※この作品はR-18です。

黒ティルと僕と   作:やす、

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フォルカスの葛藤

皆様、ありがとうございました

 

気をつけてねアバリス

 

また会いましょう

 

はい♪

 

 

アバリスを見送ってからリルティルの作ってくれた朝食をのんびりと食べていた。

 

 

今日はなにしようか?

 

特に予定はありませんね

 

ユウ、グリード、今日は予定は無いのですか?

 

今日はなにもないかな?

 

なら一つお願いをしても良いですか?

 

構わないよ?

 

昨日ハルモニアのティファレトが一丁の銃を忘れて行ってしまったので届けてはもらえないでしょうか?

 

ティファレトの銃?

 

あれじゃないですか?あの背後に浮いている

 

あーあれね、あの銃って迷子になるんだね

 

本当は私かアルマスが届けるべきなのですが私は予定が合ってアルマスも任務があるので頼めるのはユウ達しか居ないんですよ

 

城にも泊めさせて貰ってるし今日はやる事もないからね、いいよ、ティル行こうか

 

はい!

 

ありがとうございます、これをお願いしますね

 

 

ティファレトの銃を渡された。こうやって手に持って見ると神々しさが際立つ。

 

 

じゃあいってくるね

 

行ってきます

 

お願いします

 

 

久々に天使の国、ハルモニアへ。

 

 

おはよー

 

おはようございます

 

おはようございます

 

 

美しい城門を抜けてティファレトが居そうなところを探す事に。

 

 

ティファレトって何処に居るのかな?

 

大聖堂じゃないですか?

 

やっぱり?

 

 

ハルモニアで一番立派な建物、大聖堂を目指す、ハルモニアの何処に居ても見る事ができるほど巨大な建物なので迷う事は無かった。

 

 

お邪魔しまーす

 

お邪魔します

 

 

誰も居なかったので勝手に入る事に。

 

 

ここに入るのも久しぶりだね

 

私がナディアと間違えられた時以来ですよね

 

そんな事もあったね

 

 

フラフラと大聖堂を進む。

 

 

止まれ!

 

 

声をかけられて二人して立ち止まった。

 

 

お前達、この神聖な大聖堂に何の用だ

 

ティファレトの忘れ物を届けに来たんだよ

 

言い訳は無用、裁きます!

 

 

槍を投げてくるフォルカス。

 

 

せい!

 

たぁぁ!

 

 

二人同時に抜刀して槍を弾いた。

 

 

まぁまぁ、フォルカス落ち着けよ

 

擬人の分際で!

 

よっと

 

 

フォルカスの鋭い突きを躱す。

 

 

フォルカス、今ならまだ許してあげますよ?

 

煩い!

 

 

標的を変えて次はティルに向かってゆく。

 

 

フォルカス、来るのなら相手をしますよ?

 

 

凄まじ闘気を放つティル。

 

 

くっそれでも私は!

 

 

フォルカスが少し怯むも攻撃を仕掛けようとしていた。

 

 

フォルカス、おやめなさい

 

しかし!

 

その方達は大丈夫です、槍を納めて下さい

 

………

 

 

無言で槍を納めるフォルカス。その後ろからティファレトが歩いてきた。

 

 

二人共、申し訳ありません

 

ティファレトおはよ

 

おはようございます

 

 

フォルカスは任務を遂行しているだけなのでどうか恨まないで下さい

 

そんな事はしないよ、ねっティル?

 

はい、もちろんです

 

感謝致します、それでお二人は今日はどうしたのですか?

 

そうそう、ティファレトに忘れ物を届けに来たんだよ

 

 

持ってきた銃を渡す事に。

 

 

ありがとうございます、探していたのですよ

 

確かに渡したよ、じゃあ帰ろっかティル

 

そうですね

 

あの、お二人は今日は予定はありますか?

 

 

帰ろうとした時にティファレトに呼び止められていた。

 

 

いや、無いけど

 

良ければフォルカスを連れて遊びに行ってもらえないでしょうか?

 

なっ!主っ!

 

フォルカス、貴女は働きすぎです、たまには羽を伸ばして下さい

 

しかし私には任務が…

 

ヘィ、フォルカスたまにはゆっくりしてくれよ、私達でなんとするからさ

 

そうですよフォルカス

 

私達では心配ですか?

 

 

フライクーゲル、ロンギヌス、ヴァナルガンドが何処からともなく現れた。

 

 

二人共、これを

 

 

ありがと

 

 

フライクーゲルがハルモニアの観光地の案内を渡してくれた。

 

 

………申し訳ありませんが拒否します、皆だと不安って訳ではありませんが休暇は不要です、それに少しでも強くなりたいのです

 

フォルカス、ハルモニア、いえ、他の国も観光地にするって話は知っていますよね?

 

それは存じてますが

 

ユウとティルフィングと下見をしてきて下さい、これなら受けてくれますよね?

 

…分かりました

 

ナイスフォロー

 

 

親指を立てるフライクーゲルにティファレトが微笑んでいた。

 

 

ではユウ、ティルフィング、よろしくお願いします

 

おけ

 

分かりました

 

 

そんな訳で少しムスとしたフォルカスを連れてハルモニアを周ることに。

 

 

マスター、最初は何処に行きます?

 

んーまずはコーヒーでも飲みに行こうか、おすすめの喫茶店も書いてあるし、フォルカスも良いかな?

 

構いません

 

 

大聖堂の近くの喫茶店へ。

 

 

いらっしゃい

 

 

店内は神聖な雰囲気を感じさせどこか古臭さを感じる良い店だ。

 

 

僕はブラックでティルはカフェオレで良かったよね?フォルカスは?

 

私もブラックで

 

はいよ

 

 

コーヒーを頼み少しのんびり。

 

 

フォルカスは何が聖鎖されてるの?

 

私はウリエルです

 

へぇ、ウリエルはどんなのなの?

 

神の御前に立つ四人の天使の一人です、ウリエルの名は神の炎ともされています

 

へぇー強そうだね、それでなんでそんなにも働きたがるの?

 

それは貴方達に言う必要はありません

 

それもそうだね

 

 

お待たせしました

 

 

運ばれてきたコーヒーを頂く。

 

 

んっ美味しい!こんなに美味しいコーヒー飲んだの初めてだよ

 

そうなんですか?

 

ティルも一口飲んでみる?

 

私ブラックは…

 

そうだったね、フォルカスもこんな美味しい喫茶店あるなら教えてよ

 

別に、聞かれれば教えますが

 

じゃあ良い店あったら教えてよ

 

分かりました

 

 

コーヒーも飲み終わり次の場所へ。次はハルモニア神殿にやってきた。

 

 

ここは前ティルと来た所かな?

 

少し見覚えがあります

 

三人で神殿の中へ

 

 

やっぱりここだ、この聖鎖って文字に見覚えがある。

 

 

この聖鎖ってなんなの?

 

 

ハルモニアのキル姫に施された霊装支配の事です

 

ふむふむ

 

 

ぐるりと神殿を周りその裏にある足湯へ。のんびりと足湯に浸かりながら空を見上げていた。

 

 

マスター、この次の目的地はどこですか?

 

えぇっと、ハルモニア遺跡ってのに行くみたい、フォルカス道は分かる?

 

はい、案内します

 

頼んだよ

 

 

足湯を楽しんでからハルモニア遺跡へ向かう事に。

 

 

へぇーこんな所あったんだ

 

知らなかったです

 

 

目の前に広がるのは巨大な遺跡、ハルモニアが建国される前からあったものらしい。

 

 

この中には入れるの?

 

それも可能です

 

 

遺跡の中には以前使われていた通路が残されており今は巨大な迷路として開放されている。

 

 

すごく中に入りたかったけど時間がいくらあっても足りなさそうなので今日はやめておく事に。

 

 

そろそろお腹空きましたね

 

そうだね、どれどれ?

 

 

この辺りだと大天使食堂が最寄りのようだ。

 

 

フォルカス

 

案内します

 

 

遺跡から少し離れた場所に大天使食堂はあった、神殿をレストランに改装したらしく外観に圧倒される。

 

 

3名様でよろしいですか?

 

はい

 

 

案内された席は一面がガラス張りになっており景色が一望する事ができた。

 

 

これは良い観光地になるよ

 

そうですね♪

 

 

楽しむ僕らと変わって頬杖をつき外を眺めるフォルカス。

 

 

とりあえずメニューを決めようか、見た目の通り洋食屋のようだ。

 

 

私はカルボナーラにします♪

 

じゃあ僕はタラコスパゲティかな?フォルカスは?

 

私は…

 

 

メニューを眺めるフォルカス。

 

 

ミートスパゲティにします

 

了解、頼んでおくよ

 

 

店員を呼びメニューを頼む。メニューを頼んでからも外を眺めるフォルカス。

 

 

フォルカスはなんで強くなりたいの?

 

擬人には関係のない話です

 

 

その言葉にティルがフォルカスを睨んだ。

 

 

そうか、ここでご飯食べたらコロッセウムに行くつもりだけど良かったら手合わせしてよ

 

なんで私が擬人なんかと

 

 

立ち上がろうとするティルを抑えた。

 

 

じゃあ僕が勝てたら強くなりたい理由を教えてよ、負けたら何か言うことを聞いてあげるよ

 

…私が擬人に負けると思っているのですか?、なら今すぐ言います、私の目の前から消えて下さい

 

マスター、フォルカスは私が

 

ティル、大丈夫だから抑えて

 

 

苛立ちを隠し切れてないティル。チラッと見ると料理を持った店員が困っていた。

 

 

とりあえずご飯を食べようか

 

ちっ

 

 

ギスギスした空気の中ご飯を食べる、うん、美味しい

 

 

ティルとフォルカスが食べているのも気になるけど一口もらえるような空気でも無かった。

 

 

ご馳走様でした

 

 

三人同時に食べ終わりお会計。

 

 

じゃあ案内よろしく

 

 

無言で歩くフォルカスについて行く。

 

 

しばらく歩くとコロッセウムについた、随分と古い建物なのであろう外観から歴史が感じられる。

 

 

ふむふむ

 

 

パンフレットを見ると外観はそのままだが現代の科学で補強されているとのこと利用は可能だ。

 

 

中へ入って行くとうん、中も最高、こう言う歴史を感じさせる建物は好きだ。

 

 

じゃあティル、行ってくるね

 

分かりました、気をつけてくださいね?

 

分かってるよ

 

 

フォルカスが待つコロッセウムの中央へ。

 

 

待たせたね

 

 

そう言って剣を構えた。

 

 

正義の歩みを阻む者に裁きの一撃を

 

 

せや!

 

はぁぁっ!

 

 

剣と槍がぶつかり合う。流石セイントキラーズ、油断も隙も感じられない。

 

 

ギリギリと睨み合う

 

 

はぁっ!!

 

くっぅ

 

 

フォルカスに突き飛ばされ

 

 

そこっ!

 

 

一瞬後ろに後退し横になぎ払う

 

 

!!

 

 

なんとか後ろに下がり回避、矛先が服を掠めた。

 

 

あぶねっ、やっぱり強くなりたい理由より服を買ってもらうよ

 

ほざけ!

 

 

フォルカスの猛攻をなんとか捌く。

 

 

てやぁ!

 

 

フォルカスの突きを最低限の動きで避け反撃の隙を探る、槍が伸び切った瞬間を狙う事に。

 

 

せやっ!

 

 

矛先を切り飛ばしそのまま一回転。

 

 

ほらっ!

 

 

フォルカスのお腹目掛けて一閃

 

 

つっ!

 

 

身体を捻り躱そうとしたが剣先がマントを斬り裂いた。

 

 

なかなかやりますね、本気で裁きます

 

 

そう言うと身体に炎を纏うフォルカス。

 

 

かかってこいよ

 

 

はぁぁぁぁぁ!!!!

せやぁぁぁぁ!!!!

 

 

轟音を響かせながら剣と槍がぶつかる。さっきよりもスピードも力も上がっている、早めに片をつけないとまずい。

 

 

なんとか槍を弾き距離を取る。

 

 

槍使い相手に距離を取るとは愚かですね

 

 

しまったっ!

 

 

炎を纏った槍が顔を掠める

 

 

くぅっ、だが好機!

 

 

槍を掴みそのままフォルカスを蹴飛ばす

 

 

ぐっ擬人の癖にやりますね

 

あっちっ!槍あっつっ!

 

 

これで最後です、正義の業火に抱かれ朽ち果てなさい!

 

 

空に飛び上がり炎で作った翼を広げるフォルカス。

 

 

こいよ、ラースの力見せてやる

 

 

剣を鞘に戻し腰を落とす

 

 

裁きます!

 

 

フォルカスが羽ばたき一直線に向かってくる

 

 

黒式、、、

 

 

はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

一紅閃っ!

 

 

お互いの技がぶつかり合いそのまますれ違い振り返った、

 

 

くっっ、、、

 

 

先に膝を着いたのは僕だった。

 

 

あー疲れた

 

 

そのまま地面に寝転がる。

 

 

マスターっ!大丈夫ですか!?

 

 

なんとか、ティル煙草とって

 

 

もう、、、はい

 

ありがとう

 

 

寝転がったまま煙草に火をつける、フォルカスも槍を支えになんとか立っていた。

 

 

そこの擬人

 

なーに?

 

名前を聞いておこう

 

ユウって呼んでくれ、約束だ、消えるよ、その前に煙草だけ吸わせてくれ

 

いや、それは良いのですが質問に答えて下さい、なぜただの擬人のユウがここまで強くなれたのですか?

 

連れて帰りたい人が居た、後はみんなのおかげだよ、僕一人だったらこんなに強くなんてなれないよ

 

それは仲間のおかげですか?

 

それもあるし後は執念かな?フォルカスにもあるだろ?そういうの

 

ありますが

 

それがあれば強くなれるさ、後、フォルカスが思っているよりもフォルカスは強いと思うよ?いててっ

 

大丈夫ですか?

 

なんとか

 

 

ティルに支えられて身体を起こしていた。

 

 

もっと力を抜いてさ、楽に行こうよそしたらもっと何か見えてくるかもよ

 

それは勝者が言う言葉ですが

 

しゃーない、負けちゃったんだもん

 

ならそこのティルフィング、私の相手をしなさい

 

 

いつのまにか取り出した回復薬を飲んでいるフォルカスがティルに宣戦布告をしていた。

 

 

あの、辞めておいた方が…

 

構いません、さぁ!

 

私は構いませんよ?

 

フォルカスが言うなら良いのかな?

 

 

剣を支えにベンチに座る、見ているのが怖いので音声をお楽しみ下さい。

 

 

裁きます!

 

やりますね!

 

くうっっ!!

 

参りましたっ

 

ごめんなさいごめんなさい

 

 

……………………

 

 

 

ふうっ♪

 

 

満足そうなティルの足元に横たわるフォルカス。

 

 

フォルカス大丈夫?

 

 

なんとか右手を上げるフォルカスに回復薬を飲ませてあげた。

 

 

はぁっ…なんですかこの強さは

 

フォルカス、気にしたらダメだよ

 

 

そろそろ日が落ちかけてきている、大聖堂に帰ろう。

 

 

本当に貴方達は不思議な人達ですね、興味が湧きました

 

 

行きよりも楽しそうなフォルカスとのんびりと大聖堂へ歩いて行く。

 

 

ただいまー

 

ただいまです

 

帰還しました

 

おかえりみんな、エンジョイできたかい?

 

なかなか楽しかったよ?

 

私もです

 

私も楽しかったです

 

イヤァ!着いてきて

 

 

フライクーゲルに連れられて大聖堂の一室へ。

 

 

!?これは…

 

 

部屋一面が飾り付けられており美味しそうな料理が並んでいる、それに他のセイントキラーズ達も居た。

 

 

フォルカス、今日がなんの日か覚えていますか?

 

いえ…

 

私達が出逢って五年目の記念日ですよ♪

 

それで私を外に出したのですね?

 

 

ギロリとフォルカスが睨む。

 

 

そんな怒らないでくれよフォルカス、これは私の提案なんだ

 

フライクーゲルの?

 

イエス!ずっと君は任務に鍛錬ばかりだったろ?それも大事かも知れないが仲間と過ごす時間もそれ以上に大切さ

 

フォルカス、たまにはみんなで楽しく過ごしましょう

 

あまり根を詰めると良くありませんよ?

 

フォルカス、貴女がみんなの事を思っているようにみんなもフォルカスの事を思っているのですよ?

 

主っみんな…

 

さぁフォルカスこれを

 

 

テァファレトがクラッカーを渡していた。

 

 

これは?

 

私が合図をしたら鳴らして下さいね

 

 

そう言うと目を閉じて跪くティファレト。

 

 

神よ、今年も皆が無事に集う事ができました、来年もまた皆が笑顔でここに集えるよう慈悲を与えて下さい

 

では

 

 

パーーン

 

 

ティファレトが紐を引くと音と共に飾りが舞う。

 

 

イヤァ!

 

はい!

 

ガウ♪ガウ♪

 

はいっ!

 

 

みんな楽しそうだねティル

 

そうですね

 

 

笑い抱き合うセイントキラーズ達を眺めていた。

 

 

ユウ、ティルフィングも良かったら食べていって下さい

 

じゃあ遠慮なく

 

ティルフィング、ちゃんとお酒もありますからね?

 

ありがとうございます♪

 

 

 

………………………………………

 

 

ハルモニアの夜が更けて行く。

 

 

 

 

 

 

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