これでも昔は人魚のティルちゃんって呼ばれてました
ティルフィングを宿で待ち二時間は経つが帰ってくる気配は無い。
非常に退屈である,寝るには早いしお風呂に入る気分でもない。暇だし飲みにでも行くか。
ティルフィングはいつもの宿と言っていたし店員に部屋番と鍵を渡してくれと伝えてあるから大丈夫だろう。ふらりと近くの居酒屋へ行くことに。
「いらっしゃい!」
「生と適当なおつまみ下さい」
「へい!まいどー」
ラグーナ島,有名な高級リゾート地だ、僕みたいな凡人奏官には縁のない場所だと思っていたのにまさか自分が行くことになるだなんて。
因みに行き方は教会からワープで行けるんだって、セフィロトの塔に奏官をワープさせる技術の応用らしい,便利な世の中である。
「へい!おまちー」
「どーも」
チケットを見るだけでニヤけてしまう。……………側から見たら怪しい奴だな,怪しい奴と言えば全身真っ黒のマントに身を包んだやつを見たな,あいつには負けるか。
いつもなら酔ったティルフィングが喧しいのだが、たまには一人も良いものだ,チビチビと一人飲む
…………………………
一人が良かったのはほんと一瞬で、すぐにあいつの笑顔が,声が聞きたくなる。帰るか。
「おあいそ」
早々に切り上げ宿へ戻ると部屋に入るとティルフィングがベットに座っていた。
「マスターどこ行ってたんですか?」
「近所の居酒屋だよ」
ティルフィングの隣に座りその頭をわしゃわしゃと撫でていた。僕の手の動きに合わせて乱れる髪に嬉しそうなティルフィングの顔が嬉しい。
「どうしたんです?マスター?」
「ちょっと撫でたくなってさ、良い水着はあった?」
「はい!とてもお洒落なの見つけました!」
「それは良かった,じゃあお風呂入って今日は早く寝よっか?」
「そうですね♪」
お風呂に入りパジャマに着替え、二人仲良く布団へと潜り込んでいた。
「あの…マスター?」
「どうしたの?」
「私の事ティルって呼んで欲しいんです,ティルフィングだと何か他人行儀みたいで」
「良いよ?ティル。なんか恥ずかしいね」
「はい♪ありがとうございます♪」
いちいち可愛いティルさん。
布団に潜り腕枕をする,僕の腕がティルの特等席である,たまに顔に触れる髪の毛がくすぐったいけど。
ねぇティル?
なんですか?マスター
こないだの続き言ってよ
良いですよマスター
私にキスしてください
無言で腕枕のままティルの方に転がり上に乗る
そのまま少し見つめ合う,ティルの顔が赤い、僕もそうなっているだろうか?
どちらともなく唇を近づける
そして
しちゃいましたね
そんなエッチしたみたいに言うなよ
それなら続きもしましょうか?
今はやめておくよ、ゴムも無いし
大丈夫ですよマスター、キル姫は妊娠しませんから
そーなの?
確か過去にも妊娠した例は数件しかありませんから
妊娠しとるやないかーい
ちょっと水,水
手探りで水筒を探す,いつも以上に喉が乾く
ティルも飲む?
いただきます
キスの味は甘酸っぱいとか言うけど味はしなかった,けどこの胸の高鳴りは他の事じゃ味わえないだろう
でも,マスター?私は強欲です,今,貴方が欲しいんです
妖しい笑みのティル
分かった,ラグーナ島でどれだけでも相手をするから今は我慢してくれ
むぅーーー
膨れっ面のティルフィングを落ち着かせ眠りに着く,3泊4日のラグーナ島,今から楽しみである