他にって?
ツインテールとかポニーテールとか?ショートカットも見てみたいかな?
いつかしてあげますよ♪
マスター朝ですよ?
うーん,もう朝?
珍しくティルに起こされる,時計を見るとまだ午前4時
ティル……………まだ日も登ってないよ………
今日はもう朝なんです!
余程楽しみなのだろう,着替えを済ませ荷物も纏めてあるティルフィング
もう一眠り……………
ダメです,起きてくれないと…させてあげませんよ?
それは困る,その脅し文句はたちが悪い
まだゴロゴロしてたい気持ちを抑えて起き上がり身支度を済ませる
行きましょう
はい
まだ教会も開いていないのに出発である
マスター!早く早く!
へいへい
目を擦りながら薄らと朝日が昇り始めた道を歩く,たまには早朝の散歩も良いかもしれない
あのー?
ティル?呼んだ?
呼んでませんよ?
空耳か?何かに声をかけられた気がした
あのー?すいません?
ティル?
何ですか?
呼んだ?
呼んでませんよ?
ん?また空耳?
朝方の街は静かで、聞き間違える様な音は無いはずだ
あのーー?
まただ,耳を済ませる
聞こえていますか?
誰だ?
周りを見渡すと水色の髪を束ねたキル姫が一人
あのー,私アバリスと言います
泣きそうな表情の彼女
ティルーちょっときて
はーい?
アバリスじゃないですか
知り合い?
少しだけなら知っています
ふむ,それでアバリスはどんな用なの?
私、影が薄くてみんなに気づかれないんです………それで人の少ない時間に出歩いている人なら話しかければ気づいてくれるかなって
確かにアバリスは影が薄い,顔を見て話していても姿を見失ってしまいそうだ
昼間の人が沢山いる時に話かけてもダメなの?
それが,誰にも気づかれず、足を踏まれたり,ぶつかられたりと,酷い時だと馬車に轢かれそうになった事もありました
身長が低い訳でも無いのに,キラーズの影響だろう,それにしても酷い目に遭っている
それでどうしたの?
良ければその金色の腕輪を譲って欲しいのです,それだけ輝いているなら私も少しは目立てるかなって
腕輪,腕輪,あぁミノタウロスの腕輪ね
良いよ,あげるよ
ほんとですか!?ありがとうございます
早速腕輪をはめるアバリス
この御恩,絶対忘れません!
そう言って消えてしまったアバリス,正確にはただ彼女が歩いているだけなのだが
良いんですか?マスター?
まぁそんなに愛着も無いからね,それにどうせ売るつもりだったし,それが誰かの役に立つならその方が良いからね
余談だが、サフランの街に宙を舞う金色の腕輪という都市伝説が生まれた,アバリスがみんなに気づかれる様に成る日は来るのだろうか
そんなこんなで教会に着く
もちろんまだ空いてはいない
早く着きすぎてしまいましたね
そりゃそうだ,それだけ楽しみなんだね
はい♪でもお腹すきましたね
ビスケットならあるよ?
いただきます
ビスケットを食べるティル,飲み物は無いけど大丈夫だろうか?
マスターは食べます?
僕は煙草吸ってます
一本、二本と吸い殻の山ができていく
しばらくすると鐘の音と共に門が開いた
マスター!行きましょう
その前に吸い殻を片付けてからね、マナーは大事
マスター早くしてください!