※この作品はR-18です。

黒ティルと僕と   作:やす、

103 / 201
ティル奪還作戦その13

フラフラと部屋を進む,この部屋も何も無いのか

 

 

……気配を感じて振り返る

 

 

気づかれちゃいましたか,残念です

 

 

槍を構えるエンヴィが居た

 

 

はぁ、、、僕も気付きたく無かったよ

 

 

剣を構える

 

 

ここを通りたいんですよね

 

 

もちろん

 

 

そうはさせません

 

 

接近され槍を繰り出す

 

 

くっ!

 

 

それを弾いて距離を取る

 

 

甘いです

 

 

踏み込んで一突き、なんとか捌き後方へ下がる

 

 

リーチが違いすぎる…思い出せ、考えろ

 

 

せぇぃ!!

 

 

はぁっ!

 

 

エンヴィの突きを躱し横に逃げる

 

 

甘い!

 

 

そのまま身体事回り槍を横に一振り

 

 

ぐっっ!

 

 

なんとか防ぐ事ができた

 

 

どうしたのです?攻めて来てください

 

 

そーしたいのは山々なんだけどね,もうちょっと動きを見ていたいかな?

 

エンヴィを見ながら答える

 

 

その余裕、羨ましい

 

 

接近され槍の乱舞を放つ

 

 

羨ましい,羨ましい,羨ましい!!

 

 

なんとか躱すが突き刺さるのも時間の問題か…よし!

 

 

飛び退き剣を構え集中する

 

 

そこっ!

 

 

槍を躱し腕が伸び切った瞬間に懐に潜り込む、そのまま鳩尾を殴ろうとした

 

 

残念です

 

 

くぅっ

 

 

エンヴィの前蹴りを喰らい突き飛ばされる

 

 

 

甘く見ないでください

 

 

迫る槍を転がって躱す

 

 

甘いのはアイツのコーヒーだけで十分だよ

 

 

素早く立ち上がり体制を整える

 

 

接近してもダメ、離れてもダメか、ならば

 

 

槍が届かないギリギリの間合いを取る

 

 

ほら,突いてこいよ

 

 

なぜそこまで余裕があるのですか

 

 

エンヴィに負ける気はしないからね

 

 

このっ!

 

 

怒りに任せた一突き

 

 

伸び切った矛先を踏みつけそのままジャンプ

 

 

もらった!

 

 

エンヴィの背後を取る、が

 

 

残念でした

 

 

つっぅぅぅ

 

 

後方への一突き、尻手の小さな刃が脇腹を抉る

 

 

くっそっ!

 

 

 

急いで距離を取る

 

 

お腹に手を当てて見てみると血が付いている、すごく痛い

 

 

 

さっきまでの威勢はどうしたのですか?

 

 

どっか行っちゃったよ、残念だけど

 

 

深呼吸して集中する

 

 

そのまま死んでください

 

 

とどめの一突きが迫る

 

 

残念

 

 

矛先を斬り上げる

 

 

!?

 

 

まだ負けられないっ!!

 

 

そのまま一回転、その勢いで矛先を斬りつける

 

 

うぉらぁ!!!

 

 

カランと矛先が地面に落ちる

 

 

僕の勝ちだ!

 

 

そんな…

 

 

その場に座り込むエンヴィ

 

 

いてててて

 

 

傷口を抑えへたり込む

 

 

まだ私には尻手の槍があるのですよ

 

 

そんなんで攻撃するほど落ちぶれてはいないだろ?

 

 

ふふっそうですね、どうして貴方はそんなに強いのですか?

 

 

目標が、仲間が居るからだよ

 

 

羨ましい

 

 

エンヴィにも居るじゃん、そう妬むなよ

 

 

煙草に火をつける

 

 

私なんて役立たずで足手まといにしかなりません

 

 

馬鹿、ほんとにそうならこんな所一人で任されないよ,それに君は強い,自信を持って

 

 

でも…!

 

 

これあげる

 

 

鞄からジュースを取り出してエンヴィに投げる

 

 

これは?

 

 

トマトジュース、好きだろ?トマト

 

 

ありがとうございます

 

 

プルタブを起こし口をつけるエンヴィ

 

 

今度クルーザーの運転教えてよ

 

 

構いませんがなぜそれを知っているのですか?

 

 

そのうち思い出すよ、きっと

 

 

一呼吸して立ち上がる、ついでに傷口を見る、皮がえぐれただけか…

 

 

包帯を巻いて次の扉を開ける

 

 

 

何もない空間の真ん中にソファーが置いてある,その上に寝転がる一人の女性

 

 

はぁ、、、なんの用なの?

 

 

僕に気がつくとダルそうに話しかけてきた

 

 

用なんてないよ,ちょっと通らせて貰うよ

 

 

それはダメ

 

 

起き上がるスロース

 

 

それは残念

 

 

剣を構える

 

 

なに?やろうっての?

 

 

瞬時に眼下に現れるスロース、なんてスピードしてんだよ

 

 

めんどくさいなぁ

 

 

はぁっ!

 

 

一閃を耐える

 

 

逃さないよ

 

 

そのまま連続して斬り付けられる

 

 

躱し、受け止めなんとか捌く事ができた

 

 

ふーん、なかなかやるじゃん

 

 

お褒めに預かり光栄です

 

 

でも,めんどくさいから早く死んでね

 

 

後退しジグザグに迫るスロース

 

 

たぁっ!

 

 

目の前で姿を消した

 

 

上かっ!!

 

 

 

はぁぁぁぁぁっ!!

せやぁぁぁぁっ!!

 

 

空中から斬りかかるスロースと鍔迫り合う、ミシミシと身体が悲鳴をあげる

 

 

 

うらぁぁ!!

 

 

なんとか弾き返すとそのまま空中で一回転するスロース

 

 

ほらっ!!

 

 

着地と同時に地面を蹴り一直線に飛んでくる

 

 

たぁっ!

 

 

剣と剣がぶつかりそのまま睨み合う

 

 

隙が全く見当たらない、流石に強い

 

 

ニヤリとスロースの口角が上がる

 

 

不意に力を抜かれバランスを崩す

 

 

そこ!

 

 

ぐふっ

 

 

脇腹を蹴られ地面に倒される、振り返ると飛び上がるスロース

 

 

さようなら

 

 

飛びかかりそのまま剣を振り下ろされる

 

 

くっ、くぅぅぅぅ…

 

 

なんとか防ぐが押されている、体制が悪く力が入れづらい

 

 

ねぇ早く死んでよ,私早くゴロゴロしたいの

 

 

スロースみたいな美人に殺されるなら良いかもね

 

 

ジワジワと押され剣が目の前に迫る

 

 

マスター♪

 

 

脳裏によぎるアイツの声

 

 

そうだ、もう少し、もう少しでっ!!

 

 

おらぁっ!!!!

 

 

っつ!!

 

 

気合でスロースを跳ね除けすぐに体制を立て直し大きく深呼吸

 

 

へぇ,やるじゃん

 

 

まだ負けられないからね

 

 

そう

 

 

一直線に向かってくるスロース

 

 

さようなら

 

 

スロースが剣を振る瞬間に転がり躱す

 

 

なにっ!?

 

 

振り返るスロースよりも早く首に剣を突きつける

 

 

僕の勝ちだ

 

 

なに、殺さないの?

 

 

美人は殺さない主義なんだ、理由はこれだけ

 

 

その場に寝転がる

 

 

あーー疲れた

 

 

煙草を吸おうと箱を取り出すが空だった

 

 

スロース、鞄から煙草とって

 

 

チッ

 

 

舌打ちをしながらも煙草を投げてくれた

 

 

ありがと

 

 

開封し火をつける

 

 

なんであんたそんなに頑張るのよ

 

 

僕も帰ってゴロゴロしたいよ、でもやらなきゃいけないんだ

 

 

ふーん,どうでもいいけど

 

 

宙を舞う煙を眺める

 

 

次の部屋にティルが居るんだ、もう一踏ん張り

 

 

煙草を揉み消し立ち上がろうとするが意識が遠のく、その場で気を失ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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