※この作品はR-18です。

黒ティルと僕と   作:やす、

109 / 201
たまには二人で

ユウ、ユウ、起きてください

 

うーん…

 

ユウったら…起きてください

 

おはよーティル

 

おはようございますユウ♪

 

やっぱり自分の家だとよく眠れるね

 

ユウはどこでも寝れるじゃないですか

 

そう?

 

そうです

 

 

だんだんと意識を覚醒させてゆく。そうだ、たまにはってアパートに帰ってきたんだ。

 

 

とりあえず朝の煙草、ベランダに行きキンッと小気味いい音を立て煙草に火を付けていた。

 

 

今日は何をしようか、ゴロゴロかな?でも久しぶりの二人だし、、、

 

 

考えても思い付かず部屋に戻る事に。

 

 

ティル、今日は何をしようか?

 

うーん、特に予定はありませんよ?

 

でも久しぶりに二人っきりなんだから何かしようよ

 

それならデートしませんか?

 

いいよ?

 

着替えてきますね♪

 

 

そう言ってクローゼットから昔買ってあげた服を取り出したティル。

 

 

前着れませんでしたからね

 

そういえば服買ってすぐにワスレナに行ったよね、懐かしいなぁ…

 

少し待っていて下さいね♪

 

 

隣の部屋で着替えてくるティルにワクワクしながら待っていると扉が開いた。

 

 

お待たせしました♪

 

ふむ

 

 

黒のワンピースに身を包みドロップ型のイヤリングをつけている、大胆に入ったスリットが脚を見え隠れさせている。

 

 

ちゃんとこれもつけますよ?

 

 

星型のネックレスを首からかけていた。

 

 

うん、似合っているよ

 

えへへ♪

 

サフランにでも行こうか

 

はい♪

 

 

ピンクに黒のラインが入った少し高めのヒールを履いてサフランへ。

 

 

僕?ジーパンにTシャツだよ、聞いていないとは言わせないぜ?

 

 

平日の為か少し人の少ないサフランを歩く、買い物って気分でも無いし少し身体を動かしたい気もする。

 

 

ティル、何しようか?

 

目的を決めずに歩いてみましょ?

 

了解です

 

 

たまには任務でも受けようかな?って思ったけど前の博士の件でまた教会から賞金が出た為働く気になれないでいた、その分苦労したから良いよね?

 

 

 

ユウ、あのお店に行ってみませんか?

 

どこのお店?

 

あそこです

 

 

ティルが指差すのは本屋だった。

 

 

良いけどティルって本読むの?

 

あまり読みませんが本屋の匂いが好きなんです

 

その気持ち分かるよ、行こっか

 

 

二人で本屋をブラブラする、コミック、趣味、学問、ライトノベル、色々な本を見ていると気になる雑誌を見つけた。

 

 

なになに?キル姫セブン?表紙を見る限り各国のニュースをまとめた雑誌みたいだ。パラパラとページをめくると気になる見出しが。

 

 

千年●国のオベロン様、不倫疑惑

 

ラグーナ島に激震!ブラックキラーズの正体に迫る

 

教会の闇、待姫の隠された真実

 

 

ふむ、とりあえず今度千年王国に行ったらオベロン様に聞いてみるかな。雑誌を置いてティルを探す、見つけた、何かの本を読んでいる。

 

 

何読んでるの?

 

もう少し料理のレパートリーを増やそうと思って

 

 

ティルが読んでいたのは美味しいおつまみ百科だった。物は言いようかな?

 

 

ティルが読んでいた本を買って店を出る事に。

 

 

そういえばティルって趣味とか無いよね?

 

そうですね、お酒ぐらいですかね?

 

なにか初めてみる?良い刺激になるかもよ?

 

そうですね、ユウの趣味はなんですか?

 

僕は釣りかな?コーラル村にいた頃からしてるんだ

 

でもユウが釣りをしている姿を見た事はありませんよ?

 

そりゃあ道具も全部実家だからね、たまにしたくなるけど

 

 

しばらくフラフラしていると釣り堀を発見。

 

 

…ティル、一時間だけ良いかな?

 

私は構いませんよ?

 

あざっす

 

 

ティルを連れて釣り堀へ、少し生臭い様な店内の匂いがたまらない。

 

 

おじさん、竿一本と餌ね、一時間お願い

 

あいよー

 

 

店員から道具を借りて、いざ。

 

 

その柔らかそうなのはなんですか?

 

これが餌でこれを丸めて針につけるんだよ

 

 

竿を振り上げ仕掛けを投入、しばらくするとウキに反応が。バシッと合わせてやりとりを楽しみ上がってきた鯉をタモに収めた。

 

 

おぉー

 

ティルもやってみる?

 

はい♪

 

 

ティルと変わり少し教えてあげる事に。

 

 

餌はそれぐらいの大きさで、うん、そうそう

 

こうですか?

 

 

竿を振り上げ仕掛けを投入する。

 

 

いい感じだよ、後はあのウキをしっかり見ててね

 

 

真剣な眼差しでウキを見つめるティル。ウキがピョコリと動きそれに合わせて竿をあげるも空振り。

 

 

あれ?

 

難しいでしょ?、タイミングを見極めればいけるよ?

 

もう一度やってみます

 

 

再び仕掛けを投入するティル。しかし、ウキが動く事は無かった

 

 

あれ?どうしてでしょう?

 

たぶんティルが釣ろうとしているからだよ、もっと力を抜いてのんびりやってみな

 

難しいですね

 

 

再度仕掛けを投入。

 

 

そうそう、力を抜いて気配を感じさせないようにね?

 

 

ピクリとウキが動いた。

 

 

たぁっ!

 

 

ティルが竿をあげると弧を描き鯉を釣り上げることができた。

 

 

ユウ、やりました♪

 

おめでとうティル、なかなか楽しいでしょ?

 

この動き、剣に通ずる物がありますね、奥義、水面の煌めきの完成です!

 

キャラクエみたいなノリはやめよ?

 

えっ?

 

 

あっという間に一時間が過ぎそろそろお昼ご飯にする事に。なんとなく牛丼屋へ

 

 

お昼から何をしようか?

 

ちょっと身体を動かしませんか?

 

そうしようか

 

 

牛丼を食べて近くのスポーツセンターへ。

 

 

ユウ、これやりましょうよ

 

 

ティルが指差すのは卓球台だ。

 

 

おけぃ!

 

 

道具を借りて、いざ。

 

 

カコン、カコンと小気味良い音を響かせながらラリーが続く。

 

 

楽しいですね♪

 

たまには良いよね

 

 

カコ、カコ、カコ、カコ

 

 

だんだんラリーが早くなってゆく、お互いが隙を狙い先に点を取ろうと熱くなっている。

 

 

せいっ!

 

たぁっ!

 

 

以前の僕なら負けていたけど今は負ける気はしなかった。

 

 

せやっ!

 

 

パキリと音を立てて球が割れてしまった

 

 

引き分けだね

 

そうですね

 

でも良い運動になったね

 

熱くなっちゃいました♪

 

 

少し休憩をして他の遊べるものを探す。

 

 

ティル、これは?

 

 

指差すのはダーツ。

 

 

良いですよ?

 

 

ルールはよく分からないがこの矢を的に当てれば良いみたいだ。

 

 

先にやるね

 

 

線の前に立ち矢を投げるも的に擦りもしなかった。

 

 

ユウ、次は私です

 

お願いします

 

やっ!

 

 

ティルが投げた矢は一直線に的の真ん中に刺ささった。

 

 

おぉーー

 

えへへ♪

 

なら僕もやってみるよ

 

 

たぁ!

 

 

うん、的に擦りもしない、きっと僕には向いていないのだろう。ダーツもそこそこに店を出る、気づいたら日が落ちかけていた。

 

 

次どこかへ行ってからご飯食べて帰ろうか

 

そうですね、あっマスターあそこ行きませんか?

 

どこ?

 

あの景色が綺麗な公園ですよ

 

あーあの異族が出る場所?

 

そうです

 

 

あの公園ならここからそう遠くはないか。

 

 

よし、行こうか

 

はい♪

 

 

のんびりとサフランの街を歩く、たまにはこういうのも良いものだ。

 

 

本当に二人って久しぶりだね

 

そうですね、最近千年王国に行ってばっかりでしたからね

 

また行こうよ、オベロン様に聞きたい事もできたからさ

 

なにかあったのですか?

 

まだ内緒にしておくよ

 

??

 

 

そんなこんなで公園にたどり着いた。

 

 

世界が黄昏に染まってゆく…

 

ティル

 

はい?

 

キャラ移ってるよ?

 

わざとですよ?

 

 

二人で手すりにもたれて夕焼けを眺めていた。

 

 

たまにはサフランもいいね

 

なんか帰ってきたって気がしますね

 

 

夕焼けを眺めながら煙草に火を付ける事に。

 

 

そういえば今日は異族出てこないね

 

おやすみなんですかね?

 

そんな事ある?

 

 

特に異族に用は無かったので夕飯を食べに行くことに。

 

 

ティルは何食べたい?

 

ラーメンとかどうです?

 

リルティルが移ったの?

 

いえ、なんとなく食べたくなったので

 

気持ちはわかるよ?

 

 

帰り道に適当なラーメン屋に入るがまぁ普通だった、普通のラーメンに普通の炒飯。

 

 

さて、帰りましょうか

 

はい♪

 

 

寒くなってしまった夜道二人寄り添いながら歩いてゆく。

 

 

ほら

 

はい♪

 

ユウの手冷たいですね

 

心は暖かいよ?

 

しってますよ♪

 

 

ティルの憧れていた何事もない平凡な日常っていうのはこういう事なのかな?と右手の温もりを感じながら考えていた。

 

 

明日は何しよっか?

 

たまには任務でも行きませんか?

 

そーだね、たまにはハードなヤツでもお願いしたいね

 

 

たわいも無い会話をしているとアパートにたどり着いた、階段を登り玄関を開ける。

 

 

たまにはお風呂でも一緒に入りませんか?

 

じゃあ湯船入れよっか

 

はい♪

 

 

待っている間に煙草、しばらくすると湯の溜まった音がした。

 

 

入ろっか

 

はい♪

 

 

二人には窮屈な湯船へ、狭いけどその分くっついていられるから問題はない。後ろからティルを抱きしめて温もりを感じる、なぜこんなにも落ち着くのだろうか

 

 

……………………………危うく寝るところだった、ティルもうとうとしていたみたいだ

 

 

ティル、出ようか

 

ふぁい…

 

 

シャワーを浴びてスエットに着替える。

 

 

おいで

 

はい♪

 

 

寝転がり腕枕、気づいたら二人とも眠っていた。

 

 

 

 

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