレイを見つめている。
そのディスプレイにはBBが映っていた。
「BBちゃん。運行システムの掌握お願いね」
「先輩の頼みだからやりますけど~。帰ったら……そうですね。甘い物でも貰いましょうか」
「いいよ。どんな物でも買ってあげる」
「あ、だったら——」
この瞬間、照明が切り替わった。
見回りをしていたクルーが誤ってスイッチを切り替えてしまったのだ。
「……先輩? どうしたんですか? アルトリアさんまで……」
さっきまで笑みを浮かべていたリツカとBBを嫌っているのか仏頂面だったアルトリアの両名の顔から感情がなくなり、無表情のままディスプレイを見ていたのだ。
「二人とも大丈夫ですか?」
「行かなきゃ……」
「ああ、行こう」
「ちょっと!? 二人とも、どうしたんですか!!」
BBの前からゆったりとした動作で立ち上がり、部屋を出ようとするリツカとアルトリア。
そしてその時、薄暗い中、切り替えスイッチを探していたクルーがようやく見つけて、照明が切り替わった。
「あれ……」
「む」
「大丈夫ですか?」
「? 何が……ていうか何で私、立ってるんだろ」
「何が起きた?」
これが切っ掛けだった。
二人が何かしらの操作を受けていると悟ったBBが艦内システムをくまなく調査。
そして見つけたのだ洗脳ラボの存在だった。
「運……。いや、俺の落ち度か……!!」
油断、慢心がどこかにあったのかもしれない。
クルー達の気の緩みが今の状況を生み出した。
そしてその原因は上司であるボーガンがクルー達の引き締めを怠っていたからであろう。
「覚悟しろよ、ボーガン。地球が貴様の監獄となる」
アルトリアの冷たく鋭い視線がボーガンに突き刺さり、冷や汗と脂汗の両方が身体からにじみ出てくる。
「地球……。あと少し……。あと少しで……!! ぐっ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!」
二人に負けた悔しさと、自らの油断が招いた結果に絶望して、顔を上げたボーガンが叫びを上げる。
その叫びは部屋中に響き渡り……、それが録音されていた彼の。
最後の言葉だった。
地球の監獄に収監されたボーガンはアルトリアを筆頭にリツカを慕うサーヴァントたちから拷問を受け、その心身は深い傷を負った。
しかし、その度に心身共に治療をされ、無限の地獄をボーガンは味わうことになる。
リツカとアルトリアは治療をされ、無事に現場に復帰。
今回の件で手に入れた証拠を使って、次々と不正を摘発し、カルデアは宇宙の"法の番人"となった。
「さぁ、行こうかアルトリア。ネオ・テラーズの調査に」
「ああ、行こうマスター」
リツカとアルトリアは再び宇宙へと向かう。
人類の平和のために、カルデアは今日も活動を続けている。
《勝利ルート END》