※この作品はR-18です。

黒ティルと僕と   作:やす、

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モラベガ劇場

そんな訳で僕達はティルヘルムにある城に来ていた。そんな訳とかどんな訳だよ?ってツッコミは無しの方向で。肩の力を抜き切って落書きでも見るつもりでこのSSを読んで頂きたい。今更だけど。

 

 

随分と長い独り言ね

 

まぁまぁ

 

 

のんびりと城へ繋がる橋を歩き城門を開けてみんながいるリビングへ。

 

 

ただいまー

 

おかえりなさい

 

今日はモラベガが来る日ですよ

 

そうだったね

 

 

リルティルに言われてリビングを見渡すといつもの長机がドアの方に下げられオベロン様の椅子が撤去されステージが作られていた。それの前には人数分の椅子が並べられていた。

 

 

あの椅子は?

 

オベロン様の自室に置いてあります

 

ふむ

 

 

何処かに座ろうと思ったら「もうすぐ来るはずなので迎えに行ってきて下さい」との事。ティルと二人で城門に迎えに行く事に。

 

 

そのモラベガってどんなキル姫なのですか?

 

正確にはモラルタとベガルタって双子のキル姫だよ、モラルタが赤髪でベガルタが蒼髪だね、それと二人共多重人格だよ

 

それってキャラ立ちすぎじゃないですか?

 

まぁ良いんじゃない?

 

 

しばらく待っていると見覚えのある二人組が歩いて来た。それに向かって手を振ると気が付いたようで嬉しそうにこっちに来てくれた。

 

 

兄様!兄様!!

 

お久しゅうございます!

 

久しぶりだね、元気だった?

 

もちろん!俺が元気じゃない時なんてないぜ!

 

あっしから元気をとったら何も残らないでやんす!

 

 

変わる変わる人格を入れ替えながら喋る二人にティルが困っていた。それでも笑顔でリビングへと案内してくれていた。

 

 

お城♪お城♪

 

キャッスル♪キャッスル♪

 

 

楽しそうな二人をリビングへ案内するとはしゃぎながら駆け回っていた。楽しそうで何よりである。

 

 

お客さんは?

 

これだけかな?

 

 

ステージの上から僕達を見ている二人。今ここに居るのはいつも通りのメンバー。リルティル、アルマス、ティニにオベロン様とギル。それにコマンド達、僕とティルだ。

 

 

観客が少ないのならまだ呼べますよ?

 

いやいい、あんまりお客が多いと上がっちまう

 

こう見えてお父さんはあがり症なんですよ

 

 

人格を入れ替えながら喋る二人にみんなが困っていたけどすぐに打ち解けてくれたようだ。

 

 

モラルタちゃんハグだよーー♪

 

お二人はどこから来たのですか?

 

どこかアルマスと同じような気配を感じますね

 

私?そう?

 

どれどれー?

 

ふむふむ?

 

 

見つめ合う三人、だけど答えは見つからなかった。

 

 

お二人方、そろそろ劇を

 

 

そーだね!

 

じゃあ始めようか!

 

 

オベロン様の声により劇が始められる事に。ステージに上がり咳払いをすると二人の雰囲気が変わった。

 

 

今日演ずるのは。

 

神に抗う五人の少女の物語。

 

四人の姫と。

 

一人の少女が神になるまでの物語。

 

少女の祈りは何よりも強く。

 

お供の姫を何よりも強く。

 

やがて。

 

その絆は。

 

神を穿つ。

 

 

さぁさぁ皆の者ーー!!!

 

タオルの準備は良いかーー!!

 

ハンカチなんかじゃ涙は止められないぜ!

 

水分も補給しておくんだな!

 

これより。

 

モラルタ。

 

ベガルタ。

 

二人の影芝居の。

 

あっ、始まり始まり〜〜〜!!

 

 

その言葉の後にリビングの照明が全て消え目がぼんやりと見えるようになるといつの間にかステージに白いカーテンが引かれていた。

 

 

そしてステージ内で明かりが灯り二人の影がくっきりと浮かび上がっていた。

 

 

ここはここは天使の国。

 

気高く高貴な天使が住まう国。

 

その国の入り口に。

 

その国の門が開くのを待っている人々が居た。

 

彼等は待っていた。

 

天使の国へ入れるのを。

 

永遠の安堵を約束された。

 

天使の国へ。

 

ある者は祈りを捧げた。

 

神よ!どうかお願いします!私を天使の国へ入れてください!

 

ある者は争いを始めた。

 

ここに居る皆を殺せば俺だけが天使の国へ入れる!

 

民がどれだけ祈ろうと争おうとその門は消して開く事は無かった。

 

だけど。

 

その日の晩は違った。

 

予期もせず門が開いたのだ!

 

当然沸き起こる歓声!

 

民は喜び踊り。

 

門へと急いだ。

 

だけど。

 

しかし。

 

 

待っていたのは沢山の兵!

 

武器を構えた沢山の兵!

 

何をするかと思ったら!

 

迷わず民を斬り裂いた!

 

慌てる慌てる民衆よ!

 

女子供老若男女全て構わず切り捨てた!

 

おぉ、神よ!なぜこのような事を!!

 

大天使からの命令だ!

 

悪しき存在は消えてしまえ!

 

一人、また一人と命の花を散らし。

 

一人、また一人と天へと還った。

 

全てを諦めた民は祈りを捧げた!

 

何に祈る?神は我らを見放した!

 

それならば願おう。

 

我らを救いたまえと!

 

その時!

 

その瞬間!

 

闇夜を光が切り裂いた!

 

真っ赤な焔が切り裂いた!

 

その焔は高く高く。

 

空へ登り見極めた!

 

焦がすべく悪はどれだと。

 

この槍で討つ悪はどれだと。

 

そして翼を広げた!

 

闇夜に輝く純白の翼を!

 

携えしは。

 

銀に輝く尖し槍だ!

 

その刹那。

 

その瞬間。

 

天使は舞い降りた!

 

悪を見極め舞い降りた!

 

携えし槍を振るい

 

天使に断罪を!

 

貴様は反逆者フォルカス!

 

天使が叫ぶ!

 

あいつを討てと大声で!

 

反逆などしてはおらぬ!

 

人を裁くのが天使ならば。

 

天使を裁くのは誰か。

 

槍を構えフォルカスが吠える!

 

槍を振るいフォルカスが吠える!

 

堕ちた天使は正義が裁くと!!

 

戦場を照らすは正義の炎!

 

振るいし槍は正義の槍!

 

槍を振るい見事兵をやっつけた!

 

沸き起こる拍手喝采!!

 

そこに近づくは三人の少女。

 

一人はフードを被り。

 

一人は桃髪を結い。

 

一人は桃髪に背負われて。

 

フォルカスに労いの言葉をかけた。

 

ヘィ、随分と神は慌てている様だね。

 

この様な事は無かったのに。

 

それ程に私達の事を危険視しているのでしょう。

 

ならば。

 

打って出るのみ。

 

フォルカスが槍を向けた!

 

輝く槍を城に向けて!

 

それに応える二人方!

 

聖槍を向け。

 

二丁の拳銃を向けた。

 

その前に祈らせて下さい。

 

スルリと背を降りると。

 

地に這いつくばり。

 

手を合わせ。

 

盲目を瞑り。

 

深く。

 

深く。

 

祈りを捧げた。

 

誰に祈っているんだい?

 

神に、散っていった者達が。

 

安らかな眠りにつける様。

 

ならそれは叶わないね。

 

その声に見えない目を向けた。

 

だけど。

 

仲間を見渡し。

 

口を開く。

 

私達が安らかに眠れる場所を作ってあげるのさ。

 

片目を閉じ少女に微笑む。

 

その言葉に。

 

心を撃ち抜かれた。

 

行きましょう。

 

立ち上がり槍についた。

 

真紅の旗を振り上げた。

 

今ここに。

 

はい。

 

イェス。

 

はい。

 

その言葉に。

 

その後に。

 

拳を突き上げ。

 

高らかに叫ぶ!

 

正義の反旗をここに翻す!!

 

さぁさぁ!

 

さぁさぁ!

 

セイントキラーズのお通りだ!!

 

紅蓮の槍が。

 

切先を開き。

 

その横を駆けるのは。

 

ヘィ!カモン!

 

拳銃を撃ち鳴らし。

 

通して下さい!!

 

新緑を纏いし槍を振り抜き!

 

三人が駆ける!

 

神へと続く道を駆け抜ける!!

 

その後ろを追うフォルカス!!

 

そこに。

 

かつての友が。

 

かつての仲間が。

 

降り立った。

 

さぁ、ここに命は下りました。

 

ここまでです、フォルカス。

 

フォルカスと対するは!

 

破壊の杖!

 

ヴァナルガンドだ!!

 

私を倒さなければ先には進ませません。

 

ヴァナルガンドの放つ魔法で。

 

扉は凍てつき。

 

閉ざされた!

 

そして。

 

その背後からは!

 

兵が迫る!

 

進めばヴァナル!

 

戻れば兵士!

 

絶対絶命の。

 

フォルカス。

 

だけど。

 

槍を構え。

 

十字を切り。

 

吠えた。

 

正義は砕けないと。

 

ニヤリと笑い。

 

己を燃やし。

 

槍を振るう。

 

たった一人。

 

命を燃やし。

 

槍を振るう。

 

何のために?

 

誰のために?

 

少女との約束を守るため!

 

仲間との約束を守るため!!

 

フォルカスは槍を振るう!!

 

だけど。

 

炎は消えつつあった。

 

兵に討たれ。

 

ヴァナルに討たれ。

 

炎は空前の灯火。

 

そんなフォルカスに。

 

ヴァナルが告げる。

 

さよならを。

 

杖を構え。

 

魔力を込め。

 

かつての友に。

 

魔弾を。

 

放った。

 

魔弾が当たる瞬間に。

 

フォルカスが吠えた。

 

身を焦がす炎を

 

再び燃え上がらせ。

 

魔弾を弾き。

 

ヴァナルガンドへと。

 

槍を構え。

 

踏み出し。

 

突き出した。

 

魔弾がフォルカスを襲い。

 

槍がヴァナルを襲い。

 

ヴァナルの胸に槍が刺さり。

 

フォルカスは凍てついた。

 

静寂。

 

 

その頃三人は。

 

神の御前に立っていた。

 

哀れな迷い子達。

 

三人に声が降り注ぐ。

 

その声は天使の様に。

 

可憐で。

 

凛々しく。

 

優しく。

 

問いかけた。

 

それを合図に。

 

鐘の音が響き渡る。

 

三人が睨みしは。

 

座する大天使。

 

真理を告げよう。

 

…………………。

 

ヘァピィじゃないよ。

 

隣人を信じれずに生きるのは。

 

この世界には愛がありません。

 

カモン!ロンギヌス!

 

はいっ!!

 

大天使に向けられたのは!

 

二丁の拳銃!!

 

新緑の聖槍!!

 

裁きの剣を躱し!

 

裁きの雷を躱し!

 

二人は駆ける!

 

約束を。

 

愛を。

 

守るために!!

 

弾丸を放ち。

 

聖槍を振るい。

 

強大な神に挑む。

 

だけど。

 

力届かず。

 

二人は。

 

あっという間に地に這った。

 

倒れ天井を見上げる二人。

 

それを見下し。

 

天使は笑う。

 

愛など無いと。

 

天使は笑う。

 

こういう時になんで言うか知ってるかい?

 

分かりません、教えて下さい。

 

ネヴァーギブアップ。

 

微笑み告げた。

 

その瞬間!!

 

天井を砕き!!

 

光が差した!

 

温かく照らすこの光は!

 

セイントキラーズ、フォルカス。

 

降臨しました。

 

真紅の炎を燃やし。

 

純白の翼を広げ。

 

戦場に。

 

舞い降りた。

 

そして。

 

遠吠えが聞こえた。

 

身を震わせる程の獣の叫びと共に。

 

凍てついた扉をぶち壊した。

 

セイントキラーズ、ヴァナルガンド。

 

参上しました。

 

これはこれは!

 

大盤狂わせ!!

 

フォルカスが攻撃を弾き!

 

ヴァナルガンドが姫を回復させた!

 

そして。

 

瓦礫に槍を突き刺し。

 

真紅の旗を掲げた。

 

そこに集いしは。

 

セイントキラーズ、フライクーゲル。

 

アドベント。

 

セイントキラーズ。ロンギヌス。

 

降臨しました。

 

旗の元に四人が集い。

 

大見徳を切った!!

 

そして旗を振り上げフォルカスが吠える。

 

人を裁くのが天使ならば。

 

天使を裁くのは誰か。

 

天使を。

 

裁くのは。

 

正義だ。

 

大天使に向けられしは。

 

新緑の聖槍。

 

預言者の拳銃。

 

破壊者の杖。

 

紅蓮の槍。

 

そして。

 

皆さん!!!勝って下さいっ!!!!!

 

少女の祈り。

 

少女の願いが。

 

四人を。

 

強く強く。

 

切先は。

 

ロンギヌス。

 

新緑の聖槍で道を作り。

 

フライクーゲルが。

 

狂わぬ弾丸を放ち。

 

ヴァナルガンドが。

 

全てを凍てつかせる。

 

そして。

 

正義の業火に抱かれ

 

朽ち果てなさい。

 

フォルカスの槍が。

 

天使を穿つ。

 

 

歓声。

 

祝福。

 

誰もが勝利を喜び。

 

誰もが振り返った。

 

そして。

 

少女の身に。

 

天使を。

 

霊装。

 

支配。

 

産声を上げしは。

 

新たなる大天使。

 

その力は。

 

平穏を生むのか。

 

それとも。

 

災いを呼ぶのか。

 

ねぇねぇ。

 

これって。

 

悲劇?

 

それとも。

 

喜劇?

 

 

 

その声の後に二人が深々とお辞儀をしゆっくりと幕が上がった。

 

 

僕達は少し遅れてから鳴り止まぬ拍手を送っていた。

 

 

ねぇねぇ、どうだった?

 

ねぇねぇ、私達のショー

 

どうだった?

 

 

ステージを降りてモラベガが嬉しそうにやってきた。それにそれぞれの感想を話していた。

 

 

みんなが喜んでくれて嬉しいよ♪

 

それが私達の幸せだもん♪

 

それでも

 

私達

 

お腹すいちゃった、、、

 

 

時計を見ると夕飯の時間を過ぎておりショーのお礼にという事でみんなでご飯を食べる事に。

 

 

じゃあ僕達で作るよ、二人は何が食べたい?

 

私は

 

僕は

 

俺は

 

儂は

 

その様子だと中華で良さそうですね♪

 

 

そんな訳で五人でキッチンへ。リルティルに聞くとチャーハンとラーメンを作るとの事。

 

 

面白いショーでしたね♪

 

でも何処かで聞いた事のある名前が聞こえましまね

 

そこは気にしたらダメだよ?

 

私はこの話でしたら「王道往くは悪魔で姫」が好きですね

 

クレス様はまど●ギのストーリーが好きかな

 

ふむ。

 

 

そんな感じで料理を作り終えみんなの所に運んでゆく。料理を作っている間にリビングを片付けてくれていた様だ、いつも通りの配置でオベロン様の椅子も元の場所に鎮座していた。

 

 

じゃあみんなで!

 

手を合わせて!

 

 

いただきまーーす!

 

 

モラルタ、ベガルタの掛け声により食事会がスタートした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後燃え尽きてますね

しゃーない
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