朝か…
ベッドの上で目を覚ますも隣にティルの姿は無かった、ノソノソと起き上がりテラスで煙草を吸ってからみんなのいる部屋へ、見事キル姫全員が机で寝ていた
……………………………
流石にかける言葉も見つからずとりあえずティルの横に座る、隣に座ってもティルが起きる気配は無かった
ユウさんおはようございます
ティニ、おはよ
何か大変な事が起きているかも知れませんね
僕もそう思っていたよ、ティニ
はい?
しばらく僕の相棒を頼んだ
任せて下さい♪
ポッポとニケも僕の肩に止まった、梟の鳴き声はポッポで良いのか分からないがまぁ良いだろう
とりあえず三カ国に行ってみて様子を見てみよう
了解です!
ポッポ
その前にご飯を作っておこう、帰ってきたらみんな餓死してるとか笑えないからね
そうですね…
キッチンにある食材を使って保存が効きそうな物をいくつか作っておく、ご飯も炊いてあるから大丈夫だろう、机に置き手紙を置いて出発する事に
最初はトレイセーマから行こうか
はい!
ポッ!
一人と一匹を両肩に乗せてトレイセーマを目指す、城門を潜り入ってゆく
何も変わりはありませんね
そうだね
いつも通りに街の人達は忙しそうに、楽しそうに日常を送っていた、見渡してもキル姫の姿が見えない、適当な人に話しかけてみる事に
キル姫の姿が見えないけど何かあったの?
急にみんなダラダラしだして、そう言えば最近姿を見ていないな
ふむ、ありがとうございます
家から出ていないのかな?それなら家を知っているガ・ボーとガ・ジャルグの所へ行こう
行くよ
はい!
街を進み二人の住むアパートへ、ノックをするもの返事が無い、ドアノブを回すと空いている
入るよー?
一応声をかけてから部屋に入ってゆくとお布団に包まる二人がいた
やぁ、調子はどうだい?
…………………
二人共視線を向けるだけで話そうとしない、普段からこの二人はこうなのかも知れない、そう自分に言い聞かせ部屋を後にする
二人共ダラダラしてましたね
そうだね、マサムネ姉妹を探そう
あの二人なら稽古してそうですね
グラヒハイトに向かって歩いてゆく、その途中でキル姫を見つけた
…………………
椅子に座りボーっとしているアロンダイトだ、凛としたいつもの雰囲気は無くただ椅子に座っている
おーーい
顔の前で手を振るも反応は無かった、改めてグラヒハイトを目指す
アロンダイトさんまで…
鍛錬とかしてそうなのにね
それから少し歩き十三議会にたどり着いた
入りまーす
はーい
許可をとってから中へと入ってゆく
…………………
グリモワールとアルテミスが壁にもたれかかっていた、どちらも顔に生気が無い
エドゥーに送られたんですかね?
それならもっと義務的になっていると思うよ?
確かに…
カシウス、入るよー
厳重な扉を開きカシウスのいる部屋へ、見渡すも姿が見えなかった
どこ行ったんだ?
ユウさん、あそこに居ます
あらま
床に寝転び太陽を浴びているカシウス、一応瞬きはしているので生きているようだ
カシウスー?
…………………
ダメだ、ただのカシウスのようだ、気を取り直して次はケイオスリオンに行く事に、トレイセーマを抜けて草原を歩きケイオスリオンへ
パラシュー?
パラシュなら待機場で腑抜けになっているよ
あらま
それに他のキル姫も交代だって言ってんのに返事すらしないんだ
ふむ
兵士と少し喋り待機場に行く事に、扉を開けるとパラシュが寝そべっていた
パラシュー?
…………………………
ダメそうだ、あんなに仕事熱心なパラシュがこうなっている姿を見るのは辛いものがある、その横にアスカロンも居た、アスカロンがだらけていても何となくその姿がイメージできるので特に思う事は無かった
とりあえず首都の方へ行きませんか?
そうだね
のんびりと街を歩きフェイルノートが居る城を目指す事に
…………………
道端にパラケルススが寝そべっていた
パラケルスス、何か知らない?
…………………
ふむ
やっぱり何かあるんですね
そうだね、パラケルススもこうなってるって事は犯人はパラケルススじゃ無さそうだね
でも前ふくよかになった時パラケルススも自爆してましたよね?
なら犯人候補に入れておこうか
何処かに確保しておこうと思ったけどこれだけダラダラしているのなら動かないだろうと思いそのままにしておく事に
とりあえずフェイルノートの居る城に入って行く、ダルそうに雑賀とヤグルシが門番をしていた
やぁ
…………………
入っても良いっすよ
ありがと
ひさびさにキル姫の声を聞いた、むしろしゃべった事に驚きを隠せない、動揺しながら進んでいくと何かを踏んでしまった
あっアバリス、大丈夫だった?
…………………
いつもの存在感の無さと床に寝転がっているから全く気が付かなかった、踏まれても何も言わずにまだ寝転がっていた、そんなアバリスを尻目にフェイルノートの元へ
入るよー
返事も待たずに部屋に入ると背後に居る影?みたいなのを揺かごにしてお昼寝をしていた、起こすのも可哀想だったので部屋を出てケイオスリオンを後にする事に
みんなダラダラしていますね
そうだね、次はハルモニアに行こうか
はい
草原を抜けてハルモニアへ、城門を抜けて入ってゆく、コツコツと靴の音を響かせながらキル姫を探してゆく
誰も居ませんね
そうだね、また何処かに寝そべって居るかも知れないね
注意深く探して居るとシェキナーを見つけた
やぁ
…………………
当然のように日の当たる椅子に座り日光浴を楽しんでいた、これが彼女の言う規律なのだろうか、そろそろ辛くなってきたので大聖堂に行く事に
…………………
大聖堂の入り口にフォルカス、フライクーゲルが椅子に座り門番をしていた、もちろん僕が通っても何も反応は無かった
置物みたいですね
そうだね、LSが有れば良いみたいな
??
こっちの話だよ
そのまま進んで行きティファレトがいる部屋に、ヴァナルガンド、ロンギヌスとお昼寝を楽しんでいるようだった
ふむ
ヴァナルガンドのお腹を枕にして眠る二人を微笑ましく思いながらハルモニアを後にする
後はどこに行きますか?
とりあえず城に帰ろうか、そろそろ疲れたよ
分かりました、帰ってゆっくりしましょう
そうだね
しばらく歩き城まで帰ってきた、いつもの部屋に行くと朝からみんなのいる位置が変わっていなかった、心配になり確かめてみると呼吸はしているようだ、みんなに毛布をかけてあげて朝作った料理を食べる事に
ユウさんどうします?
大穴の方に行ってみようか、まだあそこには行ってないし
いつ行きます?
そーだなぁ、今から行こうか
分かりました!
お昼ご飯を食べてから大穴へ向かう、木の根を伝い下まで降りてゆく、たまに迫り来るマスコットと戦いながら最深部へ向かって歩いて行く
ここって前ラグナロクさん達と戦った場所ですよね?
そうだね、懐かしいなぁ
見回しても何も無さそうですね
帰ろっか
はいっ!
のんびりと出口に向かう途中に研究所を見つけた
あの研究所に行ってみようか
何か嫌な気配がしますね
昔あそこでアルマスに会ったんだよね
アルマスにです?
うん、なんか不良みたいなアルマスに
でも私達はあの研究所に行った事はありませんよ?
ふむ
少し警戒しながら扉を開けて中へと入ってゆく
……何もありませんね
そうだね
辺りを見渡しても何も無かった、もう少し調べてみる事に、煙草に火をつけて辺りを散策する
ふと煙が揺らいだ、風が吹いているのか、床を調べてみると地下へと続く扉を見つけた
ユウさん…
行ってみようか、ニケ、頼みがある
ポッポ?
手紙を書くから城の机に置いてきてくれ
紙に居場所を書いてニケの足に結ぶと羽ばたいていった
ティニ、怖かったら待ってても良いよ?
これくらいの事慣れっこです!
なら行こうか
はい!
意を決して扉を開けて地下へと続く階段を降りて行く、だんだんと暗くなってきたのでライターに火をつけて視界を確保する
…………………
…………………
二人共無言で進んでゆくと扉が現れた、二人顔を見合わせ頷き扉を開け中へと入ってゆく
これは一体…
扉を開けると沢山の研究道具が並んでいる、それに巨大な試験管みたいな物も
嫌な予感しかしないんだけど
君、良い感をしているね
誰だ
私はここである研究をしていてね
うん、良いから結論を言ってくれ
ユウさん、もっと聞いてあげても良いんじゃないですか?
あんまりこういう研究員にいい思い出が無いからさ
良いだろう、私の研究の成果を見せてやろう
パリンと音を立てて試験管が割れてゆく、そして中から何かが出てきた
あれは、、、みんな?
コマンドキラーズにアルマス、リルティル、ディスラプターズ、ティルが試験管を割り中から出てきた、見た目はほぼ一緒だが目は虚ろで焦点が合っていない
あーー、うん、説明を頼む
私の研究はね!ここに残されたキル姫の血からキル姫を復元する事なのだよ!しかし、研究は難航した、命を吹き込む事はできても強さを再現する事ができなかったのだ、そこで私は閃いた、この世界に居るキル姫のやる気を奪いこの復元した姫達に埋め込もうと、どうだ!オリジナルに近い強さを手に入れる事ができたじゃないか!
長い、3行で頼む
私の
作った
キル姫強い
ふむ、どうやってキル姫のやる気を奪ったんだ?
企業秘密、そう言いたい所だが冥土の土産に教えてやろう、あの装置を使ったのだよ
研究員が指差す方にある大きな機械、あれを壊せばいいのか
ユウさん!来ます!
コピー達が僕とティニに向けて武器を構えていた、これだけの人数を相手にするのは厳しい、それにオリジナルに近い強さもあるみたいだ
アヒャヒャヒャヒャ!!やっちまえぇ!!
いかにも頭の狂ったような笑い声をあげる研究員、焦るな、考えろ
ふぅ…
深呼吸を一つしてコピー達に突っ込んでゆく、予想通り固まり過ぎてまともに武器が振れないようだ、駆け抜ける僕を狙うも擦りもしなかった
黒式っ!!
機械の前で腰を落とし剣を構える、そして
一紅閃っ!!!
機械に一閃を叩き込む、見事真っ二つにする事ができた、大体こういうのは原因を叩けばコピーは消える、そんな事を考えながら振り返るとまだ居た
考える事などお見通しだぁ!!!やれぇ!!!
ユウさん!ピンチです!
ヤバそうだね
コピー達に囲まれてしまった、このままだとやられるのも時間の問題だろう
やるだけ抵抗してみるよ!ダメだったら一緒に死んでね
七元を構えコピー達に斬りかかって行く
あれ?
どうも弱い、見た目がキル姫なだけで強さは異族ぐらい、いや、もしかしたら異族より弱いかも知れない
ティニ、試しにアルマスの頭に飛び蹴りをしてみてよ
でも…
たぶん倒せるからさ
分かりました、アルマスのバカやろー!!マシュマロ返せーー!!
勢いをつけてティニが飛び蹴りをするとアルマスが吹っ飛んでいった
はぁぁ、気持ちいいです!
じゃあ僕も、ティルーーー!!!晩酌したら自分で片付けろ!!!
ミネルヴァさん!本は元あった場所に戻してくださいっ!!!
グラーシーザ!!茶碗は水につけといてって何回言わせるんだよ!!
…………………
………………
……………
…………
………
まぁそんな感じでコピー達との戦いに勝つ事ができた、残るは研究員一人である
ひぃぃぃぃぃぃぃ
剣を向けると非常に怯える研究員
ユウさんどうします?
このまま斬り殺しても良いけど特に実害があったわけじゃ無いから見逃してあげよう
ユウさんがそう言うのなら私は反対しませんよ?
じゃあ帰ろっか
そうですね
あっ、次なんかしたら首を跳ねるからね
そう言い残し研究所を後にして城に帰る事に、まだみんな机で眠っていた
明日の朝には元通りになっているよね?
きっとなってますよね?
朝作った料理を食べてお風呂に入り眠りにつく事に
ユウさん、一緒に寝ても良いですか?
良いよ?
ポッポ
ニケも寝よっか
こうしてまろやかな一日が終わりを告げた