上に同意です
そんなこんなで僕達はラグナロク王国にあるお城にほぼ住み着いていた。たまにはラグナ大陸に帰ろっかなって思うのだが城から転送装置まで歩くのが面倒臭くそのままなのである。
こないだまでRシリーズを書いていたのだがあれは過去のリメイクであり話の進行は【1周年だよ】からであるのをここに念に押しておきたい。まぁ誰も気にしていないと思うのだけど。
「おはようございます。何か考え事ですか?」
「おはよ、んーそうでもないよ?ご飯食べに行こっか」
ノソノソとパジャマから普段着に着替えて朝ごはんを食べる為にリビングへと向かう。いつもの扉を開けるとコマンド達の姿が見え地べたに座り頭を下げるギルの姿が。分かりやすくいうと土下座をしているのだ。
「………」
「………」
(お説教かな?)ヒソヒソ
(なるべく気配を消して朝食を食べましょう)ヒソヒソ
ゆっくりと音を立てないようにドアを閉めて遠回りをしながらキッチンへと向かうと困り果てた顔をしたリルティルの姿が。
「おはよ、ギルどうしたの?」
「おはようございます、それが、、、」
話を聞くと何かに影響されて土下座して誰かに下着を見せてもらおうと頼んでいるようだ。多分WEBの漫画の広告でも見たのだろう。
「下着ぐらい良くないですか?」
そう軽く言うのは僕の奥さんであるティルさん。その言葉に僕の心がチクリと痛んだ。
「私も構わなくて見せたのがいけなかったみたいなんですよね」
ため息を吐きながら言うリルティルさん。とりあえずティルフィング一族の貞操観念の低さの方が問題である。泣きそうになりながらリルティルが作ってくれていたサンドイッチをパクリと食べる事に。
「お願いします!!」
ギルの声が聞こえてリビングの方を見ると土下座をして頼み込んでいた。それを汚物を見るような目で見た後コマンド達がそれぞれの部屋へと帰って行きその場には土下座したままのギルが残されていた。
「どうします?」
「放置で良いよね?」
「それは可哀想ですよ」
何が可哀想なのか問い詰めたい気持ちを抑えながらギルに声をかけに行く人をじゃんけんて決める事に。
[じゃーんけーんぽん!]
「えぇ、、、」
「じゃあギルの相手をお願いしますね」
「たまにはカフェでも行きませんか?」
「そうですね♪では私達は失礼します」
コソコソと外へと出てゆく二人を見届けた後にまだ土下座したままのギル君の元へ。
「お願いします!!」
「いや、僕だよ」
足音で察し頼まれ僕だと言う事を告げると驚いた顔で僕を見上げていた。その顔をしたいのは僕の方なのだが。
「リルティルから聞いたけど一体どうしたの?」
「土下座して頼めば下着を見せてくれるって聞いたんだ、だからそれを実践してるんだぜ」
「痛い目見る前にやめときなよ」
「うーん、あっ!兄さん時間ある?」
「あるけど」
「俺のボディガードしてくれないか?もちろんお礼はするぜ!」
「つまり?」
ギルの話はこうだ、今からみんなの部屋に行って土下座するからもし危害が加えられそうになったら守ってくれとの事。
「えぇ、、「お願いします!!」
直立した状態から一秒もかからずに綺麗な土下座となり僕に頼んでいた。その姿を見ていると(助けなきゃ)と、謎の使命感に取り憑かれていた。
「分かったよ、あんまり怒ったら僕は逃げるからね」
「おっし!頼んだぜ兄さん!」
立ち上がり意気揚々とリビングから出ていった。それについてゆく事に。
「それで最初はどこから行くの?」
「簡単そうなのはダモクレスさんとフライシュッツさんだと思うんだ、だから先にその二人を落とす」
目を輝かせながらそう言われ気がつけばフライシュッツの部屋の前へと来ていた。
「どうするの?」
「とりあえず入ろうぜ」
コンコンっとノックをし返事を貰うと二人して部屋へと入ってゆき部屋を眺めると部屋着姿でソファーに座るフライシュッツの姿が。
「あれ〜?二人してどうしたのかな?」
「お願いしますフライシュッツさん!パンツ見せて下さい!」
目にも止まらぬ速さで土下座をすると僕とフライシュッツが驚いた顔をし何故か僕とフライシュッツの目が合った。
「それは本気で言っているのかな〜?それとも冗談かな〜?」
「俺は本気です!」
しばしの沈黙の後をフライシュッツが立ち上がりギルの方へと歩いて行った。
「じゃあお姉さんに命令して?お姉さんの下着を見せて下さい、って」
大人びた口調に何処か子供らしさを残したような声で囁く。その声にドギマギしてしまう僕。だけどギルは言い切っていた。
「パンツ見せて下さい!」
「しょうがない子だなぁ♪あっ、ユウ君はメッだよ♪」
そう言われたのでドアの方を見ているとギルの歓声が聞こえもう良いよと言われたので振り返るとガッツポーズのギルが。
「フライシュッツさんありがとうございました!」
「結構恥ずかしいんだからね、次はメッてするよ?」
何度も頭を下げながらフライシュッツの部屋を後にしてその感想を聞く事に。
「凄かったぜマジで!黒色でさ、その縁になんかヒラヒラしたのが付いてて!!」
興奮気味に話すギルを何処か冷めた目で見ながら返事をしていた。次はダモクレスの部屋に行く事に。
ドアをノックして返事を貰ってからか部屋に入ってゆくとベッドに寝転がるダモクレスの姿が。
「お願いします!パンツ見せて下さい!」
部屋に入った瞬間に立ち幅跳びをして着地の勢いで土下座をしていた。この技術は神の領域だろう。
「そんなにクレス様の下着が見たいなら見せてあげるよ」
身体を起こし身体に纏うレースをめくってゆくとその下には何もつけてなく僕達の前にそれが露わになっていた。
「ほら、これで満足した?」
「ありがたき幸せ!」
お礼を言ってルンルンで部屋を後にするギル。こう素直に見せてくれるのはありがたいのだが何となく物足りなさを感じる。
「次は誰の所に行くの?」
「そうだな、エルキュールさんのとこに行こうぜ」
そんな訳でエルキュールの部屋の前へとやってきた。ドアをノックして返事を貰ってからか部屋の中へと。
部屋に入るとインナーシャツに、ハーフパンツ姿のエルキュールが筋トレをしていた。汗を流しながら背筋を鍛えているエルキュールさん。部屋の匂いを嗅ぐと汗とシャンプーの匂いが部屋に漂っている。
「エルキュールさん!パンツ見せて下さい!」
パンツよりもこうやって頭を上げる度に見え隠れしている汗で輝く谷間の方が良い気がするのだが。まぁその辺は好みだと思うんだけども。
頭を下げるギルに目を向ける事なく胸を見え隠れさせていた、背筋をしていた。
「今忙しいんです、後にして下さい」
「後でなら見せてくれるの!?」
「そういう意味で言ったのではありません」
断られどうするのかと思っていたら光の速さで土下座をしていた。
「お願いします!俺の希望になって下さい!」
その言葉にエルキュールが顔を向けた。
「エルキュールさんのパンツを見る事が俺にとっての希望なんです!お願いします!」
なんだこの変質者。同性ながら哀れな目で見ているとエルキュールが立ち上がりギルの元へ。
「私の下着がギルの希望となれるのですね?」
「そうだぜ!頼むよエルキュールさん」
土下座したまま言うとエルキュールが恥ずかしそうに顔を赤め俯いていた。しばらくすると覚悟を決めた様に顔を上げた。
「少し、だけですからね?」
少し涙目になりながらハーフパンツの紐を解き親指を縁にかけると一気に下ろしていた。
白に赤のストライプが入った可愛らしい下着にワンポイントでライオンのマークが入っていて汗で湿っている為か薄らと肌が透けて見えている。
「はい!もう終わりです!」
急いでハーフパンツをあげて紐を結び直し顔を背けていた。
「サンキューエルキュールさん!生きる希望が湧いてきたぜ!」
そう言って部屋を出て行ったギル。はぁっとため息を吐くエルキュールに一声かけて僕も部屋から出る事に。
「おっし!次はミネルヴァさんだ!」
謎に意気込みながら次はミネルヴァの部屋に。ノックをして部屋へと入ってゆく。
部屋に入ると漂うコーヒーの香りに机に向かい何かをカリカリと書いているミネルヴァの姿が。服装は普段と同じだ。
「何してるのミネルヴァ?」
「私達に与えられた任務を振り分けているのです、考え無しに動くのは得策ではありませんので」
さすがコマンドキラーズの知恵である。その姿に感心していると机の側に行きギルが土下座をしてお願いしていた。
「はぁ、分かりました。私の出すクイズに答える事ができたのなら見せてあげますよ」
「マジで!?俺はどんな問題でも答えるよ!」
意気込むギルを見ながらミネルヴァがクイズを考えていた。そしてクイズを口にした。
「私が連れているフクロウのニケに聞いて貰うのは?」
「愚痴!」
即答である。そしてここにまた一つニケに聞いてもらう愚痴が増えた気がするけどまぁ良いだろう。
「お見事です。約束通りに見せてあげますね」
立ち上がりスカートを捲し上げ下着を見せていた。
「ミネルヴァさん、タイツ脱いでもらって良い?よく見えないんだ」
「死にたいのですか?」
「だってほら、クイズに正解したし」
はぁ?見たいな顔をするミネルヴァ。それにここまで言えるギルの神経は素直に羨ましい。
「そうでしたね」
不機嫌な顔をしながらもタイツを下ろし下着を露わにしていた。小ぶりな身体にフィットしている青色のパンツがとても可愛い。
「あざっす!じゃあまたね!」
嬉しそうに部屋を出るギル。ミネルヴァに声をかけてから僕も部屋を出る事に。
「次は?」
「ネスさんのとこに行こうぜ!」
そんな訳で僕達はネスの部屋の前に。ノックをしてから部屋へと入ってゆく。
「来ましたね、この変態!」
「危ない!」
部屋に入った瞬間に振り下ろされた杖をギルを引っ張り回避させると剣を抜き出し叩き合わせていた。
「ユウさんもこの変態の肩を持つつもりですか!?」
「そんなつもりは無いんだけど土下座して頼まれちゃったからさ」
「それだけでこの変態を助けたのですか!!」
怒り心頭なネスさんが力ずくで剣を弾き僕へと杖を向けた。
「帰って下さい!私の下着はそんな変態に見せたくはありませんので!」
顔に向けられた杖から魔弾を出せば僕に直撃するだろう。その緊張感にピリピリしているとギルが横を通り抜けネスの真横で土下座をしていた。
「ネスさんお願いします!この通りです!」
床に這いつくばりおでこをグリグリと床に擦り付けるギル。この情熱はどこから湧いてくるのか?
「嫌です、どれだけ頼まれても見せません」
「そこをなんとか!!」
口では嫌と言っているが杖を持つ手がプルプルと震え始めていた。その隙に杖を掴み取り上げた。
「あっ!」
「ネス、これだけギルが真剣に頼んでるんだから聞いてあげたら?」
「誰がこんな変態の言う事なんて、、、」
そう言いながら足元で土下座をするギルに目を向け直ぐに逸らした。もう一押しだろう。
「お願いします!ネスさんのパンツ見せて下さい!」
とどめの一声で観念した様にネスが肩を落としていた。
「分かりました、ですが対価は貰います」
「待っててくれよ!」
土下座の状態から一気に立ち上がり何処かへ走って行ったギル。しばらくすると段ボールを抱えて帰ってきた。
「これでどうかな?」
恐る恐る箱を開けるとその中には沢山のお菓子が。それにネスが目を輝かせた。
「仕方ありませんね、一瞬だけですよ」
そう言ってスカートの裾を持ち一瞬捲り上げ直ぐに下ろしていた。
ピンクの綿生地である。模様はなくピンク一色で上に小さなリボンが見えた。一瞬だったからよく見えなかったけど。
「よし!ありがとなネスさん!」
そう言って部屋を出てゆきその後を着いて行く。部屋には困惑したネスが取り残されていた。
次はグラーシーザの部屋に行く事に。
「グラーシーザさんお願いします!」
「いやだ!その命令はきょひだ!」
部屋に土下座をしながら入って行ったのだがグラーシーザに拒否されていた。
「そんな事にこうべをたれるんじゃない!もっとほかにあるだろう」
椅子に座りながら腕を組みながらそう言っていた。その言う事はごもっともである。
「ここで諦めるのは俺の正義に反するんだ!お願いします!この通り!」
「せいぎ、か」
その一言はグラーシーザの心を動かした様だ。後一押しだろう。
「俺は今までみんなのパンツを見せてもらってきた。ここで諦めるのは俺の正義に反するしパンツを見せてくれたみんなへと冒涜だ。だから俺は諦めない!グラーシーザさん!パンツ見せて下さい!」
なんの話かよく分からないけどこの言葉がグラーシーザの心を動かした様だ。深く頷きパンツを見せてくれると言ってくれた。
ベッドの上に座り恥ずかし気に目を細めた後スパッツに手をかけ足を曲げながら脱いでゆく。
体操座りになりながら脱いでゆきその時に太ももに挟まれた下着に目を奪われる。白い肌を引き立てる様な真っ黒な下着に。
フライシュッツの様に透ける黒ではなく真っ黒。だがそれが良い。
「ほら、あまりジロジロ見られるとはずかしいな、、、」
頭に被っていた帽子を深く被り顔を隠していた。だが、恥ずかしい部分は二人の視線を受け続けていた。
「よっしゃ!ありがとなグラーシーザさん!」
満足気に部屋を出てゆくギルの後をついてゆく。
「次はスイハさんだな」
そんな訳で次はスイハの部屋へ。廊下を歩き部屋に立ちノックをしてドアを開けた。
「射抜くっ!!」
「オグぅっ!?」
ドアを開けて前を見たら弓を構えたスイハの姿が見え声と共に矢が放たれた。その矢は僕のお腹を直撃しその場で悶え苦しんでいた。
「あっ、ぐはっ!い、痛い、、、」
「兄さん大丈夫かっ!?」
急いでギルがドアを閉めそこには痛みで転げ回る僕と慌てるギルだけとなった。
「あーー痛かった、、これか」
床に落ちている矢を拾うと先端が矢尻では無く硬質なゴムでできた矢だった。服をめくりお腹を見るとアザができてしまっていた。
「よし、そっちがその気なら僕だってその気だよ」
立ち上がり何度もお腹をさすりギルの肩を掴み声をかける。
「絶対スイハのパンツを見よう。この痛みただでは済ませないよ」
「おう!って言ってもどうするんだ?ドアを開ければまた射抜かれるぜ?」
「来るって分かっていれば対処するよ、ドア開けてくれるかな?」
「よしきた!」
ギルにドアを開けてもらい部屋を見ると弓を構えたスイハの姿が。その瞬間に駆け出してゆく。
「無駄な事を!」
放たれた矢をスレスレで躱し慌てるスイハの腕を掴みベッドへと引き寄せ押し倒すと馬乗りになり両手を押さえ込んだ。
「今だよギル!」
「おっし!!」
「離せ!やめろ!!!」
両手は塞いでいるが両足をバタつかせ抵抗。それを掻い潜りギルがスカートを捲り上げた。
「兄さん!履いてないよ!」
「分かった!」
見るものも見たし次の部屋に行こうとスイハの上から退くと思いっきりビンタされた。
「痛たっ、、」
「おい、謝罪しろ」
普段のクールな姿は無く怒りで顔を真っ赤にしたスイハさん。あまりの迫力にギルと並んで土下座をして謝っていた。
「この度は誠に申し訳ありませんでした」
「出来心でやりました、今は反省しています」
二人並んで床におデコを擦り付けて謝っていると二人の頭を踏みつけた後ようやく許してくれた。
「次同じ事をしたら射抜きますから」
「「ごめんなさい」」
口の中に広がる血の味を噛み締めながら最後ラグナロクの部屋へと向かう事に。ノックをしても返事が無いのでそのまま入ってゆく。
「居ないな、お出かけ中?」
「あれじゃない?」
僕が見つけたのはベッドの上にかけられているお布団。ちょうど人の形に盛り上がっているのが見える。そういえばラグナロクはお昼寝が好きな事を思い出しそれは確信へと変わった。
「どうする?お昼寝の邪魔をするのはかわいそうだし」
「いや兄さん。チャンスだ」
抜足差し足忍足でベッドに近づいてゆくとゆっくりと布団を捲りあげてゆく。
「!!」
めくりあげた布団を覗きながらギルがこっちに来いと手招きをしている。それに導かれその場へと。
ギルが捲り上げる布団を覗くと下着姿で安らかに眠るラグナロクが。足元から見ているのだが脚を閉じているため下着は見えないでいた。
少し気温が高いので汗をかいているのだろう。布団の隙間からラグナロクの匂いが漂いそれを嗅ぐとクラクラと理性が揺れる。
「「…………」」
その奥が見たい。閉じた両足の奥にあるラグナロクの下着が。覗き込めば見えなくは無いのだが見えそうで見えないという事が欲望を煽り立てる。
手で脚を開くか?でも触れば起きてしまうかもしれない。直ぐそこにあるのに届かない桃源郷を恨めしく睨んでいた。
そんな時ラグナロクの悩ましい声が聞こえ寝返りをうった。それにより布団は跳ね上げられその全てが僕達の眼下に露わになった。
細すぎず太すぎない両脚に大事な場所を隠す濃い緑色のレースがあしらわれた下着、その先に引き締まったお腹が見えその奥にバストを包み込む同じ色のブラジャー。さらに上を見れば安らかな寝顔のラグナロク。
睡眠中の少女の無防備な姿。それを野郎二人で見ているという何とも背徳感を感じるシチュエーションに呼吸すら忘れてこの光景を見入っていた。
「んん、、、」
そんな二人を現実に引き戻すラグナロクの寝息。それを聞いた瞬間に一目散に部屋から飛び出してゆくのであった。
「いやぁ、最高だったね兄さん!」
「コメントは控えておくけど一言言うなら最高だった。アルマスのは見なくていいの?」
「アルマスは良く下着姿でうろついてるからまぁ良いかなって」
僕達が逃げて来たのはコロシアムだった。みんなの下着について感想を話し合い何とも男らしい話で盛り上がっていた。
煙草を吸おうと箱から取り出し口に咥え火をつけようとしたら咥えていたはずの煙草が消えていた。
「兄さん!」
ギルの声で顔を上げ指差す方を見るとコマンド達の姿が。ラグナロクを筆頭に皆武器を構え臨戦体制だ。
「みんなから話は聞かせて貰ったわ、この場でその罪を償わせてあげる」
冷酷な声にビビり散らしたギルが僕の背後に隠れた。
「あの、僕はギルに頼まれただけだから見逃して下さい」
「兄さんそりゃ無いぜ!」
ギルを贄に自分だけ助かろうとしたのだが「問答無用」との事。僕だって剣の腕にはそれなりに自信がある。抵抗の意志を示すため剣を抜き構えた。
…………………
……………
………
……
…
「ごべんなじゃい」
「」
呆気なく僕の持つ剣は弾き飛ばされコマンド達にボコボコにされていた。
それも一回では足らなかったようで瀕死になるまでシバかれた後ネスに回復され再びシバくのを4セット程繰り返し現在は涙を流しながら二人並んで土下座をしていた。
「これに懲りたら下着を見ようだなんて事を思わないでね」
「…はい」
僕達を見下したあと何処かへと立ち去っていった。この場には残念な姿の野郎が二匹。
「いたたたっ、ギル大丈夫?」
「なんとか、、」
最後に回復魔法をかけていってくれたから体に痛みは無いのだが体では無い何処かが凄く痛い。身体を起こしやっと煙草に火を付けていた。
「それで何で下着見せてって頼もうと思ったの?」
「俺の仕事はティルヘルムの外交官なのは知ってるだろ?」
「うん?」
「いつもは他の三カ国やティルヘルムの人達の為に頭を下げてるんだよ。だから今日は自分のために頭を下げてみようってさ」
言っている意味が全く分からないのだがギルも苦労しているのだろう。へへっと笑う横顔に漢らしさ感じていた。
「そろそろ姫様がご飯を作ってくれる時間だぜ、切り替えて飯食おうぜ」
「そうだね」
煙草を揉み消し携帯灰皿へ押し込み立ち上がりリビングへと。そこに行くとコマンドのみんなと二人のティルフィングとアルマス、ティニの姿が。
「ユウ、お話があります」
「ひっ」
「別に怒ってはいませんよ、たまにはユウと剣を交えたいと思いまして」
コマンド達に告げ口をされたのだろう。笑ってない笑顔で逃げ出そうとする僕の首を掴みそのままコロシアムへと引きずってゆく。
「もうギルの言う事は絶対聞かない!!」
魂の叫びが城中に響いた後それをかき消すように僕の悲鳴が響き渡ってゆく。
「一体ユウは何をしたのよ?」
不思議そうな顔をしながらご飯を食べるアルマス。その姿は下着姿の上からTシャツを着ただけだった。