※この作品はR-18です。

黒ティルと僕と   作:やす、

112 / 201
ジャングルのログハウス

朝日と共にどこからか聞こえる讃美歌で目を覚ました。ティルも目を覚ましているようだ。

 

 

ティル!ジャングルの島に行こうよ!

 

どうしたのですか?ユウ?

 

ログハウスに泊まっていない事を思い出したんだよ

 

確かに、ユウ、泊まりたそうにしてましたもんね

 

とりあえず朝ご飯でも食べようか

 

はい♪

 

 

そのままハルモニアの大聖堂に泊まっていった僕達、もぞもぞと着替えて食堂へ。

 

 

おはよー

 

おはようございます

 

グットモーニーン

 

おはようございます

 

おはようございます

 

 

フライクーゲル、ロンギヌス、ヴァナルガンドが朝ご飯を食べていた。

 

 

あれ?後二人は?

 

昨日飲みすぎたようでまだ寝ています

 

ティファレトはなんとなく分かるけどフォルカスは意外だね

 

余程楽しかったんじゃ無いですかね?

 

ふふっ確かに楽しそうでしたからね

 

僕達は朝ご飯をいただいたら帰るよ、ありがとね

 

またいつでも来てくれ、歓迎するよ

 

せんきゅー

 

 

のんびりと朝ご飯を食べる、それからコーヒー片手に朝の煙草これを吸い終わったら行こうか。

 

 

じゃあそろそろ行こうか

 

はい!

 

また来るよ!ティファレトとフォルカスにもよろしく

 

グッドラック!

 

 

ハルモニアを抜けてラグナロク王国へ、そのままサフランに転送してもらう。

 

 

ユウ、運動会は三日後ですからね

 

了解!

 

 

そのまま教会で受付を済ませていざ、ラグーナ島へ。懐かしい海中トンネルで水着に着替えてジャングルの島を目指して歩いてゆく。

 

 

この砂浜も久しぶりですね♪

 

そうだね

 

 

太陽を乱反射させるビーチを二人で眺める、このまま飛び込みたい衝動をなんとか抑えジャングルの島へ。

 

 

入り口はどこだ?

 

あそこじゃ無いですかね?

 

 

少し探すと木々に隠れてしまっているwelcomeと書かれた看板を見つける事ができた。

 

 

あれだね、とりあえず荷物を下ろしに行こう

 

はい!

 

 

鬱蒼としたジャングルを進みログハウスにたどり着く。

 

 

やっぱり良いね、これ

 

 

大自然に囲まれるログハウスを眺める、デッキに苔が少し生えてしまっているがそれがまた良い。

 

 

貰った鍵で扉を開けて中へと入る、少し古臭いような匂いがお出迎え。

 

 

あー最高

 

窓を開けましょう

 

はーい

 

 

一階とロフトの窓を開けると風が吹き抜けてゆく。

 

 

こういうところも良いですね♪

 

僕はこのまま住みたいぐらいだよ

 

 

窓からジャングルを眺めていた。

 

 

ユウ、テーブルの上に紙が置いてありますよ?

 

どれどれ?

 

 

お客様へ、ジャングルの島へようこそ、溢れる大自然を満喫してもらうために食事、入浴等はお客様各自でお願いします。

 

 

…手抜き?いや、それでも構わない、幸い電化製品は動いているようだ。

 

 

ティル頑張ろうね

 

はい♪

 

 

とりあえず果物を取りに行く事に、二人でジャングルを散策する。

 

 

おっと

 

 

抜かるんだ地面に足を取られ倒れた木々を避けながらジャングルを進む。

 

 

あれはヤシの実か?

 

 

背の高い木の上に生っている木の実を見つけた。

 

 

斬り倒しますか?

 

いや、僕ら剣持ってないじゃん

 

そうでしたね、なら魔弾で

 

それもやめようよ、二人で木を揺らしたら落ちてこないかな?

 

分かりました

 

 

二人で木を揺らすと一つ、木の実が落ちてきた。

 

 

おぉーやればなんとかなるね

 

本当ですね♪

 

 

そのままのんびりとジャングルを散策するとバナナが生っていた。

 

 

へぇーバナナってこうやってなってるんだ

 

 

円形に重なる様に生っているバナナを眺める、まだ青く食べれそうには無かった。

 

 

ユウ、これはどうですか?

 

 

ティルが指差すのはパイナップル。

 

 

おぉーパイナップル生えてる!

 

 

初めて見るパイナップルが生っている姿に心が踊る。

 

 

よいしょっと

 

 

上の葉を掴み実をへし折り収穫する事に。

 

 

ふっふーん♪

 

ユウ、楽しそうですね

 

今、すごい楽しい

 

 

その後もジャングルを捜索するも特に何も無かったためログハウスに戻る事に。

 

 

ティルってパイナップルって切った事ある?

 

ありませんよ?ユウはありますか?

 

僕も無いんだよね

 

 

まな板の上に置かれたパイナップルを二人で見つめていた。

 

 

とりあえず半分に切ってみようか

 

はい

 

 

パイナップルを縦に半分に切ると綺麗に熟した果実が現れた。

 

 

もう半分にしてみます?

 

そうだね

 

 

四等分に切り分ける、これで良いのかな?

 

 

食べてみようか

 

はい♪

 

 

二人でパイナップルにかじりつく、繊維と茎?があるため食べづらいけど美味である。

 

 

ヤシの実はどうします?

 

んーそれは後で考えるとしてお魚でも取りに行こうか

 

了解です♪

 

 

ログハウスに置いてあった釣り道具を持って近くの川へ。

 

 

ティル、先がVになった木を探してきてくれないかな?できれば少し長めのやつ

 

分かりました

 

 

その間に石をひっくり返す、いたいた、ミミズだ。

 

 

ユウ、これで良いですか?

 

うん、ありがと

 

 

枝を地面に刺して釣り竿に仕掛けを通す、それに餌のミミズをつけて投げる、後は待つだけである。

 

 

 

本当にこれで釣れるのですか?

 

まー見てなよ

 

 

しばらくすると竿先がピクリと動いた。そのまま竿を持ち当たりを感じる。

 

 

よしっ

 

 

竿を煽り合わせてからリールを巻き上げるとそこそこのセイゴが釣れてくれた。

 

 

どーよー?

 

このお魚は食べれるのですか?

 

食べれるよ、このサイズなら塩焼きかな?ちょっと捌くからティル竿をお願い

 

分かりました♪

 

 

餌をつけて投げてあげる。

 

 

鱗と腹わた出しておけば良いか

 

 

釣具箱に入っていたナイフでカリカリと鱗を取ってゆく。

 

 

ユウ、助けて下さい!

 

 

ティルの方を見ると竿が弧を描いていた。

 

 

ティル、大物だからがんばってね

 

無理ですっ!!

 

 

ティルを横目に腹わたを出す、この時に魚が何を食べているのか見るのが好き。

 

 

ジリジリとドラグが鳴る音が聞こえる、余程の大物なのであろう、頑張っているティルを見ながら煙草に火をつける。

 

 

不意に水面が割れて魚が踊りシルバーの魚体が日を浴びて煌めく。

 

 

ティル、大きいよ!頑張って!

 

はいっ!

 

 

竿を左右に操り魚を弱らせる。

 

 

ティル、竿を上げて

 

はい!

 

 

岸に魚を寄せてもらう、魚が口を開けた瞬間に顎を掴み陸へとあげる。

 

 

ティル、ナイス!

 

えへへ♪

 

 

釣り上げたのは大きなスズキだった。少しだけ竿を変わった事を後悔していた。

 

 

ユウ、私も釣りにハマりそうです♪

 

楽しいでしょ?

 

はい♪

 

 

スズキを血抜きして水につけておく、このサイズならお刺身でいただけるだろう。

 

 

その後も釣りを続けるが小さな魚が釣れるのみで日も落ちかけていたので帰る事に。

 

 

このお魚はどうするのですか?

 

お刺身とムニエルにしようかな?僕がやるよ

 

お願いします♪

 

 

 

工程は省くけどお刺身とムニエル、塩焼きにあら汁の完成である。

 

 

いただきまーす

 

 

まずはお刺身から、うん美味しい。

 

 

お刺身美味しいですね♪

 

これはビールでしょ

 

 

冷蔵庫から缶ビールを取り出してティルと乾杯。

 

 

自分で釣ったお魚だからよけい美味しく感じるんだよね

 

そうですね♪

 

 

次はムニエルを食す、バターと少し入れたニンニクの香りが食欲をそそらせる。

 

 

うん、美味しい

 

ユウは料理上手ですね♪

 

魚料理ならお任せだよ

 

 

あら汁もいい感じである。

 

 

ご馳走様でした

 

 

少し少なかったけど満足した夕飯であった。

 

 

少しまったりしてから五右衛門風呂を沸かす、ガスでなく薪で沸かすのが粋だね。

 

 

二つ並んだお風呂を沸かし手で湯加減を見ると良い感じだ。

 

 

こんなもんかな?入ろうか

 

はい♪

 

 

水着なのでそのままお風呂へ。

 

 

気持ちいいですねユウ♪

 

ほんとだねティル

 

 

木々の間から見える星空を眺めながら湯船に浸かる、少し窮屈だがそれがまた良いんだよね。

 

 

明日の夜に千年王国に行こうか?

 

 

運動会でしたっけ?

 

ちょっと楽しそうだよね

 

私はかなり楽しみですよ?

 

気合い入ってるね

 

はい♪

 

 

少しお湯が温くなってきた、火が消えてしまったのであろう。

 

 

そろそろ出ようか?風も強くなってきたし

 

そうですね

 

 

身体を拭いてログハウスに戻る事に。

 

 

ん?ティル、窓触った?

 

触ってませんよ?

 

なんか手形がついてるよ?

 

本当ですね

 

 

窓に小さな手形が付いていた、動物の仕業か?

 

 

とりあえず着替えましょう♪

 

そうだね

 

 

着替えていると雨音がする、かなり強そうな雨だ、いつの間にか降ってきたのだろう。

 

 

スエットに着替えてベットへ

 

 

ユウ、たまにはしましょ♪

 

良いよティル

 

 

ティルを抱きしめて唇を近づけようとした時だった。

 

 

バンッっと何かが叩く音がした。

 

 

なんの音だ?

 

どこからでしょうか?

 

 

身体を離し二人で気配を探るも雨音が邪魔で感じ取れない。

 

 

外、見に行きます?

 

でも雨降っているよ?

 

もしかしたら誰か来たのかもしれませんよ?

 

そうだね

 

 

そう言って二人でベットを降りた時だった。

 

 

バンッ

 

 

ガラスに手形が付いた。

 

 

………

………

 

 

バンッバンッバンッ

 

 

姿は見えない、手形だけがガラスにこびり付いてゆく。

 

 

ひぃぃぃぃ

 

ユウっ!!!

 

 

気配は無いのにガラス一面についてゆく手形。

 

 

ティル早く!

はいっ!

 

 

バンッバンッバンッバンッバンッ

 

 

 

そのままベットで布団を頭からかぶる

 

 

ティルこわぃぃぃぃ

 

 

ゆぅぅぅぅぅぅ

 

 

二人で半泣きになりながら身を寄せ合い結局一睡も出来ずに朝を迎えるのであった、

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。