ティル視線八割でお送りいたします。
書き出されました。
転送装置が開いた瞬間に飛び出し電気が消され真っ暗な教会内を出口に向かい駆ける。ティルとのキラーズの繋がりは先程よりも弱々しく今にも消えてしまいそう。初めての事に最悪の事態を考え一刻も早くティルの元へと行かなければ。
走り出そうとした瞬間にポチの存在を思い出し夜空に向かい大きく指笛を吹く。
「くそっ!ティルっ!」
普段ならすぐ聞こえる羽音が聞こえずポチを呼ぶ事を諦めて月明かりでぼんやりと明るい草原を全速力で走ってゆく。
………………………………………………………
「嘘っ、そんな…私が、、、っ」
一週間彼の事をティルヘルムの住民達に任せ私は天上世界で異族を狩っていた。理由は異族の被害を抑える為でもなくお金の為でもなくただ嫉妬心を抑える為に。
自分で頼んでおいてなんなのだが彼が彼女達の誘惑に鼻の下を伸ばしている事を想像するだけで心が騒めきメラメラと嫉妬心が燃え盛る。それを紛らわす為だったのだが一週間昼夜を問わず異族を狩り続けたのは失敗だった。
度重なる戦闘に気が付かないうちに疲労が溜まり注意力が散漫となり普段なら回避できるはずの矢を一発貰ってしまった。すぐさま左腕に突き刺さった矢を引き抜き反撃に出ようとした時に身体の異変に気が付いた。左手が思うように動かせないのだ。
「この矢は…まさか……」
左腕の痺れが全身へと広がり立っている事すら困難になっていた。それでも僅かに動く右手で指笛を吹き翼竜を呼び上空へと逃げようとしていた。
羽音と共に暴風を吹き荒らしながら私の横に舞い降りてくれた翼竜の背に乗ろうと手を伸ばすのだが身体が上手く動かせずよろけてしまい背に乗れず地に伏した。
そんな私を見かねて服を咥えて上空へと舞い上がろうとしてくれたのだが再び飛来した矢により翼竜が撃たれ再び地に這いつくばる事に。
身体を震わせながら身体を起こし周りを見渡すと月夜に異族が照らされながら私に視線と武器を向けていた。
一匹の異族が吠え私達へと迫る。それに続き何十という異族が後に続く。弱肉強食。それがこの世界の理であり常に強者で居続けた私が奪われる側に回るなんて。
先頭の異族が不愉快な笑い声を上げながら手に持った槍を私へと突き出しその瞬間に(ユウ、ごめんなさい)と呟き目を閉じようとした。
「撃ち抜いてアルテミス!」
号令と共に私の目の前の異族が撃ち抜かれた事に目を丸くしその方へと目線を向けると以前見た奏官とキル姫の姿が。
「アルテミスとアポロンは全方位警戒をお願い!!フォルカスは私と一緒にこの人の保護!」
「闇に紛れようとこの月のアルテミスから逃れるとは思わないで下さい」
「にょーーーん♪そこだねっ!」
あの弓使いはアルテミスとアポロンだ。それならばもう一人のキル姫はフォルカスと奏官のクレア。
「怪我は無い?ってティルフィングさん!?」
「…恥ずかしい姿を見せてしまいましたねクレアさん」
「マスターは手当をお願いします。私も前衛へと回ります」
「お願いするね♪傷を見せて下さいティルフィングさん」
四人の加勢により異族の群れは亡骸へと変わり辺りに静けさが戻った。
「マスター♪異族壊滅完了だにょーん♪」
「うん、みんなありがとね♪」
「危ない所を助けて頂き感謝します。何故この場に?」
「今日任務の報酬で食べ放題のチケットを貰ったから街にご飯を食べに行っていたんです。それで帰り道に異族の声が聞こえて急いで来たんです」
「そうでしたか。ありがとうございます」
ようやく身体の痺れが弱くなり立ち上がれる程に回復したので立ち上がり四人に向かい深々と頭を下げた。そんな時彼の声が聞こえた。
「ティルっ!!!」
全身に汗をかき息を切らしながらこの場へと駆け込み剣を抜き敵の前に立ちはだかったのだが状況を理解したのか恥ずかしそうにため息を吐いていた。
「えーっと?」
「一足遅かったですよ」
私の声にヘナヘナとその場へと座り込んでいた。
「それで、どうしてティルフィングは大陸中の異族討伐任務を受けていたのですか?」
アルテミスの問いに全員の視線が私へと向けられていた。その答えが酷く自己中心的なものなので一瞬言葉に詰まってしまったが「天上世界の平和の為です」っと最もらしい事を口走った。
この答えにクレアさんから尊敬の眼差しを向けられたのだが後ろめたさから苦笑いしかできなかったのだが。
「助けてもらったお礼に報酬は全てクレアさん達に差し上げます」
「そんなっ!いいですよ!」
「私はお金の為に戦っていた訳では無いので。命を救って貰ったお礼です、受け取って下さい。受け取らなければマリアに頼んで振り込ませて頂きますけど」
私の問いにしばらく悩んだ後ゆっくりと頷きその姿に満足げに頷いていた。
「じゃあ私達はこれで失礼しますね。ありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました」
去ってゆく四人を見送りなんとも言えない沈黙が訪れた。
「よく分からないけど無事で良かったよ」
「来てくれてありがとうございます。帰りましょうか」
立ち上がり身体を伸ばす。もう完全に痺れは無くなり元の体調へと。翼竜も回復したようで乗れと言わんばかりに背を屈めてくれている。
「……ごめん、まってて」
彼がそう言い場を離れると嘔吐する音が。慌てて駆け寄り背を撫でてゆく。
「大丈夫ですか?」
「さっきまでアルマスと飲んでて、ティルの異変に気が付いて走ったからさ、、、」オロロロロ
(アルマスと飲んでて)その言葉にイラッとしたが今日の日付を思い出し背を撫でてゆく。しばらくして弱々しく彼が立ち上がり煙草に火を付けていた。
「ちょっと休憩してから帰ろ」
「そうですね」
寝転がり煙草を蒸す彼の横に座り彼を見ていた。そよぐ風に乗り煙草の匂いと彼の匂いに荒んだ心が落ち着いてゆく。
「じゃ、帰ろっか」
「はい」
「そのあと詳しく教えて貰うからね」
「…はい」
なんて言い訳をしようか考えながら翼竜の背に乗り帰路に着くのであった。
「ただいま」
「ただいま帰りました」
誰も居ないのに挨拶をしながらドアを開け部屋の中へと。ずっと帰る事もなく密封されていた室内は何処となく空気がどよんでいる。
「換気しよっか」
「そうですね。私ベランダを開けてきます」
「お願いね」
ベランダへと続く掃き出し窓を開けている間に小窓を開けて貰い部屋に風が通り埃っぽさが抜けてゆく。
「たまには帰らないとね」
「そうですね。先にお風呂に入ってきます」
そう告げてシャワーを浴びに浴室へ。よく考えたらこの一週間一度もシャワーを浴びていない事を思い出していた。
(臭くなかったかな?)なんて心配をしながら衣服を脱ぎ一糸纏わぬ姿となり浴室へ。
温かなシャワーを頭から浴び何度も丁寧にシャンプーで髪を洗い流しトリートメントをかける。そして念入りに身体を洗い再び頭からシャワーを浴び浴室を出てゆく。
「お待たせしました。どうぞ」
まだ水気が残る髪をタオルで拭きながらベランダにいる彼に声をかけると「ん」との返事が。それを聞きベッドへと腰を下ろした。
「じゃあお風呂行ってくるね」
「はい」
返事をし時計を見上げると12時を回り日付が変わっていた。それを何を意味するのか?今日はパラケルススに教えてもらったスーパームーンの日。つまり子を授かる最大のチャンスなのだ。
彼が浴室から出てくるのを今か今かと待ち望んでいた。
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シャワーを浴び浴室から出て身体を拭きながら部屋を見るとベッドに座るティルの足が見えた。それを見てさっさと身体を吹きパジャマに着替えて寝室へと。
「お待たせ」
部屋に入るとベッドに身を預けたまま眠るティルの姿が。それを見て微笑んだあとおこなさないように寝かせてあげてその隣へと寝転びタオルケットを被ったあと優しく頭を撫で僕も眠りの世界へと落ちてゆく。
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ぼんやりと目を覚まし目を開けるとまだ眠っている彼の横顔が。まだ寝惚けている頭で眠る前の事を思い出してゆく。
そうだ、彼がお風呂から出るのを待っていたらいつの間にか眠っていたんだ。そう思い出し時計に目線を向けると12時を指しておりカーテンからは日差しが溢れている。
スーパームーンといえば夜を思い浮かべるのだが月が出ていない今性行為を行っても良いのだろうか?そんな疑問を抱きなら身体を動かしベッドへともたれかかり一息。一週間戦い続けた疲労は完全に抜け万全の体調へと。それに死を意識した事により無性に身体が疼く、これは本能なのだろうけど。
再び寝ている彼に目線を向けると未だ安らかな寝顔。しかし体の一部は起きているようでタオルケットを持ち上げて自己主張をしている。
起きた時に勃っているのは聞いた事があるのだが寝ている時にも勃つようだ。少し感心しながらそのモノへと向けて手を伸ばす。
タオルケット越しに丁寧に撫で回し悦に浸る。そのままタオルケットに手を入れて直接触ろうとした時ふと思い出し手を止めた。
男性というものは射精を行わないと夢精をするという事を思い出したのだ。彼は一週間射精していないはずだから僅かな刺激でも射精しかねない。私がこのまま触り続けもし射精をしてしまったらこの一週間の苦労は水の泡だ。それこそ後悔しても仕切れないだろう。
一時の感情を押さえ気分転換に昼食を作ろうと思いベッドを抜け出しキッチンへ行き冷蔵庫を開けるといつのか分からない食材達の姿が。それを見て作るのを諦め昼食を買いにゆく事に。
手早く着替え家を出て爽やかな秋空の下を歩く。目的地は近所の雑貨屋と教会でクレアさんへ報酬を渡すように手続きをおこなう事。先に教会へ行こうと足を進めて行く。
「マリアさん」
「はいはい?どうしましたか?」
教会へとたどり着き係員のマリアの元へ。私の姿を見ると無垢な笑顔を向けてくれている。
「私が受けた任務の報酬を全てクレアさんへ渡してもらいたいのですが」
「良いですけどかなりの金額ですよ?」
「構いませんよ。それほどの恩を受けたので」
そう言い切るのだがまだ不満げな顔をされ「若手の育成ですよ」と微笑むと渋々承諾を頂くことができ満足気に教会を後に。その後雑貨屋へと寄り自宅へと。
「おかえり。どこに行ってたの?」
「教会に用がありましたので。それと昼食を買いに」
手にぶら下げた袋を見せるとお礼を言いながら席へと座り対面する形で私も席へと。
「はい、焼きうどん好きでしたよね」
「うん、よく覚えてたね。ありがと」
嬉しそうにパックを開封し手を合わせたあと箸を進めて行く。それを見ながらサンドイッチを開封し一口。
「それでこっちで何してたの?」
「異族の討伐です」
「一週間ずっと?」
「はい」
「珍しいね。進んでそんなことするなんて」
「そうでしょうか?私もキル姫として人々の為に戦う事ぐらいあります」
「普段のティルなら異族の攻撃を受ける事なんて無いよ。そこまで自分を追い込んだ理由は何?」
ふと彼の顔を見ると私を見透かすような瞳が。苦し紛れに目を逸らすと席を立ち彼が私の前えと立った。
「みんなになんか言ったんでしょ?みんな普段と違ったし」
「…何のことでしょうか?私は知りません」
プイッと顔を逸らすと(ちゃんと言わないとエッチしない)と言われ渋々話してゆく。
「って訳なんです」
「うん、アホなの?」
「その言い方はひどいです」
呆れ顔で言われた言葉が胸に刺さる。これでもアホな事をした自覚は無いのだ。
「みんなの事は置いていて嫉妬心を抑える為に無茶な事をするのはやめてよ。本気で心配したんだから」
「分かっています。もうしません」
「それとクレアちゃん達にもお礼を言いに行かないとね」
「そうですね」
ちょっとした沈黙の後席に戻り再び食事へと。時刻は午後15時を回ろうとしている。
「クレアちゃんの所には明日行くとして今日は何をしよっか?」
「少し家の掃除がしたいです。埃が溜まっているのが気になるので」
「ずっと帰ってきてなかったもんね。ちゃちゃっと掃除しよっか」
ご飯を食べ終えた後二手に分かれる事に。私は台所とトイレとリビング。彼は寝室とお風呂場とベランダの掃除へと。
「夕方までには終わらせようね」
「そうですね」
先程見た冷蔵庫の事を思い出し気合を入れる為上着を脱ぎ椅子へと掛けいざ。
冷蔵庫を開けた瞬間に香る悪臭に顔をしかめた後呼吸を止め全てをゴミ袋の中へと放り込みすぐさま口を閉じ大きく呼吸をすると残り香が口の中へと入り込み盛大に咳き込んでいた。
「大丈夫?」
ベランダから顔を覗かせ声をかけてくれた彼に返事をして硬く絞ったフキンで冷蔵庫の中を清掃してゆく。次は流し台の掃除へと。
台所は普段使わないの手早く終わらせ次はトイレへと。
(………)
びっしりとこびり付いた水垢汚れに目眩を起こしながらも洗剤を振りかけブラシをかけてゆく。
……………………………………………………
振り分けた箇所の掃除を終わらせ彼の元へ行くと後は寝室だけとの事。
「私も手伝います」
「ありがとね」
ベッドの棚に付いた埃を水拭きし床に掃除機をかけてゆく。
「これで終わりかな?助かったよ」
「いえ、やはり綺麗だと気持ちが良いですね」
「そうだね。煙草吸ってくるね」
そう言ってベランダへと出た彼の元へと。
「ティルも煙草?」
「私は吸いませんよ。たまにはここからの景色を見ようと思いまして」
大きく背を伸ばしてから手すりにもたれかかり景色を眺めてゆく。遠くに見える山々に段々と影が落ちてゆくのを眺めてた。
「夕飯は何にします?」
「んー焼き鳥でも行く?」
「そうですね♪」
「その服で行くの?」
「上着は羽織りますけど、何か問題が?」
「いや、あの、ちょっと胸が強調されすぎてませんか?」
私が着ているのはノースリーブニット。確かに言われてみれば胸が強調されている気がする。
「問題はありませんよ。行きましょうか」
私の言葉に煙草を灰皿へと押し付け返事を。その後椅子に掛けてあった上着を羽織り肩からカバンを掛け近所にある焼き鳥屋へと。
まだ日は沈んでいないのだが気温は肌寒く彼の手へと手を伸ばし指通りを絡めてゆく。
「こうやって歩くのって初めてじゃない?」
「そう、ですね。なんだか悪くはありませんね♪」
照れ臭そうな彼に私は満足していた。こうして歩くのは悪くはない。
その後焼き鳥屋に着き二人並んでカウンター席へと座りビールで乾杯。
「はぁ、、美味しい♪」
一週間ぶりのビールに思わず声が漏れる。五臓六腑に染み渡るとはまさにこの事だ。
「とりあえず串の盛り合わせと後適当で良い?」
「そうですね。後生一つ」
「早くない?」
早々とビールを飲み干した私を見て彼が笑う。
しばらくして届けられた焼き鳥を頬張りビールで流し込み再び声を漏らす。
「口に泡が付いてるよ」
「付けてるんです。早く食べないと私が全て食べてしまいますよ」
「それは困る」
急いで串を手にし口へと運ぶ彼を見ていた。
程なくしてお会計を済ませ帰路に着く事に。店を出ると外はすっかり陽が落ち夜空に星が見える。
「スーパームーンってどんなのなんだろね?」
「スーパーって付くぐらいですから凄いんですよ、きっと」
私は永らく生きているがスーパームーンを見た事は無い。もしかしたら気が付いてなかっただけなのかもしれないけど。
夜空を見上げても星は見えるのだが肝心な月の姿は無い。
「家のベランダから見てみようよ」
「そうですね」
アルコールで温かくなった手を握り自宅へと歩いてゆく。
「お風呂沸かしてきますね」
「じゃあベランダに居るね」
帰宅した後私はお風呂を沸かしに。彼はベランダへ。栓を閉めボタンを押した時彼の声が聞こえてベランダへと。
「見てティル」
ベランダへと足を運ぶと夜空には手を伸ばせば届きそうなお月様の姿が。まるでおとぎ話から出てきたようなまん丸で明るく綺麗なお月様。
「綺麗だね」
「そうですね。私の物にしてしまいたい程です」
「ジョークだよね?」
「私は欲しい物は手に入れたいのです。知ってましたよね?」
「子供が欲しいのも強欲がそうさせるのかな」
何気ない彼の一言にイラッと。
「愛しい人との子だから欲しいのです。私に流れる強欲ではなく私の本心からの願い」
ムッとしながら彼を見上げると手が伸び私の頭を撫でる。
「僕もティルとの子供が欲しい。偽りなんて無い本心からそう思ってるよ」
私を見下ろしながら頭を撫でる。その首元に手を回し彼に体を預け見上げる。
「抱いて、もらえますか」
耳元で囁くとぎゅっと抱きしめその後身を屈ませた。
「もう我慢しないよ?ベッドに連れてってあげる」
軽々と私を持ち上げ小さく悲鳴を上げた。そんな事は構わずベランダから寝室までお姫様抱っこで連れて行かれてゆく。
そしてゆっくりとベッドの上へと優しく下ろしてくれた。
「ティル」
そう聞こえ前を向くと彼の顔が目の前に、向けられた唇に唇を重ね彼の背に手を伸ばし抱き寄せる。
お互いが唇を求め合い呼吸すら忘れ唇を貪り合う。気が付けば私の頭の下に腕が回され気が付けば彼の頭を抱き寄せ。乾いた水音と二人の吐息が部屋に響く。
彼の舌が唇を突き唇を開くと私の口内へと踊り出る。忍び込んだ舌を舌を絡ませ迎え入れ柔らかくざらついた舌の感触と混ざり合う唾液にアルコール以外の熱を身体が帯びじっと汗をかく。
長い口付けの後顔を離すと唇と唇に一本の線が見えプツリと切れ朧げな瞳で彼を見上げると視線がぶつかった。
「熱いね」
「私もです。お風呂にはいりますか?」
「その時間が惜しいよ」
服の中に手を入れ背中を弄ると器用に下着のフォックを外すと下着ごと服を捲り上げられ逆らわず手を上げるとひんやりとした空気に上半身が晒される。
まだ消されていないライトに胸を隠そうとするがそれより先に彼の口が私の乳房の先端を口に含み強く吸い上げ鋭い快感が体に走る。
ちゅぅちゅぅと吸いながら乳首を舌で押し転がされ耐え難い快感に思わず口から淫声が漏れる。だが攻められてばかりなのは私の性では無い。
「ユウも脱いで下さい」
乳首を吸う彼を押し退けそう告げると服を脱ぎ去った。
「なんか恥ずかしいね」
「人の服を脱がせておいて何を言っているのですか?下も脱がせますね」
ズボンに手をかけると抵抗する事なくすんなりと脱がす事ができたのだが妙な引っ掛かりが。ゆっくりと下に下げてゆくと一緒に下げられたモノが跳ね返りながら姿を見せた。
硬く滾り逞しく上を向くモノ。見れば先端から蜜が溢れている。
「もうこんなにしているなんて余程節操が無いのですね」
「そう言うティルはどうなの?」
「どうでしょうか、触ってみますか?」
そう言い終わるとベッドへと寝転がり履いていたショートパンツと下着に親指を掛けお尻まで下げた後両足を上げながら引き抜きベッドの下へと落とすとゴクリと生唾を飲み込む音が。
「どうしたのですか?」
ベッドの淵で硬直する彼に向かい脚を大胆に開き秘部を手で隠しながら問い掛ける。
「…見惚れてたよ」
微笑みながら告げるとゆっくりと私の元へと這い寄り覆いかぶさる。
「ごめん、もう我慢できない」
「堪え性がありませんね。濡れてなければ入りませんよ」
「大丈夫、さっきお尻まで濡れているのが見えたから」
片手でモノを支え秘部を探し至る所に擦り付けながらやっと先端が秘密の入り口へと辿り着いた。
「……挿れるね」
膣口が先端を迎え入れると膣壁を抉りながら一気に最奥を貫かれ甲高い淫声をあげる。
普段より硬く熱く滾り勃ち子宮を乱暴に突き上げられその一突きで絶頂へと辿り着き意識が朦朧と揺れる。
「脚持って」
言われた通りに両足を両手で抱き抱えると先程よりも深く奥へと。
その状態で腰を動かすと子宮を押し潰してしまう程に深く奥へと届く。それに抜けそうになるまでに引き抜かれ挿れると硬くシコるカリ首が入り口の上側に引っかかりながら最奥へと押し込まれてゆく。
その度に秘部から溢れ出した蜜が掻き回され水々しい淫音を奏で肌と肌がぶつかりばちばちと鳴る。それに甘く切ない声と荒々しい息が混ざりながら部屋に響く。
「ティル、、、もうっ!」
「私の、、、一番、、奥にっ、射精して、、、くださいっ!」
両脚を支える手の力が抜けそうになるのを堪えながら最奥を突き上げられ何度も絶頂へと。
「出るっ!」
最後にズンっと突き上げた瞬間に一際大きな快楽に溺れながらも彼の腰に脚を絡ませ引き寄せた。
(〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡)
膣内を通り子宮口に密着する肉棒がブルリと脈打つと噴水の様に精液を吐き出し子宮の中を満たしてゆく。今までに味わった事のない快感と満足感にぎゅっと彼にしがみ付いた。
……………………………………………
お互いが荒く息を吐きながら呼吸を整えてゆく。そんな時も彼の手は私の頭を撫でる。べったりと汗ばんだ髪を気にする事なくわしゃわしゃと。
「ごめん、夢中になってた。痛くなかった?」
「沢山奥まで突かれて凄く痛かったです」
意地悪を口にすると謝りながら頭を撫でる。その手を止める為にぎゅっと彼に引き寄せ肌と肌を合わせた。
「だからこのままでいてください」
身体が密着し汗ばむ肌が合わさりべたべたと。それは悪くない。いや、それが心地良くて彼の体温と匂いを感じながら甘い余韻へと浸ってゆく。
しばらくして膣内で膨張していたのが力を無くぬるりと抜けると続いてどろりとお尻を伝い垂れてゆくものが。
「お風呂入ろっか」
「そうですね。その前にティッシュをください」
手を伸ばし何枚かのティッシュを引き抜くと私の秘部を丁寧に拭いてくれる。そのあと立ち上がり私に向かい手を伸ばす。それを掴み立ち上がるとふらふらと二人で浴室へと。
快感に酔いしれた身体に熱いシャワーがかかり目を覚ます。だけどまだ余韻が抜けないのは彼と抱き合いながらシャワーを浴びているからだろう。
シャワーで汗を流した後お互いの身体を洗い合い湯船へと。
「たまには二人でお風呂に入るのもいいね」
「普段は別々ですからね」
二人では少し狭い湯船に肩まで身を沈めのんびりと。
「ティルはまだ元気?」
「もちろんです。ユウはどうですか?」
「僕も大丈夫だよ。出てから続きしよっか」
湯船から立ち上がった彼に続き浴室を後に。身体をしっかりと拭き裸のまま寝室へ。
「さっきはユウにされたので次は私がします。やられっぱなしは性ではありませんので」
「じゃあお願いするね」
ゴロリと横になった彼の下半身へと顔を近づけてゆくと既にいきり勃つモノが。
「まだ触ってもいないのにどうしたのですか?」
「だって久しぶりだしずっと我慢してたから」
「本当に堪え性がありませんね」
聳り勃つモノの根本を持ち露出した鈴口へと唇を当て甘噛み。それだけでびくびくと反応しているのがとても唆る。
口を離し次は裏筋へと唇を合わせはむはむと。そして筋に添い丁寧に舌をちろちろと舐めほぐしてゆく。
「どうですか?気持ち良いですか?」
「…内緒」
「なら気持ち良いと言わせてあげます」
肉棒を手でしこしこと刺激しながらその下にある玉を口に含み舌先でこねくり回すとびくびくと太ももが震え荒い吐息が。
聳り勃つ肉棒の先端を持ち右側へと唇を当てはむはむしながら舌をちろちろと合わせゆっくりと根元へと進んでゆく。そして次は左側をはむはむちろちろと進んでゆき先端をぱくりと頬張る。
唇を窄めたっぷりと溜まった唾液と共に根元まで咥え込み舌を這わせながら顔を動かしてゆく。
ぐちゅぐちゅじゅぼじゅぼと卑猥な音を立てながら口内で弄ると先端からじわりと蜜が湧く。尿道を舌で押しながら引き抜くと口一杯に少し塩っぱい蜜の味が広がり唾液と混ざり合う。
「とうひましゅか?こほままくちにだしましゅか?」
咥えながら見つめ問いかけるとコクリと頷くのが見え一気に畳み掛ける。
じゅぼじゅぼじゅるりじゅるりと唇を窄め、れろれろぬるぬると舌を這わせ段々と硬さを増してゆく肉棒を口内で弄ぶ。
「あっ、、出るっ」
ぴくりと肉棒が震え口内に熱い精液を注ぐ。その鼓動に合わせて舌先で裏筋を撫で回し射精を促し最後に先端をちゅるりと吸い残った精液を吸い出してゆく。
「あ〜〜〜ん♡」
口の中にたっぷりと溜まった精液を彼に見せた後舌を絡ませ味わいながらこくりこくりと飲み干し空になった口を彼に見せ付ける。
「ご馳走様でした♡凄く濃くて多くて飲み切れないかと思いましたよ」
射精の余韻に浸る彼の頭に手を伸ばし頭をわしゃわしゃと撫でると柔かな表情。
「どうでしたか?私のフェラチオ」
「…凄く気持ち良かった」
恥ずかしそうに告げられ気を良くし目線を下げるとまだ萎えていないモノが。
「じゃあ次はおまんこで搾り取ってあげますね」
股の上に跨りながら先端を支えぐっしょりと濡らした秘部へと導きゆっくりと腰を下ろし根元まで咥えそして爪先立ちでゆっくりと抜けそうになるまで腰を持ち上げ先端のみを膣口で締め上げくちゅくちゅともてあそぶ。
彼の荒い呼吸が余裕が無くなった表情がぴくぴくと震える先端が私の加虐心を煽り火を付ける。このまま虐め続け射精せて欲しいと悲願させましょうか。彼を見下ろしそんな事が脳裏に浮かび口元が歪んでしまいそう。
「ティルぅっ、、」
「どうしましたか?まだ射精させるつもりはありませんけど」
弱々しい彼の声に気分は最高潮。それだけで私が達してしまいそう。
「そろそろ攻守逆転で」
彼の声の後私の腰を掴み一気に打ち下ろされ奥まで貫かれ引き抜かれまた奥まで貫かれる。抵抗しようにもがっしりと掴まれた手から逃れられず乱暴に腰を動かされさっきまでの加虐心は消え喘ぐ事しかできずにいた。
何度も絶頂を迎え息絶え絶えとなり最後に最奥へと迸るものを感じた後ぐったりと彼の体に身を預けてゆく。
「いじわるです」
「お互い様だよ」
軽口を叩き合い二人して微笑む。幸せな時間、私が求めていた安らぎ。ぎゅっと彼に抱きつき目を閉じて甘い余韻に浸り大きく息をする。
まだ息が荒い彼に抱きつきながら私も荒く呼吸を。しっとりと汗ばむ素肌を重ね合い顔を見合わせ微笑み合う。
「流石に疲れたね」
「そう言う割にはまだ硬いですけど?」
「そうかな?」
「はい、それと」
「?」
「私はまだ満足していません」
見上げる彼の顔に顔を近づけ唇を奪う。薄らと開き覗く視線の先には目を閉じ私と口付ける彼の顔が。それが愛おしくて彼の頭を抱き目を閉じ舌と舌を絡めてゆく。
「はぁっ、、、キスをしているだけで私の膣内でおちんちんがピクピク跳ねてますよ」
「だってティルのおまんこが締め付けてくるから。それが気持ち良くて」
「わざとですよ。んっ♡」
腰をずらし奥まで届くそれはピクピクと震え子宮を刺激する。それがもっと欲しくて腰を擦り合わせてゆく。
「・・・・エロすぎ」
「ふふっ、ずっと我慢してたのはユウだけではなく私もですからね」
円を描くように腰を動かし子宮に肉棒を押し付けてゆく。それが気持ち良くて、彼の感じている顔が嬉しくて。
子宮をコリコリと刺激し昂りすぎた気持ちがパンッと弾ける。
「今イッたでしょ?すごく締め付けてきたよ」
「内緒です♡」
「じゃあイカせてあげるね」
腰を掴まれ下から突き上げられてゆく。荒々しく膣壁を擦り乱暴に子宮を突き上げられてそのまま深く達してしまう。
「ティルっ!」
「んっ、、♡奥に下さいっ♡」
ぎゅっと腰を打ちつけられ子宮に温かい精液が迸り膣奥を充してゆく。
「はぁ、、、♡まだ射精してる、、、」
長い射精が終わり残った精液を絞り出すように震える肉棒を楽しんでいた。
「流石に柔らかくなってきましたね。お掃除、してあげます」
ぬるりと引き抜き彼のモノを咥えようとした時呼び止められた。
「僕もティルのを綺麗にしてあげるよ」
「でも、、」
「うん、気にしないよ。ティルも綺麗にしてくれてるし」
「じゃあ一緒にお掃除します?」
ためらいながらも彼の顔の前に秘部を向けゆっくりと腰を下ろしてゆく。
「なんか、、、エロい、、」
「あまり見ないで下さいっ、、」
跨った秘部を指で広げられていた。月明かりが明るい今夜なら細部まで見られている。そう思うと恥ずかしい。
それは彼も同じ事で愛液と精液で根元まで垂れている肉棒が私の前にあるのだけど。
力をなくし萎える肉棒を口に含みゆっくりと吸い上げ、吸い上げてゆくと私の口内で徐々に硬さを取り戻してゆく。
「ユウのおちんちんまだ元気ですね」
「そう言うティルもぬるぬるだけど」
「ユウの精液で、、、す♡」
柔らかな舌先がクリトリスを叩く。優しくねっとりとした動きに身を捩る。
「それ、そこばっかりっダメで、、す♡」
クリトリスを舌先でつつかれ快感に踊る。肉棒を咥えたままはしたない声をあげてしまう。
「イクっ、、♡」
気が付けば舐める事を忘れて彼の顔に秘部を押し付け果ててしまう。
細く息を吐き余韻に浸っていると膣口を優しく舌先がこしょぐり膣ないへと。
「今は、、、だめっで、、」
達したばかりで敏感な膣を這う舌に悶えてしまう。何度も膣口を往復した舌が膣内へと入り込み快感を与えてゆく。
「ん、んんっ♡」
まるで犬が水を飲むように、ザラザラとした舌が膣壁を摩りとめどなく吐息を漏らし目の前の肉棒を咥える事なく快感に身を預けてしまう。
「くぅ、、」
再び昂った快感がぱんっと弾け身を震わせる。余韻に浸る私の膣口を優しく舐め余韻を深いものにしてくれる。
「はぁ、、、。もう交代です」
このままだと彼のペースのまま。それを回避する為に上から退いて膨れっ面。
「ここに立って下さい」
言われるがままにベッドから降り立った彼の足元に跪き聳り立つ肉棒と彼を見上げる。
「やられっぱなしは性に合いません。搾り取ってあげます」
蜜を垂らす肉棒にキスをしてゆっくりと喉奥まで咥え込み喉と唇で締め上げ舌先で裏筋を刺激してゆく。
肉棒を口から抜くとつっーーーっと横を舌先で進み先端をパクり。優しく吸い上げ尿道を舌先でほじる。
見上げた彼の顔はとろんと眉を下げ手を震わせる。
伸ばした右手でぶら下がる玉袋を優しく揉みしだき再び肉棒を喉奥まで咥え込む。
しばらくして揉みほぐす玉袋がきゅっと上がり口内の肉棒が震えだす。その瞬間に口を離し彼を見上げる。
「それはずるいと思う」
「えへへ♡射精するならこっちに出して下さい♡」
ベッドへと寝転がり脚を広げ彼を誘う。誘われた彼は導かれるように私の秘部へと肉棒を押し当ててゆく。
「僕も意地悪してあげる」
右手で肉棒を持つと先端をクリトリスへと当て細かく震わせる。ぷっくりと膨らんだ亀頭がクリトリスを下から押し上げてゆく。
「やん♡」
腰を動かし挿入させようとするのだが上手く動かされクリトリスを執拗に刺激されイカされてしまう。
「〜〜〜♡」
イッた瞬間に肉棒が膣壁を押し除け子宮まで達し再びイカされてしまう。
「それはずるいです、、、♡」
「さっきのお返しだよ」
ゆっくりと抜かれてゆく肉棒を逃さない様に締め付けるのだが膣口ギリギリまで引き抜かれ一気に奥を突き上げる。その度に目がチカチカしてしまう快感が襲う。
「ティルっ、、!」
「はい♡」
ぎゅっと打ちつけられた腰に両足を回し抱きしめ合いながら二人同時に果てた。幸せの温もりとお腹の中が温かくなるのを感じながら彼の肩に顔を寄せる。
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しばらく余韻に浸った後上着を羽織りベランダへと来ていた。
「えへへ♡いっぱい射精してくれましたね♡」
微笑みながらお腹を撫でる。長い行為が終わったのにまだ彼のが膣内にあるような気がする。
「できるかな?」
「さぁ?結果は神さまだけが知っていますよ」
手すりに持たれ煙草に火を付けた彼の背に抱き付く。そんな私達を輝く満月が照らしてゆく。